
Excelでの限界を感じ、プロジェクト管理アプリの導入を検討していませんか?本記事では、無料ツールを含むおすすめアプリ9選を目的別に徹底比較し、失敗しない選び方の6つの重要ポイントを解説します。この記事を読めば、タスク管理や進捗の可視化といった課題を解決し、あなたのチームの生産性を飛躍させる最適なツールが必ず見つかります。
1. プロジェクト管理アプリとは?Excel管理との違い
プロジェクト管理アプリとは、プロジェクトの計画から完了までの一連のプロセスを効率的に進めるために設計された専用のアプリケーションです。プロジェクトに関わるタスク、スケジュール、リソース、コスト、コミュニケーションといった多様な情報を一元管理し、チーム全体の生産性を向上させることを目的としています。
多くの企業では、依然としてExcel(エクセル)を用いてガントチャートやタスクリストを作成し、プロジェクト管理を行っています。手軽に始められる一方で、プロジェクトが複雑化・大規模化するにつれて、リアルタイムでの情報共有や複数人での同時編集が難しくなり、管理が破綻してしまうケースも少なくありません。プロジェクト管理アプリは、こうしたExcel管理の限界を克服し、プロジェクトを成功に導くための強力なソリューションとして注目されています。
1.1 プロジェクト管理アプリの主な機能
プロジェクト管理アプリには、プロジェクトを円滑に進めるための多彩な機能が搭載されています。ここでは、代表的な機能をご紹介します。
1.1.1 タスク管理・ToDoリスト
プロジェクトを構成する個々の作業(タスク)をリスト化し、管理する基本的な機能です。各タスクに担当者、期限、優先度、進捗状況などを設定できます。これにより、「誰が」「いつまでに」「何をすべきか」が明確になり、作業の抜け漏れを防ぎます。個人のToDoリストとしてだけでなく、チーム全体のタスクを一覧で可視化できるため、作業の重複や遅延を未然に防ぐ効果も期待できます。
1.1.2 ガントチャート
ガントチャートは、横棒グラフを用いてプロジェクト全体のスケジュールと各タスクの進捗状況を視覚的に表現する機能です。タスクの開始日と終了日、タスク間の依存関係(例:タスクAが終わらないとタスクBを開始できない)を設定することで、プロジェクトの全体像とクリティカルパス(最も時間のかかる一連の作業)を直感的に把握できます。計画変更があった際も、ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作でスケジュールを再調整できるため、常に最新の状況を維持できます。
1.1.3 カンバンボード
「未着手」「作業中」「レビュー中」「完了」といったステータスごとにレーン(列)を分け、タスクをカードとして配置する管理手法です。各タスクの進捗状況に合わせてカードをドラッグ&ドロップで移動させるだけで、チーム全体の作業状況が一目瞭然となります。タスクの流れを視覚的に捉えやすく、特にアジャイル開発や流動的なタスクが多いプロジェクトで効果を発揮します。
1.1.4 工数・リソース管理
プロジェクト成功のためには、人的リソース(人員)の適切な配分が不可欠です。工数・リソース管理機能を使えば、メンバーごとのタスク量や作業負荷を可視化し、特定のメンバーに業務が偏るのを防ぐことができます。誰がどのタスクにどれくらいの時間を費やしているか(実績工数)を記録・分析することで、将来のプロジェクト計画の精度向上にも繋がります。
1.1.5 コミュニケーション機能
プロジェクトに関するやり取りをアプリ内で完結させるための機能です。各タスクにコメントを残したり、関連ファイルを添付したり、チームメンバーとチャットを行ったりすることができます。メールや別のチャットツールに情報が散逸するのを防ぎ、プロジェクトに関するすべての情報を一箇所に集約できるため、認識の齟齬や確認の手間を大幅に削減できます。
2. プロジェクト管理アプリを導入する6つのメリット

Excelやスプレッドシートでの管理に限界を感じ、プロジェクト管理アプリの導入を検討する企業が増えています。なぜなら、アプリにはExcelでは実現が難しい、プロジェクトを成功に導くための多くのメリットがあるからです。ここでは、プロジェクト管理アプリがもたらす6つの具体的なメリットを詳しく解説します。
2.1 メリット1:計画変更に柔軟に対応できる
プロジェクトは、予期せぬトラブルや仕様変更、クライアントからの急な要望など、計画通りに進まないことがほとんどです。Excelで管理している場合、計画変更が発生するたびに手作業でスケジュールやタスクリストを修正する必要があり、関連するタスクへの影響範囲の特定も困難です。
この手作業での更新は手間がかかるだけでなく、修正漏れやミスを引き起こす原因となり、気づいた時には実態と乖離した「形骸化した計画書」になってしまうケースも少なくありません。
一方、プロジェクト管理アプリでは、ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作でタスクの期間や順序を簡単に変更でき、関連するタスクのスケジュールも自動で再調整されます。これにより、常に最新の状況を正確に保ち、計画変更に迅速かつ柔軟に対応できる体制を構築できます。
