2022年11月11日「SI Object Browser」の最新バージョン21.2.5をリリースしました。本バージョンではいくつかの便利な機能追加を行いましたので画面入りでご紹介します。
セッション切断時の自動コミットオプションを追加
DELETE文などのDMLを実行後、セッション切断した場合に自動でCOMMITするか、ROLLBACKするかをオプションで設定できるようにいたしました。「ツール」メニュー→オプション→詳細設定2タブに「トランザクション実行中にセッションを切断した場合の動作」というオプションが増えています。
画面1.オプション画面(詳細設定2タブ)
こちらでトランザクション途中でセッション切断した場合の動作を設定することが可能です。既定ではこれまでのバージョンと同様、「COMMITする」になっていますが、「ROLLBACKする」にした場合はトランザクションが取り消しされる動作となります。
また、「ダイアログを表示する」にした場合は画面2の通り、確認ダイアログが表示されるようになります。このダイアログにて、都度COMMITするかROLLBACKするかを選択が可能となります。
画面2.トランザクション途中でセッション切断時の確認ダイアログ
大文字/小文字を区別せずオブジェクトを検索可能に
ログイン後に表示される「オブジェクトリスト」にて、テーブルなどの各種オブジェクトの検索ができますが、21.2.5では大文字小文字を区別せずに検索できるようにいたしました。
画面3.オブジェクトリスト(小文字で検索時)
画面3は「mst」というキーワードでテーブルを検索した例です。21.2.4以前のバージョンでは小文字の「mst」を含むテーブルしかヒットしませんでしたが、21.2.5では大文字の「MST」を含むテーブルもヒットするようになっています。反対に、大文字で検索した場合も小文字のオブジェクト名がヒットするようになっています。
なお、既定では小文字のオブジェクトを扱わない仕様となっていることから、小文字の入力自体ができないようになっていますが、ツール→オプションの「英小文字のオブジェクトを使用可能にする」のチェックをONにすることでテーブル作成画面にて小文字のテーブル名の作成が可能となると同時に小文字の検索ができるようになっています。 画面4.オプション画面(詳細設定2タブ) |
列名の幅を自動リサイズ
テーブルの定義情報タブを開いた際に、対象のテーブルに長い列名がある場合もその列名が表示されるように「項目名」の列幅を自動リサイズされるようになりました。
画面5.テーブル画面(定義情報タブ)
これまでは長い列名があった場合に項目名の幅を広げる必要がありましたが、21.2.5からはその手間がなくなります!
集計情報の取得結果をカンマ区切りに
テーブル画面のデータタブの列名を右クリック→「集計情報を表示」→「件数」でより取得できる件数結果をカンマ区切りで表示するようにいたしました。
画面6.テーブル画面(データタブ)
画面6は件数を表示した例です。件数が多い場合も見やすくなりました。その他、合計値についてもカンマ区切りで表示されます。
画面の切り替えコントロールをタブコントロールに変更
複数の画面を開いたときのメイン画面下部の画面切り替えコントロールをボタンからタブコントロールに変更しました。
画面7.SIObject Browserのメイン画面(オブジェクトリスト)の下部
画面7の上側が21.2.4以前バージョン、下側が21.2.5になります。21.2.4では右端のスクロールボタンが押しづらいという声が多かったのでタブコントロール化することでその問題を解消いたしました。また、同じ画面サイズでも前のバージョンより多くのアイテムを表示出来るようになりました。
以上が21.2.5の新機能でした。いずれも細かい機能改善ですが、実はすべてユーザー様より要望いただいた内容を実現したものとなっており、正に「痒い所に手が届く」機能となっています!今後も、ぜひ開発効率を上げるための改善を続けてまいりますのでご期待ください!
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