プロジェクトマネージャーとは?仕事内容や役割、必要なスキル・資格について解説

 2023.01.19  株式会社システムインテグレータ

システムやサービスなどを作るときは、プロジェクトチームを編成して進めていきます。その際にプロジェクト全体を指揮・管理するのがプロジェクトマネージャーです。

この記事では、プロジェクトマネージャーの仕事内容や役割、必要なスキルを解説します。プロジェクトマネージャーになりたい方やプロジェクトを強化したい方はぜひ参考にしてください。

プロジェクトマネージャーとは

プロジェクトマネージャーとは?仕事内容や役割、必要なスキルを解説 1

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの上流工程から完成・成功までの責任を負う立場の人です。英語表記(Project Manager)から「PM」と略して呼ぶことも多くなっています。後述しますが、プロジェクトマネージャーの役割は幅広く、重要なポジションといえます。

それだけにリーダーシップや高度なスキル、専門知識が求められることが多いです。

プロジェクトマネージャーが担う役割

プロジェクトマネージャーが担う役割は多岐にわたります。

・計画の策定

顧客のニーズを把握してどのようなシステムやサービスを作るか決定します。システム開発であれば、構造や主な機能を決めるだけではなく、開発規模や予算、スケジュールの決定も行います。必要な人員の確保や工数の明確化もプロジェクトマネージャーの役割です。

・プロジェクトチームの編成

プロジェクトに必要な人員を確保し、役割を分担してチームを構成していきます。プロジェクトマネージャーはメンバーのスキルや稼働状況を把握していないと、プロジェクトに最適なチームを編成できません。

・プロジェクトの進捗確認・管理

メンバーに開発の目的やスケジュール、納期などを説明して全体で共有します。顧客のニーズをしっかりと伝えて、変更が生じたときは適宜、メンバーに伝えます。

プロジェクトがスタートしたら随時、進捗を確認してスケジュール通りに進んでいるか管理します。プロジェクトの進捗は、顧客だけではなく自社の経営陣やスポンサーなどのステークホルダーに報告することが必要です。また、トラブルなどが生じたときは顧客と交渉することもプロジェクトマネージャーの役割です。

・チーム内のコミュニケーションを円滑にするプロジェクトを円滑に進めるには、チーム内のコミュニケーションが大事です。メンバー間のコミュニケーションがうまくとれていないと報告漏れなどのトラブルが発生し、プロジェクト遅延、失敗につながります。プロジェクトマネージャーにはチームを管理する立場として、チーム内のコミュケーションも良好に保つ役割があります。

以上のようにプロジェクトマネージャーにはさまざまな役割があります。仕事については後述します。内容いきますので、そちらも参考にしてください。

プロジェクトリーダーとの違い

プロジェクトマネージャーに類似したポジションとして、プロジェクトリーダーがいます。いずれのポジションも重要な役割を担いますが、担当業務や役割で違いがあります。

担当業務の範囲でいうと、前述した通りプロジェクトマネージャーはプロジェクトの全体に関わります。一方、プロジェクトリーダーは、プロジェクトのチーム単位の責任者として成果を出すことになります。

プロジェクトにおいて担当業務ごとにチームがあり、そのチームをまとめるのがプロジェクトリーダーです。プロジェクトリーダーの上のポジションとしてプロジェクトマネージャーが存在しており、プロジェクト全体を管理するイメージです。

責任が及ぶ範囲は、プロジェクトリーダーはチーム内、プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体となります。ただし、プロジェクトマネージャーの役割をプロジェクトリーダーが担う場合もあり、どの企業やプロジェクトにおいても明確な線引きがなされているわけではありません。

なお、プロジェクトリーダーについての解説や、両者を比較した内容を以下でまとめています。より詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

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プロジェクトマネージャーの仕事内容

プロジェクトマネージャーとは?仕事内容や役割、必要なスキルを解説 2

ここからは、プロジェクトマネージャーの仕事内容を詳しくみていきます。プロジェクトマネージャーの仕事は以下の3つになります。

・プロジェクト目的の明確化

顧客に対してどのように貢献するかをはっきりさせ、プロジェクトの目的を明確にすることが重要です。特にプロジェクトマネージャーはチームの誰よりも目的を理解して行動する必要があります。

