株式会社システムインテグレータ 製品企画室 横山弘典(@yokoyantech)
はじめに
東京都豊島区にある私立の由緒正しい中高一貫の名門校、立教池袋中学校・高等学校の数理研究部のみなさんに、アルゴリズム教育の一環として以前よりTOPSICを楽しくご利用いただいております※。
今回、そのご縁で立教池袋高等学校の生徒さんから「キャリア学習プログラム」のインタビューを弊社のエンジニアがお受けすることになりました。
※「プログラミングスキル判定サービス「TOPSIC」を通じてアルゴリズムを学ぶ~立教池袋中学校・高等学校 数理研究部の挑戦」
キャリア学習プログラムとは?
同校では、高校1年生の生徒さんを対象に“自分の将来を今から考える”という目的で、キャリア学習週間を設けられており、各自が業種や仕事を調べ、それにかかわっている人に訪問してインタビューしたうえで、レポートにまとめられるのだそうです。
「アプリケーション開発や、ネットワーク系のエンジニアの方にインタビューして、知識を深めたい」とのことで、弊社もTOPSIC開発担当の私と、AI系のAISIA-AD開発担当の今井がメインで対応しました。二人ともAWSとAzureを活用して製品を作っています。
生徒さんの行動力とITリテラシーの高さに驚いた
今回お越しいただいたのは高校1年の生徒さん6名!みなさん受け答えもはきはきしており、とっても優秀な生徒さんたちとお見受けしました。
そんな初々しい生徒さんたちをみて、自分の高校生時代を思い出しました。私が16歳の頃は、企業を自分の足で訪問するということは、思いつきもしませんでした・・・。
生徒さんだけで自分たちの世界とは異なる、しかも行ったこともない一般の会社を訪問してインタビューするという試みは、とても素晴らしいなぁと感じました。
また、立教池袋高等学校の生徒さん達は、みんなお揃いのタブレット端末を持っていました。
なんとMicrosoftのSurfaceを入学後に全員購入するとのことです。しかも同校では、Surfaceを使って授業を受けることが多いのだそうです。羨ましいです!
先生からのテスト範囲の連絡などについても、専用のICT支援アプリを通して通知されるのだそうです。そのため、Surfaceやスマートフォンの中にアプリを入れているとのこと。
高校1年生にして、既にITリテラシーは大人と変わらない水準にあるなぁと感じました。
当社の説明
まず、人事の松村から、当社がどんな会社なのかを簡単に説明させていただきました。某社の調査によると、長く働き続けられる会社のランキング14位、埼玉県の生涯年収第1位だそうです。
私自身も、休みが取りやすい社風であったり、フレックス制度を使って柔軟な働き方ができたりと、働きやすい会社だと思っています。
インタビュータイム!
あらかじめ質問項目をきっちり整理されていました。さすが優秀な生徒さん!
質問内容
- 1日のスケジュールはどんな感じ?
- なぜこの仕事を選んだのか?
- システム開発の流れとは?
- この仕事をしていて楽しいのはどんなときか?
- この仕事をしていて大変なのはどんなときか?
- 一番忙しい時期はあるか?
- エンジニアになるために必要な能力は?
- 1つのプロジェクトを立ち上げるときに何人関わるのか?
- AWSとはなにか?
- 高校生のときに学んでおいたら良かったことはなにか? [RELATED_POSTS]
お話した内容(ざっくりおまとめ)
ITエンジニアは、大変ですが、とても楽しい仕事です。一生勉強し続けることが求められるため、好奇心を持ち続けて学び続ける力が必要となります。
私自身、10年前はオブジェクト指向の言語や、クラウドコンピューティングの技術は使っておらず、キャリアを重ねることでキャッチアップし続けてきました。
おそらく今から10年後は、今と全く違うことをやっていると思います。
エンジニアという仕事を選んだ理由は様々だと思いますが、私と今井で共通していることは、「技術を使っていろんなことをやりたい!」ということでした。
エンジニアは自分の想像したことを、自分の手で創造することができる素晴らしい仕事です。技術を使って世の中の課題や問題を解決することで、お客様に喜んでいただき、対価としてお金をいただく仕事です。
また、ITは水道や電気と同じように、人々の生活に欠かせないインフラとなったため、サービスやシステムにトラブルが発生した際には、急いで復旧する必要があります。
そのため、厳しい局面に立ち向かうこともあります。
また、エンジニアに必要な能力は、数学と国語ではないか、という意見が出ました。
自分の思考をわかりやすく言語化して書いたり、喋ったりするには論理的な思考が必要になります。また、無駄がないプログラムを書くためにも必要です。
特に、これから人工知能の仕事に携わる人達は、数学を学ぶと良いでしょう。人工知能の技術は確立や統計など、数学がベースとなることが多いためです。
また、将来に向けての勉強だけでなく、高校生という多感な時代にこそ「一生付き合える仲間を作る」ということが将来的な成長につながるのでは?という熱い意見も出ました(笑)。
社内見学!
インタビュー後は、当社の中を見学していただきました。見学の過程で、AI開発担当の今井から、当社のAIサービスであるAISIA-ADの実機を使って、製造業の部品の異常を検知するデモを行いました。
当社はTOPSICだけでなく、機械学習を使ったAIサービスも作っています。具体的にどうやって異常を検知しているのか、生徒さんから様々な質問を受けました。
AIという曖昧な言葉ではなく、AIを使った実際の製品に触れることで、少しでも生徒さんたちの理解が深まればと思います。
まとめ
最後は当社エントランスにて集合写真を撮りました。
我々も16歳の生徒さんからの質問を受けることで、初心を思い出すことができました。
みなさんが、今後自分たちの進路を考えるにあたり、私達の話が参考になれば幸いです!
- カテゴリ: