ECサイトの構築で便利な「パッケージ」を徹底比較

 2020.04.08  株式会社システムインテグレータ

ECサイトの構築で利用される「パッケージ」とは、通販サイト・ネットショップの構築に必要な決済機能や在庫機能を有したECサイト構築ソフトです。年商1億を超える中~大規模のECサイトの構築手法として、最も適していると評されるのがこのパッケージです。

その最大のメリットは、自社独自のECサイトを構築できるものの、ゼロベースでECサイトを構築するフルスクラッチと違い、ECサイトに必要な機能が最初からパッケージ内に用意されている点です。そこから自社の要件に合わせてカスタマイズし、オリジナルのECサイトを構築していくため、費用・コストを格段に抑えることができます。

しかし、一言でECパッケージといってもかなりの数と種類があるので、必要な機能や予算に応じて選択することが重要となります。

この記事では、パッケージ利用におすすめの企業、主要ECパッケージの種類と特徴、比較や選定の際に押さえておくべきポイントをご紹介していきます。

ECサイト構築で"パッケージ"の利用がおすすめの企業

パッケージは、ECサイトを構築する方法のひとつですが、資金面や自由度の高さ、カスタマイズ性や技術面などの特性上、利用する企業によって向き不向きが分かれます。

どのような事業者に向いているか、以下3つの特徴を踏まえてご紹介していきます。

年商1億円以上のECサイトを構築したい

年商が1億円以上ある企業ならば、ECパッケージの検討をおすすめします。パッケージならデザインは自由に選べ、複雑なシステム連携もカスタマイズによって可能とります。特に近年では、新しいパッケージが次々とリリースされており、その拡張性はフルスクラッチにも匹敵すると評価されています。

しかし、パッケージを利用するにあたってはそれなりの費用が掛かります。相場は初期費用に数百万円~数千万円となっています。フルスクラッチに比べれば安価ですが、それでも決して低いとはいえない金額なので、ECパッケージの多くは自社ECサイト平均年商1億円~50億円程度の中・大規模ECサイトを中心に採用されています。

オリジナルのECサイトを構築したい

パッケージの主な魅力の1つとして、その高い自由度とカスタマイズ性が挙げられます。サイト運営の基本機能はもちろん、業界や店舗毎に必要な機能の拡張や複雑なシステム連携が可能です。さらに、セキュリティ面で強いのも安心です。

ただし、カスタマイズの自由度が高い分、自社サービスをより具現化するためにはさまざまなリスクやイレギュラーを想定した設計力・知識を持ったECサイト構築ベンダーを選定することが重要となります。

また、構築したシステムもいずれは古くなるので、バージョンアップをするときにコストを抑えて計画的にできるかという視点も必要になります。

フルスクラッチよりも費用を抑えたい

フルスクラッチとは、既存のソフトウェアなどを一切使わずに、ゼロベースでECサイト構築することです。自社の既存システムと連携できるのはもちろんのこと、必要な要件を全て満たしたサイト構築、仕様変更にも柔軟に対応することが可能です。

しかしその一方で、初期費用はECパッケージを使う場合よりも高額となり、加えてインフラやサーバーも別途用意する必要があるので、高コストに見合うビジネスモデルを持っている企業でないと採用は難しいでしょう。

パッケージであればコストを抑えつつ、短期間でフルスクラッチにも匹敵するECサイトを構築することが可能です。初期費用は数十万円~数千万円、月額で数万円~数百万円程度になり、主に中・大規模ECサイトで採用されています。

フルスクラッチの詳しい費用相場については、以下の記事をご覧ください。

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おすすめのECサイト構築パッケージを比較

ひと昔前だと、中・大規模のECサイトを作る際には、フルスクラッチしか選択肢がありませんでした。しかし現在はパッケージが主流となっており、さまざまな種類のパッケージがリリースされています。

提供されているパッケージの種類が豊富な分、選定の際には迷いが生じやすいため、予算や機能に応じて、自社に合ったECパッケージを導入することが大切です。
数多くあるパッケージの中でも、ここでは主要ECパッケージを5選ピックアップし、それぞれの特徴を交えつつ比較しながらご紹介していきます。

