ecサイト構築のパターンを比較

 2017.08.18  株式会社システムインテグレータ

企業は成長戦略の一環としてオンラインでのプレゼンスや収益を拡大するためにECサイトを利用する構築するのは当然のことと言えるでしょう。

インターネット黎明期にはオンラインショップさえあれば、ECモールに出店していれば収益が得られる時代でした。しかし、どの企業でも同じようなことを実施する現在、競合他社と差別化しECサイトを戦略的に構築・運営することが求められるようになりつつあります。

今回は、ECサイト構築もしくはリニューアルの前に、各構築パターンを大きく7つに分けてご紹介します。それぞれのパターンを理解し、比較した上で、自社にとって最適な構築方法を決定することが大切です。

それぞれのECサイト構築パターンの特徴と、比較をご紹介しますのでぜひ参考にしてください。

ECサイト構築7つのパターン

パターン1.C2Cプラットフォーム

C2Cとは「カスタマーTOカスタマー(消費者から消費者へ)」の略であり、主に個人間での取引を指します。分かりやすくいえばフリーマーケットやネットオークションなどが、それに該当します。C2C市場はここ数年で急成長しており、経済産業省の調査によると、2016年の市場規模は1兆849億円にものぼります。

引用:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました国内BtoC-EC市場が15兆円を突破。中国向け越境EC市場も1兆円を突破

特に成長著しい領域が “フリマアプリ”で、企業もECサイト運営のかたわら、フリマアプリによる販促活動を行うケースが増えています。しかし、あくまでサブポジションとしての位置づけなので、C2Cプラットフォームのみで本格的なECサイト構築はできないと認識しておくべきでしょう。

代表的なサービス

メルカリ、フリル、Yahoo!オークション

 

パターン2.インスタントEC

インスタントECとは、手軽に始められるECサイトおよび、その構築サービスです。ECサイト構築には基本として、パッケージやオープンソース、あるいはフルスクラッチによってEC構築システムを導入する必要があります。

しかし、インスタントECではそうした環境を整える必要がないため、低コストでECサイトを短期間で立ち上げることが可能です。

ただし機能制限が多く、デザインもオリジナリティに欠けるので、ECサイトを一つのブランドとして成長させることは難しい場合が多いので注意が必要です。とりあえずオンラインストアを持っておきたいという企業向けのソリューションと言えるでしょう。

代表的なサービス

BASE、STORES.jp

 

パターン3.ECモール

楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングなどの出店を考える企業も多いのではないでしょうか。ECモールとは文字通り無数のECサイトが立ち並ぶ、デジタル上のショッピングモールです。ECモール上でECサイトを構築・出店するメリットは、その集客母数にあります。常に数千万というユーザーがECモール内を散策しているので、ビジネスチャンスは無限にあると言えます。

EC消費者意識調査

 ただし、他店との差別化が出しづらかったり、価格勝負になったり、独自のマーケティングを展開しないといけないことから、競争率も高くなり利益が出しづらい傾向にあります。

代表的なECモール

楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング

 

パターン4.ショッピングカートASP

インスタントECに類似したサービスですが、最初からECサイトを構築するという目的で、ASPベンダーからECサイト構築ソフトウェアをレンタルします。レンタルとはいってもWeb上での話なので、いわゆる“クラウドサービス”を利用するというものです。

ショッピングカートASPを利用する最大の利点は低コストな点です。

また、運用のカスタマイズはできませんが、最低限必要な運用機能は用意されているので安心できるでしょう。基本的にオンラインでのサポートにはなりますが、ECサイト構築や運用を長期にわたってサポートしてくれます。運用セミナーなどを行っているASPベンダーもあるので、まだECサイト運用のノウハウを持っていない企業でもすぐに導入できるメリットはあるでしょう。

しかし、大規模なECサイト構築や柔軟なカスタマイズ、他システムとの連携には不向きなので、小規模なECサイト構築に限定されます。

代表的なサービス

MakeShop、Tempostar

 

パターン5.ECサイト構築パッケージ

EC構築システムをパッケージ製品として購入し、ECサイト構築をするパターンです。すべての構築パターンにおいてコスト・機能・カスタマイズ・安定性・セキュリティのバランスに優れていて、ECサイト構築パターンとして多くの企業が採用しています。

特に一般的なフレームワークで構築され、かつソースコードが公開されているパッケージ製品は、導入企業独自にカスタマイズを加えられ、他システムとの連携もしやすいので自由度の高いECサイト構築が可能です。機能に関してもB2B・B2Cそれぞれに特化したものを備えているケースもあり、ユーザーにとって快適なECサイト利用環境を整えられます。

ただし、どのECサイト構築パッケージも同じ機能を提供しているわけではありません。インスタントECやショッピングカートASPと大差のないものも存在します。製品選定は自社の要件と合わせてしっかりと行う必要があります。

代表的なパッケージ製品

SI Web Shopping

 

パターン6.オープンソースソフトウェア

無償で導入できるEC構築システムです。ライセンス費用がかからないことから、初期コストを抑えて導入することができます。ただし、導入後の運用に関しては、導入企業が独自に行う必要があり、開発者のサポートを受けることができません。

従ってフルスクラッチ開発に次いで運用が難しいECサイト構築パターンです。

 また、オープンソースソフトウェア(OSS)はセキュリティ面でも不安があり、度々セキュリティ脆弱性が見つかっています。社内のITリソースが潤沢で、技術面にも自信がある企業におすすめします。

代表的なOSS

EC-CUBE、MAGENTO

 

パターン7.フルスクラッチ開発

フルスクラッチはEC構築システムをゼロから開発する構築パターンです。自社開発の場合と開発依頼の場合がありますが、どちらもコストと手間がかかります。自社要件を完全に満たせるというメリットはありますが、運用負荷が大きいというデメリットがあります。 [RELATED_POSTS]

 

中・大規模ECサイトにおすすめの構築パターンは?

中・大規模のECサイトを構築する場合には、多くの場合EC構築パッケージを採用するケースが多い現状があります。また、ECモール出店と併用するケースもあるでしょう。

基本的にはC2Cプラットフォームは企業用途で活用するにはまだ発展途上と言えます。また、インスタントEC・ショッピングカートASPでは機能面でもインフラ面でも、中・大規模ECサイトを支えるための基盤には向いていません。オープンソースやフルスクラッチの場合には、自己責任が伴うためセキュリティ面やカスタマイズ性、コストなどを考慮すると現実的ではないことが多いでしょう。

このような背景から中・大規模ECのベストな構築パターンはEC構築パッケージが望ましいと言えます。

ただし前述した通り、EC構築パッケージにも多種多様なものが存在するので選定には注意が必要になります。

例えば将来に渡り発生するライセンス費用や保守費用では、製品によってはサイトの成長とともに多額の支払いが必要になるケースがあります。

そうしたことが気になる場合には “サイトライセンス型”を選ぶと良いでしょう。サイトライセンス型は1サイトに対し1ライセンスというシンプルなタイプなので、ECサイト規模が成長してもライセンス費用が経営を圧迫することはありません。

また、ECモール出店と合わせて運用したい場合には、在庫を統合管理したいと言ったニーズも考えられます。また、インフラ部分は拡張性に優れたパブリッククラウドであるAWSを活用したい、オムニチャネルを実現するために店舗とのPOSシステムと連携したいなど、企業ごとにいろいろなニーズがあります。

このようなニーズに対応可能なEC構築パッケージ製品を選定することで思い描くECサイトを構築・運営を行うことができるようになります。

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