これさえ読めばわかるECサイト構築、リニューアルに向けた7つのポイント!

 2020.11.18  株式会社システムインテグレータ

ECをこれから始める、リニューアルを行うためのプロセスをビジネスデザインから社内要件定義、機能要件の洗い出しやデザインまで、ECサイト構築に関係するプロセスを7つのポイントにまとめました。

ECビジネスのビジネスデザイン、社内要件定義

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ECサイトの新規構築、リニューアルプロジェクトでは、システム会社やインフラベンダー、デザイン会社など外部ステークホルダーとのコミュニケーションが必要となりますが、まずビジネスとしてのグランドデザインが決まっていないことには、コミュニケーションもままなりません。グランドデザインをしっかりと固め、経営層からプロジェクトメンバーまで社内コンセンサスを得る必要があります。

グランドデザインが固まった後に、社内要件定義としてグランドデザインを実現するためにどのようなシステムが必要か、要件を社内で洗い出していきます。ここで決めるポイントは、「どのようにシステムで実現するか」ではなく、「どのような業務・サービスを実現したいか」です。システムでの実現方法は、極論的ですが、システムベンダーの提案を受けて自社に合う方法を採用すればよいと思います。まず、業務要件としてブレの無い内容を定めることが重要です。社内要件定義やデザインの進め方はこちらもご覧ください。

ecサイト構築の検討手順について

ECサイトの機能要件

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社内要件定義が終わったら実装機能の洗い出しです。この時点で、一度、ECサイト構築のパッケージベンダーやサービス提供を行う会社と打ち合わせをし、どのような機能があるのか、他社がどのようなことをしているのか?システムとして実現性やコスト感はどの程度かあるのか?などヒアリングするフェーズを挟むこともできます。この時点で情報提供を各ベンダーにフォーマルに依頼する方法としてRFIRequest For Information)があります。

機能要件ですが、フロントとバックに分けることができます。フロントとバックは表裏一体です。例えば、フロントでカートに商品を入れて決済した場合、バックでは受注管理機能に連動し、決済された受注を管理することになります。前述した業務要件に対して、フロントで実現したいこと、それが紐づいてバック側でどのような機能になるか?をつなげて記載していくことで、抜け漏れの無い機能一覧が出来上がります。

その他、ECサイトの鉄板施策としてメルマガやレコメンド、最近のトレンドではWeb接客などマーケティング機能を盛り込むことも必要です。これらWEB戦略に必要な機能については、こちらのブログでもご紹介をしております。

ecサイトの基本機能

ECシステムのサービスレベルでの選定

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機能要件が洗い出せた後にECビジネスのコアとなるシステム選定が始まります。ECサイトを構築するシステム・サービスは、「スクラッチ開発」「パッケージソフトウェア」「オープンソフトウェア」「ASP/SaaS」と大きく4つに区分されます。

①フルスクラッチ開発

ゼロから要望に合わせてシステムをくみ上げる方式です。元になる仕組みがないため、システム上の制約が少なく、要望に対して自由に対応できる反面、ゼロから作り上げる分コストも膨れ上がり、工期も長くなりがちです。また、当初要件に対して開発をするので、将来的な見えない要件に対しては追加対応ができない、できても大きなコストになる場合があります。

②パッケージソフトウェア

ECサイト構築のために開発されたパッケージソフトウェアを基にシステム構築をします。パッケージソフトウェアやフレームワークを基に開発するため、スクラッチに比べ開発コストと期間を抑えることができます。パッケージソフトウェアの開発ベンダーが品質担保をしているで、安心して採用することができます。また、今は使わない機能であっても、将来的な拡張時に利用することが可能です。

③オープンソフトウェア

ECサイト構築のために開発されたオープンソフトウェアです。公開されているソフトウェアのため、開発に携われるベンダーが多く、また、サードパーティーでアドオン機能やテンプレートを公開しているため拡張性もあります。しかし、インターネット上に公開されているがゆえに、セキュリティ上の脆弱性が発見されることも多く、それに対する十分な対策が必要です。

