ECサイト構築を徹底解説 | 要件定義や費用相場、会社の選び方まで

 2022.07.14  株式会社システムインテグレータ

ECサイトの構築方法は様々で、方法によって費用や期間が大きく異なり、ビジネスの規模や扱う商材によって選ぶべき選択肢が異なります。
いざECサイトを構築、古くなったシステムをリニューアルしようとしても、

「自社ECサイトの構築の担当になったが、どう比べればいいかわからない…」
「インターネット上の情報だけだと、サービスの差がわからない…」
「ECサイトの構築を進めるにあたって、まず何からはじめらればいいかわかからない…」

といったようなお悩みや疑問をお持ちのECのご担当者は少なくありません。

ECサイトはユーザにとっても事業者にとっても身近な存在となっており、特に近年では新型コロナウイルス感染拡大の影響で、デジタルを活用したビジネスとしてさらにECサイト構築に大きな注目が集まるようになってきました。そうした時流から、事業者が運営するECサイトの数はもちろん、ECサイトを構築するサービスも多様化し、今では数えきれないほど多くの選択肢があります。

選択肢が増えたということはより自社にマッチする選択肢が増えたとも言えます。ですが、いざECサイトを新しく構築しよう、今使っているサイトよりも良いものにリニューアルしようと思っても、実際にはどれが自社にとって最適な選択肢なのか判断することは困難です。これは選択肢が増え、また細分化されてきているからです。

そこで本記事では、初心者からEC事業のプロの方まで広く役立つECサイト構築の検討ポイントについて詳しく解説していきます。

ECサイト構築基本ガイド

ECサイトを構築するには?

本記事ではECサイト構築に必要な知識をできるだけ網羅的かつ体系的に整理しています。

  1. ECサイトの構築方法の種類を理解する
  2. 種類ごとのコストと期間を理解する
  3. ECサイト構築プロジェクトの工程を理解する
  4. ECビジネス運営に必要な業務を理解する

これらのステップを通じ、自社に適した選択肢を選ぶために必要な考え方を少しでもお伝えできればと思います。
本章では、サマリとして各章で解説している内容をかんたんにご説明します。まずは概要だけ理解したいという方は、本章だけ確認いただき、後ほどECサイト構築基本ガイドをご覧いただくことをおすすめします。

ECビジネスの基本から学べるECサイト構築基本ガイド

1. ECサイトの構築方法の種類を理解する

ECサイトを構築するには、大きく2つの方法があります。

  1. モール型ECサイトに出展する
  2. 自社ECサイトを構築する

これらはショッピングモール内に出店するのか、独自に出店するのかの違いに似ています。モール型ECサイトに出店する場合も、単に商品だけ登録するという方法もあり、その場合出店というよりは出品に近く、よりお手軽になります。

自社ECサイトは多くの場合、ゼロから開発するのではなく、提供・販売されているサービスを利用して構築されます。このサービスにはどんな種類のものがあるのか、それぞれどんな特徴があるかは「ECサイト構築方法 6つの方法」の章で詳しくご紹介しますが、基本的には自社にマッチするサービスを利用して構築していくと考えていいでしょう。

各構築方法のイメージについては図をご覧ください。

構築方法 サイトの年商規模イメージ こんな企業におすすめ 初期費用相場 月額費用相場
(維持費用)
導入期間相場 カスタマイズ性 製品例/サービス例
ASP(無料・有料) ~1億円 初期投資を抑えつつ、ECサイトをすぐに始めたい ~20万円 ~10万円 1ヶ月~3ヶ月(申し込みからオープンまで) × Makeshop
BASE
クラウド型EC(SaaS) 1億円~20億円 初期投資を抑えたいが、将来的にECビジネスを拡大したい 300万円~ 10万円~ 3ヶ月~6ヶ月(申し込みからオープンまで) ○(制限あり) エビスマート
shopify
ECサイト構築パッケージ 1億円~ 機能やカスタマイズ性にこだわりたい 500万円~ 10万円~ 6ヶ月~18ヶ月(契約からオープンまで) SI Web Shopping
ecbeing
OSS
(オープンソースソフトウェア)
1億円~5億円 システム開発力は十分に確保でき、コストを抑えたい 0円 10万円~ 3ヶ月~6ヶ月(契約からオープンまで) EC-CUBE
フルスクラッチ開発 50億~ ECサイトの機能やサービスにこだわりたい、大規模EC事業者 数千万円~ 数十万円~ 12ヶ月~24ヶ月(契約からオープンまで) -
モール型ECサイト ~1億円 集客ノウハウを持っておらず、モールの高い集客力を活用したい ~数万円 ~10万円
※別途販売手数料が発生
数日~2ヵ月(申し込みからオープンまで) × 楽天
Amazon

基本的には、

  • 差別化可能な商品を手軽に販売開始する→モール型ECサイトに出店
  • 年商1億円未満で自社ECサイトを構築する→ASP
  • 年商1億円以上で自社ECサイトを構築する→SaaS型・クラウド型EC
  • 年商10億円以上で自社ECサイトを構築する→パッケージ型

がよいと考えておきましょう。

distribution-map
方法別のメリットとデメリットを押さえておくことが効率的な検討の第一歩です。

2. 種類ごとのコストと期間を理解する

自社とマッチするかどうかの判断は、発生するコストにも大きく左右されます。「ECサイト構築タイプ別の費用相場と期間の目安」の章では、構築方法別での参考費用感と料金体系について詳しくご紹介しています。

 

構築方法 初期費用相場 月額費用相場
(維持費用)
導入期間相場
ASP(無料・有料) ~20万円 ~10万円 1ヶ月~3ヶ月(申し込みからオープンまで)
クラウド型EC(SaaS) 300万円~ 10万円~ 3ヶ月~6ヶ月(申し込みからオープンまで)
ECサイト構築パッケージ 500万円~ 10万円~ 6ヶ月~18ヶ月(契約からオープンまで)
OSS
(オープンソースソフトウェア)
0円 10万円~ 3ヶ月~6ヶ月(契約からオープンまで)
フルスクラッチ開発 数千万円~ 数十万円~ 12ヶ月~24ヶ月(契約からオープンまで)
モール型ECサイト ~数万円 ~10万円
※別途販売手数料が発生
数日~2ヵ月(申し込みからオープンまで)
  • モール型ECサイトに出店→1~2カ月、月額10万円前後(従量課金)
  • ASPやクラウド型ECで構築→3~6カ月、初期数百万円、月額数十万円
  • パッケージ型で構築→6~12カ月、初期数千万円、月額数十万円

を費用や期間の一つの目安としておくとよいでしょう。
手軽にネットショップを開設するのに必要なコストと、本格的なデジタル上のプラットフォームを構築するのに必要なコストは異なります。

3. ECサイト構築プロジェクトの工程を理解する

自社にマッチするECサイトの構築方法を選択できたとしても、構築するベンダーと良好な関係を築けなければプロジェクトを成功させることはできません。ベンダーに丸投げではECサイト構築はうまくいきません。依頼主側も構築の手順や必要なことを理解し、ベンダーと一体となりプロジェクトを推進していく必要があります。「ECサイト 作り方の手順」の章では、そうしたECサイト構築プロジェクトの工程について詳しく解説しています。

