クラウドデータベースの基本・活用例

 2024.07.10  株式会社システムインテグレータ

近年、インターネット上でITリソースを柔軟に利用できるクラウドサービスが急速に普及しています。特にクラウドデータベースサービスにより、自社内にサーバーや大容量のストレージを設置することなく、大量のデータを効率的に保存することが可能です。

本記事では、クラウドデータベースの基本について詳しく解説します。

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クラウドデータベースとオンプレミスデータベースの違い

オンプレミスとは、従来のように組織内にサーバーやネットワーク機器を所有してインフラ環境を構築する方法です。この方法と、クラウドデータベースとの違いを以下の表にまとめました。

特徴

クラウドデータベース

オンプレミスデータベース

初期投資

低コスト
(サブスクリプション型)

高コスト
(サーバーなどハードウェアの準備が必要)

運用コスト

使用量に応じた料金体系で調整しやすい

維持管理費、電力費、人件費など運用コストがかかる

スケーラビリティ

高い
(必要に応じてリソースの拡張が可能)

制限あり
(物理的なハードウェアの追加が必要)

管理負担

低い
(プロバイダーがインフラ管理を担当)

高い
(企業自身がインフラ管理を行う)

導入スピード

高速
(数分から数時間で利用開始可能)

遅い
(インフラ構築に数週間から数か月必要)

可用性・信頼性

比較的高い
(プロバイダーが冗長化やバックアップを提供)

企業の対応次第
(高可用性を実現するには追加コストが発生)

セキュリティ

プロバイダーによる一律の対策

企業ごとのセキュリティ対策

カスタマイズ性

限定的
(サービス範囲内)

高い
(企業ごとに自由にカスタマイズできる)

リソースの柔軟性

高い
(オンデマンドでリソース調整可能)

低い
(物理的な制約が多い)

障害対応

プロバイダーが対応

企業が対応

メンテナンス

プロバイダーが自動で実施

企業自身で計画・実行

このような違いから、クラウドデータベースにはオンプレミスデータベースと比較して多くのメリットがあります。

クラウドデータベースを利用するメリット


安価かつ短期で導入できる

クラウドデータベースの大きなメリットは、初期投資が低く、迅速に導入できる点です。従来のオンプレミス環境では、サーバーやストレージの購入、設置、設定に多大な時間とコストがかかりますが、クラウドデータベースではこれらの手間を省けます。
インターネットに接続するだけで、数分から数時間でデータベースのセットアップが完了し、ビジネスのスピード感を保つことができます。

どこでも利用できる

クラウドデータベースは、インターネット接続さえあれば、場所を問わずアクセス可能です。リモートワークや出張先、海外拠点からでも同じデータベースにアクセスできるため、業務の柔軟性が大幅に向上します。

運用コストが安い

クラウドデータベースは、運用コストが抑えられます。オンプレミスでは、サーバーのメンテナンスやアップグレードなどの継続的なコストがかかりますが、クラウドデータベースではこれらの運用はプロバイダーが実施します。さらに、自動バックアップや災害復旧機能も標準で提供されるため、追加の保守費用も削減できます。

リソースを柔軟に変更できる

クラウドデータベースは、必要に応じてリソースを動的に変更できる柔軟性があります。ビジネスの成長に伴い、データベースの容量や性能を迅速にスケールアップできるため、需要の変動に対応しやすくなります。

クラウドデータベースの活用例

ECサイト

大規模なECサイトでは、商品情報、在庫管理、顧客情報、注文履歴など、膨大なデータを管理する必要があります。クラウドデータベースを活用することでリソースを柔軟に調整できるだけでなく、スケーラブルなデータ管理が可能になり、ピーク時のトラフィックにも対応できます。

モバイルアプリケーション

チャットアプリなどのモバイルアプリケーションは、ユーザーがどこからでもアクセスできる必要があり、リアルタイムのデータ同期が求められます。クラウドデータベースを活用することでリアルタイム同期が可能です。また、高い可用性とセキュリティを維持し、データを管理できます。

ビッグデータ分析

クラウドデータベースでは、データ分析が可能なサービスが存在します。大規模なデータセットを迅速に処理し、分析できるだけでなく、データ量の増加にも柔軟に対応できます。

クラウドデータベースの例

AWS

Amazon Web Services (AWS) は、クラウドコンピューティング市場で最も広く利用されているプラットフォームの一つです。AWSのクラウドデータベースサービスには、Amazon RDS、Amazon Aurora、Amazon DynamoDBなどがあります。

Azure SQL Database

Microsoft Azure SQL Databaseは、MicrosoftのクラウドプラットフォームであるAzureが提供するリレーショナルデータベースサービスです。このサービスは、オンプレミスのSQL Serverと完全な互換性を持ち、既存のSQL Serverアプリケーションを簡単に移行することができます。

OCI Database

Oracle Cloud Infrastructure (OCI) Databaseは、Oracleのクラウドプラットフォームで提供されるデータベースサービスです。OCI Databaseは、Oracle Databaseの強力な機能をクラウド上で利用できるフルマネージドサービスです。中でもOracle Autonomous Databaseは、機械学習を活用して自動化されたデータベース管理を提供し、パフォーマンスチューニング、スケーリング、パッチ適用、セキュリティ更新を自動で行います。

まとめ

本記事では、クラウドデータベースについてご紹介しました。クラウドデータベースはオンプレデータベースと違い、プロバイダーが管理するハードウェアを利用するため、初期コスト、運用コストを抑えることができます。また、高い可用性や柔軟なリソース調整などが利用できるため、大量データの管理にも活用できます。
クラウドデータベースにはAWS、SQL Databaseなどさまざまなサービスが存在するため、要件にあったサービスを選択することが大切です。

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