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製造業の種類と最適なプロジェクト管理手法(Vol.38)

  • 2018.09.14
  • 株式会社システムインテグレータ
製造業の種類と最適なプロジェクト管理手法(Vol.38)

統合型プロジェクト管理ツール「SI Object Browser PM(OBPM)」はIT向けに200社に迫る導入事例がありますが、昨年より製造業向けに展開を始めました。理由は製造業からのプロジェクト管理に関する問合せが多く、IT業と同じように進捗管理や要員管理に困っていることを感じていたためです。
しかしIT業向けと製造業向けでは、少し手法や種類が違います。その最適なプロジェクト管理手法を、わかりやすくお話させていただきます。

製造業 生産スタイルの種類とは?

まず製造業には様々な生産スタイルがあります。作っているモノ、そのモノは大きいのか小さいのか、混ぜモノなのか?そのモノに対して生産手法は?と、モノと生産手法の組み合わせを考えたらヤマのように種類があります。みなさまもご理解いただいていると思いますが、生産スタイルを簡単に整理してみましょう。

製造業 生産スタイルの種類

個別受注生産型

一品モノを個別受注し、生産する。すべてをイチから作る場合もあるが、共通化できる部品はユニットとして製品にしておき、組み合わせながら生産していく。具体的な個別受注生産型には、工場の生産設備の機械メーカーなどがある。

繰返生産(量産)型

完成品を繰り返し量産していく。例えば、顧客であるメーカーと開発や試作を繰り返して完成品ができる電子部品や、自社で開発や試作を繰り返して完成する。具体的な繰返生産(量産)型には、家電製品や自動車などがある。

ハイブリッド生産型

個別受注生産と繰返生産を組み合わせた生産手法。BTOモデルとも言われる。

パラメトリック生産型

ハイブリッド生産型を更に進化させた生産手法。部品表(BOM)の組合せ条件と併せて、品目ごとに1つの統合BOMを作る。例えば、色や容量を指定するスマートフォン(スマホ)等の生産手法で採用されている。

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製造業の種類(生産手法)

生産パターンを増やし、生産手法を難しくするとコストも時間もかかってしまいますが、最近、製造業の生産手法の種類は増えています。その理由は顧客に選ばれ、競争優位に立つために、生産手法が複雑化してきているのではないでしょうか?

製造業 IT・システムの種類とは?

製造業のIT化やシステム導入は、様々な業種の中でも進んでいると言われています。その理由として、生産性の向上や効率化を極めていく製造業の取り組みから、IT化やシステム導入が答えになることが多いのでしょう。製造業に導入されているIT・システムについてもみなさんよくご存知だと思いますが、製造業のIT・システムの種類を簡単にご紹介いたします。

製造業 IT・システムの種類

生産管理システム

製品を生産していくために製番を発番し、部品の手配や発注、生産指図や入出庫の在庫管理・原価管理を行う。つまり製品を作るための管理をするシステムである。個別受注生産型であれば、一品一葉で製品を作っていくための生産手法に重点を置くことが特長である。繰返生産(量産)型であれば、製品を作るためのたくさんの部品の所要量計算を行いながら、生産管理をしていく。

CAD

製品を生産するための図面を書くシステムである。主に2次元CADと3次元CADに分かれるが、製造業は圧倒的に3次元CADで製品の図面を書く。

E-BOM

設計部門用の部品表。

M-BOM

生産部門用の部品表。

PDM・PLM

E-BOMと連携しCADで作成した図面を管理するシステム(変更修正管理も含む)で、M-BOMとも連携し、生産管理システムにつながる。作業のスケジュール管理やタスク管理もできる。

PSI

生産スケジューラと呼ばれ、営業の受注情報や販売計画から在庫推移・生産計画を立  案するシステムである。M-BOMや生産管理システムと連携する。

SCM

PSIから需要計画を立て、複数工場で効率的に生産していけるようにするシステムである。

MES

工場の生産設備を動かしていくシステムで、生産管理システムとも連携する。

このようなIT・システムが製造業で導入されている代表的なシステムです。これらのシステムで「プロジェクト管理(工程管理)ができている」企業様は、素晴らしいシステムですので、今後もIT活用を継続されていくのがよいと思います。

しかし、まだまだプロジェクト管理(工程管理)ができていない製造業はたくさんあります。ここからお話するプロジェクト管理の種類とポイントを整理しました。

・上記のようなIT・システムでプロジェクト管理(工程管理)はできていない。又はそこまではできない(生産事情やレベルの問題などが理由)
・生産管理システムは導入されているので、モノやお金の管理や、原価管理はできている。しかし課題は製品ができていくまでのスケジュール・進捗管理や人の管理ができていない。

このような課題を抱えている製造業は、弊社にお問い合わせがきます。その多くの種類は「製品開発」と「機械メーカー」だったのです。

製造業 プロジェクト管理の種類とは?

