Oracle Cloudにも接続できます
Oracle社より提供されているOracle Cloudサービスを、すでにご利用されている方も、これからご利用になる方も心配はいりません。
SI Object Browser for Oracle 18(以下OB)では、オンプレミスと同様の操作感覚でOracle Cloudに接続し利用することができます。
今回はOracle Cloudに接続する方法を紹介します。
2種類の接続方法
Oracle Cloudに接続する方法は2種類あります。
- SSHトンネルを利用して接続する(SSH用のポート(22)を開ける場合)
- オンプレミスと同じように接続する(DB用のポート(1521)を開ける場合)
Oracle Cloudの設定で、どのポートを開けるかによって接続方法が異なります。
通常は、セキュリティ上の観点からDB用のポート(1521)を開けるということは無いかと思うので、SSHトンネルを利用して接続する方法になるかと思います。
ただし、OB単体ではSSHトンネルの機能を有していないため、別の方法でSSHトンネルを利用したデータベース接続を行う必要があります。
その場合、サードパーティーの SSH クライアントを使用する方法があります。
今回は一例として、Puttyを利用した場合の接続方法を紹介します。
SSHトンネルを利用して接続する(SSH用のポート(22)を開ける場合)
Oracle Cloudのポートを開けない場合はこちらの方法になります。
方法としては、Puttyを利用して接続を確立し、そこからOBを接続します。
まず、Puttyのセッション設定を以下のとおり設定します。
ホスト名にはOracle Cloudで設定しているパブリックIPを入力します。
次に、データ設定を以下のとおり設定します。
次に、認証の設定を行います。
Oracle Cloud構築時に作成した鍵情報が必要になりますので、事前に用意しておきましょう。
次に、トンネルの設定を行います。
受け側にはクライアント端末の情報を、送り先にはOracle Cloudの情報を入力します。
次に、セッションの設定に戻り、以下の設定を行います。
開くボタンをクリックすると以下の画面になるので、秘密鍵のパスワードを入力します。
以下のようになれば、SSHトンネルでオープンした状態です。
この画面は閉じないようにして、OBを起動します。
データベース情報には、「LOCALHOST:<ポート>/<データベース名>.<ホストドメイン名>」
を入力して接続します。
以降は、オンプレミスと同様の操作でデータベースを参照できます。
オンプレミスと同じように接続する(DB用のポート(1521)を開ける場合)
Oracle Cloudのポートが空いている場合は、特別な設定は必要ありません。
OBのデータベース情報に、「:<ポート>/<データベース名>.<ホストドメイン名>」を入力して接続します。
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Oracle Cloud とOB
いかがでしたか。Oracle Cloudが接続先となっても、OBはこれまで通り利用できるので、心配せずにデータベース構築、移行作業を行えます。
作業効率を向上させるには、OBを利用することがとても有効です。
Oracle Cloudの利用でサーバの管理作業が削減したとしても、利用ツールが足を引っ張り、作業効率が下がってしまっては元も子もありません。
利用ツールの兼ね合いで、データベースのクラウド移行に二の足を踏んでいる方も、これを機にぜひOracle CloudとOBの組み合わせを検討してみてください。
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