④ASP/SaaS

ECサイト構築に必要な機能とインフラ環境をすべてベンダーが提供する方式です。サービスとして利用するため短い例では数日~1カ月でECサイトを立ち上げることも可能です。ただし、広くサービス提供することを目的にしているため、サービスとしてのアップデートはありますが、個別のカスタマイズに応じられない場合もあります。

それぞれ一長一短ではありますので、自社の求めるECサイト像にあったシステムを選定してください。ご紹介した4つについて、それぞれさらに詳しく説明した内容はこちらもよろしければご覧ください。

そのスクラッチ開発、本当に必要?ECサイト構築前の重要確認事項

ECパッケージ徹底比較

 
 

ECサイト構築ベンダーの選び方

Business people shaking hands during job recruitment meeting in office

自社にあったシステムが決まった後、実際のどの企業に依頼をするかが今後のECビジネスの成功に大きく関わります。選定条件として「機能」「見積(費用)」「実績」「提案能力」など様々な視点がありますが、重要なポイントは、「プロジェクトマネージャー」です。プロジェクトマネージャーの能力がプロジェクト成功のカギを握っています。ネットビジネスは進歩が速く、常に新しい取り組みにチャレンジしていく必要があります。長期的なビジネスパートナーとして付き合っていけるかどうかが重要となります。

提案時には決して営業からの耳触りの良い話だけで終わらず、プロジェクトマネージャーと面談をしてください。プロジェクトマネージャーの実績や自社のビジネス・課題に対する理解があるのか、同業または類似ビジネスモデルでの構築実績があるかなどを面談の中で見極めてください。

失敗しないECサイト構築会社の選び方

ECサイトのデザイン検討から設計・製作、実装まで

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ECサイト構築の上で、重要なポイントとなるのがデザインです。リアル店舗に置き換えると店づくりとなります。トップページはショーウィンドウであり、商品一覧や詳細は商品棚やレイアウト、カートはレジ回りとなります。デザインは企業のブランディングの重要なポイントとなります。

 デザイン制作は、大きく以下のような流れになります。

①調査、分析、プランニング(デザイン要件定義)

どのようなサイトどのようなデザインにしたいのかを決めるうえで、例えば次にあげるような調査を行います。「ヒューリスティック調査(デザイン会社による主観的な調査)」「競合調査(競合他社とのデザイン面に関する比較)」「インタビュー(実際にご利用されるお客様にインタビュー)」。

②デザイン設計(ワイヤーフレーム)

システムの要件定義では、どのような画面になるのか、画面数や画面遷移は出てきません。基本設計で具体的な機能が確定したときに、画面毎の要素配置、機能と連動したデザインがワイヤーフレームと呼ばれる線画で固まります。

 ③デザイン制作

実際に着手する前にコーポレートカラーやブランドカラー、フォントなどデザインコンセプトを決定します。デザインコンセプトが決定すると、ワイヤーフレームを基にデザインコンセプトに従って制作が開始されます。このタイミングではまだシステムとしては動作せず、モックと呼ぶ静的なHTMLで確認することになります。

 ④システム組み込み

デザイン制作が終わり、いよいよシステムに組み込むが始まります。実際に動作する検証環境上で確認し、軽微な修正を行います。デザイン制作とシステム開発をそれぞれ別の会社に依頼するケースも多いのですが、動作するサイトで確認した際に「やっぱり・・・」「ちょっとだけ・・・」と微修正をお願いしたいケースはありますので、デザイン制作会社との契約は、制作物を納品して終わりではなく、そのあとの軽微な修正や納品後フォローをしていただく体制を求めましょう。

