導入事例:株式会社両備システムズ 様
GRANDIT IT テンプレート(プロジェクト管理テンプレート)を7社に導入!
両備システムズ及び両備ICT部門では自社開発で長年運用してきた原価計算を中心とする経理システムを刷新するため、新たに基幹システムを導入することで、内部統制、業務効率化などの課題を解決すると共に、ICT部門全体でのシステム統合を実現されました。
事例ポイント |
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・ 基幹業務に「ERPシステム GRANDIT」、原価管理及びプロジェクト管理業務に「SI Object Browser PM」を採用し、「GRANDIT IT テンプレート(プロジェクト管理テンプレート)」を用いて両方のシステムをシームレスに連携 |
株式会社両備システムズについて |
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株式会社両備システムズは、岡山県岡山市に本社を置く独立系システムインタグレーターです。両備グループの中でICT部門(情報関連)の中核に位置付けられており、官公庁・自治体、医療機関などに向けたシステムの開発・運用に強みを持っています。 |
GRANDIT IT テンプレート(プロジェクト管理テンプレート) 導入に至る背景
株式会社両備システムズ様は、この度、自社およびグループ6社に、ERP「GRANDIT」とプロジェクト管理システム「OBPM」を連携した基幹業務システムを構築しました。GRANDITのオプション「ITテンプレート」により両システムを密連携し、IT企業における理想的な統合システムを実現しています。導入ステップとしては、最初に株式会社両備システムズ様本体に導入し、その後グループ6社に導入展開しています。7社の導入が完了したタイミングで、導入に向けた準備、導入に際しての方針、直面した課題などにつきまして、インタビューでお聴きしました。
1年間の導入検討において3つの方針を立ててベンダを決定
― 今回は、ERPとプロジェクト管理システムを同時に、それも7社に導入するという大きな構想だったわけですが、以前はどのようなシステム環境だったのですか。
旧システムは汎用機時代に自社開発したシステムで、それを何十年もの間ずっと使い続けていました。手作りで自由度が高いシステムでしたが、その分コンプライアンス面で甘い部分が多く、さすがに時代に合わないということでシステムを刷新することにしました。
― 新しいシステムの導入検討はどのように行いましたか。
導入にあたり、管理部門の経理、購買、インフラ担当と各現場部門のメンバーを入れた全社横断型の導入検討ワーキンググループを発足しました。このメンバーで約1年かけて次の3つの方針に基づいて導入検討を行いました。
①標準化とコンプライアンスの確保
②短期導入
③コストを抑える
この3つの条件を満たすには、パッケージソフトを導入し、できるだけカスタマイズを行わないということになります。そこでパッケージベンダ主体に数社にお声掛けして、最終のプレゼンで3社に絞り、その結果でGRANDITとOBPMの組み合わせ(GRANDIT ITテンプレート)のシステムインテグレータ社に決めました。
― 当社に決めたのは、どのようなところを評価いただいたからなのでしょうか。
1つは、基幹業務システムだけでなく、プロジェクト管理も同時に実現できる提案に魅力を感じたことです。もう1つは、他社の提案が中身を詰めてゆくと「カスタマイズすればできます」というものが多かったのに対し、GRANDITは一貫してノンカスタマイズでできる提案だったこと。最終的に7社に導入することを考えたときに、これは大きなポイントとなりました。
短期導入のため当初運用が混乱したが、3つの方針通りのシステムが稼働
― 最初に両備システムズ社に導入したわけですが、予定通り進みましたか。
できるだけカスタマイズしない方針だったため、わずか7か月という短期間で予定通り本番稼働を迎えることができました。短期導入という方針通りでそれは非常に良かったのですが、期間が短かった分、現場への認知や浸透が十分でなく、初年度はマスターデータ不備で変なデータが出来たり、検収を入れずに売上をあげようとしたなどのごたごたも生じました。今は慣れてきたことと、チェックを強化したため、運用が回るようになりました。
コンプライアンス面も、期待通りとてもしっかりしました。ただ、これまでのシステムが誤りがあった場合にも訂正が容易なシステムだったので、いろいろな面で制約がきつくなったと現場の反発もありました。これも運用するうちにコンプライアンスというものに対する理解が浸透してきて、少しずつ慣れていったように思います。
プロジェクト管理について
― プロジェクト管理OBPMの方はいかがだったでしょうか。
今回の一番の目的は、工数入力を徹底してプロジェクト原価管理をしっかりやることだったのですが、そこの部分はきちんと運用できたと思います。ただ、当社は、システム開発プロジェクトに比べて、運用・保守系のプロジェクトの割合が非常に多いのが特徴です。規模の小さな1年ごとに継続するプロジェクトが多くて、最初、どのように運用するか戸惑いました。こちらの方も、運用ルールの見直しを進めているところなので、これからもっと使いこなしていけると思っています。
運用が落ち着いたので、今後はより経営に活用してゆく
― 今後の方針などをお聞かせください。
システム基盤がしっかりできましたので、引き続き運用を強化するとともに、これからはもっと経営に活用していこうと思っています。分析に関しても、現在は汎用データ出力機能でデータを出力したものをフル活用していますが、今後はBIをより有効活用したいとも考えています。
第三者の立場で、直接、現場の要望・要求を取り仕切ってくれた
― 最後に、SI社の対応はいかがだったでしょうか。
導入に際して、現場からいろいろな要望が出てきましたが、それを第三者の立場で仕切ってくれたおかげで、予定通りの短期導入ができたと感謝しています。SI社のチームが、それぞれの役割分担のバランスが良いスタッフだったため、質問に対するレスポンスも早く、いいサポートをしていただいたと思っています。
― ありがとうございました。
インタビューア&記事 システムインテグレータ 梅田弘之
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