導入事例:mhエンタープライズ様

「GRANDITはカスタマイズ無しでも豊富な製品機能や使い方の工夫で活用可能です。」


株式会社mhエンタープライズ様 導入事例
株式会社mhエンタープライズについて

株式会社mhエンタープライズ様は、"モッズ・ヘア"ブランドで展開するドライヤー・ヘアアイロン等の理美家電や、"ビタントニオ"ブランドでのワッフルメーカー・ブレンダー等の調理家電を販売する、株式会社三栄コーポレーション(JASDAQ上場、証券コード8119)の全額出資の会社です。

2013年4月に"ビタントニオ"ブランドの組織が三栄コーポレーションから当社にうつり、新しい体制の下での新システム導入となりました。

導入事例

mod's hair(モッズ・ヘア)※とVitantonio(ビタントニオ)

― “モッズ・ヘア”の事業はどのようなものでしょうか。

“Vitantonio”のマイボトルブレンダ―(左)と“mod's hair”のヘアアイロン(右)
“Vitantonio”のマイボトルブレンダ―(左)と“mod's hair”のヘアアイロン(右)

“モッズ・ヘア”は、ファッション雑誌のヘアメイクチームとしてパリでスタートしました。そのスタジオワークの中から創作されたヘアスタイルを一般の女性にも広めたいという意味で“モッズ・ヘア”サロンが誕生し、日本を始めヨーロッパとアジアを中心に世界中に展開しています。

当社は、“モッズ・ヘア”ブランドの理美容器具を家電量販店、GMS、専門店、バラエティショップ等を中心に日本全国で展開しており、流行に敏感な女性にプロ志向のヘアケアブランド商品を提案すると言った独自の展開を図っています。

そして、“モッズ・ヘア”というブランドを、シャンプーからスタイリング剤までトータルで扱う「ユニリーバ社」からのライセンスのもと、サロンを運営している「モッズ・ヘアサロン」とともに展開し、日本の家電メーカーとは一味違った事業展開を図っています。また、親会社の三栄コーポレーションは中国に工場を持っており、企画・開発・製造・輸入・販売・アフターサービスと言ったサプライチェーンを一気通貫で事業展開できるのも三栄グループの強みと言えます。

※mod's hair / モッズ・ヘアは、株式会社三栄コーポレーションがユニリーバ社から使用許諾を受けた商標です

― “ビタントニオ”の事業もお聞かせください。

「世代を越えて愛される、ずっと使い続けたい製品」というコンセプトの調理家電製品です。世代・性別を越えてずっと使い続けていただけるシンプルなデザイン、日本の生活に合ったサイズや機能。デザインと使い心地のどちらにもこだわって作られています。

事業展開としては「ニッチNo1戦略」を採っています。例えば家庭で本格的なワッフルを手軽に作れるワッフルベーカーは百貨店や専門店ではトップシェアですし、昨春、販売開始したマイボトルブレンダ―は10万台を超える大ヒットとなっています。

― すごいヒットですね。どんな製品なのですか。

ブレンダ―とは野菜や果物などをブレンドするものです。マイボトルブレンダ―は、ボトルがそのままタンブラーになる便利設計で出来立てのスムージーをさっと飲めます。洗う手間が簡単でお手軽ということで大ブレークしました。

競合他社に勝つためのシステム基盤を持つ

― GRANDITを導入する前はどのようなシステムをお使いでしたか。

2007年mhエンタープライズ設立時に、独自に販売管理システム開発をアウトソースし、それを6年くらい使っていました。

― どのような理由でリプレイスすることにしたのですか。

独自システムを6年使い続ける中で、家電量販店を中心とする業界再編の動きが顕著となり、これまでの仕事のやり方で今後の事業展開に対応できるかという危機感がありました。そこで、事業戦略の刷新に合わせて、親会社の情報システム部にも入ってもらって、今後の事業発展の基盤となるしっかりとしたシステムを持つことにしたのです。

ビジネス主導で方針を立てて、そのニーズを満たせるシステムを選ぶ

ビジネス主導で方針を立てて、そのニーズを満たせるシステムを選ぶ

― ベンダ選定はどのようにされたのですか。

当社と親会社のキーパーソンによる検討委員会を立ち上げて半年間検討しました。最初に家電事業部門のトップレベルで、次に情報システムと事務方のスペシャリストも入って打合せを重ねて方針を決めて行きました。先ほど述べたような導入目的なので、ビジネス戦略や組織などの方針を立て、それに必要なシステムはどうあるべきかというアプローチで検討したのが良かったと思っています。

― 各社の提案のどんなところを評価したのですか。

5社から提案を受け、GRANDITと他3社(内2社はパッケージ)が及第点でした。特に1社は製品機能や金額などもそん色なく迷ったのですが、システムインテグレータ社のプレゼン・コミットメントのレベルが高かったことが決め手になりました。

カスタマイズなしで使うという方針を実現できそうな提案

― GRANDITのどのあたりを評価していただいたのでしょうか。

パッケージ機能および将来のバージョンアップをエンジョイしつつ、システム投資・保守コスト抑制する目的で、カスタマイズを行わない方針にしたかったのですが、それに見合う提案でした。GRANDITはカスタマイズ無しでも豊富な製品機能や使い方の工夫で活用可能と感じましたし、実際そうなりました。

