ECサイトのシステム運用に向いているプラットフォームは?

 2018.11.05  株式会社システムインテグレータ

ECサイト事業者数は年々増加傾向にあり、ビジネスを拡大するためにEC活用は、もはや当たり前です。

ECサイトビジネスが必要不可欠な理由は実店舗よりも時間と場所の制約を受けずに不特定多数の消費者に商品やサービスを訴求できること、それと消費者の購買行動がデジタル化することによりこれまで感覚でしか捉えられていなかったものも分析が可能になったことでしょう。

従って「ECサイトを展開すると儲かる」というよりも、「ECサイトを展開しないと儲からない」といった方が正しいのかもしれません。

その一方でECサイトが拡大した背景としてECサイトを実現可能なプラットフォームおよびインフラストラクチャーの進化と多様化が挙げられます。ECサイトを運営するための選択肢は1つではなく、様々な方法でECサイト運営およびシステム運用が可能です。

本稿では、プラットフォームごとにその特徴を解説し、ECサイトに向いているプラットフォームについて考えます。

ECサイトシステム運用3つのプラットフォーム

まずはECサイトのシステム運用にどのようなプラットフォームがあるのかを確認していきましょう。

SaaS

Software as a Serviceの略であり、インターネット経由で提供されるソフトウェアです。皆さんが普段使用しているGmailやDropboxとサービス形態は同じと考えると分かりやすいでしょう。

クラウド

厳密に言えばSaaSもクラウドの一種ですが、ここでは「サーバーリソースや開発環境をインターネット経由でサービスとして利用するIaaSやPaaS」のことをクラウドと定義します。クラウドはあくまでサーバーリソースや開発環境を提供するものなので、ユーザーはその上に好きなシステムを構築できるのがSaaSとの違いです。

オンプレミス

自社データセンターにサーバーを設置し、そこにシステムを構築する形態をオンプレミスといいます。

それではそれぞれの特徴を解説します。

SaaS:安価で運用も楽、ECサイトビギナーで運用できるサービス

SaaS最大の特徴は、ECサイトを運営するために必要なシステムをすべてインターネット経由で利用できるという点です。システムは予めパッケージ化されており、サービスが提示する契約料金を支払うだけで、すぐにでもECサイトを構築できます。

 

契約料金といっても他のシステム運用形態に比べるとかなり安価です。その理由は、ほとんどのサービスがパブリックタイプといった一つのサービス環境を複数ユーザーで共有しているためです。

共有しているといっても1つ1つの領域はマンションのように区切られており、直接的に他ユーザーの干渉を受けることはありません。そのためSaaSを利用すれば安価にECサイトを構築・運営でき、なおかつシステム運用を提供事業者が行てっているためユーザーに運用負担はほとんどありません。

もう1つ重要なSaaSの特徴は、インターネット経由のサービスだからこそどこからでもアクセスできるという点です。ECサイトを運営するための更新作業などを、社内にいても社外にいても同じように行えます。

ではSaaSのデメリットとは何でしょうか?

SaaSではサービスとしてパッケージングされている分、ECサイトに適用できるデザインや機能が限定的なので、自由にECサイトを構築・運営したいというユーザーには向きません。運用の仕方も、ほぼカスタマイズが不可能なのでそのソフトウェアに運用形態が依存します。また、他ユーザーからの干渉を直接的には受けませんが、特定のタイミングで事業者側にトラフィックが集中すればサービスのパフォーマンスは低下することが考えられます。

クラウド:圧倒的に拡張性が高く、高セキュリティも実現可能

クラウドはSaaSと同じインターネット上で提供されるサービスです。ただし、提供するものはサーバーリソースやミドルウェア及びOSをインストールした開発環境になります。

クラウドの場合はシステム自体を利用できるのではなく、あくまでインフラをインターネット経由で調達するというイメージであり、インフラの上にシステムを構築するという点ではオンプレミスと変わりありません。

ECサイトのシステム運用プラットフォームとしてクラウドを選ぶ最大の利点は「優れた拡張性」です。クラウドを利用すれば好きなときに好きなだけリソースを確保することは簡単です。

サービスにアクセスし、必要なリソースや開発環境を指定し、あとは利用をスタートするだけです。従量課金制が基本なので、料金は使った分だけを支払います。

ECサイト運営にて将来的な成長性を考慮するとインフラの拡張性が大きな問題になります。たとえばオンプレミスでは新しいリソースが必要になってからスケールアップやスケールアウトといった方法でインフラを拡張しますが、拡張までに多くの時間を要します。

それに対してクラウドでのインフラ拡張は瞬時に行えるため、従来の拡張問題を解決できます。さらに、Amazon Web Serviceなどのクラウドは安価な上に堅牢なセキュリティ体制を敷いているため、クラウドを利用することがECサイトの高セキュリティにも繋がります。

これに対してクラウドの難点は、SaaSと同じようにインターネット経由で提供されるサービスであるが故に、オンライン環境下でないと利用できないという点です。

外部のデータセンターを利用することと比べると、通常自社からネットワークを通じてサーバーにアクセスするというカンテにおいて違いはありませんが、サーバーを物理的に触る方法がないということはポイントとなります。

ただし、物理的なサーバーの故障についてはクラウド事業者側が対応するものになるので、物理的に触れないことをリスクと捉えるかは方針次第といえるかもしれません。

オンプレミス:最も自由度が高く、閉じられたネットワークで運用できる

オンプレミスは数あるECサイトシステム運用プラットフォームの中でも、最も自由度の高いものです。社内でどんなネットワークを構築するかも、どのサーバー製品を設置するかも、どのECサイトパッケージをインストールするかも企業独自に決定します。さらに、導入したパッケージをカスタマイズして自社特有の要件に合わせることも可能です。

もう1つの利点は閉じられたネットワークでシステム運用が可能なため、自社のセキュリティ要求に応える高いセキュリティを実現できることです。

オンプレミスの難点は、サーバーの調達からソフトウェアの導入、パラメータ設定やソフトウェア開発など費用項目が多く、大規模なECサイトを構築するとなると大きな投資が必要になることでしょう。さらに、オンプレミスではシステム運用をすべて自社で行わなくてはいけないため、かなり運用負担が強くなります。

どのプラットフォームが最適なのか?

どのようなECサイトを、どの規模で構築したいかによって最適なプラットフォームは違います。たとえばかなり小規模に、数十点の商品だけを扱ったECサイトならばSaaSで十分運用可能です。ただし中・大規模のECサイトやオムニチャネルなどを意識すると、クラウドかオンプレミスでの運用が必要不可欠になります。

近年の主流はクラウドです。初期投資や運用コストを抑えて、使った分のランニングコストが発生する点に多くの企業が魅力を感じていますし、必要な分だけリソースを調達することが出来るのはビジネスの拡大を前提としながらも、インフラストラクチャーについての投資対効果を最大化する観点においても魅力といえます。

ECサイトシステムのプラットフォーム選択は、都度目的を明確にして決めることが重要です。

システムインテグレータが提供するSI Web Shoppingは、1100を超える豊富な実績を有しています。オンプレミスだけでなくクラウドにも対応しているため、貴社のEC戦略に柔軟に対応できます。ご興味がございましたら気軽にご連絡ください。

関連記事:ecサイト構築パッケージの選び方

新規CTA

RECENT POST「コラム」の最新記事


この記事が気に入ったらいいねしよう!
ECサイト構築パッケージ選定 7つのポイント
ブログ購読のお申込み

RANKING人気資料ランキング

RECENT POST 最新記事

RANKING人気記事ランキング

TOPIC トピック一覧