失敗を回避するには「ECサイト構築会社」の選び方が重要?

 2020.04.13  株式会社システムインテグレータ

ECサイトとは「electronic commerce site」の略で、電子商取引を行うサイトを意味します。「楽天市場」「Amazon」などが有名です。
ECサイトは今や私達の生活に欠かせない存在であり、企業がそれぞれ独自のECサイトを持っていることも珍しくはなくなりました。

ただ、自社でイチからECサイトを作るのは、簡単なことではありません。そのため、ECサイトの構築を専門とする会社が利用されることが多くなっています。この記事では、ECサイト構築会社を利用する際の選び方について解説していきます。

ECサイト構築基本ガイド

ECサイト構築会社を利用するメリット

ECサイトを構築する方法には、主に「自社での構築」「専門の構築会社へ依頼」の2つがあり、ほとんどは構築会社へ構築を依頼します築する方法には、主に「自社での構築」「専門の構築会社へ依頼」の2つがあり、ほとんどは構築会社へ構築を依頼します。

では、なぜ自社で構築せず、外部に依頼するケースが多いのでしょうか?ここでは、ECサイト構築会社に依頼したときのメリットをご紹介していきます。

開発に必要なスキルやリソースをアウトソースできる

ECサイト構築会社に依頼する場合、「こういうサイトを作りたい」と要望を伝えるだけで、イメージに沿ったECサイトの構築を任せられるため、企業にかかる手間や時間を最小限に抑えることができます。

近年、人手不足の影響もあり、ECサイトを構築する上で必要な人的リソースを確保できないという企業は多いはずです。構築会社に依頼することで、少ない人的リソースながらも、満足のいくECサイトを構築することができます。

特別な技術は必要ない

ECサイトを自社で構築するならば、必要な技術・知識のある人材が社内にいない限り、とても満足のいく出来には仕上がらないでしょう。どのように進めていけばよいのか分からず、迷走してしまう可能性が高いです。

前述した通り、ECサイト構築会社に依頼すれば、専門的な知識が必要な部分はすべて代行して構築してもらえるため、特別な技術は全く必要ありません。

プロに構築してもらえる

構築会社は、ECサイト構築のプロフェッショナルであり、サイト制作のための高いスキルとノウハウを保有しています。そのスキルとノウハウを活かしながら構築してもらえるため、費用対効果が高いサイトの完成が期待できます。

さらに、依頼を検討する際は、構築会社の実績や同業他社のECサイト構築に携わったことがあるかを事前に確認しておくといいでしょう。同業他社のECサイト構築経験があれば、企業側の要望も理解してもらいやすいため、よりスムーズにかつ成果を期待できるサイトを構築してもらえます。

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失敗せずにECサイト構築会社を選ぶためのポイント

実際にECサイト構築会社へ依頼するとなったとき、ノウハウ・知識・実績が豊富な構築会社を選びたいと思うのが当たり前です。全国で数多くある構築会社の中から、どのように選べばよいのか分からない、という企業も多いでしょう。
ここでは、ECサイト構築会社を選ぶときに重視すべきポイントを7つ解説します。

どんなECサイトを構築したいか考える

ECサイト構築会社を選ぶ際には、まずどんなECサイトにしたいのかというコンセプトを明確にする必要があります。

デザインは基本的に変更可能ですので、構築会社を選定する際にはデザイン以外の要素、例えば機能などを軸に自社のビジネス課題の解決に必要なものの検討、構築のコンセプトの検討を進めます。逆にいうと、こういったコンセプトや優先順位が明確になっていないと、単に最も安価なコストを提示した企業を選定することになってしまいます。もちろん、検討の結果、コスト最優先であればそれは正解ではありますが、何のためにECサイトを構築するのかという順番で考えると、コストの他重要視するものがあるはずです。