その上で、チームのメンバーにプロジェクトの道標を提示することがポイントです。明確な道標がないと、プロジェクトが間違えた方向に進む可能性があります。

・プロジェクトの計画を立てる

プロジェクトの計画では、プロジェクトを遂行するための具体的なルールなどを定めます。「Aを実現させるためにBをする」「Bを担当するのはCチーム」などを詳しく決めて、計画書を仕上げます。

綿密な計画書がないと、行き当たりばったりの開発になったり、やっつけ仕事のプロジェクトになったりします。メンバーの行動が具体的にわかるような計画書を仕上げることが大事です。

・プロジェクトを管理する

プロジェクトの管理には情報やデータの収集、リスク分析が必要です。プロジェクトは計画を立てたからといって成功するわけではありません。計画通りに進んでいたとしても、潜在的なリスクが潜んでいることがあります。特にプロジェクト進行の終盤でトラブルが発生すると、根本から見直すこともあり、プロジェクトの大きな障害となります。

それらのリスクに備えるために、要件や調達、進捗、人員などすべての面で管理が必要であり、それらがプロジェクトマネージャーの役割です。

プロジェクトマネージャーに必要なスキル

前項までの内容を踏まえると、プロジェクトマネージャーには幅広いスキルが必要です。ここからは、プロジェクトマネージャーに必要な6つのスキルをご説明します。

マネジメントスキル

プロジェクトにはプログラマーやエンジニアなどさまざまな職種のメンバーが集まるため、プロジェクトマネージャーには適材適所に人材を配置するマネジメントスキルが必要です。

プロジェクトマネージャーは常にプロジェクトの成功を定義して、メンバーの仕事を決定する立場にあります。各メンバーへの修正指示を行うこともあり、コーチングスキルも必要になるでしょう。

計画・管理スキル

プロジェクトマネージャーの仕事では計画と管理が大きな仕事といえます。計画ではコストや納期、要件を考慮することに難しさがあります。タスクの内容やチームの処理能力を考慮した計画を作り上げる能力が求められます。

さらに、プロジェクトがスタートしたときには、計画通りに進んでいるのか細かく管理するスキルが必要です。現状からの軌道修正やその際のチームの統率などのリーダーシップも求められます。

コミュニケーションスキル

プロジェクトマネージャーは、チームのメンバーだけではなく経営陣や顧客などとやり取りをする場面が多いです。そのため、コミュニケーションスキルが必要となります。

また、プロジェクトを立ち上げてからは多くの会議やミーティングを行う必要があり、会議の進行を主導する立場でもあります。会議では参加者の意見を聞き出して、自分の考えを伝えるなど、状況に応じたコミュニケーションスキルが求められます。

情報収集スキル

プロジェクトを進める上で重要なのが情報収集スキルです。よって、プロジェクトマネージャーには、常に同じ方向からの情報だけではなく、多角的に俯瞰してプロジェクトの状況を確認する能力が求められます。

集めた情報の活用によってプロジェクトの進行が加速することもあるため、幅広い方面の情報収集はプロジェクトマネージャーの腕の見せ所です。

問題解決スキル

プロジェクトマネージャーにはプロジェクトを進めるなかで起きた問題を解決するスキルも求められます。プロジェクトを進行していると大小問わずトラブルが発生します。トラブルの内容によってはスケジュールや制作物の方向性が変わってきます。

そのため、問題点の原因を見つけ出して解決する能力とともに、改善する仕組みを作る能力が必要になるわけです。

提案スキル

プロジェクトマネージャーはプロジェクトの計画を練りますが、ステークホルダーから計画の変更を求められることがあり、その際の提案スキルが必要です。ステークホルダーの要望に柔軟に対応するには、臨機応変に対応できる柔軟な思考も必要になるでしょう。

プロジェクトマネージャーが持っておきたい資格とは

プロジェクトマネージャーとは?仕事内容や役割、必要なスキルを解説 3

プロジェクトマネージャーとして活躍するには、専門的な知識を身につけておきたいところです。ここでは、プロジェクトマネージャーが持っておきたい資格をご紹介します。スキルや知識の習得の手段として取得を目指してみてください。

なお。プロジェクトマネージャーに必要な資格については、以下の記事でもご紹介しています。

プロジェクトマネージャーに必要な資格とは?

