売れる商品ページを作るコツとは?必要な要素&工夫まとめ

 2022.04.07  株式会社システムインテグレータ

ECサイトにおける商品ページは、訪れたユーザーの商品購入を左右する非常に重要度の高いページです。購入に繋がる商品ページを作りたいけれども、実際にどのようにページを作ればよいかわからない方もいるのではないでしょうか。
当記事では、ECサイトにおける商品ページの重要性から、商品ページに必要となる要素、魅力的な商品ページを作成する方法やポイントについて解説しています。

売れる商品ページを作りたい方や、既存ページのブラッシュアップを行いたい方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

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ECサイトにおける商品ページの重要性とは

売れる商品ページを作るコツとは?必要な要素&工夫まとめ 1

ECサイトの商品ページは、商品に興味を持ったユーザーに商品情報の提供を行い、実際に商品をカートに入れてもらう役割を持つページです。そのため商品ページのクオリティがユーザーの購入判断に大きく影響します。

ECサイトの売上は、「訪問者数×購入率×客単価」で導き出されるため、商品ページでの購入率を高めることは、すなわちECサイトの販売効率を高めることに繋がります。

商品ページの役割と重要性について理解を深めると、商品ページをどのように作り込めば効果的であるかがおのずと見えてきます。

次章以降では、商品ページに必要な要素や作り方について具体的に解説していきます。

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商品ページに必要な要素と魅力的に見せるコツ

売れる商品ページを作るコツとは?必要な要素&工夫まとめ 2

ECサイトにおいて商品ページがいかに重要であるかがわかりました。しかし、販売に結び付く商品ページはどのように作れば良いのでしょうか?

実は、販促効果の高い商品ページを構成する要素にはある程度決まったパターンやコツが存在します。以下にご紹介していますので、ぜひご覧ください。

商品名

ECサイトにおける商品名(商品タイトル)は、短文ですがユーザーが商品情報に触れるタッチポイントであるため、非常に重要度の高い要素です。そのため、商品名だけでなく商品特徴・スペック等の重要な情報をセットにしてユーザーの興味を惹きつける商品タイトルを付けることが重要なポイントとなります。

また、検索エンジンからの流入やサイト内検索からの流入にヒットさせるため、ユーザーが入力すると想定されるキーワードを商品タイトルに盛り込んでおくことも重要です。

商品タイトルはあまり長すぎると切れてしまうため、30文字程度を目安に作成を行い、重要なワードは前半に持ってくるようにしましょう。

商品の画像

商品画像は、商品ページにおいてユーザーに視覚的に情報を伝える役割を持ちます。テキストよりも瞬時により多くの情報を伝えることが可能であり、ユーザーは商品画像を優先的に確認する傾向があるため、魅力的な商品ページを作成するのであれば商品画像のクオリティや見せ方にもこだわる必要があります。

近年では売上を伸ばしているECサイトの多くが10枚以上の商品画像を掲載している傾向にあるため、売れる商品ページを作成するのであれば掲載枚数を増やすことも重要となってきます。

単に枚数を増やすだけでは効果が薄いため、商品本体の画像・イメージ画像・利用シーンなどバリエーションを充実させることを意識しましょう。

商品画像の撮影方法やポイントについては、以下の記事にて詳しく解説しているため、ぜひ併せてご覧ください。

ECにおける「ささげ」業務とは?重要性やポイントを解説

魅力的な商品画像で売り上げアップ!準備や撮影のポイントを解説

価格・送料

商品ページはユーザーが購買行動を行うためのページですから、価格・送料は必ず記載しなければならない要素です。価格・送料が不明瞭であるとユーザーの離脱やカゴ落ちを招く恐れがあるため、次のような点を意識して明確に記載することが重要です。

  • 商品価格の外税・内税を明確に記載
  • 送料発生の有無を明確に記載
  • 地域別に送料の内訳を記載
  • 送料無料の基準を明確に記載

近年では一定金額以上で送料無料とするECサイトが多いため、送料無料の基準を明確に記載することで、合わせ買いによる販売促進を期待することもできます。

気持ちよく買い物を楽しんでもらい不要なトラブルを招かないためにも、価格・送料については明確に記載しておきましょう。

商品説明

商品ページに記載されている商品説明文は、ユーザーが購入を検討する際に参考にする要素であり、購入に大きな影響を与えます。そのため、商品説明文は単にテキストを記載するだけでなくパフォーマンスを意識して充実させておくことが必要です。

