ECサイトの構築にかかる費用の相場はいくら?

 2020.04.07  株式会社システムインテグレータ

ECサイトとは、インターネット上で販売されている商品を購入し、自宅にいながらショッピングを楽しむことができるWebサイトのことで、オンラインショッピングとも呼ばれています。Web上にはさまざまなECサイトが存在していますが、それぞれの企業によってECサイトの構築方法や費用もさまざまです。

ECサイトの構築を検討するにあたって、選択肢が多く存在している中でどのような方法を利用してECサイトを構築すれば自身にとって最適なのか、迷われたことはないでしょうか。

そこで、ここではECサイトの構築方法の種類や、各種の費用相場についてご紹介します。

<方法別>ECサイトの構築にかかる費用相場

ECサイトの構築にあたって、いくつか代表的な方法があります。費用相場とともにどういった手法があるのか見てみましょう。

なお、以下に紹介する費用についてはあくまで相場であるため、状況によって増減する可能性があるということに留意してください。

モール型(10万円以下が費用相場)

まず1つめはモール型です。その名の通り、実際のショッピングモールのように1つのサイトにさまざまな店舗が出店をしているというタイプです。「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」などが代表的なモール型ECサイトにあたります。

プラットフォームとなるモールが運営を総括しているため、メンテナンスなどのサポートが受けやすいというメリットがあります。そのため、事業規模がまだ小さく集客見込みに自信がないというEC運営の初心者の方でも始めやすいプランです。

とにかく費用を抑えてECサイトを構築したい

モール型は、とにかく低コストでECサイトを始めたい、または試験的に始めたいと考える方にぴったりのシステムです。

費用としてはおおよそ10万円以下が相場です。

Webサイトのデザインはあらかじめ運営モール側のテンプレートが用意されているため、デザインを自由に構築するということは難しいですが、依頼側が用意したテキストや画像データを挿し込むだけでECサイトを簡単に作成することができることは大きなメリットになるでしょう。

しかしながら、モールに出店している以上テナント料が発生したり、商品の売上があった場合は運営モール側にロイヤリティを支払ったりする必要があるため、構築後のランニングコストにも注意が必要です。

ASP型(10万円~100万円程が費用相場)

ASPとはApplication Service Providerの略で、業務用で利用しているアプリケーションのソフトをネットワーク上で利用できるように提供してくれるサービスや、その事業者のことを指します。提供されたシステムをレンタルするという形が一般的です。

「カラーミーショップ」や「Shopify」「ショップサーブ」などが代表的なASPシステムです。

ECサイトの構築で利用する場合、ECサイト作成にあたっての根幹のシステムを提供してくれるため、自身でほかのソフトを用意したり、サーバーの管理を行ったりといった手間がかからず、ブラウザ上で簡単にECサイトの構築が可能です。

費用を抑えつつもオリジナルのECサイトを構築したい

ASP型はモール型とは違い店舗によって特色のあるECサイトが作成できるため、費用はある程度抑えつつ独自でECサイトを構築してみたいという中小企業に最適なシステムです。

初期費用や月額諸費用が0円のASPシステムもありますが、相場としては10~100万円以下が主流です。

テンプレートやデザインを各ASPが用意しているため、あまり大幅なデザインのカスタマイズや要望をふんだんに盛り込んだ案を叶えてほしいという場合はおすすめできませんが、一方で気軽にECサイトを始められるということが魅力です。

オープンソース型(100万円~500万円程が費用相場)

オープンソースはその名の通り「プログラムソースが無料で公開されている」という意味で、誰でも無料でECサイトを構築・改編することができるシステムになります。

プログラムのソースコードがあらかじめ公開されているため、デザインやシステムなどのカスタマイズを自ら設定することができ、オリジナリティのあるECサイトの構築が可能です。

代表的なオープンソースには、「E-CUBE」や「Magento」などがあります。

ただし、自由にカスタマイズができる分、構築にあたっては専門的な知識が必要になります。

無料で公開しているため、不具合が発生してしまった場合も提供側からのサポートが受けられない場合があります。

そのため、ある程度ECサイト構築の経験があり、オープンソースを利用することでのリスクがあるということを理解したうえで、コストを抑えつつオリジナルのECサイトを構築したいという企業に向いています。

