日本は慢性的なIT人材不足にあることから、今後プログラマーへの需要が拡大していくことが予測されています。これを機に、心機一転プログラマーとして就職しようと考えている方は多いでしょう。その際に気になるのが、「自分のスキルで就職できるだろうか?」という点です。
プログラミング学習段階にある人は、自分が今どの程度のスキルを持っているのか?そのスキルがどこまで通用するのか?どのような仕事ができるのか?を知らないことが多いため、就職活動に対して消極的になってしまいます。ところが、プログラマーの採用面接の際にチェックされるポイントは、実はプログラミングスキルだけではありません。
本記事では、採用面接の際にプログラマーがチェックされるポイントについて紹介します。これからプログラマーに転身しようという方、新しくIT人材を採用としたいという企業は、本記事のチェックポイントをぜひ参考にしてください。
ポイント1. 社会人としてのビジネスマナー
まず重視されるのはやはり、社会人としてのビジネスマナーをしっかりと身に着けているかどうかです。プログラマーという職業は1人黙々とコーディングする仕事ではありませんし、企業の采配でシステムエンジニアとして採用されるケースもあります。その際に重要なのがビジネスマナーです。
一般的なビジネスマナーを身に着けていれば問題ないので、面接時は一般知識の学習を済ませておくことがベターです。実は、IT業界では理系人材だけでなく、文系人材がプログラマーやシステムエンジニアに転身することが少なくありません。文系人材はビジネスマナーがしっかりと身についている人が多い分、就職に有利なこともあります。
ポイント2. コミュニケーション能力
ビジネスマナーもさることながら、コミュニケーション能力も欠かせない要素です。多くのプログラマーはチームとして仕事をしますし、システムエンジニアなど異なる職種の人材とコミュニケーションを取ることもあります。その際に、一定のコミュニケーション能力が無ければ仕事に支障をきたす恐れがあります。
自分は他人とのコミュニケーションが苦手だからとプログラマーに転身する人も多いですが、プログラマーにとってもコミュニケーション能力は絶対です。
ポイント3. 地頭の良さ(論理的思考)
プログラミングスキルがまだまだ未熟だとしても、地頭の良さで勝負することもできます。また、採用側もプログラミングスキルに固執するのではなく、地頭の良さに着目してみましょう。
具体的には論理的思考(ロジカルシンキング)を持ち合わせているか否かです。地頭の良さを知るためには、その人の経歴や行動に関して、「なぜ?」と掘り下げていくことです。その際に、論理的思考にのっとって回答できるかどうかを確認しましょう。
ポイント4. プログラミング学習への意欲
プログラマー未経験者を採用している企業の多くは、入社後の研修制度を設けているケースが多いです。採用面接の際は、研修を受ける中でプログラミングを吸収できるか、研修制度が完了した後もプログラミング学習への意欲は持続するかを見ています。
プログラマーは他の職業に比べて、「生涯学習が必要」というほど新しい技術と知識に対する意欲が欠かせません。そのため、プログラミング学習に対する意欲があれば高く評価される可能性があります。
ポイント5. プログラミング開発経験の有無
プログラマーはプログラミングスキルが全てではない、と説明していますが。実際問題、スキルがものをいう世界でもあります。従って、採用面接ではやはりプログラミング開発経験の有無を問われるでしょう。
しかしながら、必ずしもビックプロジェクトに参加したことが評価されるとは限りません。むしろ小さくても個人的にプログラムを開発した経験や、OSSプロジェクトへの参画などが評価されることの方が多いでしょう。
ポイント6. IT関連資格の有無
プログラマーとしてのスキルや経験をアピールする際に有効なのがIT関連資格です。現在では国家資格から民間資格までさまざまな資格が用意されているので、目的に応じて資格取得を目指すのもよいでしょう。
また、企業側は資格だけで判断するのではなく、プログラミングスキル判定を実施するのが有効です。たとえば「TOPSIC」は初級者から上級者までのプログラミングスキルをオンラインで判定するためのサービスであり、レベルに応じて受験が可能になっています。
TOPSICで出題される問題は世界トップクラスのコーダー達が考案したもので、ほとんどの言語に対応しているのも特長の1つです。受験者はシステム上で管理可能なので、プログラマー採用時にミスマッチを防いだりと最大限の効果を発揮してくれます。
ポイント7. 最後までやり遂げる意思があるか
IT関連プロジェクトは時に長期化することがあります。その際に企業側が重視するのは、最後までやり遂げる意思があるかどうかです。プロジェクト途中で離脱してしまうほど辛いことはないので、基本事項ではありますがその意思が問われます。
そのため、プログラマー経験が無くても、過去の経歴の中で長期プロジェクトを最後までやり遂げた経験があると高く評価される可能性があります。
ポイント8. コツコツ継続する力があるか
継続は力なりと言いますが、プログラマーはその資質が大きく問われます。営業職のように顧客とコミュニケーションを取りながら、あれやこれやと移動するような業種ではなく、いつもコンピューターと対峙しながらプログラムを生成するのが主な仕事です。
そのため、仕事に対する新鮮味を感じられないという人も少なくないでしょう。しかし、その中で新しい発見をどんどんして、コツコツと継続してプログラムを作れる人が高く評価されます。
ポイント9. 身だしなみを整えているか
プログラマーと聞くと、頭はボサボサだし服はだらしない、けれどプログラミングの才能は群を抜いているというイメージが定着しています。しかし実際のところ、トップコーダーと呼ばれる人達はかなり清潔感があります。
身だしなみを整えているかどうかはビジネスパーソンとしての基本なので、プログラマー採用の際は必ずチェックされるポイントです。
ポイント10. 転職の理由
プログラマーに限った話ではありませんが、転職理由は必ずチェックされるポイントです。その目的は「離職リスクを軽減するため」であり、なぜ転職するのか?筋の通った返答がない限り信頼は勝ち取れないでしょう。
プログラミング界のTOEIC®!TOPSICについて
最後に、本記事で登場したTOPSICについてご紹介して終わりたいと思います。
TOPSICは、当社システムインテグレータと、世界トップクラスのプログラマーが多数在籍するAtCoder社とが提供している、クラウド型プログラミングスキル判定サービスです。「プログラミング版のTOEIC®」として、実践で通用するプログラミングスキルを客観的に判断するために有用なサービスです。
Webサイト:プログラミングスキル判定サービス TOPSIC
企業がプログラマーやシステムエンジニアを採用する際は、極力ミスマッチを防ぐためにプログラミングスキルチェックが必要です。海外企業では当たり前に実施されているテストですが、日本企業ではまだ普及段階です。
本記事をお読みになってプログラマーなどのIT人材を採用してみようと考えていただいたのであれば、ぜひTOPSICの利用をご検討ください。プログラマーの人間的資質をその目で見極め、その上でTOPSICを使ってプログラミングスキルを判定すれば、自社ビジネスに貢献するIT人材を効率良く見つけられます。
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