商品説明文を記載する際の大まかなポイントは次の通りです。

  • 分かりやすく簡潔な表現で記載する(6W2Hで整理して記載)
  • 顧客目線を意識して記載する(ターゲットの明確化・ペルソナ設定)
  • 購入により得られるベネフィット・ストーリーを必ず記載する
  • 購入に伴うリスクや不安を払拭する
  • 購入の動機付け・後押しを盛り込む(限定・お得感)

商品説明文については、新規商品ページ作成時はもちろん、既存ページについても定期的に見直しを行い、パフォーマンスの最大化を目指すようにしましょう。

お届け予定日

ECサイトで購入を行ったユーザーは、商品がいつ届くのかが気になっています。そのため、ECサイト側は商品ページにお届け予定日を必ず明記しておく必要があります。

お届け予定日は早いほど好まれますが、予定よりも遅れると顧客満足度を大きく低下させる原因となるため、現実的な日数を記載するようにしましょう。

注文処理に要する期間と出荷後から到着までの期間を明確に記載しておくと、認識の齟齬を防ぐことができるためおすすめです。

レビュー・コメント

実際に商品を購入した顧客のレビュー・コメントを商品ページに掲載すると、集客率向上・購入率向上・返品率低下・信頼性獲得などのさまざまな効果が期待できます。

ECサイトを訪れたユーザーが購入判断を行う際にレビュー・コメントを参照する割合は非常に高く、商品ページに記載された情報だけでなく第三者の情報であるレビュー・コメントがユーザーを後押しするケースは少なくありません。売上アップを図るならぜひ掲載しておくことをおすすめします。

レビュー・コメントを掲載する際は、ユーザーが参照しやすいように評価数を☆マークで視覚化したり、複数のコメントをまとめて閲覧できるように見やすさ・分かりやすさを意識した表示を行うことがポイントです。

関連商品

商品ページには、そのページで紹介する商品情報だけでなく、関連する商品やおすすめ商品も併せて紹介しておくと、合わせ買いによる顧客単価アップが期待できます。

関連商品の表示は各商品ページに手作業で加える必要はなく、ECシステムの機能を活用することで簡単に表示させることができるため、ぜひ実施しておきましょう。

近年では、ユーザーの行動履歴・購入履歴からおすすめの商品を自動で表示する「レコメンド機能」が搭載されているECシステムもあります。

レコメンド機能については、以下の記事でも詳しくご紹介していますので、こちらもご覧ください。

レコメンドとは?ecサイトでレコメンド機能を活用するメリット

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商品ページを構築する際に検討しておきたいこと

売れる商品ページを作るコツとは?必要な要素&工夫まとめ 3

商品ページを構築する際には、事前に一手間かけて次のような項目を検討しておくと、質の良い商品ページをスムーズに作成できます。

ECサイトの商品ページ構築に携わる方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

競合サイトをリサーチしておこう

ECサイトは競合が非常に多く、オンライン上で容易に比較されやすいという特性があります。そのため、商品ページを構築する際には、必ず競合のリサーチを行っておく必要があります。リサーチの方法は非常に簡単で、ユーザーが入力しそうなキーワードで検索を行い、ヒットしたページを順にチェックしていくだけです。

競合リサーチを行うことで、次のようなさまざまな情報を入手することができます。

  • 競合の商品ページのクオリティ
  • 競合の商品ページのセールスポイントや訴求方法
  • 競合との差別化ポイント

競合の状況を踏まえつつ戦略を練ることで、競合に負けないパフォーマンスを発揮できる商品ページを構築することができます。

ターゲットを明確にしよう

ECサイトの商品ページを構築するにあたって最も重要なことは、ターゲットを明確化することです。販売したい商品を欲しているターゲット層を明確に定義することで、商品ページで訴求すべき商品の特徴・魅力や提供できる価値なども定まってくるため、販売に繋がる商品ページをスムーズに構築することができます。