細かくは構築方法によって異なりますが、

  1. 自社の要件を整理する
  2. 提案依頼をもらい、選定する
  3. システム会社と要件を詰める
  4. デザインを決める
  5. 運用テストを行う

といった段取りがあると理解しておきましょう。
システムの乗り換えや基幹システムとの連携が必要な場合は、データの整備なども必要になってくるため、自社で行わなければならないこともしっかり押さえておくと安心です。

4. ECビジネス運営に必要な業務を理解する

ECサイトを構築する目的のほとんどは「デジタル技術を活用して売上を伸ばす」ことです。単にECサイトを構築するだけではこの目的は達成できません。「ECを運営する上での必要な業務」の章では、構築後ECビジネスを運営する上でどのような業務が発生するかについて詳しくご紹介しています。

大まかには、

  • マーチャンダイジング
  • マーケティング
  • 受発注管理
  • 発送管理

といった業務が発生します。システムを構築するだけでなく、運用の体制を構築することがECビジネスの成功には欠かせません。
現状の業務フローにシステムを合わせるのではなく、システム刷新のタイミングで将来の成長に向けて、あるべき業務を再度定義することも重要です。

それでは早速詳しい内容に入っていきましょう。

ECサイトを自社開発/外注するメリット・デメリット

ECサイトを構築する場合はベンダーに依頼する場合もありますが、自社で開発する場合もあります。以下では、自社開発と開発会社への外注についてメリット、デメリットをご説明します。

自社開発

メリット

自社開発は予算とスキルを持ったエンジニアやデザイナーなどのリソースが解決できれば、自社の理想を実現できるサイト構築ができます。デザインや機能を自社の希望通りに、素早く柔軟に進めることができます。特にWebに知識をもつ人材が幅広く存在するならば、外注よりもスムーズにECサイトの構築ができるでしょう。

運用においても自由度が高いため、自社のビジネス戦略に基づいたマーケティング施策を素早く自社ECサイトに反映させることができます。売り方だけでなく、見せ方にも細かくこだわることができるので、細かなブランディングにも適しています。 

デメリット

自社開発でECサイトを構築しようとすると、システムの要件定義から構築、その後の運用まで全て自社で対応することになるので、結果として業務負担が大きくなります。ECサイトの構築に関係する人材がほかの業務も兼務しているのであれば、通常業務へ支障がでる可能性も考えられます。その結果、商品開発やプロモーションに影響がでてしまうと、自社にとって悪影響になるでしょう。

また、専門知識をもつ人材がいないからといって簡単に構築できるツールを使うと、デザインや他システムとの連携などのカスタマイズに制限がある場合が多く、ECサイトのクオリティも低くなりがちです。結果的にECサイトを構築しても売上に貢献できないなどの懸念点もでてきます。 

開発会社へ依頼する(外注する)

メリット 

開発会社は専門的な知識やスキル、ノウハウを有しているため、ハイクオリティなECサイトを構築することが可能です。事前のヒアリングを密に行って、開発してもらうと理想のECサイトの構築ができるでしょう。

専門的な人的リソースを豊富に抱えていることも開発会社のメリットです。仮に自社にそうした知識をもったエンジニアがいたとしても、1人では開発が完了するまでかなりの時間が必要となります。

高い専門性のある人がいること、またそういった人をたくさん抱えていることが開発会社の特徴で、結果ハイクオリティなものを素早く構築することができるというメリットにつながっているのです。 

デメリット

外注することで、当然ながら費用がかかります。自社開発は人件費やそのほかの費用で済みますが、外注するとそれ以上のコストになる可能性があります。予算が限られている場合は、必ずしも自社が理想とするECサイトにならない場合も考えられます。

また、開発だけを外注するのではなく、その後の運用も依頼するならば継続的なコストが発生します。外注するときは自社の予算との兼ね合いを慎重に検討することが大事です。

なお、開発会社の選び方については、下記の記事で詳しく説明しています。ぜひ参考にしてください。

失敗を回避するには「ECサイト構築会社」の選び方が重要?

ECサイトの制作は外注すべき?制作会社の選び方のポイントまで解説

ECサイト構築方法 6つの方法とその特徴

Multiethnic group of happy business people working together in office-1-1

自社にマッチするECサイト構築方法を選択するには、まず自社が求めるものを整理することが大切です。構築の目的が明確でないと何を基準に判断していいかわからず、単純に表面的な金額だけで比較することになってしまうからです。ですが、世の中に存在しないかもしれない理想のシステムを求めてもあまり意味はありません。そもそも大まかにどんな選択肢が存在しているのかという前提となる知識があると、検討が遠回りになることを避けられます。

ここではECサイト構築の代表的な5つの手法についてご紹介してきます。
それぞれの詳しい構築方法はこちらの記事でもご紹介しておりますので、合わせてご覧ください。
ECサイトの5つのプラットフォームを種類別に徹底比較!自社に合う構築方法は?

構築方法別の特徴のまとめ

本章の最初に、お時間のない方向けに、ここからご紹介する構築方法別の特徴をまとめます。
こうした構築方法の違いを理解することで、まるっきり自社に当てはまらない選択肢を検討から外すことができるため、検討に関わるメンバー全員の共通認識とできると良いでしょう。

1. モール型ECサイト

【メリット】

  • プラットフォームに商品を乗せるだけでスタートできるので早くて楽
  • 専門知識も不要でスタート可能

【デメリット】

  • 手数料やサイト内の広告がネック

2. ASP

【メリット】

  • 無料、あるいは安価に利用できるので、素早くスタートできる
  • セキュリティやサーバなどの専門知識不要で始められる

【デメリット】

  • カスタマイズができず、自由度が低いのがネック

3. クラウド型EC(SaaS)

【メリット】

  • セキュリティやサーバなどの専門知識がなくても運用はできる
  • ASPと比べると利用料は高額だが、初期費用はパッケージ型よりも安価な場合が多い

【デメリット】

  • ある程度はカスタマイズできるが、完全に自由というわけではない

4. ECサイト構築パッケージ

【メリット】

  • 独自の環境になるのでクラウド型と比べるとカスタマイズの制約は少なく、自由度が高い

【デメリット】

  • ある程度のシステム開発やセキュリティ、サーバに関する知識があった方がよい
  • 開発規模によるが、初期開発に費用と時間がかかる場合が多い

5. OSS(オープンソースソフトウェア)

【メリット】

  • ライセンス費用が発生しない

【デメリット】

  • 有償のECサイト構築パッケージと比べサポートや保守が不足している
  • 結果として、自社やOSSを利用するシステム開発会社に高いレベルの知識と技術力が求められる

6. フルスクラッチ開発

【メリット】

  • 自社でコントロールできない制約が少ない
  • 初期開発にコストと期間がかなりかかるが、外部の制約が少ないため、ビジネス変化に合わせた改修を行うことができる

【デメリット】

  • 自社内にシステム開発の専門家と十分なリソースが必要

1. モール型ECサイトに出店する

構築方法 年商規模イメージ こんな企業に
おすすめ
初期費
用相場
月額費用
相場
(維持費用)
導入期間相場 カスタマイズ性 製品例/サービス例
モール型ECサイト ~1億円 集客ノウハウを持っておらず、モールの高い集客力を活用したい ~数万円 ~10万円 数日~2ヵ月 × 楽天
Amazon

