SI Object Browserの基本がマスターできるチュートリアル

 2020.04.28  株式会社システムインテグレータ

SI Object Browserを初めて使う方向けのチュートリアルを作成しました。データベース接続から基本的な操作であるテーブルの作成、検索、編集などの操作やSQLを実行する方法についてご紹介します。

前提条件として、SI Object BrowserにはSQL Server版、PostgreSQL版など様々なデータベース対応版がありますが、Oracle版でご紹介します。(データベース接続以外のところは各エディション共通です。)

また、Oracle Databaseがインストールされている前提とします。もしOracle Databaseインストールされていない方は「Oracleの基本~初級編~」という資料にダウンロードおよびインストール方法を紹介していますのでご覧ください。(Oracle Databaseは個人の勉強目的であれば、無償でご利用いただけます。)

データベースに接続する

それでは、SI Object Browserでデータベース接続から行ってみましょう。
まずSI Object Browserを起動してください。(はじめて起動する場合のみ、SI Object Browserのアイコンを右クリックして「管理者として実行」をクリックしてください。)

以下のようにライセンスキーを入れる画面が表示されますが、トライアルとして利用する場合は「スキップ」を押してください。30日間はこの方法で利用することができます。なお、もし購入後の場合はこの画面でライセンスキーを入れることで製品版となり、このダイアログは出なくなります。

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画面1.SI Object Browser起動後の画面(トライアル版の場合)

続けて、画面2のようなログイン画面が表示されます。

画面2.ログイン画面

ログイン画面はOracle版等のエディションにより多少異なりますが、Oracle版の場合はユーザーIDにはスキーマ名、パスワードに接続パスワードを入れます。「データベース」にはtnsnames.oraで登録されたサービス名を入力します。(Oracle Database 標準ツールである「SQL*Plus」で接続できるのであれば、SI Object Browserでも接続できるかたちになります。)その他は既定のままで問題ありませんので「接続」をクリックしましょう。

なお、SI Object BrowserのOracle版の場合は、OCI(Oracle Call Interface)の仕組みで接続しますので、Object Browserと同じ端末にOracle Database ClientまたOracle Database Serverがインストールされている必要がありますのでご注意ください。

次回から簡単にログインする

もし頻繁に同じユーザーで接続する場合は、「接続」ボタンを押す前に「接続先リストに登録する」のチェックを入れて接続します。ログイン画面の接続リストに登録され、次回からはダブルクリックで接続できるようになります。

テーブルデータを閲覧する

データベース接続に成功すると、画面3の「オブジェクトリスト」という画面が表示されます。この画面でデータベース内のスキーマおよび、スキーマが所有しているテーブルやインデックス、ビューなどのデータベースオブジェクトを検索することができます。左側のツリーにて、スキーマのアイコンを押すと「TABLE」「VIEW」などのデータベースオブジェクトのアイコンが出ますので、データベースオブジェクトのアイコンをクリックすると右側のリスト欄に、選択したスキーマ内の、選択したデータベースオブジェクトが絞り込み表示されます。

この方法で適当なテーブルを探して、テーブルをダブルクリックしましょう。

画面3.オブジェクトリスト

テーブルの定義情報画面が表示されますが、続けて、テーブル画面の「データ」タブをクリックしましょう。画面4のように、そのテーブルの全レコードが表示されます。

画面4.テーブル画面のデータタブ

もし、データを絞り込み表示したい場合は、この画面上部にある検索フィルタ欄を使用します。検索、「=」、「下限値」、「上限値」などの各列に設定することで、イコール検索や範囲指定検索が可能です。画面5では「部署コードが10かつ、電話番号が’03’ではじまるものを指定しています。
このように複数指定した場合はAND条件となります。さらに、検索結果を並び替えたい場合は「ソート順序」に1,2などの優先順位を指定することで可能です。また、OR検索やIS NOT NULLなどの条件で検索したい場合は検索フィルタの上にある「条件」欄を使います。条件欄には「DEPT_CODE = 10 OR EMP_NAME IS NOT NULL」など、WHERE句以降の条件文を直接入力します。最後に左上の三角アイコンを押すことで絞り込まれたデータが表示されます。

画面5.テーブル画面のデータタブ(検索フィルタ)

