開発プロジェクトで失敗しないためのポイント

 2018.09.11  株式会社システムインテグレータ

開発プロジェクトが成功するか否か、これを左右するのはプロジェクトマネージャー(PM)が細部までリスクマネジメントを徹底し、かつ開発プロジェクトを成功させるためのポイントを押させることが大切です。

今回は、開発プロジェクトが失敗する原因と合わせて、開発プロジェクトが失敗しないためのポイントをご紹介します。

 

開発プロジェクトが失敗する18の原因

各社、役員同士が政治的な争いをしている

顧客が抱えている課題を解決するためではなく、自社や自分が有利な状況に立つために政治的争いを繰り返している開発プロジェクトは少なくありません。さらに部署間での対立関係によってプロジェクトが遅延する可能性もあります。

要件も定まっていないのに納期だけ決まっている

開発プロジェクト全体としての納期はすでに決まっているにもかかわらず、要件が一向に定まっていない状態は危険信号です。要件定義がどんなに遅くなろうとも納期の変更が認められないような開発プロジェクトでは必ず失敗します。

上流工程の遅延を下流工程で取り戻そうとする

要件定義の遅延を含め上流工程で発生した遅延を下流工程で取り戻そうとしても、システムテストなどが疎かになって脆弱性の多いシステムが出来上がってしまうことになります。上流工程で発生した遅延は下流工程では取り戻せません。

メンバーの技術力が不足している

そもそも開発プロジェクトメンバーの技術力が不足していることで失敗するケースもあります。委託契約では新人エンジニアを派遣してくることも多いので、メンバーの技術力に注意しましょう。

進捗情報を報告しない

開発プロジェクトに限った話ではありませんが、進捗の遅れを隠し、嘘の報告をする人は少なからず存在します。順調な進捗報告を受けていたはずなのにある日突然進捗がまったく進まないという状況になるので注意しましょう。

問題を隠蔽してしまう

開発プロジェクトに問題は付きものです。一番やってはいけないのがその問題を隠蔽すること。開発プロジェクトに発生した問題はすぐさまPMに報告し、適切な対処を取る必要があります。

メンバーが頻繁に入れ替わる

顧客先に常駐して行う開発プロジェクトでは、メンバーが頻繁に入れ替わるケースが多々あります。メンバーが替わるたびにコミュニケーションコストが発生するため開発プロジェクトが思うように進行しません。

顧客の無理難題を引き受けてしまう

顧客からの無理な要望は必ず断らなければいけません。しかし、競合に取られたくないという気持ちから顧客のどんな無理難題にも「できます!」と回答するシステムエンジニアもいます。

見積範疇ではない作業を受けてしまう

開発プロジェクトは常に適切な料金とスケジュールによって行っています。そのため見積範疇ではない作業を受けてしまうと、失敗する可能性が高くなりますしメンバーにそのしわ寄せが行ってしまいます。

スケジュールバッファが無い

前述のように開発プロジェクトに問題発生は付きものです。多少なりスケジュールよりも遅くなることも多々発生します。しかし、スケジュールに一切の余裕が無いとちょっとした問題が発生しただけで納期が変更になってしまいます。

納期に無理がある

顧客からの無理な要望によって本来適切ではない納期が決められてしまうケースがあります。その場合、なんとか納期に間に合わせようと残業が多くなり長時間労働によって、メンバーが疲労しきってしまう可能性があります。

メンバーに情報共有されていない

顧客との打ち合わせによって決定した内容がメンバーに共有されていないと、開発プロジェクトはうまく進行しません。特にシステム仕様に関する情報は決定した段階や変更が生じたタイミングで都度共有しなければ、開発プロジェクトは失敗します。

スケジュール遅延を残業でカバーしている

スケジュールが遅延した際のリカバリー方法として残業を強いる場合があります。しかし、残業は開発ポロジェクトにかかるコストを上げるばかりか、メンバーの疲労蓄積やフラストレーションの増加にもなりプロジェクトが失敗に陥ります。

単体テストを簡略化する

スケジュールが遅延することで一部の単体テストを簡略化すると、後工程で大きな問題が発生する可能性があります。そうなると単体テストを実施する以上に膨大な手間と時間がかかってしまうため、結果として開発プロジェクトが失敗します。

メンバーの進捗を把握していない

PMがメンバーごとの進捗を把握できていないと適切なタスク振り分けができません。特定のメンバーに負担が集まり、プロジェクト遅延の原因になります。

過剰なドキュメントが要求される

顧客説明用の資料として必要以上にドキュメントが要求される場合がありますが、PMはこれを適切に管理しないとドキュメント作成だけで多くのリソースが割かれてしまいます。

顧客側で必要なシステムが明確になっていない

開発プロジェクトをスタートするにあたって顧客側で必要なシステムが明確になっていないと、下流工程にそのしわ寄せがいきプロジェクトが失敗する可能性があります。

仕様が頻繁に変わる

開発プロジェクト途中で仕様が何度も変更すると、プロジェクトに過剰な負担がかかり失敗する原因になります。

以上の原因以外にも、開発プロジェジェクトが失敗する原因は無数にあります。これらの原因を作らず、開発プロジェクトを失敗させないためには何を注意すればよいのでしょうか?

開発プロジェクトを失敗させないポイント

メンバーや顧客との情報共有を徹底する

メンバーおよび顧客としっかりとコミュニケーションを取ることは開発プロジェクトが成功するための絶対条件です。そのためのコミュニケーション基盤がまだ整っていない場合は、すぐさま整えることをおすすめします。

メンバーの技術力を把握して適材適所を行う

開発プロジェクトを成功させるためにメンバーの力は欠かせません。技術力不足のメンバーが派遣されたとして、そのリソースを開発プロジェクトから切り離すことはできないので、メンバーごとの技術力を把握して適材適所を実現することが大切です。

KPIを設定してリアルタイムに進捗を追う

開発プロジェクトを成功させたいのならばKPIを事前に設定して、それによってリアルタイムに進捗を管理することが大切です。

プロジェクト管理ツールを導入する

開発プロジェクトをより成功に近づけるために、プロジェクト管理ツールを導入する企業が増えています。たとえば当社システムインテグレータが提供する“SI Object Browser PM”は、統合型プロジェクト管理ツールです。日本で唯一、PMBOKに準拠し、作業タスクの作成を効率よくして、能力成熟度モデル統合(CMMI)レベル3を達成することをサポートします。こうしたプロジェクト管理ツールを導入することで投資は必要ですが、その投資に見合った開発プロジェクト成功効果があるので積極的にご検討ください。

開発プロジェクトを失敗させないために

これまであげた失敗するポイント、失敗させないポイントを理解した上で、プロジェクト運営をすすめてくことで、成功プロジェクトが増えるのではないかと思います。

さらに、プロジェクト管理ツールを導入することでより効果的なプロジェクト管理を実現できるので、ご興味あればぜひ当社システムインテグレータが提供する“SI Object Browser PM”をご検討ください。

また、プロジェクト管理力強化につながるポイントをまとめた資料もご用意していますので、こちらもぜひご活用ください。


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