モール型ECサイトとは、Amazonや楽天市場といったプラットフォーマーが運営する複数のECショップが並ぶショッピングモール型のサイトです。

用意されている機能を利用してすぐに出店することができるので、他の構築方法と比べて素早く立ち上げることができます。また、これらのモール型サイトはすでに有名で、多くのユーザに利用されており、またプロモーションにも力を入れているため、ゼロから集客する必要がないというメリットがあります。

こうしたメリットがある反面、自由度が低かったり、販売に必要な手数料の率が高かったり、サイト内の競合との競争が激しい場合、サイト内での広告も出稿しなくてはならないなどの懸念点もあります。

こうした特性から、複雑な検討が必要ない、利益率の高い自社商品を素早く、コストをかけずに販売したいという場合は、モール型ECサイトと相性が良いと言えます。
また、こうした特性から自社ECサイトと並行して利用して、販売チャネルの拡大に役立ちます。

モール型ECサイトについては以下の記事でも詳しく解説しています。
モール型ECサイトとは?店舗型との違いを解説

2. ASPを利用する

構築方法 年商規模イメージ こんな企業に
おすすめ
初期費
用相場
月額費用
相場
(維持費用)
導入期間相場 カスタマイズ性 製品例/サービス例
ASP(無料・有料) ~1億円 初期投資を抑えつつ、ECサイトをすぐに始めたい ~20万円 ~10万円 1ヶ月~3ヶ月 × Makeshop
BASE

ASPとはApplication Service Providerの略で、インターネット経由で提供されるサービスおよび事業者を指して使われる言葉です。広義では、先ほどご紹介したモール型ECサイトもASPの一種ですが、ここでは「自社独自のECサイトを構築することができるインターネット経由で提供されるサービス」についてご説明していきます。

このASPは他の自社ECサイトを構築する選択肢と比較し、安価であるという特徴があります。ASPはECサイトに必要なカート機能を提供するものであることがから「カートサービス(システム)」とも呼ばれ、手軽にネットショップを立ち上げるためにも利用されます。基本的には有料ですが、無料から利用できるサービスも増えており、気軽に立ち上げられるため、多くの独自サイトがASPを活用して構築されています。

自社でサーバを用意する必要もなく、システム構築に関する専門知識は不要なため、ECビジネスの立ち上げと相性の良い選択肢です。
バージョンアップもサービス使用料に含まれていることが多く、最新の機能を使い続けることができます。
障害が起きることもありますが、システムに関する障害対応を自社で行う必要はほとんどありません。

その反面、用意されている機能の範囲でしか利用できず、カスタマイズができないため、独自性を出したい場合や他のシステムとの連携などを行いたい場合はASPでは物足りなくなってくるでしょう。
その代わり、「定期販売に強い」など特定の通販領域に特化しているサービスも多くあります。

ASPのカートサービスについては以下の記事でも詳しくご紹介しております。
「ASPカート」とは?メリットや自社に合うカートの選び方を解説!

3. クラウド型EC(SaaS)を利用する

構築方法 年商規模イメージ こんな企業に
おすすめ
初期費
用相場
月額費用
相場
(維持費用)
導入期間相場 カスタマイズ性 製品例/サービス例
クラウド型EC(SaaS) 1億円~20億円 初期投資を抑えたいが、将来的にECビジネスを拡大したい 300万円~ 10万円~ 3ヶ月~6ヶ月
制限あり
エビスマート
shopify

クラウド型ECは、SaaS(クラウドサービス)として提供されるECサイト構築機能です。SaaSとは、Software as a Serviceの略で、サービスとして提供されるソフトウェアです。ソフトウェアを購入し独自にインストールするのではなく、サービスとして利用するという形態を指します。ASPもサービスとして利用するものとなるので、SaaSとASPは概念的にほぼ同じと言えます。

一般的な言葉の定義としては、

  • ASP:サービスを提供する事業者そのもの、および提供されるサービスを指す
  • SaaS:サービスとして提供されるソフトウェアそのものを指す

といった違いがあるのですが、ECサイト構築の文脈におけるASPとクラウド型(SaaS)の違いは、

  • ASP:まったくカスタマイズができないサービス
  • SaaS:ある程度はカスタマイズができるサービス

ということができます。ニュアンスの問題ではあるのですが、本記事ではこちらを前提にご説明を進めていきます。

こうした文脈で使い分けられ始めたのは、ASPと後述するパッケージ型のあとにSaaSが登場したという流れがあり、パッケージ型の特徴を持ちつつクラウド上のサービス化され提供され始めたものがSaaSとして市場に登場したという背景があるからです。
近年では国内で開発されたクラウド型ECだけでなく、海外のクラウド型ECも利用できるようになってきています。

ですので、クラウド型ECは、おおまかにはASPよりも高機能で拡張性があるもの、というように理解してよいでしょう。ですが、機能の充実具合が違うかというと一概には言えないため、機能面の比較では差を見つけるのは難しいでしょう。

高機能で拡張性がある反面、費用はASPと比べると高い傾向があります。ですが、サーバを用意する必要もなく、バージョンアップも利用料に含まれているため常に最新のサービスが利用でき、システムの運用も保守もお任せできるというASPと同様のメリットもあります。

ですので、完璧にオリジナルまでは不要だが、ASPだとなかなかやりたいことが実現できない、くらいのある程度以上成長したEC事業者あるいは、ビジネス要件が複雑で独自の機能が必要な事業者に適している選択肢と言えるでしょう。

4. ECサイト構築パッケージを利用する

構築方法 年商規模イメージ こんな企業に
おすすめ
初期費
用相場
月額費用
相場
(維持費用)
導入期間相場 カスタマイズ性 製品例/サービス例
ECサイト構築パッケージ 1億円~ 機能やカスタマイズ性にこだわりたい 500万円~ 10万円~ 6ヶ月~18ヶ月 SI Web Shopping
ecbeing

ECサイト構築パッケージはECサイトに必要な機能がパッケージ化されたシステムです。他のパッケージソフトウェアと同様、ゼロから作成する必要がないため、素早くシステム(ECサイト)を構築できます。

ECサイト構築黎明期の90年代後半から2000年代前半くらいまでは、後述するスクラッチ開発(ゼロからプログラミングして作る)かパッケージの2択だったので、「素早くECサイトを構築できる」というのは十分特徴だったのですが、ここまでご紹介した通り今では、ASPであっても、クラウド型ECであっても素早く立ち上げることができるため、パッケージ型を説明する特徴としては適していません。

ECサイト構築パッケージの最大の特徴は、用意された機能を自由にカスタマイズすることができることです。ECサイト構築パッケージを用いたシステムは通常自社独自の環境に構築されます。ASPやSaaSと異なり、完全に独立した自社オリジナルシステムとすることができるので、制限なく自由に機能を拡張、追加することができます。

