導入事例:大建プラスチックス株式会社様

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大建プラスチックス株式会社

「逆転の発想で業務改革を英断実行!」

大建プラスチックス株式会社
大建プラスチックス株式会社について

大建プラスチックス株式会社の加來社長と導入推進担当者3名にインタビューしました。

大阪本社と東京支店を合わせて従業員が100名ほどの企業ながら、ERPを導入するという英断に至った理由、ERPに期待したこと、実際に導入してみての成果、導入における苦労、今後の展望などについて興味深いお話しをいただきました。

大建プラスチックス株式会社について

- 大建プラスチックスはどのような会社でしょうか。

当社は、建築金物のファブレスメーカーです。集合住宅や戸建てなどの内装、外装に関わる製品を自社で企画・開発して外部に委託生産するといった形態でやっています。

- ファブレスという言葉が脚光を浴びたのはずいぶん最近だと思いますが…

当社は、昭和8年の創業時からずっとこの形態でやっています。もともとは大手メーカーの代理店で樹脂製品を中心にやっていましたが、今は換気関連やサニタリー製品、エントランス関連の製品などを提供しています。

これまでのシステムの課題と新システム導入の目的

- GRANDIT導入に踏み切ったのは、既存システムにどんな課題があったからですか。

システム導入はかなり以前からで、旧システムは販売管理システムをカスタマイズし、大阪と東京で別々に導入されていました。長年、使い続けている中で次のような課題が山積しており、抜本的に変えるしかないと判断しました。

(1) 人に依存するシステムから標準的なシステムへ

長らく部分的なカスタマイズを重ねた結果、この人しか知らないというブラックボックスが増えてきて、人に業務が依存する状態になってしまいました。私が社長になって最初に感じたことは、業務改革をしてゆくためには、担当者がいないと回らないという状態から脱却して、誰でも使える標準的な業務ができるようにしなければならないということでした。

(2) バラバラの仕組みから全社で統一したシステムへ

実務の標準化・情報基盤の整備に注力する滝川市(左)

旧システムの時は、同じシステムを大阪と東京に別々に導入し、大阪・東京毎にカスタマイズし運用していました。また、システムの導入部分も部分的であり、全業務をカバーしていたわけでもありません。製品マスタや取引先マスタも別々に登録されており、仕組みも情報も全社的なスケルトンがありませんでした。こうした自由度は現場には便利な面もありますが、経営に役立つシステムとは言えませんし、業務として本当に正しい姿であるかもわかりません。

そこで新システムの導入ではERPにこだわりました。個別に現場の意見を聞くと、これまでのやり方に思い入れがありますし、大阪と東京で意見も合いません。ERPに合わせるという明確な方針を出すことで、今までの慣習にとらわれずに仕事のやり方を変えられると思ったからです。

導入効果

- 実際にGRANDITを導入してみて、当初の目的は果たされましたでしょうか。

1年目は大変な面もありましたが、2年目以降は運用も落ち着いて次のようなさまざまな効果が出ています。

(1) 業務の標準化を実現できた

最初に従来のやり方と違うところがたくさんGapとして洗い出されました。その中で費用対効果のあるものだけに絞ることにしました。結果としては自社特有のモノが実際には非常に少ない事が分かり、ホッとしています。

こうした作業の過程で、今まで可視化されていなかったことが見えてきて、過去から惰性でやっていた部分があぶりだされ、業務全体の流れが構築できました。たとえば、製品マスタをきっちり登録しなければ伝票が入らない、きちんと電子承認されなければ業務を進められない。内部統制の面でも、業務連携の瑕疵によるリスクを下げるためにも、こういうことが大切だということを現場が理解していったと思います。

(2) 誰でもオペレーション可能なシステムになった

旧システムは人に依存するシステムだったので、誰かに聞かなければ業務がわからないというものでした。結果的に新しい人や派遣の人では使いこなせず、システムに詳しい方が不在だと穴が空くような事態もありました。

GRANDITの導入は、現場主導で行いました。ここにいる3人が何回も現場とすり合わせしながら現場をまとめて進めていきました。若い社員が多いので慣れるのが早かったこともありますが、現場がよく協力してくれていたと思います。

旧システムはシステムを理解している人に依存しており、私たちにとっては扱いづらく、怖い存在でした。でも、今回、導入に社員全員が関わったので、システムがとても身近なものになっています。

(3) 在庫管理が徹底できるようになった

当社のビジネスは「即日即納」を基本としています。そのために在庫量も大きいのですが、以前は人海戦術で作業していたので大変な労力をかけていました。GRANDITを導入して製品マスタが一元管理されました。大阪でも東京でもお互いの在庫情報がスケルトンで見えるようになり、製品の融通が非常にやりやすくなっています。また、新たに棚番管理も始めて、毎日棚卸をして在庫精度を上げています。このような在庫管理の徹底により今まで以上に「即日即納」ができる体制が整っています。

(4) 月次決算が迅速化され、経営データが簡単に取り出せるようになった

当社は20日締めなのですが、以前は1か月くらいたってようやく月次が見える状況でした。GRANDITを導入して、販売側は20日まで、仕入側は締後3営業日までに伝票の締めを行う運用が実現でき、毎月末頃の経営会議の時に月次業績の概算が把握できるようになりました。運用面でも、こうしたルールがきちんと浸透するきっかけになったと思います。

