工事管理における台帳の重要性と必要な機能について

 2020.08.24  株式会社システムインテグレータ

建設・工事業では、案件(プロジェクト)と表現される括りの単位で原価(コスト)の管理を行うのが一般的です。赤字案件とならないように見積や受注時点での採算予測や施工途中などリアルタイムでの採算見込の把握といった原価管理が重要になるためです。ここではGRANDITのエンジニアリング・工事業向けソリューションにおける工事台帳のご紹介とともに、まずはどのようにして原価を管理していくのか見ていきましょう。

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工事台帳に求められる機能とは?

工事台帳では見積時点の採算予測、またはリアルタイムでの採算見込を一覧性のある形で表現されることが求められます。契約金額(売上金額)から原価を差し引くことで売上総利益(粗利)を算出することができるため、建設・工事案件に掛かるであろう(予測)、もしくは実際に掛かった(実績)原価を把握することで、採算を把握することに繋がるというわけです。それでは原価の構成要素をみていきましょう。

原価の構成要素とそれぞれの意味

原価は原価計算の最初のステップである費目別計算に利用するため、建設・工事業では以下4つに分類集計される必要があります。

  • 材料費:直接当該案件(プロジェクト)のために購入/消費した材料の費用
                      ※正式には消費した際に材料費に振り替えます。
  • 労務費:直接当該案件(プロジェクト)に携わった人の賃金等の費用
  • 外注費:直接当該案件(プロジェクト)の作業を業者に発注/支払した費用
  • 経費:直接/間接的に当該案件(プロジェクト)に関わる費用(上記3費目以外を指す)

これら費目に分類された原価を予測、実績として把握できることが工事台帳としてのポイントになります。

GRANDIT工事台帳の優位性

GRANDITの工事台帳では先述した原価の把握を以下の図のような形で表現しています

プロジェクト管理台帳(売上)

図1.プロジェクト管理台帳(売上)

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売上タブの情報としては、1案件(プロジェクト)に紐づく受注/売上情報と原価情報のサマリとして粗利額、粗利率が表現されます。まさに案件(プロジェクト)工事台帳に求められる役割を体現した画面になります。

プロジェクト管理台帳(原価) 図2.プロジェクト管理台帳(原価)

原価タブの情報としては原価情報にフォーカスし、月別費目別の原価情報を表現します。GRANDITの原価要素は先述した材料費、労務費、外注費、経費に加えて間接費の5つが表現できるようになっています

プロジェクト管理台帳(外注費)

図3.プロジェクト管理台帳(外注費)

外注費タブの情報としては、仕入先別品目別に発注/仕入情報が表現されます。赤枠の発注番号をクリックすると伝票情報にドリルダウンすることが可能です。このような点が各業務密結合で紐づいているERPパッケージ「GRANDIT」の強みです。

プロジェクト管理台帳(材料費)

図4.プロジェクト管理台帳(材料費)

材料費タブの情報としては、仕入先別品目別に発注/仕入情報、払出実績情報が表現されます。こちらも外注費タブ同様、各種伝票情報にドリルダウンすることが可能です。

さらに図1の売上タブでは見積時の予算(原価見積)、受注時の見込(実行予算)もエンジニアリング・工事業向けソリューションでは管理することができ、当初予算と実績との差額についての分析業務に繋げ、より正確/確実な案件(プロジェクト)運営を行うことができます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

  • 工事台帳の求められている形
  • 上記に伴うGRANDITとしての案件(プロジェクト)工事台帳の表現方法
  • 各業務が密結合されているからこそできる関連機能との紐づけ

などが垣間見れましたでしょうか。もちろん統合型ERPですので、会計機能である仕訳伝票との業務間連携も標準機能として搭載されております。建設・工事業特有の「仕掛中は未成工事支出金で計上し、完成時に完成原価に振替」といったことも、案件(プロジェクト)工事台帳から自動的に実行することが可能です。

現在の工事台帳管理に不満や課題を感じているのであれば、まずはERPパッケージ「GRANDIT」を検討してみてはいかがでしょうか?課題の特定から解決方針の提言を行い、最適なエンジニアリング・工事業向けソリューションをご提供いたします。

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