またその機能追加は自社独自で実施することができるので、ビジネス環境の変化に素早く対応することができます。ASPやSaaSと異なり、プラットフォーマーのアップデートやバージョンアップを待つ必要がないからです。

ですがその反面、構築に時間やコストがかかります。当初「素早くECサイト構築できる」という特徴があったのですが、今ではむしろ時間がかかる選択肢となっています。

時間と費用をかけても投資対効果を出せるような規模になっているECビジネス、あるいは規模を大きく成長させるために必要な機能拡張を自由に行いたいという事業者と相性が良いのがECサイト構築パッケージです。

単なるシステムではなく、追加開発(カスタマイズ)を含めてビジネス上の課題に対するソリューションとして提供されることがほとんどです。

ECサイト構築パッケージについてはこちらの記事で詳しく解説しております。
ECサイトの構築で便利な「パッケージ」を徹底比較

5. OSS(オープンソースソフトウェア)を利用する

構築方法 年商規模イメージ こんな企業に
おすすめ
初期費
用相場
月額費用
相場
(維持費用)
導入期間相場 カスタマイズ性 製品例/サービス例
OSS
(オープンソースソフトウェア)
1億円~5億円 システム開発力は十分に確保でき、コストを抑えたい 0円 10万円~ 3ヶ月~6ヶ月 EC-CUBE

OSSとはOpen Source Softwareの略で、無償で公開されているソフトウェアです。ECサイト構築パッケージは通常有償ですが、OSSはその無償版です。

OSSのメリットは、なんと言ってもコストです。数百万円かかるECサイト構築パッケージのライセンス費用を支払う必要なく、利用することができます。

ですがECサイト構築パッケージはメーカーによるサポートや保守があるのに対し、OSSはありません。OSSによっては、有償サポートを行う第三者の企業が存在したり、質問することができる掲示板が存在したりしますが、基本的に利用に関しては自己責任と言えます。

OSSを活用して自社のエンジニアでECサイトを構築する方法と、システム開発会社にOSSを活用してもらって構築する方法の2パターンがありますが、いずれにせよOSSの本体部分について責任を持ってもらうことはできないので、OSSで構築する場合は特にセキュリティに注意する必要があります。

OSS自体はアップデートを続けてセキュリティ対策を行っていても、旧バージョンで構築したものをアップデートしないまま利用していると、個人情報流出などの重大な事故につながってしまう可能性があります。

OSSを使う際は、そうしたリスクが存在しているということを注意しましょう。

6. スクラッチ開発で構築する

構築方法 年商規模イメージ こんな企業に
おすすめ
初期費
用相場
月額費用
相場
(維持費用)
導入期間相場 カスタマイズ性 製品例/サービス例
フルスクラッチ開発 50億~ ECサイトの機能やサービスにこだわりたい、大規模EC事業者 数千万円~ 数十万円~ 12ヶ月~24ヶ月 -

スクラッチ開発とは、すでに用意された部品を組み合わせ作るのではなく、木材から削り出す(Scratch)ようにオーダーメイドでシステムを構築する開発手法です。要は、ゼロから設計、プログラミングを行い、独自のシステムを開発する方法です。

他の選択肢と異なり、コストや納期や技術的な問題やリソースを除くと、一切の制限がなく自由度が高いことがスクラッチ開発の特徴です。他の選択肢ではそもそも作りたいシステムが作れず、またそれらをベースとするメリットがない場合にスクラッチ開発が選ばれます。世の中にないものを作る場合はスクラッチ開発しか選択肢がないからです。

独自のビジネスとその競争優位性は、スクラッチ開発で開発された、世の中で自社にしか存在しないゼロから開発されたシステムでないと支えられないか、というならばそんなことはありませんが、「成長に向け、自社でコントロールができないビジネス上の制約条件をできるだけ減らしておきたい」ということは十分にあり得ます。しかしそれを支えるには社内の専門家とリソースが必要となります。

投資対効果が見合うビジネスかつ、そうした社内リソースが潤沢であればスクラッチ開発によるECサイト構築が適していると言えるでしょう。

スクラッチ開発によるECサイト構築については以下の記事でも詳しく解説しています。
そのスクラッチ開発、本当に必要?ECサイト構築前の重要確認事項

ECサイト構築タイプ別の相場費用と期間の目安

businessman hand working with new modern computer and business strategy as concept-4

前章では6つのECサイト構築方法とその特徴についてご説明しました。自社のビジネス要件に最も適した構築方法を選択することを担当者に求められるのですが、それは予算内(および期間内)に収まるという大きな前提条件の中のお話です。

予算も期間もいくらでもかけてもよい、というECサイト構築プロジェクトは基本的にありません。それはECサイト構築は、変化する市場に対応し自社ビジネスを成長させるための手段だからです。回収が見込めないほど投資もありえないですし、出来上がってユーザに体験してもらうのはいつでもいいということもありえないのです。

そしてコストと期間は基本的に比例する関係にあります。単純に開発の規模が大きくなればなるほど、コストは膨らみ、必要な期間も延びていくからです。

ここからは、前章でご紹介した構築方法別に、費用と期間の相場についてご紹介してきます。
費用の相場についてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
ECサイトの構築にかかる費用、料金相場はいくら?手法別に解説!

モール型ECサイトの費用と期間の相場

構築方法 年商規模イメージ こんな企業に
おすすめ
初期費
用相場
月額費用
相場
(維持費用)
導入期間相場 カスタマイズ性 製品例/サービス例
モール型ECサイト ~1億円 集客ノウハウを持っておらず、モールの高い集客力を活用したい ~数万円 ~10万円 数日~2ヵ月 × 楽天
Amazon

費用の相場

  • 月額利用料:100円~100,000円
  • 販売手数料:売上の2%~15%

期間の相場

  • 1ヶ月~2ヶ月(申し込みからオープンまで)

モール型ECサイトに商品を出品(出店)する場合、そのモールとの契約が必要となります。商品点数や利用するサービスによって、システムの月額利用用が決まります。また契約のプランや商品のカテゴリにより販売手数料率が定められており、月額利用料と合わせてこちらの金額は発生します。

その他、サイト内の広告サービスやフルフィルメントサービスなどが用意されており、それらを利用するとさらにコストが発生します。また、店舗型のモールサイトの場合、デザインを独自に設定することができます。そのサイトデザインを外注して作成する場合は、その費用も別途発生します。

ASPの費用と期間の相場

構築方法 年商規模イメージ こんな企業に
おすすめ
初期費
用相場
月額費用
相場
(維持費用)
導入期間相場 カスタマイズ性 製品例/サービス例
ASP(無料・有料) ~1億円 初期投資を抑えつつ、ECサイトをすぐに始めたい ~20万円 ~10万円 1ヶ月~3ヶ月 × Makeshop
BASE

費用の相場

  • 初期費用:10万円~300万円
  • 月額利用料:10,000円~100,000円
  • カード決済手数料:売上の0.5%~3%前後

期間の相場

  • 1ヶ月~3ヶ月(申し込みからオープンまで)

