今回はプロジェクト管理ツールの比較を行います。
プロジェクト管理は、大小規模を問わず、プロジェクトを成功へと導く上で欠かせません。経営者やプロジェクトマネージャーとしての使命は、プロジェクト管理の知識とノウハウを吸収し、実践に活かし、チームを牽引することにあります。
しかし、Excelでの資料作成、メールでのコミュニケーションといった環境では、プロジェクト管理を徹底するのが難しいのが実情です。Excelでガントチャートを作ろうにも、次第に更新がされなくなって活用されない、といったケースは無数に存在します。
そうしたプロジェクト管理の難しさを解消するためにも、プロジェクト管理ツールがあるのです。ここでは国内で、そして世界で高いシェアを持つ5製品を集め比較していきます。
1.SI Object Browser PM
プロジェクト管理の基本と言えばPMBOK(Project Management Body of Knowledge)です。PMBOKはプロジェクト管理の手法・ノウハウ・知識を初めて体系立ててまとめたもので、登場から30年以上経過した現在でも、そのガイドブックは多くのソフトウェア開発企業、製造メーカー、ITコンサルタントなどあらゆる業種・業態においてのプロジェクト管理のデファクトスタンダードとして採用されています。
しかし、PMBOKは概念であり実践のプロジェクト管理でそれを実現しようと思うと、結局のところどうしたら良いんだろう?などという疑問が出てきたり、人それぞれの捉え方が出てしまい均一化できないということも起きてしまいます。PMBOKのガイドブックを読んだからといって、それをすぐに実践できるわけではありません。
今回ご紹介するSI Object Browser PMは、このPMBOKに準拠する唯一のプロジェクト管理ツールです。
SI Object Browser PMはPMBOKで重要な、10の知識エリアに対応した機能を備えており、単なるタスク管理やスケジュール管理に留まらず、コミュニケーション管理や要因管理など、実に多様な機能でPMBOKに準じたプロジェクト管理を支援します。
SI Object Browser PMは世界で初めてPMBOKに準拠し、国内で提供されているプロジェクト管理ツールとしては唯一の製品です。また、企業全体の複数プロジェクトを一元的に管理することができる点やプロジェクト収支を見たい場合にERPとの連携が可能であるという特長をあわせ持ちます。
≪価格情報≫
SI Object Browser PMの価格はこちらをご確認ください。
https://products.sint.co.jp/obpm
2.BeingManagement3
プロジェクト管理ツールとしては、非常にシンプルな機能とインターフェースを備えています。「使いやすさ」という点で非常に慣れ親しまれている製品です。ただし、高度なプロジェクト管理を実行しようとなると、フィットしない場合もあります。エンタープライズ向けというより、小規模なプロジェクト向きの製品と言えるでしょう。
≪価格情報≫
クラウド10万円/5ユーザー
3.Clarizen
組織は、常に複数のプロジェクトが進行しています。時にプロジェクトチーム同士のコミュニケーションが重要になります。特に一つ一つのプロジェクトが相互に関係していて、最後には一つのプロジェクトにまとまるときなど、チーム同士のコミュニケーションが何を置いても大切です。
Clarizenが得意とする領域は、そんなプロジェクトチーム同士のコミュニケーションです。人員や資産などを統合管理し、さらにチーム内のコミュニケーションはもちろん、チーム同士のコミュケーションも支援してくれます。
≪価格情報≫
アンリミテッド版 8,800円/ユーザー
4.Mammoth Project
今回紹介するプロジェクト管理ツールの中では、最もコストの低い製品です。Mammoth Projectは計画と状況確認、情報共有を中心として機能を備えています。ソフトウェア開発の現場としては嬉しいGithub連携機能も備わっているので、どちらかというとIT業界向けの製品です。
≪価格情報≫
クラウド500円/ユーザー、5万円/120ユーザー
6.Microsoft Office Project
Microsoft製のプロジェクト管理ツール。「プロジェクト管理ツール」と聞けば、まずMicrosoft Office Projectを思い浮かべる方も多いかもしれません。特徴はやはり、Microsoft製品であるOfficeアプリケーションや、SharePointといったサーバ製品との相性が良いことでしょう。
各ソフトウェアが相互連携したスムーズなデータ共有などが可能なので、システム環境をMicrosoft製品で揃えている企業に高いメリットがあります。
しかし裏を返せば、SharePointなどを導入していないと情報共有環境を整えられないということなので、Microsoft製品を導入していないという企業では要検討です。
≪価格情報≫
クラウド5,980円/ユーザー
オンプレミス8万5,104円14万2,344円/ライセンス
https://www.microsoft.com/ja-jp/project/
機能比較表(プロジェクト管理ツール)
製品 |
導入形態と価格 |
準拠しているPM手法 |
製品の特長 |
|
オンプレミス |
クラウド (月額/ユーザー) |
|||
OBPM |
2万4,000円〜12万6,000円 /ライセンス |
2,500円〜 |
PMBOK CMMI |
PMBOKの10の知識エリアすべてを統合しカバーして機能 |
BeingManagement2 |
10万円/5ユーザー |
CCPM |
シンプルにまとまった機能とインターフェース |
|
Clarizen |
6,600円〜8,800円 |
PPM |
チーム同士オンコミュケーションを支援 |
|
Mammoth Project |
500円〜5万円/120ユーザー |
ソフトウェア開発のプロジェクト管理向け |
||
Microsoft Office Project Server |
8万5,104円〜14万2,344円 /ライセンス |
5,980円 |
PPM |
Microsoft製品との連携に強い |
参考
【第6章】大型プロジェクトにはCCPMを取り入れようCCPM とは
まとめ
今回は代表的なプロジェクト管理ツールをご紹介いたしました。
プロジェクト管理ツールの選定は、まずは社内のプロジェクト管理実態を正確にとらえ、課題を洗い出すところから初めることが重要です。そして、目的を明確化し優先度の高い課題から中心に機能要件を定義していけば、自社にあった製品選定ができるはずです。
正しい製品選定と正しい導入・運用で、プロジェクト管理を効率よく行っていきましょう。
統合型プロジェクト管理ツール「OBPM Neo」にご興味をお持ちいただけましたら、わかりやすくご紹介する資料を用意していますので、こちらもぜひご覧ください。
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