第8回【マイルストーン】:プロジェクトマネージメント連載シリーズ

 2015.06.04  株式会社システムインテグレータ

第八回目のテーマは「マイルストーン」です。マイルストーンとは、プロジェクト管理におけるステップの目安とされるものです。日本語では里程標(街道を歩く上での目印)を意味します。プロジェクトマネージメントにおけるマイルストーンの意味について考えていきます。

マイルストーンとは

マイルストーンとは、プロジェクトの中で工程遅延の許されないような大きな節目のことを指します。一般的なプロジェクトマネジメントにおいては、マイルストーンに対する進捗をモニタリングし、場合によっては適宜工程の修正を行って新たな計画を立て再び実施を行うという方法でプロジェクトを進めます。ガントチャート上でマイルストーンをそれと分かるように表示すると、プロジェクトにおける主要なポイントが一目で分かるので便利です。よって、マイルストーンは、経営層向けのスケジュールの説明に用いられる場合が一般的です。

経営者は、プロジェクトの進捗をマイルストーンがクリアできているかどうかで判断します。
経営層向けの進捗の説明に用いられますので、一般的にはクリアできたことを表現するもので終わってしまいます。プロジェクト管理の視点から、マイルストーンを現場でどのように運用することが望ましいでしょうか。
経営者ではなく、プロジェクト管理の現場の観点から考えたいと思います。

プロジェクト管理の観点からマイルストーンの使い方を考える

前述したようにマイルストーンは、フェーズの完了を指します。よって、マイルストーンをクリアしたということは、各フェーズの成果物を完了したことを意味します。

では、成果物の品質はどのように考えるべきでしょうか。重要なことは、マイルストーンをクリア(あるフェーズを完了)したという事は、成果物の品質もある基準をクリアしたと言わなければ、マイルストーンの意味がなくなります。

そこで、事前に成果物の品質基準を設定しておきましょう。そして、マイルストーンと成果物と成果物の品質基準を明確に結びつけておき、フェーズの完了と定義しましょう。 そして、フェーズの完了時に成果物の作成状況と共に成果物の品質が予め定めた基準をクリアしていることをチェックして、フェーズの完了(=マイルストーンのクリア)としましょう。

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プロジェクト管理に関するお役立ち資料

プロジェクトによってマイルストーンが異なる

では、マイルストーンはすべてのプロジェクトで標準的に設定できるでしょうか。第六回目のテーマで「プロジェクト管理の標準化」についてお話ししました。この中でドメインという考え方について述べましたが、品質基準もドメイン毎に設けるべきと申しました。プロジェクトを複数経験した方は、「パッケージのカスタマイズのプロジェクト」と「ゼロから開発するプロジェクト」では、各マイルストーンの内容(フェーズでの成果物など)が異なることは理解できると思います。

ドメインという考え方を取り入れれば、各プロジェクトに合ったマイルストーンを設定でき、その進捗管理も強化できます。マイルストーンが単なる通過点でなく、プロジェクトの里程標となることでしょう。

マイルストーンをビジネスに活かす

ここまで述べてきたようにマイルストーンとは、プロジェクトで必ずチェックしなければならない関所のようなものです。つまり会社で放置してはならない作業であり、会社全体で取り組んでいかなければなりません。組織で言えば、部門内PMOを設置し、開発部門内でチェックしたり、組織全体を横断する品質管理部門やPMOを作ることもビジネスでは重要でしょう。品質管理やPMOは次の工程フェーズに進んでよいかどうかのチェックや出荷判定を行うことも仕事です。プロジェクトの横断的なチェック作業だけではなく、ISOやCMMI等の認定や更新作業、開発部門の効率が上がるツール選定を任せることを、兼任でさせる場合も多いと感じます。目指すべきビジネス推進のための組織であり、マイルストーンは組織で実践していくべきと言えます。

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マイルストーン管理は製造業の工程・プロジェクト管理で活用されている

製造業では成果物のデザインレビューを行い、プロジェクト品質を上げていきます。例えば、製品開発では構想設計や設計試作の工程で、仕様書や設計図などがたくさん必要になりますが、これらが進捗遅延の原因にならないよう目標達成のために組織でしっかりレビューをしていかなかればなりません。この作業を製造業ではデザインレビューと解説されています。つまり「品質管理と開発現場がお互いでしっかり見て確認すること」という意味です。 ビジネスでこの用語は多く使われており、工程の節目節目のイベントで、デザインレビューとしてmilestone設定されます。
しかしマイルストーン管理は、プロジェクト管理ツールがないとExcelで管理をしていかなければなりません。Excel管理となるとレビューの指摘情報などを、成果物ごとにひとつひとつ管理していかなければならず、非常に面倒です。

プロジェクト管理ツール:OBPMではガントチャートとマイルストーンが連携し、製造業のデザインレビューだけでなく、IT・システム開発の成果物レビューの管理をすることができます。レビュー対象の成果物のレビュー項目(枚数や件数)をプロジェクトマネジメント標準パターン:ドメインで設定することができ、指摘数や時間、指摘残管理が実現できます。ぜひプロジェクト管理ツール:OBPMのマイルストーン管理機能の詳細や、マイルストーンの基本的なやり方を資料でご確認ください。

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