| 項目 | Excelでの管理 | プロジェクト管理アプリ |
|---|---|---|
| スケジュール変更 | 手動で日付や期間を修正。関連タスクも個別に修正が必要。 | ドラッグ&ドロップで変更可能。依存関係にあるタスクも自動で調整。 |
| 更新の手間 | 手間がかかり、更新漏れやミスが発生しやすい。 | 簡単かつ迅速。常に最新の状態を維持できる。 |
| リアルタイム性 | ファイル共有の方法によっては、複数人での同時編集が難しく、最新版がどれか分かりにくい。 | クラウド上で常に最新情報が共有され、全員が同じ状況を把握できる。 |
2.2 メリット2:高機能なガントチャートで進捗を可視化できる
プロジェクト全体の流れや進捗状況を視覚的に把握するために、ガントチャートは非常に有効な手法です。Excelでもガントチャートを作成することは可能ですが、作成に手間がかかるうえ、進捗をリアルタイムに反映させることが難しいという課題があります。
プロジェクト管理アプリに搭載されているガントチャートは、単なるグラフ作成ツールではありません。タスクの進捗率を入力するだけで自動的にチャートに反映されたり、タスク間の依存関係を設定したり、プロジェクトの遅延リスクがある箇所(クリティカルパス)を自動で表示したりする高機能なものがほとんどです。
これにより、プロジェクトマネージャーは「どのタスクが遅れているのか」「どこにボトルネックがあるのか」を直感的に把握し、問題が深刻化する前に先手を打つことができます。
2.3 メリット3:タスクの依存関係を整理し、プロジェクトを正しく推進できる
プロジェクトは、多数のタスクが複雑に絡み合って構成されています。「タスクAが完了しないとタスクBに着手できない」といったタスク間の依存関係を正しく管理することは、プロジェクトを計画通りに進める上で不可欠です。
Excelではこの依存関係を表現するのが難しく、担当者の記憶や口頭での確認に頼りがちになります。その結果、作業の順序を間違えたり、手戻りが発生したりと、非効率な進行を招いてしまいます。
プロジェクト管理アプリを使えば、タスク同士を線で結ぶなどして依存関係を明確に定義できます。これにより、作業の前後関係が誰の目にも明らかになり、各メンバーは「次に何をすべきか」を迷うことなく、プロジェクトを正しい順序で着実に推進していくことが可能になります。
2.4 メリット4:メンバーごとの負荷状況を把握し、調整できる
プロジェクトの遅延は、特定のメンバーにタスクが集中してしまう「業務負荷の偏り」が原因であることも少なくありません。しかし、Excel管理では個々のメンバーが抱えるタスク量を正確に把握することは困難です。責任感の強いメンバーほど、多大な負荷がかかっていても報告せずに抱え込んでしまい、結果として燃え尽き症候群(バーンアウト)や品質の低下、納期の遅延に繋がるリスクがあります。
多くのプロジェクト管理アプリには、メンバーごとのタスク量や作業時間をグラフなどで可視化するリソース管理機能が備わっています。プロジェクトマネージャーは、誰にどの程度の負荷がかかっているかを客観的なデータで把握し、タスクの再配分や人員の追加といった適切な調整をタイムリーに行うことができます。これにより、チーム全体のパフォーマンスを最適化し、健全な労働環境を維持できます。
2.5 メリット5:複数プロジェクトを一元管理できる
多くの企業では、複数のプロジェクトが同時並行で進行しています。特に、複数の部門やチームが連携して一つの大きな製品やサービスを開発する場合、それぞれのプロジェクトの進捗を横断的に管理する必要があります。
プロジェクトごとにExcelファイルが乱立している状態では、組織全体の状況を把握することは極めて困難です。情報がサイロ化し、リソースの重複やプロジェクト間の連携ミスといった問題が発生しやすくなります。
プロジェクト管理アプリを導入することで、社内で進行しているすべてのプロジェクト情報を一つのプラットフォームに集約し、一元管理することが可能になります。経営層やマネージャーは、ダッシュボード機能などを使って組織全体のプロジェクトの状況やリソースの空き状況を俯瞰的に把握し、より戦略的な意思決定を下すことができます。
2.6 メリット6:円滑なコミュニケーションを促進できる
プロジェクト失敗の大きな原因の一つに、コミュニケーション不足が挙げられます。メールやチャットツールでの断片的なやり取りでは、重要な情報が埋もれてしまったり、「言った・言わない」といったトラブルに発展したりすることがあります。
プロジェクト管理アプリは、コミュニケーションのハブとしての役割も果たします。各タスクに直接コメントやファイルを添付できるため、関連情報が分散することなく、文脈に沿った議論が可能になります。変更履歴や議論の経緯もすべて記録として残るため、後から参加したメンバーでも状況を素早くキャッチアップできます。
