導入事例:株式会社アイ・エス・アイソフトウェアー様
「客先常駐プロジェクトをスマートフォンで把握」
事例のポイント |
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創業30年と歴史と実績のある独立系受託開発社:株式会社アイ・エス・アイ・ソフトウェアー(以下、ISI)。受託と派遣の比率50:50を維持しながら、今後はもっとソリューションの受託開発を増やしていきたいISIに、プロジェクト管理を強化していくためのポイントを伺いました。
株式会社アイ・エス・アイソフトウェアーについて
3つの専門分野に知識と経験をもっているエンジニア集団
ISIは30年前、都社長氏がスポーツメーカーの情報システム部から独立し、その出身企業の開発支援や、汎用機のシステム開発から成長してきた関西の受託開発企業です。独立系の受託開発企業は、どうしても派遣/SESモデルに頼りすぎる経営になりやすいですが、受託開発と派遣/SESを、50:50の比率バランスで保ってきたスタイルは、強い経営を実践できている企業と言えるでしょう。
今では医療、産業、流通の3つの分野に強い開発エンジニアを育て、企業のあらゆる開発ニーズに対応するために、動物病院やフィットネスクラブ、自動車整備業、ERPなどのパッケージソフトのカスタマイズ=ソリューションを展開しています。
抱える問題
要員は全社で埋まっているし、収支は黒字のはずなのに、実は儲かっていなかった…
コンプライアンス上、持ち帰れないプロジェクトも、常駐しているPLの報告を信じるしかなかった
ISIではExcelで作った工数管理システムやEVシステムで、独自のプロジェクト管理を行っていました。要員管理や現場ごとの進捗管理(WBS)、統一フォーマットの進捗報告もやっていましたが、赤字プロジェクトはなかなか減りませんでした。要員は全社で埋まっているはずなのに、実はその人が何をしているのかハッキリと掴めていなかったり、プロジェクトごとの収支もドンブリ勘定のものもありました。持ち帰れるプロジェクトはまだ社内で管理できますが、問題は「コンプライアンス上、持ち帰れない」、ユーザーやベンダーに常駐しているプロジェクトでした。
社内ルールでは常駐しているプロジェクトリーダー(PL)が2週間に一度、社内報告をすることになっていますが、「順調です!と言われるとPLの報告を信じるしかありませんでした・・」と佐々木氏は苦笑いされていました。 変化する顧客ニーズや増え続ける内・外のソリューションのプロジェクト管理を、もっとしっかりやっていこう!というムードに社内全体がなってきていました。
課題解決のために
ISIメンバーがSI社に常駐しているときに使っていた「SI Object Browser PM」のすべての機能を見たら、全メンバーがすごい!いろいろできる!と言った
SI社に、ISIメンバーが常駐し、SI社が利用する「ObjectBrowserPM(以下OBPM)」を協力会社として一部機能だけ(勤怠や障害管理など)使っていました。「いろいろできるらしい・・」と噂は聞いていましたが、実際にフル機能のデモを見てみるとExcelで苦労したEVMも簡単に見ることができますし、感覚でやっていたリソ-ス管理も実行計画に沿って、実績まで見えます。Excelではできなかった全部門、全プロジェクトの原価、経費を様々な切り口で横串しで見ることができますし、進捗管理や品質管理も既に機能として統合されています。
「SI社に常駐している時はセキュリティ上、協力会社の立場では全機能が見れなかったが、検討する立場になって、OBPMのすべてを見たら、その良さががやっとわかった」と前田氏は笑いながら言ってくれました。
持ち帰れない一括開発のプロジェクトに手が打てた!
もうひとつの課題として、医療現場や大手Sierが元請けとなる受託開発プロジェクトは、年々、持ち帰れないことが多くなり、現場で開発する常駐スタイルが増えています。加えて、パソコンの持ち込みはダメ、スマートフォンや携帯電話も入口のロッカーに預けるほど、コンプライアンスが強化されています。
これまではPLの2週間の1回の報告や、月に一度の勤怠報告、簡単なメールだけで、プロジェクトの状態を判断するしかありませんでしたが、OBPMの「Webスマートフォンオプション」を使えば、帰りの電車の中でも、勤怠入力や工数入力ができます。今では常駐している受託開発も派遣/SESも、全社でOBPMのスマートフォン勤怠・工数入力で統一できており、素早い状況把握に役立てています。
今後は現在のOBPMの機能ではできない、進捗報告(進捗率の入力)やプロジェクト登録(実行予算の変更など)ができるようになれば、もっと持ち帰れないプロジェクトをしっかり管理できると、SI社へ強い機能要望もいただきました・・(笑)
ツールに合わせ、OBPMを全社で使っていくことで、
PLのマネジメント強化に役立てたい
OBPM導入で要員計画、収支計画から実績まで、受託開発も派遣/SESもハッキリわかるようになりました。外注、旅費交通費も細かく管理できるようになり、隔週の進捗報告も全社で浸透してきました。 今後はOBPMの活用レベルを上げて、これから減っていくであろう手組み・スクラッチの受託開発から、増やしていきたいソリューション+カスタマイズのプロジェクト管理を強化していきます。
毎年、新卒の数十名をずっと採用し続け、外に出れるように社内教育してきたメンバーが、だんだん中堅社員になっていきます。これからはPLとして成長していくために、「OBPMの中にマネジメントの答えがある」ような支援ツールになりたいということです。 得意の3つの専門分野で顧客の要望にしっかりと応えていき、顧客とISIのお互いが成功するプロジェクトを増やしていくために、OBPMが欠かせない存在になっていくと言えると思います。
株式会社アイ・エス・アイソフトウェアー
プロジェクト管理ツール:OBPM導入事例集