小規模だが完全オリジナルのECサイトを構築したい

前述した通り、オープンソースには運営サポートやセキュリティの問題も自らでクリアしなければならないため少し敷居は高いです。相場は100~500万円がおおよその目安です。

費用はかかりますが、デザインを自由にカスタマイズしたり、それぞれの業務に合わせたシステムの仕様変更をしたりなど、柔軟に対応することができるでしょう。

パッケージ型(500万円~が費用相場)

パッケージ型は、ECサイトの構築システムをその名の通りパッケージ化して開発会社が販売しているコンテンツです。おもなパッケージには「SI Web Shopping」や「ecbeing」などがあります。

サイト構築において必要なアプリケーションやシステムの機能などがあらかじめダウンロードされているソフトウェアをもとに、ECサイトを開発していきます。

EC構築に必要な機能が始めから備わっているという面では、オープンソースよりも利用する敷居は低く、快適に構築ができるというメリットがあります。

メイン事業として本格的にECサイトに参画したいという中~大規模のECサイト構築に向いているシステムです。

中・大規模な完全オリジナルのECサイトを構築したい

オープンソース型でもオリジナリティのあるECサイトの構築は可能ですが、さらにカスタマイズ性が高く、かつサイト構築に必要なアプリケーションやシステムがあらかじめ備わっているという点ではパッケージ型に軍配が上がります。

しかし、自由度が高い分パッケージ型は相場が高く、おおむね500万円以上が費用相場です。また、カスタマイズを行う場合、その規模に応じて開発コストがかかります。

基本的にパッケージ型はECサイトの構築時だけでなく、ECサイト公開後も運営サポートを受けることができます。そのため、アクセスが多くなる大規模サイトにも対応が可能で、より密度の高いサービスを受けながらサイト運営を行うことができます。

フルスクラッチ(数千万円以上~が費用相場)

フルスクラッチとは、既存にあるシステムやアプリケーションなどを一切使用せず、ゼロからすべてオリジナルのシステムを構築することを指します。

これまで紹介してきたシステムの中で最もカスタマイズ性が高く、かつ最も費用がかかる手法です。

メリットとしてはすべて独自で開発するため、技術的な制限がなく、さまざまな要件に対応できる点です。一般的なECパッケージでは対応が難しいという要件や機能も実現することができます。

大規模な完全オリジナルのECサイトを構築したい

フルスクラッチは、初期費用にまず数千万円万円単位の投資が必要です。費用はカスタマイズする規模に比例するので、場合によっては数億円以上の費用が必要となる場合もあります。

独自に開発を行うからこそ、いちばん自由度が高いという恩恵を受けられる一方で、初期費用から莫大な費用を投じなければならないことや、インフラの基盤やサーバーなども別途自らで用意しなければならないというデメリットがあります。また、構築における制作時間も非常に時間がかかります。

このように、構築にあたってのハードルが非常に高いものの、技術的な制約を何も受けず、自社のエンジニアを活用しながら完全にオリジナルのECサイトを構築したいという企業には良い手法です。

ECサイト構築パッケージ・サービス比較表

ECサイトの構築でかかる費用の注意点

前項ではECサイトを構築するにあたってどのようなシステムがあるのか、代表的なものを順番に見てきました。ここからはECサイト構築においてかかる費用について、注意すべき点をまとめました。

提案時の費用が信用できるか注意する

ECサイトの構築を制作会社に依頼する場合、提案された費用が依頼内容に見合った金額かしっかりと把握しておくことが重要になります。

それぞれの制作会社によって依頼できる内容や料金体系に差が出てしまうため、依頼した内容の相場を把握しておくことは非常に難しいのですが、表面的な見積もりの金額だけで比較してしまい、最終的に思いもよらない金額にまで膨れ上がってしまった、という事例も少なくありません。

例えば、依頼側の要求内容を制作会社がうまく把握しておらず、最低限の費用での見積もりを算出していた場合、実際に内容のすり合わせをしたときに提案時の見積もりと大きく異なってしまい失敗してしまった、というケースは珍しくありません。