このように、ECサイトのコンセプトを明確にして、それを実現できる構築会社を選ぶようにしましょう。

コンセプトや目的別で必要な機能についてはこちらの記事でご紹介しております。

失敗を回避するには「ECサイト構築会社」の選び方が重要? 1
失敗を回避するには「ECサイト構築会社」の選び方が重要? 2

コンペを行う会社は3社まで

ECサイト構築会社を選ぶときに、こちらの要望を伝え、そのイメージをプレゼンテーションしてもらう「コンペ」を行うという方法があります。

コンペは構築会社同士を競わせるという点で優劣を付けやすいメリットがありますが、事前に3社まで絞ってから行うのがおすすめです。参加する構築会社が多すぎると、依頼要件がブレてしまい公平なコンペができなくなってしまうなど、適正な選定ができなくなってしまうリスクがあります。単純にコンペ先が増えれば増えるほど、1社あたりのコミュニケーションが薄くなってしまうので、うまく目的や優先事項を伝えられず、結果として意図した提案が揃わなかった、なんてこともありえます。

より自社に合ったECサイト構築会社を選定するために、コンペは3社までに抑えるようにしましょう。

過去の構築実績を確認する

いずれの業界でも、商品・サービスの選定では過去の業務実績が重要なファクターとなります。多くの実績を持つ会社は、それだけで信用に値するからです。

実績が豊富な構築会社はECサイト構築における経験値が高く、要望のとり入れ方に長けています。また、過去の構築データを用いり、より購入につながりやすい導線設計などを提案してもらうことができます。

また、構築実績を確認する際は、どの分野の商品を扱うECサイトを構築したのかまで確認するといいでしょう。同業他社での業績を確認することができれば、より信頼して自社ECサイトの構築を依頼することができます。

もし、自社が構築しようとしているECサイトは一般的なECサイトと比べて特殊だ、独自なものが多いという場合は、大規模なECサイト開発の実績を確認することも欠かせません。小規模なプロジェクトを並行して多数回すスキルと、大規模な開発プロジェクトを細かく管理するスキルは異なるからです。自社の要件は複雑かもしれない、という場合は、規模の面でも実績を確認するといいでしょう。

担当者の理解度を確認する

今や構築会社でも技術者は人手不足です。こうした問題を場当たり的に解消するため、中にはあまり技術力や経験のない人材を採用して実務にあたらせている会社もあります。そうなると、せっかく作ったECサイトの運営にも支障を来しかねないことは想像に難くありません。

こうした背景から、構築担当者の理解度も含めた、サポート体制の確認はとても重要となります。構築会社の選定の中で行う打ち合わせやコンペで、担当者のECサイトの知識から構築経験まで確認しておくと安心です。

納得のいくECサイトを構築するためにも、不安な部分はひとつずつ解消するようにしましょう。

円滑なコミュニケーションをとれる会社を選ぶ

ECサイトの構築を依頼する側の担当者と、構築会社の担当者は、互いが窓口となって何度も打ち合わせや細かな部分の確認を行う必要があります。自社の要望をきちんと理解して形にしてくれるか、伝えたことを細部に至るまでシステムに反映してくれるのかという点で、構築会社の技術者が持つコミュニケーション能力が問われることになります。

構築会社の窓口となる担当者自身が技術者となることもあり、やり取りの中で専門的な用語が混ざることがあります。円滑なコミュニケーションが難しいとECサイト構築そのものに支障をきたしてしまうこともあるため、注意してください。

コンペでの評価軸を明確にする

コンペでプレゼンテーションを受けた後は、各社の提示した内容に基づいた比較表を作成しましょう。パッケージの基本機能・開発体制・バックアップ体制・初期費用・運用費用・技術力・導入実績などの統一された項目に対し、各社の評価をしていきます。

担当者は出来上がった比較表を活用し、役員・他部門の責任者など社内の意見を広く取りまとめます。この際、好き・嫌いといった感覚的な印象も取りこぼさないよう注意が必要です。ECサイトは会社全体で使用するものなので、多くに好まれるようなデザイン・システムとして構築することが大切になります。

コンペでの評価軸を統一し明確にすることで、こうした意見の取りまとめを円滑に行えるよう気を配りましょう。

構築会社のセキュリティ基準を確認する

どの業界でも共通ですが、システムのセキュリティ対策はもっとも重要な部分です。

ECサイトでは、顧客の名前・住所・カード情報など、さまざまな個人情報を扱います。万が一、顧客の個人情報が漏れてしまっては、企業の信用は地に落ち、損害賠償問題にも発展してしまいます。

