SI Object Browser(以下、OB)をご利用中の方はご存じかと思いますが、OBのライセンス利用に関して、ご利用範囲やライセンス数などにいくつかの注意点があります。
今回はOBの利用にあたって、ライセンスの正しい利用方法を紹介します。
ライセンスの利用範囲
データベース
OBは様々なデータベースに対応していますが、対象のデータベースごとにライセンスの管理が異なります。
例えば、OB for Oracleのライセンスを、OB for SQL Serverで利用することはできません。
Edition
OBはデータベースの更新が可能な通常の製品と、「ReadOnly Edition」という読み取り専用の製品があります。
このEditionごとでもライセンスの管理が異なるため、同じライセンスを利用することはできません。
バージョン
OBはこれまでバージョンアップを重ねてきていますが、バージョンごとでもライセンスの管理が異なります。
例えば、OB for Oracle Ver.12のライセンスを、OB for Oracle 18では利用できません。
保守サポートに加入してバージョンアップする場合も、新しいライセンスが配布されます。
保守サポートによるバージョンアップで使うライセンス情報は、保守加入時に行う「保守ユーザー登録」の完了通知のメールか、最新バージョンリリース時の案内メールに記載しています。
ライセンス数の考え方
OBを利用するにあたっての必要ライセンス数は、「インストールしている端末」と「利用者数」の多い方の数が必要になります。
例1 同数の場合
インストール端末 → 10台
利用者数 → 5名
必要なライセンス数 → 10ライセンス
例2 共有端末で利用する場合
インストール端末 → 1台
利用者数 → 5名
必要なライセンス数 → 5ライセンス
上記の例2にある通り、サーバーなどの共有端末を利用する場合は、必要なライセンス数が利用者数になりますが、登録するライセンスは1つのみです。
残りの4ライセンスは登録せずに保管しておくようにしてください。
ライセンス解除と再登録
OBのライセンスは、購入ライセンス数内であれば解除と再登録を行うことで、利用端末を移行することも可能です。
・ライセンス解除手順
https://products.sint.co.jp/siob/license/cancel
・ライセンス登録手順
https://products.sint.co.jp/siob/license/activation
また、現在のライセンス登録状況の確認や、端末故障などで製品の操作が行えない場合のライセンス解除も、下記ページより行えます。
・ライセンス登録状況確認/ライセンス解除申し込み
https://www.sint.co.jp/siob/activation/jp/licManage.html
ライセンスの解除、再登録は、同時利用数が購入したライセンス数を超えない範囲でご利用ください。
ライセンスの種類
OBのライセンス種類は、以下の3種類があります。
クライアントライセンス
自社のクライアント端末向けに提供しているライセンスで、利用範囲は「購入法人の所有されているPC」となります。
社内で作業する端末にOBをインストールして利用する場合や、自社で構築しているサーバー、自社クラウド環境にインストールする場合も、クライアントライセンスが必要となります。
クライアントライセンスは買取り型となっております。
仮想ユーザーライセンス
パブリッククラウド環境向けに提供しているライセンスで、利用範囲は「購入法人の所有以外の仮想インスタンス/サーバー」となります。
AWSや、Microsoft Azureなどの社外クラウド環境の仮想総端末上にでOBをインストールする場合は、レンタルやリースの端末の場合は仮想ユーザーライセンスが必要となります。
仮想ユーザーライセンスは半年の利用期限がありますが、半年ごとに期限の更新が可能です。
サブスクリプションライセンス
2021年2月にリリースした新ライセンスとなります。サブスクリプションライセンスでは自社所有のPC、パブリッククラウド環境のいずれも利用可能となっています。仮想ライセンスと同様、契約期間型となり、1年から3年までの期間が選択できます。
その他、各ライセンスの違いの詳細については以下のページをご覧ください。
https://products.sint.co.jp/siob/license/about
まとめ「ライセンスを正しく利用しよう」
OBのライセンスは様々な種類がありますが、用途や利用環境によって、ライセンスの種類や考え方が変わるということを紹介してきました。
- ライセンスの利用範囲
- ライセンス数の考え方
- ライセンス解除と再登録
- クライアントライセンスと仮想ユーザーライセンス
購入をご検討されている方は、ライセンスを正しく利用できるよう購入前にご確認を、すでにご購入いただいた方は、今一度正しい利用方法となっているかご確認ください。
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