ecサイト構築の方法とそれぞれのメリット、デメリット

 2017.08.14  株式会社システムインテグレータ

日本国内の商取引の、EC化率はどれくらいか経済産業省が2017年4月に発表した調査資料によれば、BtoC市場のEC化率が5.43%、BtoB市場のEC化率は28.3%という数値です。

BtoB、BtoC共にEC化率は増加傾向にあり、商取引の電子化が引き続き進展しています。

出典:経済産業省:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました~国内BtoC-EC市場が15兆円を突破。中国向け越境EC市場も1兆円を突破~

こうした市場拡大を受け「自社でもECビジネスに取り組もう」という企業も多いでしょう。

しかし、ECサイト構築の方法として、一体何が最適なのかを理解しないまま、取り組みをスタートさせ、失敗してしまうケースが少なくありません。

ECサイトは導入したら終わりではなく、その後の運用が何よりも重要です。

変化の激しい市場において競合企業に勝つためには、消費者のトレンドの変化を瞬時に察知して対応すること、変化する取引先とのビジネスに対応することが必要です。

そのためには初期構築の段階で運用を意識した構築手法を選択することが何よりも重要です。何故ならば、運用を決定づける要素はECサイト構築方法にあるからです。

企業はこれらを考慮して自社にとって最適なECサイト構築方法を見極めなければなりません。

そこで今回は、皆さんの企業にとって最適なECサイト構築を見極めるヒントになるよう、4つのECサイト構築方法をそのメリット・デメリットと共にご紹介します。

パッケージ型(SaaSを含む)

ECサイトを構築するためのパッケージソフトウェアを購入、もしくはSaaSで提供されるECサイト構築サービスを契約し活用する方法です。

ECサイトに特化したパッケージソフトウェアを購入し自社のサーバに導入することで、最短でEコマースを始められるという特徴があります。また、昨今様々な業務システムがWeb化され、自社構築に代わって利用するという風潮が拡大しています。

EC消費者意識調査

Eコマースシステムにおいても同様で、導入するのではなく、クラウドによって“利用する”というスタイルが主流になりつつあります。

≪メリット≫

SaaS型を利用する場合、自社にECサイト構築のためのインフラを持ちません。

サーバ調達は必要ありませんし、ソフトウェアインストールも無く利用できます。このためECサイト構築期間を大幅に短縮し、かつ構築コストを抑えることもできます。パッケージ利用の場合には、ハードウェアやネットワークは別途用意する必要がありますが、インストールさえしてしまえば比較的容易に構築が完了します。

これらの手法で構築する場合、一般的にECサイト構築のためのテンプレートを提供しています。そのテンプレートで目的となるECサイトが構築でいるのであれば安価に短期間で構築できるメリットがあります。

導入後の運用に関して言えば、最も負担の少ないECサイト構築方法です。Eコマースシステムの運用管理は、インターネットの向こう側でシステムベンダーが行っています。従ってユーザー企業はシステム運用を行う必要がありませんし、システム更新の度に対応する必要もありません。

≪デメリット≫

これらの手法で構築する場合にはデメリットもあります。最も大きなデメリットは、カスタマイズが出来ない、あるいは適していないという点です。

基本的には、事業者が用意した機能を使うことになるため、例えば最先端のWeb集客の技術が利用したい、他社と差別化するために独自の機能を提供したいとなっても、事業者が提供してくれない限りそもそも実現出来なかったり、自由度が低く思い通りの機能が作れなかったりします。

また、運用パターンも規定されていることが多く、画一的な運用を強いられてしまいます。さらに単一チャネルとしての完成度を目指している場合が多いため他システムとの連携などが考慮されておらずECサイトがサイロ化されてしまうデメリットもあります。

OSS(オープンソースソフトウェア)型

OSSとは無償で利用でき、自由に改修・再配布ができるソフトウェアのことです。

OSSのEコマースシステムとして最も人気が高いのが、EC-CUBEでしょう。2006年のリリース以降、3万店以上のECサイトに活用されています。また、OSSのブログシステムとして人気の高いWordPressでも、プラグイン(拡張機能)を活用することで、ECサイトを構築することもできます。

≪メリット≫

OSSを利用するメリットはやはり、ライセンス費用がまったくかからないという点です。導入コストに至っては4つのECサイト構築方法の中で最も安価に済むでしょう。また、技術さえあれば自由にカスタマイズでき、ECサイトのデザインも自由に決められます。

≪デメリット≫

OSSを活用したECサイト構築を行っている事業者はたくさんありますが、その事業者が責任を持って開発したものではないので、脆弱性が発見された場合の対応がきちんとなされるのかなどセキュリティ面での不安も残ります。

OSSとして公開されている分脆弱性が見つけられやすい分セキュリティに関するリスクは他の選択肢と比べると高いと言えるでしょう。あらゆることが自己責任になり、多方面において高い技術力が求められるということを理解する必要があるでしょう。

フレームワーク型システム

フレームワーク型Eコマースシステムとは、フレームワークとしてある程度開発されているシステムをベースに、独自のカスタマイズを加えていくECサイト構築方法です。全てをゼロから開発するわけではないので開発期間を短縮し、かつ自由度の高いカスタマイズが可能になります。

≪メリット≫

機能のカスタマイズ、自由度の高いデザイン、様々なシステム連携によって自社独自のECサイトを構築できるのが大きなメリットです。特にオムニチャネル化が必要な時代においてはシステム連携できることが必要不可欠です。

また、フレームワーク型の場合にはソースコードが公開されていることが多く、ちょっとした修正や機能追加などは内製でできてしまうのでスピード感のある展開が可能になります。

さらに最先端のテクノロジーの活用も比較的容易にできるメリットがあります。

フレームワーク型は、フルスクラッチよりもコストがかからず、かつ企業が目指すECサイト像を確実に実現できることでビジネスに大きく貢献します。

≪デメリット≫

デメリットとしては、パッケージ型よりカスタマイズを行う分高価になります。また、ライセンス形態によってはコストが肥大化してしまうため、サイトライセンス型(1サイト1ライセンス)を選ぶのが定石です。 [RELATED_POSTS]

フルスクラッチ開発

フルスクラッチ開発とはEコマースシステムを、まったくのゼロから開発する方法です。4つのECサイト構築方法の中でも最も難易度が高く、かつコストもかかります。

≪メリット≫

メリットはやはり自由度の高さです。システム設計、ECサイトのデザイン、その他諸々をすべて自社独自に決定していくので、要件を完全に満たしてEコマースシステムを構築することができます。

≪デメリット≫

開発期間、開発コストが膨大に膨れ上がる可能性があるため、投資対コストを考慮した場合にはあまり採用されない構築方法です。

また、システム運用や定期的なメンテナンス、改修などは一般的に構築した事業者にお願いするケースが多く、そのやりとりやコスト負担が問題になることも少なくありません。

まとめ

OSSにはライセンス費用がかからないというメリットは確かにあるのですが、セキュリティ面や技術的な不安が導入を躊躇させます。そしてフルスクラッチは多くの企業にとって現実的ではありません。

ECサイトを構築する上で最も多く検討されているのがパッケージ型とフレームワーク型です。もし目指しているものがパッケージで賄えるようであれば、パッケージで行くべきでしょう。もし、ECサイトを競争優位な戦略的位置付けにするのであればフレームワーク型がおすすめです。

本稿の内容を参考に、自社に最適なECサイト構築方法を見つけていただければ幸いです。

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