ASPは商品点数や利用する機能により料金プランが分かれていることが一般的です。その点についてはモール型ECサイトと同様なのですが、販売手数料がないことが異なる点です。その代わり決済方法によって、決済手数料が発生します。これは実店舗と同様、カード会社や決済代行会社に対して支払うものです。

初期費用に幅があるのは、デザインをどこまで独自のものにするかで、大きく変わるためです。デザイン制作についてはASP側で別メニューで提供しているサービスを利用することもあれば、別のデザイン会社に依頼する場合もあります。標準的なテンプレートを利用する分には利用料金内で対応可能ですが、別途デザインを作成する場合はコストが発生することを考慮しましょう。

クラウド型EC(SaaS)の費用と期間の相場

構築方法 年商規模イメージ こんな企業に
おすすめ
初期費
用相場
月額費用
相場
(維持費用)
導入期間相場 カスタマイズ性 製品例/サービス例
クラウド型EC(SaaS) 1億円~20億円 初期投資を抑えたいが、将来的にECビジネスを拡大したい 300万円~ 10万円~ 3ヶ月~6ヶ月
制限あり
エビスマート
shopify

費用の相場

  • 初期費用:300万円~3,000万円(カスタマイズ費用含む)
  • 月額利用料:500,000円~5,000,000円

期間の相場

  • 3ヶ月~6ヶ月(申し込みからオープンまで)

クラウド型ECもあまりカスタマイズをしなければASP並のスピード感でオープンすることが出来ますが、全くカスタマイズをしないのであればクラウド型ECを選ぶことはあまりないので、基本的にはASPより期間がかかると考えて良いでしょう。

クラウドECからはカード決済の手数料等は決済代行業者との直接契約になるケースが多いので、費用相場の表記からは外すのですが、別途発生します。規模が大きくなるに連れ、商品にもよるのですが、決済手数料の料率は交渉して下げられる可能性があるので、ASPに備え付けのものよりは安価に利用できるかもしれません。

初期費用についてはカスタマイズをどれくらい行うかによって大きく変わります。クラウドECを選ぶ場合、ECサイト構築パッケージやフルスクラッチを選ぶ場合と比べるとそこまでの規模のカスタマイズでないことがほとんどですので、システム開発があっても半年前後でオープンすることができます。

ECサイト構築パッケージの費用と期間の相場

構築方法 年商規模イメージ こんな企業に
おすすめ
初期費
用相場
月額費用
相場
(維持費用)
導入期間相場 カスタマイズ性 製品例/サービス例
ECサイト構築パッケージ 1億円~ 機能やカスタマイズ性にこだわりたい 500万円~ 10万円~ 6ヶ月~18ヶ月 SI Web Shopping
ecbeing

費用の相場

  • 初期費用(ライセンス):200万円~500万円
  • 初期費用(カスタマイズ):1,500万円~1億円
  • 月額保守費用:300,000円~1,000,000円
  • サーバ利用料:200,000円~1,000,000円
  • サーバ監視:200,000円~500,000円

期間の相場

  • 6ヶ月~18ヶ月(契約からオープンまで)

ECサイト構築パッケージは自由度が高い反面、費用の幅も大きくなります。カスタマイズが少なく、必要なサーバの台数も少なければ初期費用2,000万円、月額費用70万円程度でスタートすることができますが、規模が大きくなるに連れそれぞれの費用は膨らんでいきます。

ECサイト構築パッケージを選ぶ場合、一定以上のカスタマイズを行う前提となるため、期間は短くても半年はかかることがほとんどです。ここでは代表的な項目の費用感についてご紹介していますが、実際にはサーバに導入するウイルス対策ソフトやドメイン取得費用など、ECサイトの稼働に必要なものが細かく存在します。

これらを1ストップで提供してもらうこともできますし、それぞれを別々の業者から調達することもできます。サーバなどは自社のセキュリティ要件をクリアする環境を別に構築している場合、そこを拡張する形で利用することも可能です。こういった選択の豊富さもECサイト構築サービスならではと言えます。

OSS(オープンソース)の費用と期間の相場

構築方法 年商規模イメージ こんな企業に
おすすめ
初期費
用相場
月額費用
相場
(維持費用)
導入期間相場 カスタマイズ性 製品例/サービス例
OSS
(オープンソースソフトウェア)
1億円~5億円 システム開発力は十分に確保でき、コストを抑えたい 0円 10万円~ 3ヶ月~6ヶ月 EC-CUBE

費用の相場

  • 初期費用(ライセンス):0万円
  • 初期費用(カスタマイズ):100万円~1,000万円
  • 月額保守費用:100,000円~300,000円
  • サーバ利用料:100,000円~200,000円

期間の相場

  • 3ヶ月~6ヶ月(契約からオープンまで)

ライセンス費用がかからないこと以外は、ECサイト構築パッケージと同様で、サーバやそれに関するセキュリティに関する費用、カスタマイズ費用が発生します。

ですが、OSSでECサイトを構築する場合、費用を抑えたいことがほとんどですので、必要最低限で進めるケースが多いです。ですので、結果としてライセンス費用以外も安い金額で収まります。

ですが、支払うコストが低い反面、内部の見えないコストが発生することも留意しましょう。自社で利用しているOSSのバージョンにセキュリティ上の問題がないかを定期的に確認し、対策する必要があります。こうした内部コストをかけずに安価に立ち上げたい場合は、ASPやクラウド型ECの方が適しているでしょう。

スクラッチ開発の費用と期間の相場

構築方法 年商規模イメージ こんな企業に
おすすめ
初期費
用相場
月額費用
相場
(維持費用)
導入期間相場 カスタマイズ性 製品例/サービス例
フルスクラッチ開発 50億~ ECサイトの機能やサービスにこだわりたい、大規模EC事業者 数千万円~ 数十万円~ 12ヶ月~24ヶ月 -

費用の相場

  • 初期費用(開発):7,000万円~2億円
  • 月額保守費用(開発部分):1,000,000円~8,000,000円
    ※別途サーバ等の費用

期間の相場

  • 12ヶ月~24ヶ月(契約からオープンまで)

フルスクラッチでの開発でも規模が小さければ安価に素早く立ち上げることは可能ですが、費用とスピードにこだわるのであれば他の選択肢の方が合理的です。そのためスクラッチで作る場合は、かなりのコストと期間をかけるプロジェクトがほとんどです。

スクラッチ開発の場合、一言で相場というのを表しづらいのですが、数千万円の後半から数億の費用が発生すると考えていいでしょう。

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ECサイト 作り方の手順

ここまでECサイトの構築方法と費用相場についてご紹介してきましたが、ここからは自社に最適な構築方法を選んでからの構築の手順についてご説明していきます。

構築の手順は大きく以下の通りで進んでいきます。

  1. 社内要件定義(ビジネスデザイン設計、機能要件の洗い出し)
  2. 提案依頼
  3. ベンダー決定
  4. システム要件定義
  5. デザイン決定
  6. システム開発(設計~製造~テスト)
  7. 社内テスト・教育
  8. リリース

社内要件定義(ビジネスデザイン設計、機能要件の洗い出し)