そのため、あらかじめ必ず構築会社のセキュリティ基準を確認するようにしましょう。

ECサイト構築パッケージ選定 7つのポイント
SI Web Shopping 導入事例集

自社で構築するのがおすすめの企業

ECサイトの構築を、構築会社へ依頼せずに自社でサイトを作り運営している場合もあります。自社でECサイトを構築する場合には「ASP」「クラウドサービス」「パッケージ」「オープンソース」などさまざまなサービスやツールを使用する方法があるため、それらの中から初期費用・月額費用・拡張性(カスタマイズが可能か)などを考慮して方法を選択しましょう。ここでは、自社でのECサイト構築がおすすめの企業の特徴をご紹介します。

リソースを確保できる

大前提として自社内にECサイト構築に関する技術・知識・経験を持つ社員がいる企業であれば、外部へ発注せずに社内でECサイトを作成することが可能です。

ECサイト構築という会社にとって重要なプロジェクトを立ち上げる場合には、一定数の担当人員を確保する必要があります。必要な人数・時間・費用・必要な設備と併せてどの程度のリソースが必要かを算出しておきましょう。自社でのECサイト構築方法にはさまざまな手法があります。その中のいずれを選ぶにしても、会社全体が持つリソースと照らし合わせ、無理なく自社に合った方法で構築する必要があります。

また、ECサイト構築途中で、「やはりリソースを確保できない…」という事態に陥らないためにも、しっかりと綿密な計画を立ててから構築を始めるようにしましょう。

デザインにこだわりたい

ECサイトには文面だけでなく、絵・写真・動画なども挿入されます。ECサイトを開いた第一印象が企業イメージを決めることもあるほど、ECサイトのデザインやレイアウトといった「見た目」は重要な要素の1つです。

外部の構築会社に委託する場合、細部まで自社の希望を伝えきることができていない可能性もあります。会社独自の特色などに関しては内部の社員が携わった方がイメージを伝えやすいため、デザインにこだわりを持つ企業は特に自社でECサイトを構築する方法を検討してみてもいいでしょう。

自社で中・大規模ECサイトを構築したいなら?

自社で中・大規模なECサイトを構築したい場合には、「ECサイト構築パッケージ」を利用する手法がおすすめです。ここでは、弊社システムインテグレータが提供するソフトウェアをご紹介します。

SI Web Shopping

弊社システムインテグレータが提供するソフトウェア「SI Web Shopping」は、導入実績1,100サイトを超えている、純国産の「ECサイト構築パッケージ」です。SI Web Shoppingは、オープンソースではありませんが、プログラムソースを公開しているため、自社で柔軟にカスタマイズしていただくことができます。

東急、KDDIコマースフォワード、UCCホールディングス、ピーチ・ジョンなど、多数の大規模ECサイトで導入いただいており、在籍するマネージャーすべてが大規模ECサイトを構築した経験を持っています。経験豊富なマネージャーが、ECサイト構築プロジェクトの成功をお手伝いさせていただいております。

SI Web Shoppingの特徴

「SI Web Shopping」は1996年に日本で初めてのECサイト構築パッケージとしてリリースされました。特徴は商品数百万点、顧客数が数十万人といった大規模なECサイトの構築をメインに利用していただいております。

カスタマイズの自由度を示す拡張性が高く、構築したシステムを柔軟な体制で運用・メンテナンス・追加開発することができます。また、「アパレル業界向けEC構築モデル」「ネットスーパー向けEC構築モデル」「中古販売業界向けEC構築モデル」「ECプラットフォーム構築モデル」などさまざまな利用ケースに対応可能となっており、パッケージ自体の種類も「1店舗型EC構築パッケージ」「モール型EC構築パッケージ」「BtoB EC構築パッケージ」「オムニチャネルEC構築パッケージ」など豊富に提供させていただいております。

同製品は国産初のECサイト構築パッケージとしての経験から生み出された豊富な機能・サービスを有しており、必要な機能をワンストップで手に入れ活用していただけるパッケージとなっています。

詳しくは、下記のサービスサイトよりお問い合わせ下さい。

https://products.sint.co.jp/siws/inquiry

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