デザイン作成についてはこちらの記事もよろしければご覧ください。

ECサイトのデザイン作成・リニューアルの進め方を徹底解説

ECを運営する上での必要業務

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ECサイトを構築するだけでは当然ビジネスとしてはスタートできません。マーチャンダイジング、マーケティング、受発注管理、発送管理など様々な業務が発生します。それらのポイントを解説します。

①マーチャンダイジング

ECサイトを運営する業務の中で最も上流工程の業務です。ECサイトで販売する商品の企画、ECサイトの構築、商品の仕入れがマーチャンダイジング業務の内容です。ECサイトで販売する商品を「どんな商品を・いつ・誰に・どれくらいの量を売る」といった販売計画を立てて企画を立てます。

 ②マーケティング

マーケティングの基本は集客。サイトターゲットによって集客対象の媒体は異なりますが、「GoogleYahoo!などの検索エンジンからの自然検索による流入」「TwitterFacebookなどのSNS」「実店舗からの集客」「各種広告媒体からの集客」などが挙げられます。コストパフォーマンスでは自然検索からの流入が圧倒的に良いわけですが、市場認知、SEO評価には時間を要する場合もあり、SNSによる発信や広告媒体出稿から集客にドライブをかけることも並行して対策をする必要あります。 

③受発注管理

在庫管理、商品の受発注、そしてカスタマーサポート担当する業務です。受発注管理業務はECサイトのバックエンド業務の中でも中心的な役割となります。単純に受注を受けて流すだけではなく、受注傾向や在庫状況をマーケティングにフィードバックし次の仕入計画の立案やセールの企画につなげます。また、カスタマーサポートはサイトのファン作りにとって重要な業務であり「またここで買おう」「友達にも教えてあげよう」とサイトに対するロイヤリティを高めるためにも重要な業務になります。

④発送管理

発送は自社倉庫からの発送もしくは3PLでの外部委託倉庫からの発送となります。配送そのものはヤマト運輸や佐川急便などの大手配送業者に委託することが多いですが、最近では、大手配送業者と組み合わせ、地域限定や時間限定の小規模配送業者を利用することで都内当日配送のようなサービスや配送コスト全体のコストダウンを図るケースも多くあります。

ECサイトの運営に関わるポイントはこちらの記事もご覧ください。

ECサイトの基礎知識】運営に欠かせないアレコレを解説!

ECサイトの費用

Business man riding monocycle up on coin graph concept on background

最後にECサイト構築の費用相場についてご紹介します。

 ASP/SaaS

相場としては10100万円程度です。テンプレートやデザインを各ASPが用意しているため、あまり大幅なデザインのカスタマイズや要望をふんだんに盛り込んだ案を叶えてほしいという場合はおすすめできませんが、一方で気軽にECサイトを始められるということが魅力です。

 ②オープンソフトウェア型

相場としては100万~500万円程度となります。費用はかかりますが、デザインを自由にカスタマイズしたり、それぞれの業務に合わせたシステムの仕様変更をしたりなど、柔軟に対応することができるでしょう。

 ③パッケージソフトウェア型

500万円~が相場となります。カスタマイズを行う場合、その規模に応じて開発コストがかかります。基本的にパッケージ型はECサイトの構築時だけでなく、ECサイト公開後も運営サポートを受けることができます。そのため、アクセスが多くなる大規模サイトにも対応が可能で、より密度の高いサービスを受けながらサイト運営を行うことができます。

 ④フルスクラッチ

初期費用にまず数千万円万円単位の投資が必要です。費用はカスタマイズする規模に比例するので、場合によっては数億円以上の費用が必要となる場合もあります。

 

ECサイト構築の相場については、こちらの記事でも詳しく書いています。

ECサイトの構築にかかる費用の相場はいくら?

まとめ

いかがでしたでしょうか。ECビジネスを始める、ECサイトを構築する場合に様々な検討ポイントがありますが、今回はその中でも重要な7つのポイントをご紹介させていただきました。これからECを始める、ECビジネスを改めて見直す方にとって参考になれば幸いです。

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