機能の全体構成がしっかりしている点も評価しました。mhエンタープライズにとっては5年程度でシステムをリプレイスというサイクルでは投資負担が大きいと思っていました。と言う訳で、GRANDITはコンセプトがしっかりしていて安定的に長く使えそうと感じたのも大きかったです。また、将来の三栄グループでの展開の可能性も考慮しました。

また、Webシステムという点もポイントでした。mhエンタープライズは営業主体の販売会社で、オフィスは浅草本社だけです。営業担当は全国を飛び回っているので、彼らが外出先からアクセスできるのはとても重要な要素なのです。

― 当社のメンバーはいかがでしたでしょうか。

とてもよくやってくれました。こちらが言ったことに対しを全てYESと言う(鵜呑みにする)のではなく、mhエンタープライズがどうやってシステムを使うべきかを常に意識し、提案・アドバイスしてくれました。加えて、プロジェクトマネジメントが秀逸で、お陰さまで納期・費用・品質のすべてを当初計画通り守ってリリースすることができました。

わずか6カ月で本番稼働するために心がけたこと

― 2013年4月にプロジェクトがスタートして10月に本番稼働という短期間でした。

同じ4月に新生mhエンタープライズとして事業も新たになったタイミングだったことや、EDIを始めて導入するために倉庫を1つ増やしたことも重なったので大変でしたが管理部中心に頑張ってくれました。事業統合により新しいメンバーも増えたので、プロジェクトチームの求心力を維持すること、決められた期日を守りながらプロジェクトを進めることという2点を心がけました。幸いプロジェクトメンバーのやる気と責任感で、共通のゴールに向かい集中することができました。

システムインテグレータ社のメンバーも良かったです。高い買い物をしたのですから(笑)、品質は当然満足できる内容になると目論んでいましたが、きっちり仕上げてくれたと思います。特筆すべきは、プロジェクト管理面と評価しています。複数企業の取りまとめなど非常によくやってくれました。リリース日から逆算して、とても厳しく進捗・課題・障害管理をリードしてくれたことに感謝しています。重い課題が発生しても、行き詰る前に助け船を用意してくれるので、プロジェクトが順調に進捗したのだと思います。最近親会社内で進行している別のプロジェクトでは、「システムインテグレータ社だったらこうだよね」なんて話がよく出るくらいです。

― 本番稼働から3か月経過したばかりですが、利用者の感触はいかがでしょうか。

最初は慣れない面もありましたが、お陰さまで取引量が増えているもののトラブルらしいトラブルもなく順調に日々の業務をこなしています。今では、「入れて良かった」「これが無かったら大変だ」というような感じですね。

最初の検討で描いた構想を着実に現実化

― この後の構想もお聞かせください。

まずは、GRANDITの持つ機能をフルに使いこなすことです。受注や在庫、債権・債務といった事務処理の流れ部分は落ち着いてきたので、これからはBIやWebの特性をもっと活用していきたいですね。

― BIの活用はこれからということですね。

既にGRANDITの標準BIを使ってデータを取り出すところまではやっています。ただし、特定の担当者だけが使っている状況なので、全社員が使いこなせるようにしたいと思っています。売れ筋商品、地域、営業担当別など、さまざまな角度できめ細かくデータを集計・分析し、先手を打ったビジネス展開をしていきたいと考えています。

― Webの活用という面はどうですか。

今年の11月に営業の端末をすべてノートPCやモバイル端末に変えました。出先でお客様と商談中にインターネット経由でデータ参照するなど、意識を切り替えて営業活動に取り組んでいきます。

事務処理高度化に続いて、BIによる分析、Webを活用したモバイル戦略などの展開は、当初、これからのビジネスはどうあるべきかを検討した際に描いた構想です。GRANDITを導入したことにより、着実に現実化しつつある段階です。

保守・運用フェーズになっても提案を続けて欲しい

― 最後に当社への要望などをお聞かせいただけますでしょうか。

これからも、いろいろな提案を期待しています。今回のプロジェクトではGRANDITの製品機能をそのまま使うという方針が守られたのですが、それはカスタマイズしなくて済むような製品機能の使い方について細やかな提案があったからと評価しています。

mhではこういうオペレーションですと説明すると、すかさず「では、こういうGRANDITの使い方ではどうでしょうか?」と提案が来る。これはシステムと業務の両方が分かっていないとなかなかできないことです。今後の保守フェーズでは定例ミーティングの場を活用し、単なる注文取りでなく、こうした提案を続けて欲しいと思います。

また、他社の参考になる事例も紹介してもらいたいです。三栄グループ内のやり方にとらわれず、良いことはどんどん取り入れて生産性をあげていきたいと思います。
プロジェクト中はお互いに耳が痛いことであっても意見を言い合う中から解決策を見出してきました。今後ともそういうフランクで緊張感のある関係を続けていければと思います。

― ありがとうございました。

後日談

マイボトルブレンダ―でスムージーを楽しんでいます
マイボトルブレンダ―でスムージーを楽しんでいます

さっそく”Vitantonio”マイボトルブレンダ―を買ってみました。 さっと作れて、そのまま飲めてとてもお手軽なので私のような男性でも大丈夫です。 毎朝、フルーツと野菜のスムージーでスタートという健康的な生活をエンジョイしています。 (インタビューア:梅田)

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