これにより、認識の齟齬を防ぎ、チーム内や部門間のスムーズな情報共有と意思疎通を促進し、プロジェクトの一体感を醸成します。
3. 失敗しないプロジェクト管理アプリの選び方|6つの重要ポイント

数多くのプロジェクト管理アプリの中から自社に最適なものを選ぶことは、プロジェクトの成否を左右する重要なプロセスです。多機能なアプリが必ずしも最適とは限りません。導入後に「使いこなせない」「求めていた機能がなかった」といった失敗に陥らないために、押さえるべき6つの重要な選定ポイントを解説します。
3.1 ポイント1:目的と機能が合っているか
プロジェクト管理アプリの導入を検討する最初のステップは、「なぜ導入するのか」「導入によって何を解決したいのか」という目的を明確にすることです。目的が曖昧なままでは、必要な機能を見極めることができず、導入自体がゴールになってしまいがちです。
例えば、「タスクの抜け漏れを防ぎたい」「プロジェクト全体の進捗状況をリアルタイムで可視化したい」「メンバー間の情報共有をスムーズにしたい」など、具体的な課題を洗い出しましょう。その上で、その課題解決に直結する機能を備えたアプリを選ぶことが重要です。
| 課題・目的 | 必要な機能の例 | 解説 |
|---|---|---|
| タスクの担当者や期限が曖昧で、抜け漏れが発生する | タスク管理、ToDoリスト、担当者・期限設定、リマインダー | 個々のタスクを洗い出し、担当者と期限を明確に割り当てることで、責任の所在をはっきりさせ、実行漏れを防ぎます。 |
| プロジェクト全体の進捗が分かりにくく、遅延に気づけない | ガントチャート、カンバンボード、進捗レポート | プロジェクトの全体像と各タスクの進捗を視覚的に把握できます。遅延のリスクを早期に発見し、対策を講じることが可能になります。 |
| 誰がどの作業にどれくらい時間をかけているか不明確 | 工数管理、リソース管理 | メンバーごとの作業時間や負荷状況を把握し、リソースの適切な再配分や、将来のプロジェクト計画の精度向上に役立ちます。 |
| 情報共有がメールや口頭で行われ、後から確認できない | コミュニケーション機能(チャット、コメント)、ファイル共有 | タスクに関連するやり取りを一元管理することで、情報の散逸を防ぎ、認識の齟齬を減らします。 |
多機能なアプリは魅力的ですが、使わない機能が多いと操作が複雑になり、かえって生産性を下げる原因にもなります。まずは自社の課題解決に必要な「必須機能」を定義し、それを満たすアプリを候補に挙げましょう。
3.2 ポイント2:チーム全員が直感的に使えるか
プロジェクト管理アプリは、プロジェクトマネージャーだけでなく、チームメンバー全員が日常的に使用するツールです。そのため、ITリテラシーに関わらず、誰でも直感的に操作できる「使いやすさ(UI/UX)」は極めて重要な選定基準となります。
操作が複雑で分かりにくいアプリは、メンバーにとって大きな負担となり、次第に使われなくなって形骸化するリスクがあります。特に、日々の進捗報告やタスク更新といった頻繁に行う操作が、数クリックやドラッグ&ドロップで簡単に行えるかを確認しましょう。
また、オフィスだけでなく、現場や外出先からでも利用できるよう、スマートフォンやタブレット専用のアプリが提供されており、PC版と遜色なく使えるかもチェックポイントです。多くのアプリには無料トライアル期間が設けられています。導入を決める前に、実際に利用するメンバー数名で試用し、操作感や使用感についてフィードバックを集めることで、導入後の定着をスムーズに進めることができます。
3.3 ポイント3:料金プランとコストパフォーマンス
プロジェクト管理アプリの料金体系は、提供元やプランによって様々です。長期的に無理なく運用していくためには、機能と価格のバランス、すなわちコストパフォーマンスを見極めることが不可欠です。
料金プランは、主に「ユーザー数」「利用できる機能」「ストレージ容量」などによって変動します。まずは無料プランや安価なプランでスモールスタートし、利用状況に応じて上位プランに移行する方法も有効です。
無料プランと有料プランの一般的な違いを理解し、自社の規模や目的に合ったプランを選びましょう。
| 項目 | 無料プラン | 有料プラン |
|---|---|---|
| 利用ユーザー数 | 制限あり(例:5名まで) | 制限なし、またはプランに応じて増加 |
| 機能 | 基本的なタスク管理などに限定 | ガントチャート、工数管理、高度なレポート機能などが利用可能 |
| プロジェクト数 | 制限あり(例:3つまで) | 無制限 |
| ストレージ容量 | 制限あり(例:1GBまで) | 大容量、または無制限 |
| サポート体制 | メールやフォーラムのみ | 電話、チャットなど手厚いサポート |
| セキュリティ | 基本的な機能 | IPアドレス制限、SAML認証など高度な設定が可能 |
単なる月額料金の安さだけでなく、導入によって得られる業務効率化や生産性向上といった価値を総合的に評価し、最適なコストパフォーマンスのアプリを選定することが成功の鍵となります。
