ITエンジニアの職種|各職種について解説

 2018.07.03  株式会社システムインテグレータ

「ITエンジニア」と聞くと、パソコンの前に座り続けひたすらプログラミングをし続けるというイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かにそうした仕事もありますが、実際にはプログラムを書くことだけがITエンジニアの仕事ではありません。

そこで今回は色々あるITエンジニアの職種についてご紹介します。

システムエンジニア(SE)

コンピューターシステムの企画から設計、開発やテストなど一貫して計画し進めていくための職種です。基本的には様々なエンジニアにタスクを振り分けていくのが仕事ですが、必要に応じて開発やテストに自ら参加することもあります。重要なポイントとしては顧客とのミーティングを重ね、システム開発に関する要件を引き出すことでしょう。顧客が持つ課題を正確にとらえ、それを解決するための正確な提案をするのが良いシステムエンジニアだと言えます。

このため開発はもちろん顧客との対話の中で課題を引き出すコミュニケーション能力や、プロジェクトマネジメント能力など幅広いスキルが求められます。

プログラマ

システムエンジニアが作成した仕様書(設計書)をもとに、実際にソフトウェアのプログラムを作っていくのがメインの仕事です。コミュニケーション能力やプロジェクトマネジメント能力は基本的には必要ないですが、その分高い技術力が要求されます。

JavaやC#、Ruby、Perl、PHP、Python、Scala、COBOLなどプログラミング言語は多数存在しますが、広い知識と技術を持ちつつ、最新のプログラミングの傾向を理解し、さらに開発言語のスペシャリストでもあることで良いプログラマーの条件です。

ネットワークエンジニア

ネットワークとは業務システムやクライアントパソコンなどを繋ぐ通信網です。このネットワークの設計、構築、運用、保守を行うのがネットワークエンジニアの仕事です。ルータ、スイッチ、DNS、ファイアウォール、通信プロトコルなどネットワーク通信に関する様々な技術に明るいことが良いネットワークエンジニアの条件でしょう。システム開発を担当するプログラマーとはだいぶ毛色が違うので、求められる技術も異なります。

システム環境のパフォーマンスを維持したり向上するためにはネットワークの最適化が欠かせないのでとても重要な仕事です。

データベースエンジニア

データベースとは膨大かつ多種多様なデータが保管されている箱のようなものです。中ではデータが整理された状態で保管され、必要に応じてアプリケーションからデータを書き込まれたり引き出したりします。このデータベースの設計、構築、運用、保守を行うのがデータベースエンジニアです。

業務システムにはデータベースが欠かせないため重要な仕事です。効率的な設計やパフォーマンスを出すためのチューニング、必要に応じでストレージなどのハードウェアの知識も求められ、トータルで最適化できる視点と技術を持っているのが良いデータベースエンジニアの条件でしょう。

サーバーエンジニア

サーバーの設計、構築、運用、保守を行うのがサーバーエンジニアです。サーバーはシステムを動かすための土台のようなもので業務システムに合わせてリソースを確保しなければなりません。最近ではサーバー仮想化やクラウドコンピューティングなどの登場によって、以前にも増して多様な知識や技術が必要な仕事でもあります。またサーバーを動かすためのOSやハードウェア、ネットワークなど様々な要素が関係するため、幅広い知識が求められます。

Webエンジニア

WebサイトやECサイトのなどインターネット上のサービスの設計、構築、運用、保守を行うのがWebエンジニアです。主にWebアプリケーションやWebを通じて操作するシステムの開発などを担当します。特にWebアプリケーションなどは脆弱性(セキュリティ上の欠点)が発生しやすく、第三者による情報流出の危険性があるためセキュリティに関する知識や技術も求められます。

フロントエンドエンジニア

主にHTMLやCSSというマークアップ言語を使用してWebサイトのデザインを作っていくのがフロントエンジニアです。これに対しWebエンジニアをバックエンドエンジニアと呼ぶこともあります。HTMLやCSSは高度なプログラミング言語ではないので、初心者でも比較的習得が簡単です。また実際のユーザーの操作感(ユーザーエクスペリエンス)なども含め、利用する人の使い心地や満足感を左右する重要な役割です。

テストエンジニア

情報システムにて品質保証部や品質管理部などと呼ばれ、完成したシステムのテストを中心に行う仕事です。日本企業ではテスト専門部を設けているところは少ないのですが、海外では品質担保の観点からテスト部門が当たり前に存在します。システムが想定通り作動するか、パフォーマンスに問題はないか、セキュリティは担保されているかなどを確認します。

セールスエンジニア

IT技術に関する知識をもちわせている営業職をセールスエンジニアと呼びます。営業部門と同行して顧客に会い、技術面のアドバイスや交渉などを行います。顧客側のIT担当者と問題なく会話できるだけの知識と、知識が無い人にはわかりやすく説明するためのスキルが大切です。

フィールドエンジニア

客先でシステムの導入やネットワークの構築などを行う仕事をフィールドエンジニアと呼びます。自社システムに関するトラブルが発生した際は真っ先にかけつけて解決するのも仕事の一つです。最近ではフィールドエンジニアの生産性を高めることで、顧客満足度を高めようという動きが活発化しているため重要性が高まっている仕事です。

サポートエンジニア

主に顧客からの電話に対応したトラブルを解決したり疑問を解消するのが仕事です。電話やメールで要件を正確に聞き出すスキルと、要件に応じて的確な指示を出すことが求められます。電話やメールでの対応では不十分なときはフィールドエンジニアのように現場に訪問することも少なくありません。

さいごに

もう少し幅広くIT業界の基礎知識を知りたいという方には、以下の記事がおすすめです。よろしければ参考になさってください!

ブログ:エンジニア採用担当者が知っておくべきIT基礎知識


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