Webエンジニアの新卒採用で失敗しないための3つのポイント

 2021.05.25  株式会社システムインテグレータ

Webエンジニアの人材不足が叫ばれる昨今、新卒採用で優秀な人材を確保することは、各企業の喫緊の課題です。今回は新卒採用の失敗の理由から、成功するための3つのポイントを導き出し、新卒に望むべきスキルセットと合わせてご紹介します。これから新卒採用にあたる担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

Webエンジニアの新卒採用で失敗してしまう理由とは

企業はなぜWebエンジニアの新卒採用で失敗してしまうのでしょうか。それはIT業界の現状や採用システムの問題など、多数の理由が絡んでいます。以下に詳しくご説明していきましょう。

慢性的な人材不足で人が集まらない

今はほとんどの企業が業務にITを活用しており、IT人材の需要は増加の一途をたどっています。一方、専門スキルを持った人材の供給は、急速に増える需要に追いついていないのが現状です。
人材不足がどれほど深刻であるかは、経済産業省が2016年に発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」を見るとよく分かります。この調査結果によると、2015年の時点ですでに約17万人のIT人材が不足しており、さらに2030年には不足人数は約79万人にも膨れ上がると予想されています。

ただでさえ人材不足の昨今、高いスキルを持った新卒の学生は、多数の企業が取りあう状況になっています。新卒採用で企業が求める能力を持った学生を集めるのは、ますます難しい状況になっていると言えるでしょう。

人材の育成に長い時間がかかる割に離職が多い

いくら専門的な勉強をしていても、資格をたくさん持っていても、実務経験のない新卒の学生は即戦力ではありません。学生が新卒で採用されてから、現場で能力を発揮できる人材になるまでには、一定の育成期間が必要になります。

しかし最近はIT業界が売り手市場ということもあり、ある程度経験を積むと独立してフリーになったり、より条件のよい企業に転職したりする人が絶えません。また、職場環境が合わず離職する人も一定数います。
せっかく長い時間をかけて育成しても、使える人材になった頃に辞めてしまう人も多いため、新卒採用に難しさを感じている企業も多くあるのが現状です。

学生がWebエンジニアの現場を理解できていない

新卒の学生のほとんどは、実務未経験者です。中にはアルバイトでWebエンジニアの経験をしている例も稀にありますが、多くの学生はWebエンジニアとして働くことの本質やそのイメージがついていません。

そのため、働き始めてから「こんなはずじゃなかった」と理想と現実のギャップに悩むことがあります。また新卒採用では現場の人間が関わることなく選考が進められることが多いため、採用された後で現場が求める人材とのミスマッチが生じることもあります。

このようなことが起こらないために、企業側は説明会や面接の時点で、Webエンジニアの仕事内容を詳細に説明する必要があります。
できれば現場に携わる人間が、ひと月や半年単位での業務内容を説明することが望ましいでしょう。通常と繁忙期それぞれの業務量や残業量などをしっかりと説明して、理解を得ることはとても重要です。
そうすることで採用担当者が求める人材と、現場が求める人材、学生が職場に求める条件のミスマッチを最小限に止めることができます。

Webエンジニアの新卒採用で成功するための3つのポイント

Webエンジニアの新卒採用で成功するためには3つポイントがあります。以下に詳しくご説明するので、参考にしてください。

企業の特徴や強みを4種類に分割する

企業の特徴や強みを4つの種類ごとに分けて理解することで、説明会や面接、求人票などにおける企業のアピールポイントを詳しく説明できることが大切です。

  • 事業の特徴
  • 開発風土
  • 職場環境
  • スキルアップ

これらの4つの種類の事柄に関して、特徴や強みを企業が理解することが最初のポイントです。事業の特徴はどんなところなのか、会社の事業の細かな特徴、開発風土においては、技術力や最新技術が使われるのか、職場環境ではワークライフバランスが整っているか、スキルアップでは教育が積極的に行われるのか。しっかりと分類を行い、企業の特徴を理解することが必要です。企業自体がそれを説明できなければ、新卒は企業に対して魅力を感じられないでしょう。

理系学生だけでなく文系学生の採用も視野に入れる

Webエンジニアというとどうしても理系のイメージがありますが、最近は文系の学部を卒業し、エンジニアとして就職する人も増えています。

Webエンジニアはただデータを構築するのではなく、Webというクリエイティブな空間を作り上げる、ものづくりの職人でもあります。ものづくりの過程では、文化や芸術を広く学んできた文系学生の知識も、大いに生かせるでしょう。