3.4 ポイント4:提供形態(クラウド型/オンプレミス型)
プロジェクト管理アプリの提供形態には、主に「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自社のIT環境やセキュリティポリシー、予算に応じて選択する必要があります。現在は、導入の手軽さからクラウド型が主流となっています。
| 項目 | クラウド型 (SaaS) | オンプレミス型 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 低い、または不要 | 高い(サーバー、ソフトウェアライセンス購入費など) |
| 月額費用 | 発生する(利用料) | 発生しない(ただし保守・運用コストは別途必要) |
| 導入スピード | 早い(契約後すぐに利用可能) | 時間がかかる(サーバー構築、インストールなど) |
| 運用・保守 | ベンダーが行う(メンテナンス不要) | 自社で行う(専門知識を持つ人材が必要) |
| カスタマイズ性 | 制限あり | 高い |
| 外部からのアクセス | 容易(インターネット環境があればどこからでも) | 制限される(別途VPNなどの設定が必要) |
リモートワークや複数の拠点での利用が前提であればクラウド型が適しています。一方、独自の厳しいセキュリティ要件がある、または既存システムとの密な連携のために大幅なカスタマイズが必要な場合は、オンプレミス型が選択肢となります。
3.5 ポイント5:セキュリティ対策は万全か
プロジェクトに関するデータには、企業の戦略や技術情報、顧客情報といった機密情報が含まれることが少なくありません。万が一の情報漏洩は、企業の信用を著しく損なう重大なインシデントにつながります。そのため、堅牢なセキュリティ対策が施されているかどうかの確認は必須です。
具体的には、以下の点を確認しましょう。
- データ暗号化:通信(SSL/TLS)やデータベースに保存されるデータが暗号化されているか。
- アクセス権限設定:プロジェクトやタスクごとに、メンバーの役割に応じて閲覧・編集などの権限を細かく設定できるか。
- 認証機能:不正アクセスを防ぐための2要素認証(2FA)や、他のシステムとID/パスワードを統合管理できるシングルサインオン(SSO)に対応しているか。
- 第三者認証:情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格である「ISMS (ISO/IEC 27001)」や「プライバシーマーク」などを取得しているか。
- バックアップ体制:データのバックアップは定期的に行われているか。障害発生時の復旧体制は整っているか。
特にクラウド型のアプリを利用する場合は、自社の大切なデータを外部のサーバーに預けることになるため、提供事業者のセキュリティポリシーや実績を十分に確認することが重要です。
3.6 ポイント6:外部ツールとの連携・拡張性
多くの企業では、プロジェクト管理以外にもチャットツール(Slack, Microsoft Teamsなど)、オンラインストレージ(Google Drive, Dropboxなど)、カレンダー(Google Calendar, Outlookなど)といった様々なツールを日常的に利用しています。プロジェクト管理アプリがこれらの既存ツールと連携できるかは、業務効率を大きく左右するポイントです。
例えば、チャットツールと連携すれば、アプリ上でのタスク更新通知をチャットで受け取ることができ、確認漏れを防げます。カレンダーと連携すれば、タスクの期限を自動で個人のスケジュールに反映させることも可能です。
また、企業の成長やプロジェクトの規模拡大に合わせて、利用ユーザー数や機能を柔軟に追加・変更できるかという「拡張性」も重要です。API(Application Programming Interface)が公開されていれば、自社独自のシステムと連携させるなど、より高度な使い方も可能になります。現在は小規模な利用でも、将来的な事業拡大を見据え、スケールアップに対応できるアプリを選んでおくと安心です。
4. プロジェクト管理アプリおすすめ9選

数多く存在するプロジェクト管理アプリの中から、特におすすめの9製品を厳選してご紹介します。各ツールの特徴や料金プランを比較し、自社の目的やチームの規模に最適なアプリを見つけるための参考にしてください。
※本記事の内容は2025年12月5日時点の弊社調査に基づいています。アプリの機能や価格は変更される可能性がありますので、最新情報は各公式サイト等でご確認ください。
4.1 【無料プランあり】個人・小規模チームにおすすめのアプリ
まずは、無料で始められるプランが用意されており、個人利用やスタートアップ、小規模なチームでの導入に適したプロジェクト管理アプリを5つ紹介します。
4.1.1 Asana
