ECサイトとPIMを連携させるメリットとは?

 2018.07.24  株式会社システムインテグレータ

ECサイトの課題を解決するPIM

ECサイトの構築においてよくご相談いただくポイントの一つとして、商品情報の管理があります。

ECサイトに掲載する情報のみであれば、もちろんECサイトにて管理することが可能ですが、掲載情報を作成するための基となる情報についてヒアリングを行うと、多方面から情報を収集し、足りないものを補足しながら作成していくことが多いようです。

そのため、情報の正確性や最新性を常に意識しなければならなかったり、チェックを多人数で行うこととなり、時間がかかる・ミスが心配といった声が聞こえてきます。

今回は、そのようなお悩みを解決した事例として、ECサイトシステムとPIM(Product Information Management:商品情報管理)システムを組み合わせについてご紹介したいと思います。

 

ECサイトで必要な商品情報とは

ECサイトに商品を掲載するために作成する商品情報には、名前や価格以外にも多くの情報を必要とします。

商品のセールスポイントをより伝わりやすく紹介文、商品がより良く見えるよう工夫した画像や時として社外秘情報や、素材レベルの分断化された情報など、様々な情報を集約して公開情報を作成していきます。

公開情報の作成を進める上での代表的な問題点をピックアップしてみます。

 

商品情報が順次追加される

  • 価格や発売日など、重要な情報においても見直しの可能性があるため、仮の入力になってしまうことがある。

  • 部分的に登録していたが、完成していないことが公開してから判明する。

  • ECサイト側は必須チェックなどがあるため、データが揃うまではExcelなどで別管理している。

 

企画、開発など多くの人から情報を得る必要がある

  • 一つの事項について、複数の情報があり、採用すべき情報の取捨が難しい(迷う)。

  • その情報が最新情報や、確定情報であることの確認が難しい。

  • 公開までのチェックに多くの人の目が必要となり、公開許可までに時間を要する。

 

また、ECシステムは対外的な接点となるシステムであることから、システム上に登録する情報は極力公開情報のみとした方が良く、社外秘となる情報の集約は避けたいところです。

ECサイトの最大の目的は、「商品を売る」ことです。

そう考えたとき、ECサイトとしては購入者に訴えるべき情報(=公開して良い情報)のみを管理することに特化することが望ましいといえるでしょう。

しかし、それでは先に書いた通り、情報源の問題は解決できなくなってしまいます。

 

内部の商品情報を集中管理をするPIMとは

そこで企業内の商品情報を集約・集中させて管理するためのシステムを導入することが、一つの解決となります。

EC消費者意識調査

それが、PIM(Product Information Management:商品情報管理)システムです。

集中管理することによるメリットとしては、以下のようなものがあげられます。

  • 商品の共有・確認が容易に行える
  • 全社的な共通認識の場としての活用
  • 情報作成ロスの回避
  • 情報のバージョン管理や更新履歴の管理をすることでの内部統制の実現

 

pim_image

引用: https://www.agrex.co.jp/page/agilityNeeds

 

また、PIMシステムを導入する目的はECシステムの効率的な運用だけではありません。

図にもあるように、カタログや商品紹介のWebサイト、店舗販売に必要な販促資材など、商品情報全体をコントロールすることが可能です。

取り扱う商品が多い、自社製品を開発していて情報コントロールが必要といったケースでは、PIMシステムはより効果が高いといえます。

例えば世の中には以下のようなPIMシステムがあります。

  • Agility (株式会社アグレックス)
  • Product 360(インフォマティカ・ジャパン株式会社)
  • SAP Hybris Product Content Management(SAPジャパン株式会社)
  • STEP(Stibo Systems株式会社)
  • Akeneo(Akeneo社)


この記事を読まれている方であれば、 このうちのいくつかは、名前を聞かれたことがあるのではないでしょうか。

 

PIMシステムとECシステムの棲み分け

そんな便利なのであれば、PIMさえあればEC側では商品情報を持つ必要がないのでは?と思われるかもしれません。

確かに中心となる情報はPIMが管理しますし、情報は一元管理されている方が都合良いといえます。

ただ、ECで展開する商品の説明文章などは、顧客を引き付けるため見直し頻度が高いかもしれませんし、レイアウトやデザイン性も重要な要素となります。

これらの情報までをPIMに持たせることでPIMの使い勝手そのものが低下する可能性もあります。

これまでの経験から言えることは、役割分担をはっきりとさせ分割した方が運用面は容易になるということです。

最近のトレンドとしては、ECとPIM、CMSを組み合わせたシステムです。

この組み合わせの場合の、それぞれのシステムおいての役割分担のイメージは以下の通りとなります。

 

PIMシステム

企業内部での商品情報の統一的な管理、製品ライフサイクル全体が対象

 

CMSシステム(Content Management System)

PIMシステムで管理されている素材情報を基に、顧客に訴えるレイアウトコンテンツの作成

 

ECシステム

PIMシステムで管理されている商品のコア情報と、CMSシステムで作成されたコンテンツを組み合わせ、商品の展示販売を行う

 

大規模なECサイトで、多くの情報を管理することが求められるサイトの場合、運用するお客様だけでなく我々構築するベンダーの視点からも理想的な構成といえます。 [RELATED_POSTS]

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

改めて、ECサイトとPIMを連携させることのメリットを整理すると以下の4点となります。

  • 商品情報を集中管理することで、情報の正確性や最新性を保ち、共有を容易にする
  • ECは公開するべき情報のみに集中することができる
  • ECとPIMを連携させることで中心となる重要情報は人の介在によるミスをなくす
  • 機密情報は外部に公開していないPIMで管理することで安全性を確保する


現在運営しているECサイトの商品情報の作成・管理に悩まれている方や、全社的な商品情報管理に課題を感じられている方はECサイトシステムとは別にPIMの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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