単純な見積もりの金額だけで選ぶのではなく、どのような内容で費用が算出されているのかチェックしておくことが重要です。

また、できるだけ正確な見積もりをだしてもらうためにも、必要な機能や実現したいことなどを詳細に提示するようにしましょう。

リニューアルにも費用はかかる

ECサイトを運営する際は、いくら当初に時間やコストをかけてシステムを構築しても、いつかは陳腐化してしまう、常にアップデートをしなければならないシステムであるということを把握しておきましょう。

ASPなど外部のシステムやサーバーを使用してECサイトを構築した場合、常に新しいシステムを利用することができますが、フルスクラッチやパッケージなどシステム構築を自らで行った場合、手を加えずに何年か使用しているうちにシステム自体が古くなってしまうことがあります。

具体的にはセキュリティの対策が不十分になってしまう、構築後に新たに出たサービスや法令に対応できない、プログラムやソフトウェアのバージョン切れが起こる、などです。

これらの事案に対応するために、3~5年単位でリニューアルやメンテナンスが必要ということも念頭に置いておくと良いでしょう。もちろんその際に別途費用はかかります。

ECサイトを構築する上で費用対効果を最大化するには?

ECサイトを構築する際には、かけた費用に対してどのくらいの利益の見込みがあるのかをきちんと考慮しておく必要があります。サイトにかかる費用は構築時だけでなく、これから運営していくにあたっての費用も加算されるということを忘れないようにしましょう。

さて、維持をしていくだけでもさまざまな費用がかかる中で、「効果」を最大限に活かすにはどうしたらいいのでしょうか。注意しておくべきポイントを見てみましょう。

KPIを設定しておく

KPIとはKey Performance Indicatorの略で、「重要業績評価指標」と訳すことができます。もう少し噛み砕くと、「途中経過の目標の達成度や進捗を図るための指標」のことを指します。

会社としての目標を具体的に細分化させたもののことで、目標を達成するためにどのように課題をクリアしたら良いのかを明確にし、その達成度合いを数値化したものがKPIです。

ECサイト構築におけるKPIの指標といえば、ページビュー数を増やすことなどが挙げられるでしょう。Webサイトのページビュー数が増えることで、商品に対するユーザーの流入が増え、購入者が増えるといった効果が見込めます。

このように、具体的な売上アップや利益率アップを見込めるような指標を設定することが、ECサイトを構築・運営するにあたって必須次項となります。

その指標に向かってどのような策を講じるのかが、ECサイト運営を軌道に乗せる鍵になります。

KGIやKPIの設定のポイントはこちらの記事でも解説しております。

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競合のECサイトを確認する

ECサイトの費用対効果を上げていくことを目指す場合、競合サイトや商品がよく売れているサイトと比較することが重要になります。

ECサイトを運営していくにあたって、確実にこれを行えば絶対に成功する、というノウハウはありません。実際にシステムやサービスを実装し、どのような結果になるのかはそれぞれのECサイトの状況によっても変わってきます。

しかし、すでに実績のあるほかのECサイトが継続して行っているシステムやサービスは、すでに成功している事例です。

したがって、実際に成功しているシステムやサービスがどのようなものなのか、自身で構築したECサイトには何が足りていて何が不十分なのかということをしっかりと比較したり、自サイトの不十分な箇所を改善したりすることが重要になってきます。

具体的な比較対象としては、販売商品の内容、集客における施策、接客の内容、クーポンなどサービスの内容充実、決済方法の内容などがあたります。

まとめ

ECサイトの構築は、どのような方法を選んで作成し運営していくかによって、その後の支出や運用が大きく異なります。

構築の目的や捻出できる費用、参画する企業の規模などによって、それぞれが最適な方法を選び出すことが最も重要です。

どのような目標や理念があってECサイトを構築していきたいのか、そして構築時のメリット・デメリットだけでなく、今後ECサイトを運営していくにあたっての長期的な費用対効果もふまえて、自身に最適な方法でECサイトを構築しましょう。

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