Asana(アサナ)は、世界中の多くの企業で導入されている代表的なワークマネジメントツールです。個人のタスク管理から組織全体の戦略的なプロジェクトまで、あらゆる仕事を一元管理し、可視化することを得意としています。リスト、ボード、タイムライン(ガントチャート)、カレンダーといった多様なビューを切り替えながら、プロジェクトの状況を最も把握しやすい形で確認できます。チームの規模や業種を問わず、柔軟なカスタマイズで対応できる拡張性の高さが最大の魅力です。ワークフローの自動化機能も強力で、定型業務を効率化し、チームが本来の業務に集中できる環境を構築します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な機能 | タスク管理、カンバンボード、ガントチャート(タイムライン)、カレンダービュー、レポート機能、自動化ルール、フォーム作成 |
| 料金プラン(月額/1ユーザー) | Basic (無料), Premium (1,200円〜), Business (2,700円〜) ※年間払い |
| 特徴 | 多様な表示形式、200以上の外部ツールとの連携、強力な自動化機能、豊富なテンプレート |
| 対応デバイス | Web, Windows, macOS, iOS, Android |
4.1.2 Backlog
Backlog(バックログ)は、特にIT・Web業界のソフトウェア開発チームから絶大な支持を得ている国産のプロジェクト管理アプリです。タスク管理はもちろん、バグトラッキングシステム(BTS)やバージョン管理システム(Git/Subversion)との連携機能を標準で備えており、開発業務をスムーズに進めるための機能が満載です。シンプルで直感的なインターフェースと、親しみやすいデザインが特徴で、エンジニアだけでなく、デザイナーやマーケター、ディレクターなど、ITリテラシーが異なるメンバーでも簡単に利用を開始できます。課題(タスク)ごとにコメントやファイルのやり取りができるため、コミュニケーションの活性化にも繋がります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な機能 | タスク管理、ガントチャート、カンバンボード、Wiki、Git/Subversion連携、バグトラッキング、ファイル共有 |
| 料金プラン(月額) | フリー (無料), スターター (2,970円〜), スタンダード (14,300円〜), プレミアム (24,200円〜) |
| 特徴 | 国産ツールならではの使いやすさ、開発者向けの機能が豊富、丁寧なサポート体制 |
| 対応デバイス | Web, iOS, Android |
4.1.3 Notion
Notion(ノーション)は、「オールインワンワークスペース」をコンセプトに掲げる多機能なドキュメント共有ツールです。プロジェクト管理専用アプリではありませんが、その圧倒的なカスタマイズ性を活かして、自社に最適なプロジェクト管理環境を構築できます。ドキュメント作成、データベース、タスク管理、Wikiなど、あらゆる情報をNotion上に集約し、自由自在に連携させることが可能です。テンプレートも豊富に用意されており、タスクリストやカンバンボード、ガントチャートなどもすぐに作成できます。最近ではAI機能も搭載され、議事録の要約や文章作成などを自動化し、さらなる生産性向上を支援します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な機能 | ドキュメント作成、データベース(テーブル、ボード、リスト、カレンダー、ギャラリー、タイムライン)、Wiki、Webクリッパー、AI機能 |
| 料金プラン(月額/1ユーザー) | フリー (無料), プラス (8ドル〜), ビジネス (15ドル〜), エンタープライズ (要問合せ) ※年間払い |
| 特徴 | 圧倒的なカスタマイズ性、ブロック単位で情報を組み立てる自由度の高さ、多機能でありながらシンプルなUI |
| 対応デバイス | Web, Windows, macOS, iOS, Android |
4.1.4 Trello
Trello(トレロ)は、カンバン方式のタスク管理に特化した、シンプルで視覚的なプロジェクト管理アプリです。「ボード」「リスト」「カード」という3つの要素で構成されており、付箋を貼ったり剥がしたりするような感覚で、誰でも直感的にタスクを管理できるのが最大の特徴です。各カードには担当者、期限、チェックリスト、添付ファイルなどを追加でき、チームの「誰が」「何を」「いつまでに」やるべきかを一目で把握できます。個人のToDo管理からチームの小規模なプロジェクトまで、手軽に導入してすぐに効果を実感できるツールです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な機能 | カンバンボード、カード管理(チェックリスト、期限設定、ラベル、添付ファイル)、自動化機能(Butler)、Power-Up(拡張機能) |
| 料金プラン(月額/1ユーザー) | Free (無料), Standard (5ドル〜), Premium (10ドル〜), Enterprise (17.5ドル〜) ※年間払い |
