プロジェクトマネージャーや各メンバーが、プロジェクト管理を徹底して行うためには“プロジェクト管理ツール”が欠かせません。特に複数人の関係者が絡むようなプロジェクトでは管理が複雑になってしまうので、ツールに頼ることが円滑なプロジェクト進行のために大切だと言えます。
今回は、いまでプロジェクト管理ツールを取り入れていない企業やプロジェクトマネージャー、メンバーに向けて、ソフトウェア開発や製造業など様々なシーンで使えるフリーでのプロジェクト管理ツールをまとめました。
フリーのプロジェクト管理ツールまとめ資料の最後に「プロジェクト管理ツールOBPMまるわかりガイド」の資料ダウンロードのご案内が表示されます。フリーのツールを使用している企業の良い点や問題点が、ストーリー仕立てで記載されているので、とてもわかりやすい資料です。ぜひ参考にしてみてください。
今回紹介するプロジェクト管理ツールについて
今回紹介するプロジェクト管理ツールはすべてフリーのものです。しかし、PMBOKといった、プロジェクト管理手法やノウハウを体系立ててまとめたガイドに準拠したものではありません。ほとんどのツールがスケジュール管理やガントチャート作成など特定の機能に特化したものとなっています。
PMBOKに準拠した、高度な機能を備えた企業レベルのプロジェクト管理ツールに興味がある方は、「プロジェクト管理ツール SI Object Browser PM」をご覧ください。
それでは、フリーで使えるプロジェクト管理ツール18選を、クラウド対応とインストール型に分けて紹介していきます。
クラウド対応のプロジェクト管理ツール
1.Agilefant
スケジュール管理などの基本機能に加えて、バックログ機能を提供しています。バックログを適切に管理することで見積精度を向上させたり、工数管理を円滑に行うことができるため便利な機能です。
2.Backlog
10ユーザーまでフリーで使え、Subversion/Git機能とファイル共有機能が備わっているのでソフトウェア開発の現場でも導入できます。ただし機能制限を解くには有料プランの契約が必要です。
3.Brabio!
最大5ユーザーがフリーで使えます。ガントチャート作成を基本としたツールで、作成も編集も直感でできるため、PCスキルに自身のない方でも使用できるでしょう。そろそろExcelでのガントチャート作成から脱却したい方におすすめ。
4.Jooto
タスク管理に特化していて、ドラッグドロップで計画立案と変更ができます。また、WindowsやMaC、AndroidやiOSといったメジャー端末に対応しているので、場所やデバイスを選ばずに使用できるのがポイントです。
5.Planio
海外でも知名度の高いオープンソースのプロジェクト管理ツール“Redmine”に改良を加えたツールです。Redmineを導入するのは敷居が高いけど利用してみたいという方はぜひ。
https://planio.farend.jp/contents/free/
6.Producteev
海外製で日本語対応はしていませんが、落ち着いた画面デザインで使いやすいツールです。Googleカレンダーとの連携機能があるので、これまでスケジュールをGoogleアカウントで管理していた方におすすめです。
7.Todoist
世界中で500万人以上が、仕事やプライベートで使用しているツールです。タスク管理表を簡単に作成できるので、こうした管理ツールに慣れていない方でも安心して使用できます。
8.Todous
グループウェアベンダーとして有名なサイボウズ株式会社の子会社が提供しています。プロジェクト管理の肝を理解している会社が開発したものなので、今回紹介しているツールの中でも実践向きのツールです。
9.Trello
Googleアカウントでログインできるタスク管理機能に特化したツールです。個人での使用はもちろんチームでの共有もできます。外部連携や管理機能を強化したい場合は有料プランを移行しなければなりません。
10.Wrike
タスク、スケジュール、チャートなどを一画面にまとめて見ることができます。フリーで使えるのは5ユーザーまでなので、小規模プロジェクト向きです。
11.みんなでガント.com
登録不要、かつ完全フリーでガントチャートを作成できます。作成したガントチャートのURLを共有すれば、複数人での編集も可能です。オプションとして有償機能が備わっています。
インストール型のプロジェクト管理ツール
12.GanttProject
基本機能としてスケジュール管理、タスク管理、ガントチャート作成が行えます。Java製なので幅広い環境で使用できるのが特徴です。
https://ja.osdn.net/projects/sfnet_ganttproject/
13.Gantter
FirefoxやGoogleChromeへインストールするだけで手軽に使用できるツールです。Googleドライブとの連携もできるので、コミュニケーションにGoogleアプリを使用している環境におすすめです。
14.OpenProj
Microsoft Projectの代替として広く使用されているツールです。Microsoft Projectはお金がかかるから、無料で同じような機能を使いたいという方におすすめです。Microsoft Projectと互換して使用することもできます。
https://ja.osdn.net/projects/sfnet_openproj/
15.ProjectLibre
OpenProjから派生したツールで、こちらもMicrosoft Projectに似た機能を備えており、互換して使用することも可能です。Java製なので幅広い環境で使用できます。
https://ja.osdn.net/projects/sfnet_projectlibre/
16.TaMa.5 Free
個人予定の管理を想定して作れたツールですが、ビジネスでも十分使用できるほどの機能があります。複数人での同時編集にも対応しているので、チーム内のスケジュール管理におすすめです。
https://www.netsphere.jp/tama/
17.がんすけ
ガントチャート作成に特化したツールです。カレンダー表示単位はワンクリック日年間の範囲で表示切り替えが可能なので、短期長期のプロジェクト管理もできます。
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まとめ
フリーで使えるプロジェクト管理ツール全17製品の中には、完全フリーで使えるものから、一部機能のみ使用できるものなど様々です。予め理解していただきたいのは、フリーで高度な機能を備えているツールはないということです。
小規模なら問題ないかもしれませんが、規模が大きかったり本格的なプロジェクト管理となると機能しない場合もあるのでご注意ください。またフリーで使えるプロジェクト管理ツールは、会社全体で全社導入するよりも、部門導入や個人導入をすることが多いです。部門導入をして、そのフリーが部門に馴染んでしまった場合、有償ツールを全社導入するときに足かせになることもあります。バラバラに部門で導入させないことは、組織で注意する最大のポイントと言えるのではないでしょうか?
「プロジェクト管理ツールOBPMまるわかりガイド」はフリーのツールを使用している企業の良い点や悪い点が、マンガ&ストーリー仕立てで記載されているとてもわかりやすい資料です。ぜひダウンロードしてご覧ください。
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