ビジネスデザイン設計

ECサイトの新規構築、リニューアルプロジェクトでは、システム会社やインフラベンダー、デザイン会社など外部ステークホルダーとのコミュニケーションが必要となりますが、まずビジネスとしてのグランドデザインが決まっていないことには、コミュニケーションもままなりません。グランドデザインをしっかりと固め、経営層からプロジェクトメンバーまで社内コンセンサスを得る必要があります。

グランドデザインが固まった後に、社内要件定義としてグランドデザインを実現するためにどのようなシステムが必要か、要件を社内で洗い出していきます。ここで決めるポイントは、「どのようにシステムで実現するか」ではなく、「どのような業務・サービスを実現したいか」です。システムでの実現方法は、極論的ですが、システムベンダーの提案を受けて自社に合う方法を採用すればよいと思います。まず、業務要件としてブレの無い内容を定めることが重要です。

機能要件を洗い出す

社内要件定義が終わったら実装機能の洗い出しです。この時点で、一度、ECサイト構築のパッケージベンダーやサービス提供を行う会社と打ち合わせをし、どのような機能があるのか、他社がどのようなことをしているのか?システムとして実現性やコスト感はどの程度かあるのか?などヒアリングするフェーズを挟むこともできます。この時点で情報提供を各ベンダーにフォーマルに依頼する方法としてRFI(Request For Information)があります。

機能要件ですが、フロントとバックに分けることができます。フロントとバックは表裏一体です。例えば、フロントでカートに商品を入れて決済した場合、バックでは受注管理機能に連動し、決済された受注を管理することになります。前述した業務要件に対して、フロントで実現したいこと、それが紐づいてバック側でどのような機能になるか?をつなげて記載していくことで、抜け漏れの無い機能一覧が出来上がります。

その他、ECサイトの鉄板施策としてメルマガやレコメンド、最近のトレンドではWeb接客などマーケティング機能を盛り込むことも必要です。これらWEB戦略に必要な機能については、こちらのブログでもご紹介をしております。

ecサイトの基本機能

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提案依頼

社内で実現したいシステムを決定したら、次はベンダーから提案を受けるための提案依頼書(Request For Proposal)を作成します。

提案依頼書はシステムを導入する(入れ替える目的)や、実現したい要件、求める機能要件・非機能要件をまとめたものです。
この提案依頼書が第三者から見てわかりやすく、抜け漏れなくまとまっているかがプロジェクトの成否を大きくわけます。

また提案を依頼するベンダーの選定も重要です。
あまりに異なる粒度の提案ばかりになると、比較検討が困難になります。
情報収集の段階で、事例やユーザーインタビューなどの情報を元に自社とマッチした提案が出てくるだろうベンダーを予め選定しておくことも重要です。

ベンダーの決定

提出された提案を評価し、自社にもっとも適した提案をしたベンダーを選定するのですが、このとき大事なのは選定の軸を明確にしておくことです。

Aさんはコスト重視、Bさんは自分が担当する業務範囲の効率化重視、Cさんはセキュリティ重視など、人によって関心ごとは様々です。ですが、検討の軸がバラバラだと、提案を適切に評価することもできなければ、重要事項がブレていることになるので、本当にいい提案を受けることができません。

提案依頼書にて自社が実現したいことをまとめるのと合わせて、どんな軸で誰がどうやって提案内容を評価するかを決めておくとスムーズに選定することができるでしょう。


ECサイト構築ベンダーの選び方

自社にあったシステムが決まった後、実際のどの企業に依頼をするかが今後のECビジネスの成功に大きく関わります。選定条件として「機能」「見積(費用)」「実績」「提案能力」など様々な視点がありますが、重要なポイントは、「プロジェクトマネージャー」です。プロジェクトマネージャーの能力がプロジェクト成功のカギを握っています。ネットビジネスは進歩が速く、常に新しい取り組みにチャレンジしていく必要があります。長期的なビジネスパートナーとして付き合っていけるかどうかが重要となります。

提案時には決して営業からの耳触りの良い話だけで終わらず、プロジェクトマネージャーと面談をしてください。プロジェクトマネージャーの実績や自社のビジネス・課題に対する理解があるのか、同業または類似ビジネスモデルでの構築実績があるかなどを面談の中で見極めてください。
担当するプロジェクトマネージャーがノウハウを持っているか、少なくとも会社として豊富なノウハウを持っていくことが求められます。

失敗しないECサイト構築会社の選び方

システム要件定義

ベンダーを決定したら具体的に作成するシステムの全体像を明らかにするためのシステム要件定義をスタートします。システム要件定義はベンダー主導で進めていく工程ですが、自社の考えを抜け漏れなく伝える必要があるので、積極的に参加する必要があります。

よく、「社内で要件定義を行い提案依頼書に必要な要件を明記しているから、ベンダーとの要件定義は不要」と誤解されているケースがあります。要件定義の目的は、システムを開発するにあたりどんな機能が必要なのかを明確にすることになるので、依頼する側だけでなく、依頼を受ける側にとっても明確になっている必要があります。

また、社内では細かく詰めて明確にしたつもりでも、システムを開発する側の視点ではまだ明確になっていないという場合もあります。認識にギャップがあるまま進んでしまうとトラブルのもとになるので、提案依頼時に社内で要件定義をしていたとしても、しっかりベンダーとも要件定義をする必要があるのです。

デザイン決定

ECサイト構築の上で、重要なポイントとなるのがデザインです。リアル店舗に置き換えると店づくりとなります。トップページはショーウィンドウであり、商品一覧や詳細は商品棚やレイアウト、カートはレジ回りとなります。デザインは企業のブランディングの重要なポイントとなります。

デザイン制作は、大きく以下のような流れになります。


①調査、分析、プランニング(デザイン要件定義)

どのようなサイトどのようなデザインにしたいのかを決めるうえで、例えば次にあげるような調査を行います。

  • ヒューリスティック調査(デザイン会社による主観的な調査)
  • 競合調査(競合他社とのデザイン面に関する比較)
  • インタビュー(実際にご利用されるお客様にインタビュー)
  • アクセス分析(現状の調査)

このような調査はデザインの方向性を決定づけるために必要な作業ですが、調査や分析には費用と時間がかかります。こうした調査や分析はデザイン会社にまとめて依頼するケースもあれば、別の会社に依頼する場合もあります。

この調査や分析を予算や納期の都合上簡略化してしまうケースは少なくありません。調査や分析をせずに作成されたデザインは、新しくなったという印象を与えることはできるかもしれませんが、目的の機能を十分に果たさないかもしれません。

デザインもシステムも一度作って終わりというものではないので、最初はスモールスタートとして、後から改善を回していくというやり方もアリです。ですが、もしECビジネスをある程度続けていて、何かしらの課題があってECサイトの再構築を検討するのであれば、この改善のタイミングでしっかり課題解決につながるアクションを打つ方が、改善のサイクルを早めることができます。また、軽微な変更であれば随時実施できますが、大規模なサイトデザインの変更は影響範囲が大きいため、おいそれとはできません。

デザインの大きく見直すチャンスであるECサイトの再構築時は、しっかりと分析をした上で進めるとよいでしょう。


②デザイン設計(ワイヤーフレーム)