| 特徴 | カンバン方式に特化したシンプルな操作性、視覚的でわかりやすいUI、豊富なPower-Upによる機能拡張 |
| 対応デバイス | Web, Windows, macOS, iOS, Android |
4.1.5 Wrike
Wrike(ライク)は、汎用性と拡張性に優れたプロジェクト管理アプリです。タスク管理、ガントチャート、カンバンボード、レポート作成、リソース管理など、プロジェクトを成功に導くための機能をバランス良く搭載しています。特に、複数プロジェクトを横断して管理できるダッシュボード機能や、リアルタイムでの共同編集機能が強力で、部門間の連携や複雑なプロジェクトの管理にも対応できます。カスタマイズ可能なリクエストフォームを使えば、他部署からの依頼受付を標準化し、業務の抜け漏れを防ぐことも可能です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な機能 | タスク管理、ガントチャート、カンバンボード、リアルタイムレポート、リソース管理、校正・承認機能、リクエストフォーム |
| 料金プラン(月額/1ユーザー) | Free (無料), Team (9.8ドル〜), Business (24.8ドル〜), Enterprise/Pinnacle (要問合せ) |
| 特徴 | 複数プロジェクトの横断管理、強力なレポート機能、400以上の外部ツールとの連携、エンタープライズレベルのセキュリティ |
| 対応デバイス | Web, Windows, macOS, iOS, Android |
4.2 【多機能】中〜大規模プロジェクトにおすすめのアプリ
次に、機能が豊富で、より複雑な要件や大規模なチーム、複数のプロジェクトを管理する必要がある企業におすすめのアプリを4つ紹介します。
4.2.1 jooto
jooto(ジョートー)は、カンバン方式をベースにした国産のタスク・プロジェクト管理アプリです。Trelloのように直感的な操作性を持ちながら、ガントチャート機能も標準で搭載しており、タスク管理とスケジュール管理をシームレスに行える点が強みです。4名までは基本機能を無料で利用できるため、小規模チームでの導入ハードルが低いのも魅力。有料プランでは、タスクの進捗状況を可視化する予実管理機能や、より多くのメンバーでの利用が可能になり、企業の成長に合わせてスケールアップできます。国産ツールならではの分かりやすいUIと手厚いサポート体制で、安心して利用できるツールです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な機能 | カンバンボード、ガントチャート、タスク管理(チェックリスト、期限、担当者設定)、ファイル共有、予実管理 |
| 料金プラン(月額/1ユーザー) | 無料プラン (4名まで), スタンダード (417円〜), エンタープライズ (980円〜) ※年間契約 |
| 特徴 | カンバンとガントチャートの両方を搭載、シンプルで分かりやすい国産UI、手頃な価格設定 |
| 対応デバイス | Web, iOS, Android |
4.2.2 Microsoft Project
Microsoft Projectは、Microsoft社が提供する高機能なプロジェクト管理ツールです。古くから大規模で複雑なプロジェクト管理の現場で利用されてきた実績があり、特に建設業や製造業、大規模システム開発などでデファクトスタンダードとなっています。精緻なガントチャート作成、詳細なリソース管理、コスト管理、EVM(出来高管理)分析など、本格的なプロジェクトマネジメントに必要な機能を網羅しています。Microsoft 365(Office 365)の他サービスとの親和性が高く、TeamsやExcel、Power BIなどと連携させることで、組織全体の生産性を向上させることができます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な機能 | 高度なガントチャート、リソース管理、ポートフォリオ管理、コスト管理、EVM分析、レポート作成 |
| 料金プラン(月額/1ユーザー) | Project Plan 1 (1,250円), Project Plan 3 (3,750円), Project Plan 5 (6,880円) ※クラウド版 |
| 特徴 | 大規模・複雑なプロジェクト管理に対応、Microsoft 365との高い連携性、オンプレミス版も提供 |
| 対応デバイス | Web, Windows, iOS, Android |
4.2.3 Redmine
Redmine(レッドマイン)は、無料で利用できるオープンソースのプロジェクト管理ソフトウェアです。自社のサーバーにインストールして利用するオンプレミス型が基本ですが、クラウドサービスとして提供しているベンダーも多数存在します。オープンソースであるためライセンス費用がかからず、プラグインによる機能拡張が自由に行えるのが最大のメリットです。タスク管理(チケット)、ガントチャート、Wiki、リポジトリ連携など、プロジェクト管理に必要な基本機能は一通り揃っています。自社でカスタマイズできる技術力があれば、非常に低コストで理想的な管理環境を構築できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な機能 | チケットによるタスク管理、ガントチャート、カレンダー、Wiki、文書管理、リポジトリ連携、フォーラム |