プロジェクトマネージャー試験(PM)

プロジェクトマネージャー試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格となっています。プロジェクトマネージャーとして計画や実行、管理する人を対象とする試験であり、予算、スケジュール、品質管理など幅広い知識の理解が求められています。

プロジェクトマネージャー試験は、情報処理技術者試験のなかでは最高難易度であるレベル4となっています。例年の合格率は15%前後であり、難易度が高い試験です。難易度の高い試験だけあって、合格すると中小企業診断士や弁理士の試験において一部の試験が免除されるなどのメリットがあります。

プロジェクトマネージャーを土台にさまざまな国家資格に挑戦したい場合は受験してみてもいいでしょう。

PMP試験

PMP試験はアメリカの非営利団体が実施するプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。試験ではプロジェクトの立ち上げ、実行、監視など満遍なく出題されます。受験資格は高卒・短大卒と大卒で異なり、プロジェクト業務を指揮する立場の経験月数によります。

高卒・短大卒であれば60カ月、大卒であれば36カ月であり、さらに35時間のプロジェクトマネジメントの研修を受講する必要があります。合格率は公表されていませんが、以前は60%といわれていました。

受験資格のハードルが高く感じますが、合格することで日本だけではなく海外に向けてもスキルを証明することが可能です。海外との取引がある場合は、受験を検討してみましょう。

プロジェクトマネージャーの年収

プロジェクトマネージャーの平均年収は、20代で542万円、30代で655万円と、同年代の平均値に比べると高水準と言えます。システムエンジニアやプログラマーなど、他のIT関係職と比べても高いといえます。

プロジェクトマネージャーのキャリアパス

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの成否に関わる重要な役職です。そのため、新人がいきなりこの役職につくことはまずありません。まずはプログラマーから始まり、システムエンジニア、プロジェクトリーダーを経て、十分な経験を積んだ上で、プロジェクトマネージャーになるのが一般的です。
その先の一般的なキャリアパスとしては、一度プロジェクトマネージャーを経験した上で、スペシャリストの道を選んで現場に戻る場合と、さらに上位職であるITコンサルタントを目指す場合とに分かれることが多いです。
ITコンサルタントとは、プログラムマネージャーより上流の工程を担当する役職であり、ITを活用して顧客企業の経営課題を解決する専門家です。顧客へのヒアリングから経営課題を明らかにし、どのようなシステムを導入すれば課題解決が可能か提案していきます。
そのため、高いコミュニケーション能力や交渉力が必要とされますが、この役職にステップアップすることで、収入アップも期待できます。フリーのITコンサルタントとして独立し、複数の企業に関わる人もいます。

プロジェクトマネージャーになるには

プロジェクトマネージャーは、いくつかの段階を経て経験するポジションです。まずはエンジニアやプログラマーなどの実務を経験して、プロジェクトリーダーになることを目指します。

プロジェクトリーダーとしてマネジメントスキルなどを身につけてからプロジェクトマネージャーとなる流れが一般的でしょう。ただし、プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーはどちらが上流というわけではありません。

また、プロジェクトマネージャーになるには必ずしもプロジェクトリーダーの経験が必要ではありませんので、挑戦してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回はプロジェクトマネージャーの役割や重要性をご紹介しましたが、ご理解いただけましたでしょうか。プロジェクトマネージャーの手腕によって、プロジェクトの成功が左右されるといっても過言ではありません。

なお、プロジェクト管理に関してどこから進めていいかわからないという方向けに、プロジェクト管理について詳しくまとめた資料もご用意していますので、こちらもぜひご活用ください。


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