システムの要件定義では、どのような画面になるのか、画面数や画面遷移は出てきません。基本設計で具体的な機能が確定したときに、画面毎の要素配置、機能と連動したデザインがワイヤーフレームと呼ばれる線画で固まります。

理想的なデザイン設計の進め方としてはシステム要件定義が終了し、システムの基本設計と並行して進めることです。どのような機能が画面上に必要かが決まった後にデザイン設計に入ることで、抜け漏れをなくし、また「デザイン上にだけ存在する機能」を無くすことができます。

デザイン先行で進めていった結果、「デザイン上できるはずだった機能が、システム要件定義の段階でなくなっていた(議論から漏れていた)」といった困ったことになることも、実際は少なくありません。進行上スケジュールが許すのであれば、デザインは必要な機能が決まった後に設計するのが望ましいです。

 
③デザイン制作

実際に着手する前にコーポレートカラーやブランドカラー、フォントなどデザインコンセプトを決定します。デザインコンセプトが決定すると、ワイヤーフレームを基にデザインコンセプトに従って制作が開始されます。このタイミングではまだシステムとしては動作せず、モックと呼ぶ静的なHTMLあるいは単なる画像ファイルで確認することになります。

デザインの修正は何度でも可能と考える方がいらっしゃいますが、実際は見積条件としてデザインの修正回数の想定や、デザイン案の提示数が定まっていることがほとんどです。デザイナーの工数にも納期にも制限があるためです。ですから、デザインのコンセプトや方向性をできるだけ正確にまとめて伝えることが、よりよいデザインを作成してもらうためには重要です。実際にデザインに起こすことはデザイナーの仕事ですが、どんなターゲットにどんな印象を与えたいのか、どんなビジネスをどういう風にしていきたいのかを伝えるのは発注者の仕事です。「今風のいい感じにしておいて」

 
システム組み込み

デザイン制作が終わり、いよいよシステムに組み込むが始まります。実際に動作する検証環境上で確認し、軽微な修正を行います。デザイン制作とシステム開発をそれぞれ別の会社に依頼するケースも多いのですが、動作するサイトで確認した際に「やっぱり・・・」「ちょっとだけ・・・」と微修正をお願いしたいケースはありますので、デザイン制作会社との契約は、制作物を納品して終わりではなく、そのあとの軽微な修正や納品後フォローをしていただく体制を求めましょう。

デザイン作成についてはこちらの記事もよろしければご覧ください。

ECサイトのデザイン作成・リニューアルの進め方を徹底解説

システム開発(設計~製造~テスト)

要件定義が終わり、作るべきデザインが確定したら、後は依頼したベンダーに作ってもらいます。作るものを決めるまでは積極的に関与する必要がありますが、実際作り始めたらその期間はあまり作業することはありません。

ですが、予定通り作業が進んでいるか、問題はないかを定期的に報告を受ける仕組みを用意しておくとトラブルを未然に防ぐことができるかもしれません。例外はありますが、詳細設計から製造、テストまでは請負契約で発注することがほとんどです。その場合納期までに完成させる責任を負うのはベンダーですので、発注者側が管理する必要は契約上ないのですが、任せっぱなしで納期近くになってトラブルが発覚するよりも、定期的に状況を共有してもらっていたほうが、事前に準備や調整することもできますし、次善策を協議することもできます。

もちろんあまり細かく報告を求めても双方の生産性が落ちてしまうだけなので、それはそれで問題です。契約上の立て付けはもちろん重要なのですが、プロジェクトを成功させるために必要なことはなにか、という観点でベンダーと良好な関係を築けるようコミュニケーション方法を確立するとよいでしょう。

社内テスト・教育

実際のシステムが納品されたら、想定通り業務が実行できるかのテストを行います。新しく制作したシステムの画面が問題なく動作するかという確認だけでなく、連携するシステム含めて一連の業務が回るかをテストします。

最初からバグのないシステムはありません。ベンダー側ももちろん動作テストを行った上で納品するのですが、受け入れる自社としてもしっかり問題ないか確認しましょう。システムを入れ替えた後に業務上必要な機能が動作しないとなると一大事ですので、この段階で業務上想定される処理を一通りテストしておきましょう。

このテストは自社が主体的に行なうのですが、新しいシステムですので、ベンダーにも協力してもらいながら進めるとよいでしょう。このテストを行なう自社メンバーは、実業務を担当する主要なメンバーと、その管理者で行なうのが理想的です。システムのリリース前にユーザ向けのレクチャーを行なう機会を設けるのですが、テストを行ったユーザの方が理解度が高く、実業務との差を理解した上で伝えることができるからです。

リリース

テストを行い、動作に問題がないことが確認できたら、いよいよリリース(サイトオープン)です。許容できない問題がないことを確認してからリリースするのですが、新システムの立ち上げは何かと想定していないトラブルが起きがちです。なにかあっても対応できるよう、ベンダー側も自社側も体制を厚くしてサイトオープンに備えましょう。

新しく出来上がったサイトは多くのお客様に訪問してもらいたいものです。ですが、リリース直後は様子を見ながら対応し、いよいよ問題がないことがわかったら大々的に告知をする、という方法をおすすめします。

 

新規CTA
新規CTA

「ECサイト制作サービス」を活用する手も

ECサイト制作サービスとは、ECサイトの構築やリニューアル、運営などに必要な様々なサービスを提供しているものです。

ECサイトの構築はもちろん、単なる構築のみに終わらず、ECサイトを適切に運営するための運営支援を受けられることが特徴です。

具体的にどのようなサービスがあるのかについてご紹介します。

ECサイト制作サービスの内容

ECサイト制作サービスでは、ECサイトの構築・リニューアル・運営に必要なさまざまなサービスを受けることができます。利用を検討している方のなかには、具体的にどのようなサービスが提供されているのか分からない方もいるのではないでしょうか。

ここでは、ECサイト制作サービスで提供されている代表的なサービスの内容についてご紹介します。

各ページの強化(トップ、商品ページの強化)

ECサイト制作サービスを提供している会社には、ECサイトのトップページ・カテゴリページ・商品ページといった各ページの制作やリニューアルを依頼することが可能です。

既存のECサイトに新規商品ページを追加したい場合や、各ページをブラッシュアップしたい場合など、上質なページを作成してECサイトを強化することができます。実力がある会社であれば、コンセプトや魅せ方まで意識したページを制作することが可能です。

サイトデザイン

サイト全体のデザインはECサイトの店構えそのものであるため、顧客に良い印象を与えられるように、自社のカラー・ブランド・オリジナリティを反映した洗練されたデザインを作成することがポイントです。

ECサイトのデザインは、ECサイト制作サービスを提供している会社が行っているメインサービスのひとつです。見た目の美しさだけでなく、自社のターゲットユーザーに刺さるデザインになっているか、どのような導線にするのが適切かなどの提案を受けることができます。

サイトデザインは長期的にECサイトの「顔」として使っていくこととなるため、十分な予算を割り当てて、プロに依頼してクオリティを追求することをおすすめします。

商品データの移行

ECサイトを新設したり移転したりする場合は、旧サイトから商品データを移行させる必要があります。しかし、膨大な商品点数を扱うECサイトの場合は、自社で商品データ移行を行うと莫大な手間と時間がかかってしまいます。