ターゲットの明確化は売れる商品ページを作成する前提条件とも言えるため、必ず実施しておきましょう。

ターゲットの目線に立ってページ内の情報をまとめよう

ターゲットを設定したら、続いてターゲットに訴求する商品の特徴・魅力・価値を整理します。商品価値は次のような要素で構成されているため、訴求する商品の情報を当てはめてみましょう。

機能的価値

商品自体が持つ機能・性能といった基本的な価値

情緒的価値

商品利用により得られるベネフィット・満足・楽しさといった感性に影響する価値

体験価値

商品の認知・購入・利用・廃棄といった一連の体験から得られる価値

社会的価値

商品が社会に与える影響に対する評価

 

これらの情報をもとに、商品ページでどのように表現していくのかをまとめます。一例となりますが、次のような流れで情報を配置していくとスムーズに商品を訴求することができます。

  • 興味関心を惹きつける(読者の悩みや課題に共感を示す)
  • 購入意欲を高める(商品情報・ベネフィット・利用シーン等の情報を提供)
  • 安心を提供する(レビュー・コメント等の掲載)
  • 購入を後押しする(クロージング・購入ボタン)

ページ全体の見直しを行い、ターゲットに十分訴求できるような素材を集めた上で、商品ページを作りこんでいきましょう。

商品ページを構築する際に押さえておきたいポイント

売れる商品ページを作るコツとは?必要な要素&工夫まとめ 4

商品ページを構築する際には、先にご紹介した必要な要素を配置するだけでなく、販促効果・ユーザビリティに関するポイントも押さえておくことがおすすめです。

ここでは、近年のトレンドを踏まえつつ、商品ページを構築する際に押さえておきたいポイントについて解説します。

情報はシンプルにわかりやすく

商品の特徴や魅力を伝えて販売に結びつけようとして、たくさんの情報を詰め込んでいる商品ページが多く見られますが、あまり得策ではありません。情報量が多すぎると読み取るのに多くのエネルギーが必要と判断され、結果として読まれないためです。

実際には、必要な情報を網羅しつつシンプルで分かりやすいページ構成にした方が、ユーザーに読んでもらいやすく、販売にも結び付きやすい傾向があります。そのため、商品ページを構成する際には必要な情報の取捨選択を行い、要点をシンプルに伝えるページ構成を心掛けましょう。

購入までに辿るルートを明確に

商品ページを構築する際には、ユーザーがECサイトを訪れてから購入に至るまでのルートを分かりやすく設計しておく必要があります。

一般的には、ユーザーは次のようなルートを辿って購入に至ります。

  • ケース1:トップページ>カテゴリページ>商品ページ>カート>決済>購入完了
  • ケース2:トップページ>サイト内検索機能>商品ページ>カート>決済>購入完了
  • ケース3:トップページ>特集ページ>商品ページ>カート>決済>購入完了

購入までのルートが分かりにくいと離脱やカゴ落ちを招くため、ユーザーがスムーズに遷移できるようにECサイトを設計しておくことが重要です。

商品ページを構築する際においても、情報を得てから購入ボタンを押すまでの流れを意識して、ユーザーが離脱する要因を無くしておきましょう。

魅力的なファーストビューをつくる

ファーストビューとは、スクロール無しで最初に表示される画面のことです。ECサイトでは、ユーザーはトップページのファーストビューを見て、僅か3秒でそのサイトを回遊するか離脱するかを判断すると言われています。

商品ページにおいても同様の傾向が見られるため、商品ページを構築する際には一目でユーザーの興味・関心を惹きつける魅力的なファーストビューを作ることが重要なポイントとなります。

ただし、過剰に情報を詰め込み過ぎると逆に離脱を招く要因となるため、バランスを意識して好印象を与えるファーストビューを作成するようにしましょう。

スマホファーストなデザインにする

スマートフォンの普及により、近年では個人のインターネット利用機器はスマートフォンがパソコンを上回っています(令和2年通信利用動向調査)。

また、経済産業省の「電子商取引に関する市場調査」(令和2年度)からも、スマートフォン経由でのEC市場取引が増加していることがうかがえます。

売れる商品ページを作るコツとは?必要な要素&工夫まとめ 5近年の動向を踏まえると、商品ページを構築するにあたってはスマホファーストのデザインを意識することが重要です。