優秀な文系学生を集めるためには、理系学生とはまた違ったアプローチが必要です。文系学生でも簡単なプログラミングができる人は多くいますが、「エンジニアなんて自分には無理」と思い込んでいる場合もあります。新卒募集の際は、文系学生の理系職種に対する苦手意識を払しょくする工夫が必要でしょう。

ダイレクトリクルーティングで積極的な人材確保を

前述したように、ただでさえIT業界は人材不足で、優秀な学生は企業同士で取り合いになっているのが現状です。そのため、企業側のニーズに合った人材確保のためには、採用者が主体的に動いて学生を採用する、ダイレクトリクルーティングを行う必要があります。

イメージしやすい方法としては、リクルートサイトや企業説明会を通して採用したい学生をスカウトする、大学や専門学校に採用担当者が赴いて説明会を行うなどが挙げられます。

また、地方に目を向けるのも一つの方法です。地方には多数の国立大学がありますが、首都圏に比べ情報が少ないため、就職活動を始めるのが遅い傾向にあります。

加えて面接に赴くのに交通費がかさむことなどが理由で、首都圏の企業への就職活動に二の足を踏んでいる学生も少なくありません。しかし、企業側から地方の大学に赴き説明会を開いたり、採用活動を行うことで、優秀な学生を獲得できる可能性があります。

企業が新卒のWebエンジニアに求めるべきスキルセットとは

新卒のWebエンジニアに対して求めるべきスキルセットは主に3つあります。以下にそれぞれの詳しい解説と、その見極め方をご紹介します。

IT全般の基礎知識

新卒のWebエンジニアに対して、求めるものは即戦力ではありません。とはいえ、専門職なのですからIT全般の基礎知識は身に着けている必要があります。具体的には、コンピュータの仕組みやコンピューター言語、サーバー、ネットワーク、セキュリティ、システム開発やテスト技法に関する知識などです。

また、他人からのアドバイスを聞いて知識を実際の仕事に活かしていくには、学習意欲も大切です。

採用の際は、資格の数など履歴書の項目だけにとらわれず、他人の話に耳を傾けられる素直さや、成長したい意欲なども面接で見極める必要があります。

論理的思考力(ロジカルシンキング)

論理的思考力(ロジカルシンキング)とは、筋道を立てて解説や説明を行える能力のこと。このスキルはWebエンジニアにとって、最も必要とされる要素の一つです。

なぜなら、コンピューターはすべてプログラムに基づいて動くため、その処理手順が整合性に欠けていると、バグが生じてしまうからです。また、システムに不具合が起こった場合、原因を究明するためにもロジカルシンキングは欠かせません。

学生がロジカルシンキングを備えているか見極めるためには2つの方法があります。1つ目はペーパーテスト。メリットは面接官によって判断基準がばらつくことなく公正な判断ができることですが、時間や労力のコストがかかるのがデメリットです。

2つ目の方法は面接ですが、学生からロジカルシンキングを引き出すためには、質問にもいくつか工夫が必要です。

まずはYES・NO形式ではなく、自由な形式で答えられる「オープンクエスチョン」であること。さらに「どうしてそう思うのか」と根拠を述べさせることで、思考の過程を可視化できます。理由については、一つではなく複数回答させると、より柔軟にロジカルな思考を展開できる人であるかが分かります。

また、ある質問に対して、企業側が準備したいくつかのキーワードを用いて回答させる方法もあります。ルールを守って即興で文章を組み立てることは、高いロジカルシンキング能力が必要なため、辻褄の合った回答ができるかは、一つの判断基準になるでしょう。

コミュニケーションスキル

企業に属する以上、どんな仕事でも一人で行うことはありません。たとえ一人でパソコンに向かう作業であっても、Webサイトはチームで作成するものです。仕事を円滑に進めるためには、相互の役割分担や現在の進捗状況などの情報交換が欠かせません。

また、クライアントとの打ち合わせでは、相手の希望を的確に掬い上げたり、こちらの意見を端的に伝えなければなりません。そんな時に欠かせないのがコミュニケーションスキルです。

学生のコミュニケーションスキルを見抜くためには対面の面接も重要ですが、グループワークを活用してもいいでしょう。学生同士で討論やゲームを行うことで、それぞれの学生が集団の中でどのように他者とコミュニケーションを取っているか、第三者的な視点で観察することができます。

まとめ

Webエンジニアの新卒採用の失敗例や、成功するための3つのポイント、新卒に求めるスキルセットについて解説しました。
新卒で優秀な人材を確保するには、採用担当者が積極的なアクションを起こし、企業の魅力を学生達に伝えることも大切です。記事でご紹介したアドバイスを、ぜひ実際の採用活動にお役立てください。


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