ECサイト制作サービスを提供している会社の多くは、商品データ移行を代行するサービスを提供しています。

商品数が多いほどコストはかかりますが、基本的に商品数に関わらず依頼することができるため、自社でデータ移行を行なうことが困難である場合は依頼してみるのもおすすめです。

集客支援

ECサイトは、実際に商品を販売することを目的としているため、サイトのビジュアルや機能性だけでなく、いかに集客を行うかが非常に重要です。

ECサイト制作サービスを提供している会社のなかには、Webマーケティングによる集客支援を提供している会社もあります。

自社で集客を行なっているけれども上手くいっていない場合や、リソース不足で集客施策に手が回らない場合は、集客代行やコンサルティング等の集客支援サービスを利用してみるのもひとつの方法です。

ノウハウやスキルが洗練されている会社であれば、集客面からもECサイト運営をサポートしてくれるでしょう。

SEO支援

ECサイトはより多くの人々に訪れてもらう必要がありますが、有料のWeb広告ばかりに頼っていては広告費が嵩むため、SEO対策に注力することも重要です。ECサイト制作サービスを提供している会社には、検索上位に繋がるサイト構成・ページ構成や外部施策をサポートしている会社もあります。

検索上位に表示させるためには、継続してSEO対策に取り組む必要があります。自社にノウハウがない場合は、ECサイト立ち上げ後も長期的にSEO対策の対応をしてくれる会社を選ぶのが良いでしょう。

物流提案

ECサイトは商品が購入されると必ず発送作業が発生するため、物流の仕組みや業務フローを整えておく必要があります。物流が改善するだけで、自社の負担軽減・業務効率化・顧客満足度向上など、さまざまなメリットが得られるケースも少なくありません。

ECサイト制作サービスを提供している会社のなかには、在庫管理・発送業務等の物流を最適化するための提案やサポートを行っている会社もあります。

洗練されたノウハウを持っている会社であれば、自社内では実現できない物流の仕組みを構築できる場合もあるため、現状のECサイト運営に物流の課題を抱えている方は検討してみるのもおすすめです。

関連記事:フルフィルメントとは?その基本を解説

ECサイト制作サービスの選び方

ECサイト制作サービスを提供している企業は非常に多く、依頼する企業によってできあがるECサイトのクオリティ・完成度から失敗するリスクまで左右されてしまいます。

ここでは、ECサイト制作サービスならびに提供している企業の選び方をご紹介します。

対応範囲を確認する

ECサイト制作サービス会社が提供している主なサービスは前章でご紹介した内容が一般的ですが、対応しているサービスは会社によって異なります。そのため、依頼を行なう際には、サービスの対応範囲を事前に確認しておくことが重要です。

もし自社が求める依頼の一部が対応範囲外であった場合は、ワンストップで要件を完了することができず、別の会社へ依頼することとなるため不要な手間や時間をかけてしまうことになりかねません。

スムーズにサービスを利用するためにも、事前に対応範囲については必ず確認するようにしましょう。

密なコミュニケーションがとれるか

ECサイト制作サービス会社に依頼する要件は、前章でご紹介した通り詳細な擦り合わせが必要となる内容ばかりです。そのため、会社を選ぶ際には、きめ細やかで密なコミュニケーションが取れる会社を選ぶことが重要なポイントとなります。

コミュニケーションに齟齬が発生すると、求めていた要件とは違う成果物が納品されたり、ミスや抜け漏れが起こる大きな原因となるため注意が必要です。ECサイト制作サービス会社を選ぶ際には、問い合わせや商談の時点で相手方の丁寧さ・誠実さ・コミュニケーション密度を必ず確認するようにしましょう。

制作実績を確認する

優秀なECサイト制作サービス会社は数多くありますが、Webサイトのサービス紹介・会社案内だけでは実際の制作イメージを正確に判断することはできません。そのため、自社が求めるイメージにマッチした会社を選ぶためには、実際の制作実績を細かく確認することをおすすめします。

制作実績を見れば、デザインの傾向や特徴・スキル・クオリティ等さまざまな面から制作会社の実力を判断することが可能です。特に、自社と同じ規模・同じ業態での制作実績があると参考になるでしょう。安心してスムーズな依頼を行なうためにも、ECサイト制作サービス会社の制作実績は必ず確認しておきましょう。

ECサイトを運営する上での必要な業務

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ECサイトを構築するだけでは当然ビジネスとしてはスタートできません。マーチャンダイジング、マーケティング、受発注管理、発送管理など様々な業務が発生します。それらのポイントを解説します。


①マーチャンダイジング

ECサイトを運営する業務の中で最も上流工程の業務です。ECサイトで販売する商品の企画、ECサイトの構築、商品の仕入れがマーチャンダイジング業務の内容です。ECサイトで販売する商品を「どんな商品を・いつ・誰に・どれくらいの量を売る」といった販売計画を立てて企画を立てます。

 
②マーケティング

マーケティングの基本は集客。サイトターゲットによって集客対象の媒体は異なりますが、「GoogleやYahoo!などの検索エンジンからの自然検索による流入」「TwitterやFacebookなどのSNS」「実店舗からの集客」「各種広告媒体からの集客」などが挙げられます。コストパフォーマンスでは自然検索からの流入が圧倒的に良いわけですが、市場認知、SEO評価には時間を要する場合もあり、SNSによる発信や広告媒体出稿から集客にドライブをかけることも並行して対策をする必要あります。 

各種メディアを利用して、どのように認知を獲得するかを計画し、実行していくかが非常に重要となります。


③受発注管理

在庫管理、商品の受発注、そしてカスタマーサポート担当する業務です。受発注管理業務はECサイトのバックエンド業務の中でも中心的な役割となります。単純に受注を受けて流すだけではなく、受注傾向や在庫状況をマーケティングにフィードバックし次の仕入計画の立案やセールの企画につなげます。仕入れが必要な場合、仕入先への発注や注文が遅れてしまうと納期遅延や販売機会の損失につながります。
こうした受発注に関わる業務をどれだけ自動化できるかが、オペレーション効率化のカギになります。

また、カスタマーサポートはサイトのファン作りにとって重要な業務であり「またここで買おう」「友達にも教えてあげよう」とサイトに対するロイヤリティを高めるためにも重要な業務になります。


④発送管理

発送は自社倉庫からの発送もしくは3PLでの外部委託倉庫からの発送となります。配送そのものはヤマト運輸や佐川急便などの大手配送業者に委託することが多いですが、最近では、大手配送業者と組み合わせ、地域限定や時間限定の小規模配送業者を利用することで都内当日配送のようなサービスや配送コスト全体のコストダウンを図るケースも多くあります。

ECサイトの運営に関わるポイントはこちらの記事もご覧ください。

【ECサイトの基礎知識】運営に欠かせないアレコレを解説!

まとめ

いかがでしたでしょうか。ECビジネスを始める、ECサイトを構築する場合に様々な検討ポイントがありますが、今回はその中でも重要なポイントをご紹介させていただきました。これからECを始める、ECビジネスを改めて見直す方にとって参考になれば幸いです。

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