Oracleジョブ管理機能を使って確認しよう

 2017.12.07  株式会社システムインテグレータ

 

Oracle ジョブ管理機能を使って確認しよう

Oracleが提供しているジョブをどのように管理していますか?
また、ジョブ管理機能が無いからとSI Object Browserを使うのを諦めていたりしませんか?

もう諦めないでください。

2017/11/27にリリースされた「SI Object Browser for Oracle Ver.14」では、Oracleのジョブを管理することができるようになっています。

 今回はできたてほやほやの「ジョブ管理機能」機能についてご紹介します。

ジョブ管理機能とは

ジョブ管理機能とは、Oracleデータベースで利用できるジョブについて、新規作成・編集・削除・実行・停止といった操作をGUIから行える機能です。

ジョブ管理機能により以下のようなことが実現できます。
・ジョブ関連の機能をオブジェクトとして管理できる。(ジョブ、プログラム、チェーンなど)
・ジョブ関連のオブジェクトを作成するためにDDL文を書かなくてよい。
・チェーンの実行履歴を任意の条件で検索できる。
・ジョブの管理を行うため、SI Object Browser以外のツールを使用しなくてよい。

ジョブ管理機能を使うには

ジョブ管理機能を使うためには、まず「管理」メニューからジョブ情報画面を呼び出します。
このジョブ情報画面から、様々なオブジェクトの取り扱いを行っていきます。

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【ジョブ管理機能の使用方法】

ジョブ関連のオブジェクトを参照する

ジョブ情報画面では様々なジョブ関連オブジェクトを参照できます。
ジョブ、ジョブクラス、プログラムなど、各オブジェクトでタブが分かれているので、管理も簡単にできます。

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【ジョブ関連オブジェクトの参照】

リストに表示されているオブジェクトは、ダブルクリックや「開く」ボタンで詳細を参照できるので、これまでのSI Object Browserの感覚そのままで、ジョブをオブジェクトとして操作することができます。

チェーンを作成する

では実際に使ってみましょう。今回は数あるジョブ関連オブジェクトの中から、チェーンの作成を行います。
チェーンタブを参照したら、「新規」ボタンをクリックして作成画面を開きます。

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【チェーンの作成】

画面に沿って各設定内容を入力したら「作成」ボタンをクリックします。
これだけでチェーンの作成は完了です。
通常だとわずらわしいDDL文を書いて実行するところですが、このように画面入力のみで簡単にチェーンを作成することができます。 

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ルール、ステップを作成する

続いてチェーンのルール、ステップを作成しましょう。
チェーンタブの作成が完了すると、ルールタブとステップタブが表示されます。
作成方法は、ルールタブとステップタブを参照して、「+」ボタンまたはリストの右クリックメニューから「新規」ボタンをクリックします。

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【ルールの作成】

 
上記画面はルールの作成画面ですが、ステップ作成も同様の操作となります。こちらも、画面に沿って各設定内容を入力したら、「作成」ボタンをクリックするだけで作成できます。


チェーンを実行する

チェーン、ルール、ステップを作成したらさっそく実行してみましょう。
チェーン画面の「実行」ボタンをクリックすると実行画面が表示されます。

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【チェーンの実行】
 

作成するジョブ名や実行タイプなど、画面の設定でいくつか実行方法を選択することができます。「はい」ボタンをクリックするとチェーンが実行されます。

実行結果を確認する

チェーンを実行したら実行結果を確認してみましょう。
今度はジョブ情報画面から「履歴」ボタンをクリックすると、ジョブ履歴画面が表示されます。

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【ジョブ履歴画面(実行中タブ)

実行中タブでは現在実行中のチェーンを確認することができます。
状態という項目ではステップの現在の状態が確認できます。今回実行したステップの一つが「FAILED」になっていますね。

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【ジョブ履歴画面(履歴タブ)

履歴タブの表示は、画面上部の検索条件で検索することが可能です。これにより、確認したいジョブ履歴を簡単に探すことができるようになります。


一つのツールで済ませるということ

今回は、一部ではありますがSI Object Browserのジョブ管理機能について紹介しました。

これまで様々な機能を提供してきたSI Object Browserですが、ジョブについては他の方法で管理するしかありませんでした。ですが、今回紹介した機能で、ジョブの管理もSI Object Browserで済ませられることになります。

多くのツールを使うのではなく、一つのツールで済ませることができれば、ツールを跨ぐ手間を省き、効率アップにもつながります。

SI Object Browserの使用を諦めていた人は、この機会にお試しいただき、是非ジョブ管理の効率アップを体感してください。


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