ERPと業務システムの違い
日本でも、1990年代後半から大企業を中心に海外ERP製品の導入がブームとなりました。
ERPとは、Enterprise Resources Planningの略で、企業内にある経営リソースを有効活用し、かつ、その経営リソースに関する情報を一元管理することで、迅速な経営意思決定の実現を目指す仕組みの事であります。
これに対して、ERP以前の業務システムでは、データベースの異なる独立した業務システムをシステム間インターフェースにて連携することで、企業内業務を行ってきました。この際、企業内で経営資料等の作成担当者は、それぞれの業務システムから出力されたデータを表計算ソフトでまとめて資料作成等を行っていました。
ERPの発展と共に進化した分析ツール
大企業にてERP導入が活発となっていた頃、データ分析ツールとして脚光を浴びていたのが、DWH(Data Ware House)です。単純な集計では表出しなかったデータ間の関係性を発見することができました。大手スーパーの膨大なデータから表出された関係性として、「ビールと赤ちゃん用オムツの同時購入」「シャンパンとオレンジの同時購入」等が有名なところです。
但し、DWHの導入には多大なコストがかかり、且つ企業内で利用できる人も限定されていました。
ここで登場したのが、BI(Business Intelligence) です。
これまでは専門的な分析知識が必要だったものが、業務を取り扱う一般社員でも扱えるようになったツールが多種、リリースされています。
また、ERPでは統合データベース内でデータが一元管理されているため、BIツールとの連携も容易に行える利点もあります。こうした理由により、ERP + BIでの組み合わせ導入が業界を代表する企業だけでなく中堅企業以下でも数多く実現されてきています。
BIを標準搭載したERP
純国産ERPパッケージであるGRANDITでは、「with BI」として、ERP標準機能内にBI機能を標準搭載しています。基幹業務系と情報系を同時に実装することで、基幹業務のデータがシームレスにデータウェアハウスに流れ、ユーザーが簡単にデータ分析を行える仕組みを提供しています。
以下に主な特徴を記します。
SQL Serverの機能をフルに活用
GRANDITのBIサービスはSQL Serverに同梱されているAnalysis Servicesの機能を利用していますので、OLAP(On Line Analytical Processing)専用の独自DBを構築する必要はありません。
*Analysys Services : 分析などで使用される分析データエンジン。
*OLAP:DB内のデータに対して、多次元の集計/分析を行う処理。
標準で分析キューブを提供
企業で必要な標準的な分析データが出力可能なキューブを標準提供しています。
【標準提供キューブ】※各モジュールからの運用例
経営分析レポートの提供
総資本利益率(ROA)、自己資本利益率(ROE)を総合指標として、収益性、効率性等の各種分析レポートが確認できる様になっております。
※分析概要(一部)
バックオフィス業務改善ならシステムインテグレータ
多くの企業で人手不足が大きな課題となっていますが、バックオフィス業務にはいまだに属人化した作業やアナログ業務が残っており、企業の成長と発展を阻む大きな壁となっています。
バックオフィスの業務プロセスを最適化することで、コスト削減や属人化の防止だけでなく企業全体の生産性向上にもつながります。
当社はERPをはじめとする情報システムの豊富な導入実績をもとに、お客様一人ひとりのニーズに合わせた最適な改善策を提案します。業務の洗い出しや問題点の整理など、導入前の課題整理からお手伝いさせていただきます。
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最後に
いかがでしたでしょうか?
本ブログをご覧になっている皆様の会社では、今回説明させていただいた内容を踏まえ「全社各データを共有させて、それを活用した分析・報告資料を作成したい」「経営会議にて“今の“各データを資料として活用できる様になれば・・・」等、日頃課題と思われている事はございませんか?
社内IT環境が日に日に進んでいる昨今、一般社員でも、BIを用いて、ERPの統合データベース内のデータを元に様々な分析を行い、現場レベルでの意思決定を迅速に行えるようになりました。
国産ERPであるGRANDITでは、この様な最新の技術を用いて経営層/管理層/現場層での各種分析を容易に行うことが出来ます。もし、ご興味がございましたらお気軽に弊社までお問い合わせください。
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