導入事例インタビュー:株式会社GA technologies様、株式会社RENOSY X様

「OBPM Neo」導入でプロジェクト管理ルールを定義
プロジェクト全体の見える化、経理処理の効率化を実現


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写真右から:株式会社RENOSY X 代表取締役 山口 智也 氏
株式会社GA technologies 櫻井 絵吏子 氏
株式会社GA technologies 三宅 彩音 氏
株式会社GA technologies シニアマネージャー 堀川 佳夢偉 氏

事例のポイント
  • 開発生産性向上のため、PMOの発足とツール導入でプロジェクト管理ルールを定義 

  • 実績と工数が見えるようになり、正確なプロジェクト状況の把握が可能に

  • 会計と連携し、経理処理の作業効率化に貢献 

GA technologies、RENOSY Xについて 

2013年に設立された株式会社GA technologies(ジーエーテクノロジーズ、以下GA technologies)は、「テクノロジー×イノベーションで、人々に感動を生む世界のトップ企業を創る。」を理念に掲げ、不動産ビジネスの変革を中心に、RENOSY(不動産投資)、金融、M&Aなど、インダストリーテック領域のビジネスに取り組み、急成長を続けています。 

株式会社RENOSY X(リノシークロス、以下RENOSY X)は2019年に設立されたGA technologiesのグループ会社です。不動産・金融業界をテックの力で効率化することを目的に、住宅ローン申し込みプラットフォームサービス  「MORTGAGE GATEWAY by RENOSY(モーゲージ ゲートウェイ バイ リノシー)」の運営や不動産取引業におけるIT活用コンサルティングなどを行っています。両社のプロジェクトマネジメントについて、ツール導入の背景やその効果についてお話を伺いました。 

抱えていた課題

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-「OBPM Neo」導入以前で、抱えていた課題を教えてください。

山口氏:導入前のGA technologies・RENOSY Xでは、開発生産性向上に向けたエンジニア組織としての仕組み作り、プロジェクトルール標準化への機運がより一層高まりました。 

その背景には、アジャイルを中心としたシステム開発において、工数管理がGoogleスプレッドシートでルールが厳密には定義されておらず、工数、金額の予実管理がきちんとできていなかったことや、実績金額(実際にかかった人件費)の把握が困難で経理に負荷がかかっていたこと、そもそもプロジェクトの概念が曖昧だったことなど、様々な課題がありました。
その課題を解決するためにPMOを発足させると同時に、ツールの導入によるプロジェクトルールの標準化についても検討が始まりました。 

課題解決のために

- 導入のきっかけ、選定したポイントを教えてください。

山口氏:当時のPMO担当と私で様々なプロジェクト管理ツールを検討しました。
検討を進める中で、スケジュール管理に特化したツールが多かったのですが、経理に仕訳を連携できる原価管理までカバーしている点、他社に比べ導入サポート体制がしっかりしていそうな点がポイントとなり「OBPM Neo」の導入を決めました。また、前職で「OBPM Neo」を利用していた経験のある社員がおり、大体の機能を把握していたこともきっかけの一つです。 

導入にあたって

- 導入決定から稼働までのお話をお聞かせください。

山口氏:会計連携以外の初期導入後に会計連携を行うという2段階で導入しました。実際原価から標準原価に方針を変えたことで会計とも連携を行うことができました。「OBPM Neo」が標準原価にマッチしていることと、実際原価での対応も可能とのことでしたが、それに伴う制約が多く、こちらがツールに合わせる形になりました。 

初期導入当時、「OBPM Neo」はMacをサポートしておらず、別途Windowsを用意する苦労がありました。現在はWeb版がリリースされたため解決しています。 

新しい期から会計連携を実現したい都合で、検証・導入作業と決算業務が並行してしまい、経理メンバーには苦労をかけてしまいました。

- 社内向けのトレーニングについて、苦労点などあればお聞かせください。

堀川氏:導入後は勤怠、工数・進捗などの入力を習慣化するのに時間かかりました。
各チームのリーダーに入力を徹底させるように周知し、現在は皆その必要性を理解し、きちんと入力してくれています。 

見えてきた効果

- 実際の導入効果についてお聞かせください。

山口氏:全体として、プロジェクト管理ルールを定義できたことが大きなメリットです。そもそもプロジェクトとはなにか、プロジェクトコード体系、工程の切り方、見積承認や実績振返りのタイミング等をルール化できました。 

また、どのようなプロジェクトが何の目的で、いつまでにどれくらいの期間で実施しているのかを全体把握することができるようになりました。それに伴い、経理が把握していない通称「野良プロジェクト」がなくなりました。  

堀川氏:開発業務の観点として、実績と見積(工数)、その乖離をきちんと把握できるようになりました。都度行うプロジェクトの振り返りの中で、数字的根拠でメンバーと会話ができ、次のプロジェクトに活かせることが大きなメリットと感じています。 

櫻井氏:「OBPM Neo」導入以前は、100以上のプロジェクトが同時進行する中で、該当プロジェクトは資産計上、費用計上どちらなのか、PLは誰なのか、それを誰に確認すれば良いのかなど不明な点が多くあり苦労していました。
「OBPM Neo」が導入されたことでプロジェクトの詳細が見えるようになり、プロジェクトごとの動きが把握できるようになりました。
また、Googleスプレッドシート上で計算していた数値も自動計算されるようになり、作業の効率化に繋がっています。 

今後「OBPM Neo」に期待すること

- 弊社に対するご要望などあればお聞かせください。

山口氏:「OBPM Neo」はツール内の用語が受託開発ベースの用語設定になっており、 SaaSプロダクトや社内プロジェクトはあまり想定されてない印象を受けました。RENOSY Xにはマッチしますが、今後別の事業に導入する際、用語が合わない心配がありました。用語については変更可能とのことなので、その際はサポートよろしくお願いします。 

堀川氏:ソース管理や進捗管理は、GitHubで行うエンジニアも多いと思われるためissue単位の工数予実等がGitHubから連携できると良いと思いました。現状不便は感じていませんが、その選択肢もあれば助かります。必要であればまたご相談させてください。 

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今後もより使いやすいパッケージをご提供できるように努力してまいります。
貴重なご意見ありがとうございました。

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