| 料金プラン | 無料(オープンソース) ※別途サーバー代や、クラウド版の利用料が必要 |
| 特徴 | ライセンス費用が無料、豊富なプラグインによる高い拡張性、自社に合わせた柔軟なカスタマイズが可能 |
| 対応デバイス | Web(サーバー環境に依存) |
4.2.4 Stock
Stock(ストック)は、「情報をストックする」というコンセプトに特化した、非常にシンプルな国産の情報共有ツールです。プロジェクト管理における複雑な機能はあえて削ぎ落とし、チームの誰もがITに詳しくなくても迷わず使える「ノート」と「タスク」機能に集約しています。ノートにプロジェクトに関するあらゆる情報を蓄積し、そこから派生するタスクを紐付けて管理することで、情報の散逸を防ぎます。チャットツールのように情報が流れてしまうことがなく、後から誰でも簡単に見返せるのが強み。特に、マニュアル作成や日報管理、顧客管理など、情報を蓄積・共有することが重要な業務で効果を発揮します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な機能 | 情報ストック(ノート)、タスク管理、メッセージ機能、ファイル共有、テンプレート機能 |
| 料金プラン(月額/1チーム) | フリープラン (無料), ビジネス (1,980円〜), エンタープライズ (要問合せ) |
| 特徴 | ITに不慣れな人でも使える圧倒的なシンプルさ、情報が流れないストック型、手厚いサポート |
| 対応デバイス | Web, iOS, Android |
5. プロジェクト管理アプリ導入に関するよくある質問

プロジェクト管理アプリの導入を検討する際、多くの担当者様が同じような疑問や不安を抱えています。ここでは、特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。ツール選定や導入後のスムーズな運用にお役立てください。
5.1 無料ツールと有料ツールの違いは何ですか?
プロジェクト管理アプリにおける無料ツールと有料ツールの最も大きな違いは、利用できる機能の範囲、ユーザー数やストレージ容量、そしてサポート体制の有無にあります。無料プランは基本的なタスク管理には十分ですが、組織として本格的に活用するには機能不足になるケースも少なくありません。それぞれの特徴を理解し、自社の目的や規模に合ったプランを選ぶことが重要です。
主な違いを以下の表にまとめました。
| 比較項目 | 無料ツール・無料プラン | 有料ツール・有料プラン |
|---|---|---|
| 主な機能 | 基本的なタスク管理、カンバンボード、シンプルなToDoリストなど、個人や少人数での利用を想定した機能に限定されることが多いです。 | ガントチャート、工数管理、リソース管理、高度なレポーティング、カスタムフィールドなど、より複雑なプロジェクト管理に対応できる多機能なものが揃っています。 |
| 利用人数・容量 | ユーザー数やプロジェクト数、ストレージ容量に上限が設けられている場合がほとんどです。 | プランに応じて上限が緩和、または無制限で利用できます。大規模なチームや複数のプロジェクトを管理する場合に適しています。 |
| セキュリティ | 基本的なセキュリティ対策は施されていますが、IPアドレス制限や二要素認証、監査ログといった高度なセキュリティ機能は提供されないことが多いです。 | SAML認証によるシングルサインオン(SSO)やIPアドレス制限、詳細なアクセス権限設定など、企業利用を前提とした強固なセキュリティ機能が提供されます。 |
| サポート体制 | メールやチャットでのサポートが限定的、あるいは提供されないことが多く、コミュニティフォーラムやヘルプページでの自己解決が基本となります。 | メール、チャット、電話による専任のサポートが受けられます。導入時のトレーニングや運用に関するコンサルティングを提供するベンダーもあります。 |
| 外部ツール連携 | 連携できるツールの種類や数に制限がある場合があります。 | API連携などを通じて、チャットツールやストレージサービス、会計ソフトなど、多様な外部ツールと柔軟に連携できます。 |
結論として、個人利用や数名程度の小規模チームで、まずはプロジェクト管理の基本を押さえたいという場合は無料ツールから始めるのがおすすめです。一方で、チームや組織全体で情報共有の質を高め、複数のプロジェクトの進捗やコストを正確に管理したい、あるいは機密情報を扱うため高度なセキュリティが必須という場合には、有料ツールの導入が不可欠と言えるでしょう。
5.2 スマホだけでも利用できますか?