<比較①>SI Web Shopping

「SI Web Shopping」は、中~大規模ECサイトを構築する際に最適なパッケージです。1996年に日本初のECサイト構築パッケージとしてリリースされて以来、大手企業でも広く利用されており、現在まで1,100以上のサイトの構築実績があります。

日々成長を遂げるEC市場で、顧客の満足度を向上させるための機能を揃えており、長期的にECサイトを活用したビジネス戦略をお持ちの企業に向いています。

SI Web Shoppingは豊富な標準機能だけでなく、高いカスタマイズ生産性が評価されています。パッケージの特徴である、「スクラッチよりも安価で、ASPよりも柔軟である」といった特性を最大限発揮できる構造になっています。一般的なECサイトはもちろん、普通のECパッケージでは実現が難しい複雑な要件にも対応可能です。

また、プログラムソースを公開することが可能なため、パッケージのデメリットであるブラックボックス化(作った会社でないとわからないという状態)を避けることができます。また、プログラムソースが公開さえているので、エンジニアがいる会社であれば、カスタマイズを内製化することもできます。そういった内製化の支援プログラムを提供しています。

詳しい情報は、サービスサイトをご覧ください。

▼SI Web Shoppingのサービスサイトはコチラ

https://products.sint.co.jp/siws

SI Web Shoppingの導入事例

auコマース&ライフ(旧KDDIコマースフォワード株式会社)は、「auSTARギフトセレクション」の立ち上げにあたり、SI Web Shoppingを導入しました。

人口減少に伴い新規契約者も減少傾向にある昨今、顧客1人1人のリテンションを実現するためにスタートしたのが「auSTARギフトセレクション」です。auSTARギフトセレクションでは、長期に渡りauを利用する顧客に対し、ショップでの待ち時間を短縮や、プレゼントを用意するサービスとなっています。

立ち上げの絶対条件として、6月時点で11月29日サービス開始をプレスリリースするという納期がありました。当初はフルスクラッチも検討していましたが、物流含めサービスをゼロから立ち上げる時間はなく、ECパッケージをいくつかリストアップして選定を行いました。しかし、どのパッケージも納期の短さに対し求める水準が高すぎるということから、採用には至らなかったそうです。

そこで採用されたのが「SI Web Shopping」でした。20年以上パッケージソフトを提供している高品質・高パフォーマンスが「短納期」と「高い品質水準」を実現しました。

立ち上げ当初、企画自体がまだぼんやりしている段階からシステム化できる詳細資料にまで落とし込み、出来上がったものからさらに「画面はもう少しこうしたい」といったリクエストに対応するスピードの速さ、社内でもUIの使いやすさを度々レビューしその都度、細かい要望を拾い対応する点が高く評価されました。

<比較②>ecbeing

ECサイトツールの「ecbeing」は、最新のトレンドに強い高いカスタマイズ性が魅力です。

主な特徴として、SNS活用やSEO対策、リスティング広告などでアクセス数をアップさせる機能、サービス分析やアクセスログ解析など注文率をUPさせる機能があります。加えてワンストップサービスで素早く注文・出荷・商品・顧客管理まで行う機能と、24時間365日常駐サポートのセキュリティも安心できるポイントです。

<比較③>EC-ORANGE

「Orange EC」は、新しくECサイトを立ち上げたい企業にはもちろんのこと、他社と差別化を図りたい企業や、既存サイトのアップデートに悩んでいる場合にもおすすめのパッケージです。VRコマースなど新しいスタイルでサイトを構築できる自由度の高いパッケージで、顧客のニーズに応じたなサイトを制作できます。

マルチテナント型のECサイト構築が可能なので、複数のブランドを展開する企業にも最適です。また、実店舗を運営している企業は在庫・商品情報・顧客情報・配送情報など一元管理し実店舗とサイト情報をシェアできます。英語や中国語でECサイトを表示でき、管理画面も多言語対応なのも外国人従業員の多い職場にとっては大変便利です。