取り出せる経営データも非常に充実しました。製品別/顧客別/月別など細かなメッシュで売上や採算、出荷実績が簡単に取り出すことができて、経営の見える化が大幅に進みました。

(5) 業務効率が高まり、人材配置もやりやすくなった

旧システムではかなり古いシステムの為、バッチ処理に時間がかかり、棚卸や月次処理の時に更新処理には業務中に使用出来ない時間帯がありました。GRANDITはリアルタイム処理が基本なのでシステムが使用出来ない時間がなくなり業務が平準化し、業務に支障がなくなりました。

また、業務内容も変わってきました。従来はデータをExcelなどで集計処理するのに多くの時間を割いていたのですが、それらはGRANDITがやってくれるので、本来の業務に時間をかけることができるようになっています。

業務プロセスの標準化ができたことにより、特定の社員を抱え込む必要がなくなり若い社員への業務シフトができました。正社員から派遣社員への切り替えも可能となって、全社的な人員再配置もやりやすくなっています。

導入で苦労した点

- 実際にGRANDITを導入してみて、どんなところに戸惑いを感じましたか。

現場の業務定着・組織間の連携に気を配る下萩原氏

運用するまでに何回も打ち合わせを行ったのですが、本稼働して初めてわかることが多くありました。特にマスタの整備とリアルタイム処理の意味でしょうか。製品マスタやセット品、自動仕訳マスタなど、マスタデータをきちんと整備しておかないと伝票入力ができなかったり、変なデータができてしまったりというのには苦労しました。

でも、これらも本来はきちんとすべきものでありますし、慣れてしまえば現場の事務職の方が詳しくなったほどです。今回は現場が非常に頑張ってくれたため、あまり苦労せずに導入できたように感じています。

今後の展望

- 今後、どのようなことを目指していますでしょうか。

情報資産を活用し、より良い業務プロセスを企画する井上氏

(1) 本当の意味での業務統合

GRANDITを導入して、システム的には大阪と東京を統合したスケルトンの仕組みができました。この仕組みをベースに運営面での業務改善を進めていき、製品ラインナップの整理・統合も行って本当の意味での業務統合をしたいと思っています。また、現在、大阪本社でISOを取得していますが、こうした統合の過程で東京もISOを取得したいと考えています。

(2) 適用範囲の拡大と情報の有効活用

現在、まだまだGRANDITの標準機能で使えていない部分があります。業務処理が落ち着いてきましたので、これらの便利な機能を使いこなして仕事の質を高め、ITを有効活用した企業になっていきたいです。たとえば、カタログデータを整理して紙(カタログ)からデータへの移行を行い、営業がiPadを使って説明するなどいろいろ考えています。

(3) コアコンピタンスの強化

当社のコアコンピタンス(強み)の源泉は、どうやって良い製品を作るかという企画力と「即日即納」を実現するための在庫管理の2つです。前者はデータ分析を充実することによって、後者はSCM(サプライ・チェーン・マネージメント)の仕組みを導入してトレンド把握を徹底することによって、それぞれ強化していきたいと思います。

システムインテグレータ社の対応

- 導入までのシステム構築と導入後のサポートでSI社はいかがでしたか。

新システムは2008年3月くらいから検討を始め、いろいろなERPを比較検討した結果同年9月にSI社にお願いすることにしました。たまたま“次世代ERP”というキーワードでGRANDITを見つけたことと、SI社を推薦する人がいたこと、そしてSI社が導入したユーザー企業への見学をさせていただいたことなどが要因だったと思います。

SI社は、現場主導で導入していきたいというこちらの意図をよく理解して支援してくれたと思います。当社はシステム担当がいませんので、実務を知っている現場に正しい業務処理を覚えさせる必要があります。システム導入の中で、現場社員の教育に関して非常に協力してくださいました。また、現場と何回も擦り合わせを行い、タスクの整理、優先順位付け等や、当社の業務を理解した上でこちらが気づけない所まで配慮して提案を頂きました。 導入後も“親切サポート”を口癖にしておられるように、担当者の方々が現場に理解できるよう、丁寧かつ迅速に対応してくださり、何も言うことがないくらいです。

業務改善プロジェクトなどを組織してあるべき業務を検討し、それに合ったシステムを構築するというのが一般的なプロセスかも知れません。しかし、逆の発想で、幅広いユーザーで使われているERPを導入し、それに合わせながら本来あるべき業務の標準化を社内に導入する。コスト面でもリソース面でもこうした効率的なアプローチが取れたように思います 。

最後に

- 社員数が100名ほどの企業でERPを導入するのは珍しいケースかもしれません。なぜ、決断できたのでしょうか。

当社はファブレスメーカーですので、人と製品、情報が財産です。人を育て、製品企画や在庫管理を徹底し、サービスを充実する、そのためには実現するための仕組みが必要です。当社がファブレスという形態で勝負する以上は、システムにお金をかけるべきだと考えています。

- お忙しい中、ありがとうございました。

GRANDIT 導入事例集

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