テーブルデータをメンテナンスする

また、この画面でセルをクリックし、データを書き換えることができます。また、データをレコードを追加したい場合は、「+」ボタンをクリックします。新規レコード行が表示されますので、各セルに値を入力します。入力後は、上下キーまたはマウスで、他のレコードに移動します。これで、データが追加(INSERT)されます。反対にレコードを削除したい場合は、行の左側をクリックし、行選択された状態で、「-」ボタン、またはDELETEキーを押すことで選択したレコードが削除されます。CTRL+Aキーを押すと全レコードが選択されますので、テーブルデータをすべて削除したい場合は、全レコードを選択後、「-」ボタンか、DELETEキーを押してください。全てのレコードが一度に削除されます。

このように、OBではSQLを使うこと無く簡単なキーボード操作でデータの参照や登録、変更操作が可能となっています。

画面6.テーブル画面のデータタブ(編集時)

ただし、コミットまたはロールバックを行なうまでは、データの変更操作は確定されていません。コミットを行なうには、メインウィンドウの上部にある「COMMIT」ボタンをクリックします。また、誤ってデータを変更した場合は、1つ右にある「ROLLBACK」ボタンをクリックすることで、変更をキャンセルすることができます。

画面7.テーブル画面のデータタブ(編集時)

自動的にコミットする

SI Object Browserではデータ編集と同時に自動コミットするように設定することも可能です。自動コミットにしたい場合は、「ツール」メニュー→「オプション」→「データ」タブにある「データ編集時に自動COMMITにする」チェックボックスをONにします。

画面8.オプション画面(データタブ)

その他、データタブの左側にある「Excel出力」ボタンよりExcelへの出力や、列、レコードの表示を縦横反対に表示することができます。

テーブルを新規作成する

また、新たにテーブルを作成したい場合は画面3のオブジェクトリストの左側の「TABLE」を右クリックし、「新規作成」を選択しましょう。

ob-tableadd1画面9.テーブルの新規作成メニュー

テーブルの新規作成画面が表示されます。テーブル名と列名ごとにデータ型、長さを入力しましょう。「必須」をONにした場合はNOT NULL制約が付与されます。「コメント」列は備考用の列ですので、任意で構いませんが、定義情報など入れておくとわかりやすいでしょう。入力後は「作成」ボタンをクリックします。

ob-tableadd2画面10.テーブルの新規作成画面

これでCREATE TABLE文が発行され、テーブルが作成されます。作成した後は前述と同様、「データ」タブに切り替えてデータのメンテナンスができます。また、画面9でテーブル以外のアイコンを右クリック→新規作成よび、ビューやストアドプロシージャ、トリガーなど様々なデータベースオブジェクトが作成が可能となっています。

定義を修正する

テーブルの作成後も定義情報タブの情報を書き換えることで、定義の修正が可能です。(内部ではALTER TABLE文が発行されます。)また、「ソース」タブに切り替えると画面11のようにそのテーブル作成用のSQL文(DDL)が表示されますので、このSQLを直接書き換えることでも定義の変更が可能です。「ソース」タブで修正した場合はDROP TABLE→CREATE TABLE文の順でSQLが発行されますが、その前後でバックアップテーブルの作成およびバックアップデータ化rなおデータ復旧のSQLも作成されますのでレコードデータは消えないようになっています。

ob-source画面11.テーブル画面の「ソース」タブ

大量のデータを生成する

結合テスト向けなどに大量のデータを生成したい場合があります。その場合はデータ生成ツールという機能が用意されています。テーブル画面の中に「データ生成」と言うボタンがありますのでこちらをクリックしましょう。

ob-datagen1画面12.テーブル画面(データ生成ボタン)

以下の画面が表示されます。上にあるテキストボックス欄に作成したい件数を10000件など好きな件数を設定しましょう。また、下側では各列ごとにデータの種類が設定できます。「連番」「乱数値」「固定値」等の他他の親テーブルなどからデータをもってくる「リンクテーブル値」やランダムな氏名や住所などが生成できる「テンプレート」が用意されています。各列の設定を終えた後は、「実行」ボタンをクリックします。

ob-datagen2
画面13.データ生成ツール

実行中の画面が表示されます。10000件ぐらいであれば数秒で作成できます。桁数が1桁しかないのに2桁の固定値を入れようとした場合など、設定によってはエラーになる場合がありますので、その場合は再度オプションタブに戻り設定を修正してください。

ob-datagen3画面14.データ生成実行時の画面

正常に実行後は「データ」タブに切り替えて作成されたデータを確認してみましょう。実行した例は以下の通りです。氏名や電話番号などの本物に近いデータが生成されますので、パフォーマンステストだけでなく、本物のデータを想定したシステムテストで使うことができます。