<比較④>SAP Commerce Cloud

「SAP Commerce Cloud(旧:SAP Hybris)」は、オムニチャネルに対応する豊富な機能と、カスタマイズの拡張性を兼ね備えたECパッケージです。国内ECサイト構築システム調査やフォレスター・リサーチといった世界の2大調査機関で高い評価を受けています。

シンプルなコマース設定でコストを削減、カート支払いから受注管理までのプロセスをサポートしてくれます。EC展開をスムーズに行うテンプレートを提供し、時代の変化に素早く対応・拡張できるアーキテクチャです。

<比較⑤>COMPANY-EC

「COMPANY-EC」は、分析・プロモーションに強く、デザイン性に富んだオリジナリティの強いECサイトを作成できます。電話・メールでのお問い合わせに対応しており、受注や配送に関する情報も一見で管理もすることが可能で、セキュリティも高いので安心して運用することができます。

「COMPANY EC」の基本コンセプトは、最初からカスタマイズの必要がない「ノーカスタマイズ」でシステムを一括提供することです。常に最新のECシステムを提供するので陳腐化が起こりづらく、機能の拡大・追加によるシステムの総入れ替えなども起こりません。さらに初期導入費用は定額制でバージョンアップも無償で提供、費用の負担も軽減できます。

ECサイトの構築パッケージを比較するときの注目ポイント

ECパッケージについてご紹介してきましたが、各パッケージによってシステムに違いがあるので、運営方針に沿った選び方が重要になってきます。最後に、パッケージ選定の際に押さえておくべきポイントを3つご紹介していきます。

費用を比較

ECパッケージには、無償でのダウンロードが可能であるオープンソースと、ECベンダーから有償で購入する有償パッケージがあります。オープンソースならば導入時のコストは当然掛かりませんが、使い勝手を向上させるためのカスタマイズや問題が起きた時の対処を自社で行う必要があります。

有償のECパッケージでは、初期費用こそ掛かりますが、標準機能は設定済みであり、自社ではカスタマイズのみ行えば済みます。ECパッケージを導入するにあたって、必要な初期費用やランニングコストはしっかりと確認しましょう。初期構築費用に問題がなくても、導入以降は月額費用が毎月掛かります。月額費用は固定費になりますので、売上のみならず成長率も見越した上で、問題なく利用できるか判断しましょう。

導入事例を比較

自社に類似した業種や商材のECサイトに取り組んだ経験の有無を確認することも、選定時には重要なポイントになります。

ECサイトの品質は、ECベンダーのノウハウに大きく左右されます。また、ECベンダーは過去に手掛けたECサイト構築の経験を参考にしながら開発を進めていくため、近しい業界の理解があれば効率的な開発工程を踏むことが可能になるでしょう。そうすることで、コストの削減も期待でき、スムーズに機能や要件の定義を進行していくことが可能となります。

また、独自の機能要件や、内容に応じて別途で開発費が発生することもるので、自社に近い導入事例があれば、その分安心できます。

管理方法を比較

上記のポイント以外に、管理方法もECパッケージを選ぶ上では重要な項目となります。ECサイトの運営には中長期的な目線で見た事業拡大や、システムメンテナンスも必要になります。管理画面や操作性は一連の流れとともにデモチェックして、見積りとセットで確認しておきましょう。

時代の変化に伴ってトレンドが目まぐるしく変わるECサイトでは、導入したECパッケージが数年で時代遅れになることも珍しくありません。したがって、ECパッケージを選定する際には、そうした短期的かつ急激な時代・トレンドの変化にフレキシブルに対応できる管理・運用体制を備えたECベンダーかどうかを見極めることも忘れてはいけません。

まとめ

今回は、ECパッケージの種類や比較ポイントについてご紹介してきました。

ネットショップ・ECサイトを構築するにあたり、便利な機能を備えたECパッケージを利用して自社サイトをカスタマイズすれば、利便性とオリジナリティを兼ね備えた魅力あるサイトを構築することが可能です。

パッケージを選ぶ際は、中長期的な目線で将来のことを念頭に置き、自社の規模や能力・年商などを考慮した、多角的な視点で判断することが、より最適なECパッケージを選択する近道となるでしょう。

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