現代ではPC・スマホといったデバイスに依らない対応を行うことは大前提となっていますが、単にレスポンシブ対応を行うだけでは不十分です。

以下にご紹介するように、スマホで表示した際の視認性・操作性について入念にチェックしておく必要があります。

  • 詰め込み過ぎずシンプルな商品ページを作成する
  • 画像・文字が読みやすく分かりやすいデザインを心掛ける
  • 入力項目を少なめに設定する
  • ボタンや入力ボックスは大きめに設置する

スマホは画面が小さく細かい操作には適していないため、視認性・利便性に乏しいサイトは容易に離脱されてしまいます。商品ページに訪れたスマホユーザーを逃さないためにも、スマホファーストなデザインには注力しておくことをおすすめします。

わかりやすいUIを採用

UI(User Interface)とは、ユーザーとサービスを繋ぐ接点のことです。ECサイトの商品ページであれば、デザインや購入ボタンなどがUIに該当します。

いくら商品情報に手間をかけても、サイトのデザインを含めてUIが分かりにくいと、購入に至らないケースも多いため、商品ページを構築する際には必ず分かりやすく使いやすいUIを採用することがポイントです。

例として次のような点を意識すると良いでしょう。

  • 商品画像に拡大表示機能を付ける
  • 数量・オプションは選択式にする
  • 購入ボタンは押しやすいように大きくする
  • 必要に応じて動画コンテンツを採用する
  • 購入情報と購入ボタンの距離を近くする

細かい部分となりますが、ほんの僅かな工夫を行うだけで、商品ページの視認性・利便性・操作性を向上させることができるため、購入率アップを狙うならUIにもこだわりを持つことをおすすめします。

決済方法を明確に

商品ページでは価格や送料について明確に記載することが必要であるとご紹介しましたが、利用できる決済方法についても明確に提示しておく必要があります。

決済方法については別ページやフッターに明記されるのが一般的ですが、ユーザーは購入ボタンを押す前に決済方法を確認したいと考える傾向があるため、できれば商品ページにも記載を行うか、購入ボタン付近にリンクを貼っておくと親切です。もちろんユーザーが利用したい決済方法を選択できるとベストなので、複数の決済方法に対応しておく方が良いでしょう。

決済方法の明確な提示が購入を後押しするケースもあるため、購入率を高めるためにも実施しておくことをおすすめします。

ECサイトの決済については複数の記事で解説していますので、併せてご参考下さい。

SI Web Shopping|決済関連記事

商品のレビューを書いてもらう

商品ページにはレビュー・コメントを掲載することが効果的であることは既にご紹介しましたが、掲載にあたっては商品のレビュー・コメントを集めなければなりません。しかし、ただ記入枠を設けるだけではなかなかユーザーは記入してくれませんので次のような施策を行ってユーザーにアクションを促すことがポイントとなります。

  • レビューキャンペーンを実施する(クーポン・ポイント付与等)
  • レビューを書きやすいようにサンプル文を用意する
  • 入力しやすいシンプルなフォームを用意する
  • 発送メールやフォローメールで投稿を呼びかける

当然ながら、ネガティブなレビュー・コメントを収集すると逆効果となるため、ユーザーが良質なレビューを行いたくなるような上質な商品・サービスを提供することや、顧客対応・サポートを充実させることは大前提となります。

まとめ

商品ページの作成にあたっては、ユーザーにとって分かりやすく見やすいページを作成することや、商品の特徴や魅力を上手くアピールすることが、購入率を高めるための重要なポイントとなります。ECサイトはどのジャンルにおいても多数の競合が存在するため、競合に埋もれないようさまざまな工夫を盛り込んで、クオリティの高い商品ページの作成を行いましょう。

また、近年のECサイトにおいては、ユーザーの行動履歴・購入履歴からユーザーが求める情報を提供することも、売上向上のためには重要な施策となります。弊社では、パーソナライズにより顧客体験向上・売上向上を図るための資料も提供していますので、ぜひご活用下さい。

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