エンジニア採用のための求人票の書き方 7つのポイント

 2020.11.30  株式会社システムインテグレータ

エンジニア採用に効果的な求人票を書くためには、エンジニアが求人票の何を重視して見ているのか、就業先に何を求めているのかを知っておく必要があります。
また、エンジニアの求人票は世の中に溢れているために、エンジニアに響くような内容でないと、多数の求人票の中に埋もれてしまい、残念ながら見向きもされないという事態に陥ってしまうこともあります。

 そこで今回は、即戦力となるエンジニアを採用するための求人票の書き方について、7つのポイントをお伝えします。是非とも今出ている求人内容を見直し、訴求力が高い求人票へとブラッシュアップしていただけると幸いです。

「開発環境」はできるだけ具体的に

エンジニアが求人票を見る際に重視するポイントの一つが、開発環境です。なぜ開発環境を重視するのかというと理由は2つあります。

 一つ目の理由は、今までの経験を活かせることができる環境で働けるのかを知りたいからです。開発環境についての記載がないと、今までの経験を活かして活躍できるのかが分からない上に、どのような環境で開発をするのかイメージができません。そうなってしまうと、働くイメージが湧かずに応募を避けてしまいます。

 もう一つの理由は、エンジニアには挑戦してみたい技術がある人が多く、新しい環境でそれを実現できそうか見ているからです。エンジニアは今までの経験を活かしつつも、新しいことへ挑戦したいという思いを持って転職活動をしているために、その思いを叶えられるかどうかを気にします。

 したがって、求人票にはプログラミング言語、OS、DB、その他ツールなどをできるだけ具体的に記載することで、これらの懸念を払拭させる必要があります。

「業務内容」を書く際のチェックポイント

業務内容を記載していない求人票はないと思いますが、「大手企業向けの業務システム開発をお願いします」など漠然とした内容の記載ではエンジニアはどのような仕事をすることになるのか分からず、不安に思ってしまい応募を避けてしまいます。

 そこで、次のような観点で業務内容を詳細に記載しておくことをオススメします。

  • どの業界の顧客のシステムを開発するのか
  • システム開発においてどの工程に携われるのか
  • 具体的に発生する作業内容としてはどのようなものがあるのか
  • 開発業務以外にどのような社内業務があるのか
  • お客様先で開発するのか、自社で開発するのか

「会社の特徴」は競合との違いを明確に

冒頭にもお伝えしたように、エンジニアの求人は溢れるほどあるために、競合他社と比較して何に優れているのかを明記しておかないと、「特徴が特にないシステム開発会社」と見られてしまいます。

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 そこで、競合他社と比較して、自社にはどのような特徴があるのかを明記しておく必要があります。競合との比較が難しい場合は、自社ならではの強み、魅力を明記しておくのがオススメです。

例えば、システム開発案件では技術選定から携わることができる、キャリア志向に応じてアサインされる案件を選択することができる、最先端技術を用いた研究開発ができるなど、自社の強みとなるポイントを記載しておくと目に留まりやすいでしょう。

 「アウトプットの場」も実は需要

エンジニアが意外と見ているのが、アウトプットする場があるかです。どのような業務に携われるかは最も重要ではありますが、身に付けた知見をアウトプットする場、例えば技術発表会などが頻繁に行われているのかを見ています。

 エンジニアは、学んだ内容を発信して伝えていきたいと考えている方が多く、さらに、アウトプットする環境があるということは、スキルアップできる環境があると思われるために、特に成長意欲が高いエンジニアの方は重視するポイントとなります。

 もし自社でこの種の取り組みをしているのであれば、求人票の中に記載しておくことをオススメします。

「キャリアパス」では数年後イメージを伝達

入社後に目指すべきエンジニアになれるかどうかが判断できるように、キャリアパスを提示することも有効です。

 例えば、エンジニアの中には上流工程には興味がなく、いつまでも技術に触れていたいと考えている方も多くいます。

 したがって、個人のキャリア志向に合わせた多様なキャリアパスが用意されているということを伝えることで、なりたいエンジニア像を目指せるのかの判断になるので、入社後にどのようなキャリアを歩めるのかを記載しておくと良いです。

「就業環境」は残業時間を中心に

長時間労働にならないか、残業時間がどれほど発生するのかという観点は、働く先を選定する上で非常に重視されます。もし残業時間が少ない環境で働くことができるのであれば、平均残業時間を明記しておくとアピールになります。

 明記する基準は平均残業20時間以下です。残業が20時間を超えると、あまりアピールにはならず、ワークライフバランスを保ちたいエンジニアからすると多いと感じてしまうため、平均残業時間が20時間を下回るかどうかで記載すべきかを判断すると良いです。

 残業時間以外には、配属部署の規模や雰囲気、福利厚生が整っているのもアピールポイントになりえます。特にエンジニア向けに、書籍購入制度や資格試験受験料補助など、スキルアップのための福利厚生を用意しているのであれば、求人票に明記しておくと良いでしょう。

「年収」は記載方法がポイント

年収の記載方法も少し工夫するだけで、応募数を増やすことができます。エンジニアが求人票の年収を見る際に、最も見ているのは下限年収です。

 例えば、現職で年収500万円の方が、現職同等以上を希望している場合、年収欄に「300万円〜800万円」と記載していると、500万円以上出る可能性があっても応募しない人が非常に多いです。理由としては、年収300万円を提示されてしまうと思ってしまうためです。

 一方で、年収欄に「500万円〜800万円」と記載されていれば、現職同等以上が保証されていると思い、応募するエンジニアが増えます。

 したがって、求人票を作成するときには、あまり年収幅が大きくなりすぎないようにしなければなりません。若手エンジニアからベテランまで幅広く募集をしているのであれば、若手用求人とベテラン用求人と分けておいたほうが良いでしょう。 先ほどの例では、若手向けを「300万円〜500万円」とし、ベテラン向けを「500万円〜800万円」と分けておけばOKですね。

まとめ

本日ご紹介したエンジニア採用のための効果的な書き方は次の7つです。

  • 「開発環境」はできるだけ具体的に
  • 「業務内容」を書く際のチェックポイント
  • 「会社の特徴」は競合との違いを明確に
  • 「アウトプットの場」も実は重要
  • 「キャリアパス」では数年後イメージを伝達
  • 「就業環境」は残業時間を中心に
  • 「年収」は記載方法がポイント

これら全てを取り入れることに越したことはないですが、全てを取り入れることが難しい場合は、まずは記載できそうなものから書いてみてはいかがでしょうか。訴求力の高い求人票を完成して、エンジニア採用を成功させていきましょう。

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