弊社に問合せをいただいている製造業のプロジェクト管理の種類は「製品開発」と「機械メーカー」です。これからお話する製品開発と機械メーカーについて、もう少し詳しく定義しておきます。

製品開発

主に繰返生産(量産)型で完成品の新製品開発(以下、開発)を行っている製造業になります。開発部門は新製品の企画書をレビューしながら、試作設計に入り、製造部門と連携して、試作から本作に入るための電気・メカ・ソフト開発を繰り返しながら 生産準備まで進めていきます。

機械メーカー

工場の生産設備の機械メーカーになります。様々な業種の生産ラインを効率化する機械や、新製品の生産ライン増設のための機械などを受注し、設計して製作し、設置まで進めていきます。

前述した「進んでいると言われる製造業のIT化やシステム導入」でも、「開発」と「機械メーカー」にプロジェクト管理は、あまりできていないと言えるのではないでしょうか。では「開発」と「機械メーカー」は具体的にどのような課題を持っているのでしょうか?

製造業 「開発」と「機械メーカー」のプロジェクト管理の課題とは?

「開発」と「機械メーカー」はそれぞれやっていることは違うのですが、課題は同じような内容になります。

プロジェクト管理の課題

1)人の管理ができていない。メンバーがどのような作業やタスクを抱えていて、誰が忙しくて、誰が空いているのかわからない。

2)人の管理ができていないということは、1ケ月:160時間を働くための計画ができていない。つまりメンバー別に作業やタスクの計画工数を立てられていない。

3)新製品も機械も、設計し製作されていくまでのスケジュール管理や進捗状況がわからない。

この3点をプロジェクト管理の視点でまとめますと「要員管理」「工数予実管理」「進捗管理」に、開発と機械メーカーは困っているということなのです。

「要員管理」「工数予実管理」「進捗管理」の3つの種類に課題をまとめますと、下記のようなイメージになります。

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ではどのようにこの3つの課題を解決すればいいでしょうか?

製造業 「開発」と「機械メーカー」向けの最適なプロジェクト管理ツールとは?

製造業向けに必要なプロジェクト管理の機能に絞り、2017年にリリースしたのが、OBPMライト版:製造業向け(以下、OBPMライト版)になります。OBPMライト版は進捗管理、要員管理、工数予実の3つの機能を中心として、製造業の開発や機械メーカーに導入実績があります。製品を作っていくまでの工程や作業を標準化し、設計部門、開発部門、製作部門、フィールド部門でプロジェクト進捗を共有していきます。

工程・タスクの標準化の例

◆開発の場合 開発部門・・企画→試作設計 ⇔ 製造部・・本作設計→生産準備
このような工程・タスクを標準化し、組織で同じレベルで計画を立てて、組織で一元化された情報を見ていきます。イメージ図は下記の通りです。

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◆機械メーカーの 設計部門⇔製作部門⇔フィールド部門・・設計→製作→設置
このような工程・タスクを標準化し、設計が遅れれば製作に影響するためスケジュールを変更し、製作が遅れれば納品・設置日を修正するなど、一元化された情報を進捗ミーティングで活用していきます。イメージ図は下記の通りです。

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開発と機械メーカーでは使い方が若干違いますが、「要員管理」「工数予実管理」「進捗管理」を中心に利用していくことは同じです。新製品ができるまでのプロジェクト管理と、個別受注した機械が納められるまでのプロジェクト管理を実行していくためのツールが、OBPMライト版になります。

製造業 プロジェクト管理ツールと生産管理システムとの連携

新しいシステムが導入される時、二重入力や重複作業はできるだけ避けなければなりません。OBPMライト版が導入される時は、生産管理システムと必ず連携をします。その導入企業のほとんどが、「製番連携」と「工数連携」をしています。

製番連携について

生産管理システムで採番された製番を、OBPMライト版のプロジェクトコードに連携します。製造業はすべての企業が製番(又は指図番号や工番と呼ぶ製造業もあります)で動いていきます。生産管理システムからCSVファイルを出力すれば、OBPMライト版に連携をします。

工数連携について

生産管理システムで工数入力や、各部門でExcel工数入力をしているケースもありますが、製造業のメンバーは必ず工数入力をしています。その工数入力をOBPMライト版ですることで、計画工数と実績工数の工数予実を把握するだけでなく、要員管理に活用することができます。つまり人の負荷状況やメンバーの山積みや山崩しができるわけです。それだけでなく、生産管理システムから連携された製番に工数を入力していくので、製番別の工数実績も正確に把握することができます。「経理向けの原価管理のためなので、月末にまとめて工数入力すればいいか・・」の状態から脱却し、現場で役に立つ工数入力ができるようになるのです。

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製造業は開発と機械メーカーのプロジェクト管理の種類に分けられる

このようにIT化・システム導入が進んでいる製造業でも、開発と機械メーカーはプロジェクト管理(工程管理)に困っています。いきなり高いレベルでプロジェクト管理を実行していくのではなく、まずは下記のようなスタートを切られてみることが最適なプロジェクト管理手法と言えるのではないでしょうか?

要員管理

製番別:工程ータスクのレベル(1階層)でいいので、メンバーのやること(作業と時間)を計画する。工数入力により、負荷状況がわかる。

進捗管理

工程ータスクに対し、製品のスケジュールをひく。メンバーの進捗率入力により、進捗状況が把握できる。

工数予実管理

予定に対する工数を入力することで、予定工数と実績工数の差異がわかる。工数を生産管理システムに連携することで、製番別原価実績が把握できる。

もっと詳しい資料が欲しい!という方は、こちらのページの右に表示されています「OBPMライト版製造業向け基本ガイドブック」の資料をぜひダウンロードいただき、もっと詳しい資料で学んでください。製造業の開発と機械メーカーのみなさまは必見です!

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