SAPだけじゃない!定番ERPパッケージの違いを比較

 2020.11.02  株式会社システムインテグレータ

近年、煩雑化しやすい業務管理を効率的に行うために、業務管理ツールの導入を検討する企業が増えてきています。業務管理ツールといえば「SAP」が人気ですが、似たような言葉に「ERP」というものもあります。当記事では、これらの違いや特徴、そして定番のERPパッケージなどについて詳しくご紹介します。

ERPとは

「ERP」とは「Enterprise Resource Planning(経営資源計画)」の略称で、生産管理手法のひとつである「MRP(Material Resource Planning)」を一般の企業経営向けに展開したものです。

本来は、経営に必要な経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を総合的に管理し、合理に基づいた経営活動を行う取り組みのことをいいますが、現在では専ら、この管理作業をソフトウェア化した「統合基幹業務システム」を指す語として使われています。

ERPを導入することによって、上記の経営資源の一元管理が可能となるため、スムーズな経営判断を下せるようになります。また、基幹業務の情報が企業全体に可視化・共有されることで、業務効率の向上にも寄与します。つまるところ、経営活動に必要な情報の管理をサポートし、業務担当者への負担軽減にもつながる便利なシステムといえます。

ERPにはクラウド型のパッケージも数多く登場しており、初めてでも導入しやすい点が魅力です。近年では、大企業だけでなく中小企業でも導入が進んでおり、今後もその活躍が一層期待されています。

ERPに統合されている主な基幹システム・業務システム

ERPでは、経営上不可欠な「基幹システム」と業務を円滑化する「業務システム」の2つを連携することにより、従来の基幹システムにあった諸々の課題を解決し、現代のニーズに即した柔軟性を実現しています。

ERPに統合されている主な基幹システム・業務システムは、以下の通りです。

  • 財務会計システム
  • 生産管理システム
  • 仕入管理システム
  • 会計管理システム
  • 人事給与システム

このほかにも、勤怠管理や在庫管理、顧客管理など、製品ごとに様々なシステムが統合されています。

ERPとSAPの違いとは?

「SAP」とは、ドイツのヴァルドルフに本社を置くヨーロッパ最大級のソフトウェア開発会社「SAP社」が開発・提供するERPパッケージのことです。ERPが先述の業務管理ソフトウェアの総称であるのに対し、SAPはその製品のひとつと覚えておけば間違いはないでしょう。

SAPは初期コストこそ高額なものの、大幅な業務効率化やコスト削減に役立ち、さらに業務の変動時にも柔軟に対応できる点から、数あるERPパッケージの中でもひときわ高いシェア率を誇ります。

ERPのメリット・デメリット

ここからは、ERPの主なメリット・デメリットについて解説します。それぞれよく理解した上で、導入を検討しましょう。

ERPのメリット

情報の一元管理が可能

先述した通り、基幹業務の情報を一元管理できることが最大の魅力です。経営者が欲しい情報をいつでも確認・利用できるため、経営判断の助けになります。

業務効率アップ

基幹システムと業務システムの連携によって、それまで行ってきた無駄な作業が減り、業務効率の向上につながります。

従来のシステムでは、例えば取引の発生時に販売管理システムや顧客管理システムなど、いくつかのシステムを跨いで情報入力する手間がありましたが、システムの集約化により、こうした複雑なプロセスを踏む必要もなくなります。

初期コストの削減(クラウドERP)

通常、ERPは導入時に多額のコストがかかりますが、クラウド型のERPパッケージであれば初期コストを大幅に削減できます。従来のオンプレミス型とは違い、自社サーバーを構築せずとも導入できる上、「Gmail」などと同様に導入自体も簡単に行えるため、導入時にかかる費用や時間が抑えられるのです。

また、システム運用に関してもベンダー側に一任できるため、運用コストも月々の利用料のみで済むケースがほとんどです。

ERPのデメリット

パッケージ選定が難しく、選ぶのに時間がかかる

ERPはパッケージ数が豊富なため、自社に最適なパッケージを見定めるまでに時間がかかることがあります。まずは人気のパッケージから順にチェックし、自社に適しているかどうか一つひとつ検討することがおすすめです。

外部にデータを置くことにセキュリティ上の不安が残る(クラウドERP)

クラウド型の場合、外部サーバーに社内データを保管するため、セキュリティ面での不安が残ります。もっとも、クラウド型は常に最新のセキュリティを維持しているため、自社のセキュリティ対策よりも優れているケースが多いというのが実情です。

それでも不安な場合は、こまめにログを監視し、有害なソフトウェアやコンピューターウイルスなどへの迅速な対応ができるよう、仕組みを整えておくのが有効です。

社内への徹底した周知が必要

ERPは業務効率化を図る都合上、既存の業務の流れを変えてしまう恐れがあります。そうなれば、業務効率化とは真逆の結果をもたらすことにもなりかねません。ERP導入前後の業務フローをよく確認し、あらかじめ想定し得る影響を社内に徹底周知した上、その対策を講じておくことが大切です。

押さえておきたい定番ERPパッケージを比較

最後に、導入実績が多い人気のERPパッケージを3つご紹介します。各製品の強みをもとに、それぞれどのような企業に適しているのかも併せてご案内しますので、ぜひ参考にしてください。

SAP

パッケージタイプ

  • オンプレミスおよびクラウド

利用料金

  • 見積もりの上、要相談

特徴

  • 中小企業~大企業まで対応できるERP
  • 在庫管理や販売、購買、財務、顧客など広範囲をカバーできる
  • 業務の急な変動にも対応できる高い柔軟性

向いている企業

  • 高い信頼性や豊富な実績のある製品を選びたい企業
  • 様々な業務を一手に管理したい企業
  • 将来的な業務内容や方針の変更も見据え、長い目で利用したい企業

・参考サイト:https://www.sap.com/japan/index.html

GRANDIT

パッケージタイプ

  • オンプレミスおよびクラウド

利用料金

  • 見積もりの上、要相談

特徴

  • 1,200社以上の導入実績があり、様々な業種に対応可能
  • 特に製造業、工事業に強く、見積・受注から保守サービスまで一元管理
  • 段階的に機能を追加でき、初期費用を抑えて導入しやすい
  • デモの依頼が可能で、使い勝手を事前に確認できる
  • クラウド運用サポートがあり、運用コストを最小限に抑えられる

向いている企業

  • ・コストをなるべく抑えつつ、将来的にスケールアップしたい企業
  • ・事前に使い勝手を確認してから、導入を検討したい企業

・参考サイト:https://products.sint.co.jp/grandit

Oracle

パッケージタイプ

  • オンプレミスおよびクラウド

利用料金

  • 見積もりの上、要相談

特徴

  • オンプレミス版ERPの機能が豊富で、段階的に追加可能
  • 財務会計を中心とした様々な業務をカバーできる
  • AIによるリアルタイムでの分析が行える

向いている企業

  • セキュリティに強く、実績のある製品を選びたい企業
  • リアルタイム分析による意思決定の効率化を図りたい企業

・参考サイト:https://www.oracle.com/jp/index.html

まとめ

ERPへの理解を深めることは、合理的な経営活動を行う上で欠かせない要素となりつつあります。ERPの導入により様々な業務の効率化・省人化が実現すれば、企業全体の生産性も上がり、大きなメリットが期待できます。近年では、クラウド型のERPも増えてきていますので、この機会にぜひ検討されてはいかがでしょうか。

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