導入事例:株式会社ソード様

「大きなカスタマイズをこなして1年で稼働」


株式会社ソード様 導入事例
株式会社ソードについて

株式会社ソードは、組込みソリューションを中心にお客様のビジネスに貢献している企業です。

ソフトウェアとハードウェアの設計・製造・保守サービスの一環した体制から培ったノウハウと技術力・対応力を活かし、組み込み製品開発、ソフト&ハード開発支援、カスタマーサポートサービスの分野で将来を見越した事業展開を行っています。

コンプライアンス強化を目的にシステムの刷新を図る

― 最初に会社のご紹介をお願いできますでしょうか。

もともとは1970年創業のソード株式会社(SORD)というパソコンベンチャー会社でした。その後1985年に東芝と資本提携を結び、1999年に東芝プラットフォームソリューションに社名変更して東芝グループのパソコン専門集団として時代ニーズに合った製品開発を行っています。
※2018年7月に株式会社ソードに社名変更

― ソード社は私も知っています。M5やPIPSなどの画期的な製品を次々と発売してすごく脚光を浴びていましたね。

その新取の社風は今に受け継がれ、ゲームマシンや医療マシンなど常に時代のニーズに合った分野でコントローラや組み込みシステムを提供し続けてきました。また、ハードの時代からサービスの時代へ転換を先取りした事業展開もいち早く行っています。

― 今回のシステム導入に至った経緯をお聞かせください。

システムを切り替えるきっかけは3つありました。1つはWindows2003サーバーのサポート期間が終了すること。もう1つは医療機器の品質保証のための国際標準規格であるISO13458を取得し、FDA(食品医薬品局)への対応を行うために全ての作業にエビデンスを残す必要があったことです。このため文書管理システムを導入するとともに基幹業務にも電子承認を導入することになりました。
もう1つは海外対応です。今後、海外展開を強化してゆくに際して多言語、多通貨のシステムが必要と考えました。

― そこでパッケージの選定作業に入ったのですね。

コンプライアンス強化を目的にシステムの刷新を図る

はい。RFP(提案依頼書)は自分たちで作りました。10社くらいに提案を依頼し、3社に絞って、最終的にシステムインテグレータ社のGRANDITに決めました。

― 選んでいただいたポイントはどのあたりにあったのでしょうか。

1つは提案内容が具体的でリアリティがあったことです。もう1つは柔軟な対応でしょうか。各社にERPと文書管理システムを一緒に提案していただいたのですが、最初に提案いただいた文書管理システムが当社のニーズにマッチしないと判断するやいなや、さっと最適な文書管理システムを探し出して提案していただきました。顧客視点に立った対応力を見て、ここにお願いしたいという気持ちになりました。

大きなカスタマイズをこなして順調に本番稼働にたどり着く

― 今回は規模も大きくカスタマイズも多かったのですが、順調に本番稼働を迎えました。

そうですね、確かにカスタマイズボリュームは決して小さくありませんでした。GRANDIT生産管理アドオンモジュールを当社に合わせてカスタマイズし、保守サービス機能も新たに開発して統合しました。さらに東芝グループ共通の会計システムとの連携などもありましたので、限られた期間の中でかなり厳しいものになると覚悟していました。ところが実際には大きなトラブルもなく、とてもうまくいったので我々自身もちょっと驚いています。(笑)

図:システム構成図(GRANDIT機能、周辺システム)
図:システム構成図(GRANDIT機能、周辺システム)

― 開発期間も短かったですね。

2014年4月にキックオフして翌4月に本番稼働を迎えたのでちょうど1年という短い期間でした。OBPMを使ってプロジェクト管理を行っていましたが、途中でもプロジェクトが遅れることなく、そのまま最後まで順調に進捗しました。ユーザー部門の検証期間も短かったため、うまく運用にのるか心配だったのですが、データ移行もすんなり行き、いい形で本番稼働できたと思います。各部門ががんばって検証したくれたことが大きかったと思っています。

― ユーザー部門の方々の反応はいかがでしたか。

通常、基幹業務を入れ替えると、使い慣れたシステムと勝手が違っていろいろと言われるものですが、不思議にそういう不満は聞こえてこなくて各現場がきちんと使っています。これも各現場が検証をきちんとやったおかげだと思っています。ただ1点、GRANDITはコピー&ペーストができないという声が上がっていますので、今後、改良していただければと思っています。

Web調達や電子承認を使いこなし、導入の目的を見事に達成

― GRANDITの特徴の1つであるWeb調達やワークフローなども使いこなしていますね。

Web調達や電子承認を使いこなし、導入の目的を見事に達成

GRANDITのWeb調達機能を使って、ベンダーとの発注業務を効率化しています。Web経由でやりとりできるので非常に便利だと感じています。欲を言えば、もう少し先方側にとっても便利なように画面を改良して欲しいです。
システム刷新のきっかけが内部統制強化という目的だったので、GRANDITのワークフローも全社できちんと使っています。コンプライアンスの意識が高まり、ペーパーレスに文化が変わったと手ごたえを感じています。

― GRANDIT導入に際して、もっとも苦労したことは何だったでしょうか。

東芝グループ全体のシステム化構想と一子会社としてのシステムのあり方との調整が少し大変でした。

グループ全体で使う会計系システムの桁数に合わせなければならないなどの問題が途中で発覚して大変だったのですが、なんとか吸収していただき事なきを得ています。

― 全般を通して、当社の対応はいかがでしたでしょうか。

業務がわかるエンジニアが担当してくれてよかったと思っています。知らないことは知らないとはっきり言ってくれるのがやりやすかったです。そういう部分は当社の業務を詳しく説明するのですが、とてもよく吸収してくれました。順応する力がとても強いと感じています。
また、夜遅くまでがんばってくれて、よくこんなにやってくれるなぁとも思いました。そんなふうにこちら側の立場に立って対応をしてくれたので、短期間でうまくいったのだと思っています。

稼働して3か月たちましたが、今の状態にはとても満足しています。伝票の承認は大幅に短くなり、書類の承認待ちの時間がなくなりました。また、コンプライアンスも強化されて導入の目的をきちんと実現できていると評価しています。

― ありがとうございました。

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