はい、多くのプロジェクト管理アプリはスマートフォン(iOS/Android)向けの専用アプリを提供しており、スマホだけでも基本的な操作は可能です。移動中や外出先でもタスクの確認や進捗の更新、コメントのやり取りができるため、非常に便利です。
ただし、スマホアプリはPCのブラウザ版と比較していくつかの機能が制限されている場合があります。例えば、以下のようなケースです。
- 複雑なガントチャートの作成・編集
- プロジェクト全体の詳細な設定やカスタマイズ
- 高度な分析レポートの閲覧
- 管理者向けの各種設定
スマホアプリは、画面サイズや操作性の観点から、情報の「閲覧」や「簡単な更新」に特化していると考えるのが良いでしょう。そのため、外出先での進捗確認や簡単な報告はスマホで行い、詳細な計画立案や全体の状況把握、複雑な設定は自席のPCで行う、といった使い分けが最も効率的です。PCとスマホを併用することで、プロジェクト管理アプリのメリットを最大限に引き出すことができます。
5.3 導入で失敗しないためのコツはありますか?
高機能なアプリを導入しても、チームに定着せず形骸化してしまうケースは少なくありません。導入で失敗しないためには、ツール選定と同じくらい、導入プロセスと運用方法が重要になります。以下の4つのコツを意識してみてください。
5.3.1 コツ1:導入目的を明確にし、チームで共有する
「なぜこのアプリを導入するのか?」という目的を明確にすることが最も重要です。「情報共有を効率化して会議時間を減らす」「タスクの担当と期限を明確にして抜け漏れを防ぐ」など、現状の課題と、ツール導入によって達成したいゴールを具体的な言葉で定義し、関係者全員で共有しましょう。目的が曖昧なままでは、メンバーは「やらされ仕事」と感じてしまい、積極的な利用につながりません。
5.3.2 コツ2:スモールスタートで試行する
いきなり全社や全部署で一斉に導入するのはリスクが伴います。まずは、特定の部署や小規模なプロジェクト単位で試行する「スモールスタート」をおすすめします。実際に使ってみることで、自社の業務フローに合っているか、操作性に問題はないかといった点を具体的に検証できます。試行チームからのフィードバックを基に運用ルールを改善し、成功事例を作ってから段階的に展開することで、全社的な導入がスムーズに進みます。
5.3.3 コツ3:シンプルな運用ルールを事前に決める
ツールを導入するだけでは、メンバーが好き勝手に使い始め、かえって情報が混乱する可能性があります。これを防ぐために、タスクの命名規則、担当者の設定方法、期限の更新タイミング、コメントやファイルの添付ルールなど、最低限の運用ルールを事前に決めておきましょう。ルールは複雑にしすぎず、誰でも守れるシンプルなものにすることが定着の鍵です。
5.3.4 コツ4:推進役(旗振り役)を任命する
導入後に発生する「使い方がわからない」「こんな時どうすればいい?」といった疑問に対応し、活用を促進する推進役がいると、定着のスピードが格段に上がります。推進役は、ツールの操作方法に詳しいだけでなく、導入目的を理解し、チームメンバーの利用を積極的にサポートする役割を担います。定期的な勉強会を開催したり、便利な使い方を共有したりすることで、チーム全体のITリテラシー向上にも貢献します。
6. まとめ
プロジェクト管理アプリは、Excelでは難しいリアルタイムな進捗共有やタスクの可視化を実現し、チームの生産性を向上させます。成功の鍵は、本記事で解説した「目的との合致」や「使いやすさ」などの選び方を参考に、自社の課題を解決できるツールを見つけることです。AsanaやBacklogなど無料プランから試せるツールも多いため、まずはチームで実際に操作感を確かめ、最適なアプリ導入への第一歩を踏み出しましょう。
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