ob-datagen4画面15.データ生成後のテーブルデータ画面

SQLを実行する

単一のテーブルの場合は上述の方法で閲覧やメンテナンスができますが、テーブルを結合する場合はSQL文を使う必要があります。SI Object Browser ではメインウインドウの左上にあるのアイコンをクリックするか、「表示」メニュー>「SQL実行」を選択、またはCTRL+Sキーのいずれかの方法でSQL実行の画面を呼び出すことができます。この画面ではSQLを直接入力し、実行することができます。SQLを手入力という意味ではSQL*Plusなどと同様ですが、SI Object Browserではコードアシスタント機能がついており、スキーマ名に続けて「.」と打つことでテーブル一覧、テーブル名に続けて「.」と打つことで列一覧が表示されます。この機能を使って、素早く正確にSQLを入力することができます。

画面16.SQL実行画面

SQL入力後は実行ボタンまたはALT+Eキーで実行ができます。SELECT文であれば下にSELECT結果が表示されます。

画面17.SQL実行画面(SQL実行後)

また、Object Browserの便利な点として、実行したSQLが自動保存される点があります。履歴ボタンをクリックしてみましょう。

ob-log
画面18.SQL実行画面の履歴ボタン

実行したSQLの履歴が表示されます。ここから再実行したいSQLをクリックして「選択」ボタンを押すか、SQLをダブルクリックすることでSQL実行画面にSQLがセットされますので、簡単に再実行ができます。

ob-log2画面19.SQLの履歴一覧

 

また、SQL実行画面の「前へ」ボタンを押すごとに1つ前の履歴のSQLを表示することができますので、ここから過去のSQLを探して、素早く再実行することもできます。

ob-log3

画面20.SQL実行画面(前へボタン)

SQL実行画面からテーブル画面にジャンプする

また、SQL実行画面でテーブル名の部分を選択して、右クリック→「テーブル定義へジャンプ」を選択するとさきほどのテーブル画面にジャンプすることができます。SQL入力中に「この列のデータ型は何だっけ?」と定義を調べたくなった時はこのテクニックを使うことで、すぐにテーブルの定義画面やテーブルの全データを確認することができます。

画面21.SQL実行画面(右クリックメニュー表示時)

SQLを簡単に組み立てる

また、仮にSQLの買い方を知らない方でもビジュアルでSQLを組み立てることができる「SQLビルダ」という機能も用意しています。SQL実行画面の右上にある(SQLビルダ) ボタンをクリックすると、画面12のようになります。上から順に、「ダイアグラム」「グリッド」「SQLエディタ」ペインになります。

画面22.SQL実行画面(SQLビルダ表示時)

一番上の「ダイアグラム」ペインにて左端にある「+」ボタンを押します。画面13のダイアログが表示されますので、検索対象となるテーブルを選択し、「選択」ボタンをクリックします。

画面23.テーブルの選択

「ダイアグラム」ペインに選択したテーブルが追加されます。次に、「ダイアグラム」ペイン上でテーブルの中から表示したいテーブル列をダブルクリックします。「グリッド」ペインに選択した項目が追加され、さらに、「SQLエディタ」ペインにもSQLが作成されていきます。

また、2つのテーブルにある列をマウスで結ぶことでテーブルの結合をすることができます。この例では「DEPT_CODE(部門コード)」が共通列となりますので「ダイアグラム」ペインより片方のテーブルの「DEPT_CODE」をクリック後、もう一方のテーブルの「DEPT_CODE」列までマウスでドラッグ&ドロップします。

これにより、「DEPT_CODE」同士が線で結ばれ、「SQLエディタ」ペインにも結合用のSQLが作成されます。SQL完成後は、実行ボタンをクリックすることで「実行結果」ウィンドウに実行結果が表示されます。

画面24.SQL実行画面(SQLビルダ設定後)

他にも「グリッド」ペイン上ソート順序やグルーピング、COUNTなどの集計の指定が可能です。SQLビルダを使えば、エンジニア以外のSQLの書き方を知らない方でもテーブル結合などのSQLが実行可能です。

以上でSI Object Browser のチュートリアルは終了です。今回はSI Object Browserの基本的な使い方をご紹介しましたが、SI Object Browserではその他にもストアドプログラムのデバッグ機能やテーブル定義書(Excel)の出力機能、ユーザーの新規登録やロック情報確認などの管理者向け機能や、エクスポート機能など、様々な機能をご用意しています。当ブログでご紹介していますのでぜひあわせてご覧ください。

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