適用分野1:製造業の試作工程、量産準備工程 の効率化
工程表の進捗状況、作業工数、要員負荷の見える化
2.進捗の計画と実績の対比
(計画だけの進捗管理から脱却)
工程表を紙で配布しているだけなら、OBPMに切り換えて計画と実績を対比するデータ管理に変えよう。
個々の作業が工程表通りに進まないことはありますが、既に実態と合わなくなった工程表をそのままにしているケースもよく見受けられます。ガントチャートの特徴は、工程表(スケジュール計画)を作成するだけでなく、実績を対比させて進捗状況をトラッキングできることです。ガントチャートを使って進捗実績をトラッキングしておけば、遅れをリカバリーするプランがタイムリーに立てられ、計画(工程表)の見直しが行われるようになります。
3.進捗の自動計算
(お絵描きツールからの脱却)
Excelやガントチャートツールでスケジュールを描くだけなら、OBPMに切り換えて機能的に活用してみよう。
ガントチャートで管理される工程やタスクは、本来、階層型で管理されます。大工程と中工程と小工程の関係も階層構造であり、それぞれの工程の中のタスクも階層構造となります(これをWBS:Work Breakdown Structureと呼びます)。階層構造(ブレークダウン)の各タスクには、「計画工数」と「進捗率」があり、それらの積算した合計値が上位タスクの進捗となります。
例えば図のようにタスクXの配下にタスクA(計画工数20H)とタスクB(計画工数40H)がある場合、上位のタスクXの計画工数は60Hとなります。そして、タスクAの進捗率が50%、タスクBの進捗率が25%だった場合、上位のタスクXの進捗率は(50%×20H + 25%×40H) / 60H となり33.3%となります。ガントチャートはこのような進捗の積上計算ができるので、常にプロジェクト全体の進捗状況を数値で把握することができるのです。
図:タスク進捗の積上げ計算
4.スケジュールと作業工数を一緒に把握
(スケジュールだけ管理からの脱却)
スケジュールと作業工数を別々に管理しているなら、OBPMに切り換えて両方合わせて把握しよう。
可能ならもう一歩進んで進捗と工数を一緒に管理してみましょう。ガントチャートの各タスクには「計画工数」に対する「実績工数」があります。ここに直接値を登録するのではなく、毎日の「工数入力」機能により日々の作業報告をした値が実績工数に反映されます。これにより、スケジュールの計画と実績の対比に加えて、作業工数の計画と実績も管理することができるのです。さらにOBPMはタスクの進捗報告をもとに、進捗と工数の関係を一目で表すことのできるEVMグラフが自動的に作成されますので、プロジェクトの健康状態を進捗と工数の両面でパッと把握することができます。
WBSやクオリティゲートの標準化
組織で工程・タスク(WBS)や品質基準の標準を持つ(標準を利用した計画設定)
標準を持たず、以前やったプロジェクトをコピーしているなら、OBPMに切り換えて標準化を進めよう。
プロジェクトの成功の秘訣は、良い計画を立てることです。そして、良い計画は標準があるからこそ誰でも簡単に立てられます。標準を持たない組織はどこかでやった類似プロジェクトを探してそれをコピーして計画を立てるしかありませんが、このような属人的な作業だと優れた計画を立てられません。OBPMでは、図のようなドメインという機能によりWBSや品質基準(クオリティゲートの基準)などの標準を持つことができ、新規プロジェクトの計画を立てる際に最も適した標準を引用することができます。
図:標準を利用した計画設定
プロジェクト管理力強化に役立つ資料「OBPM Neoサービスご紹介資料」