リバースエンジニアリングをさらに活用
こんにちは、皆さん頑張って設計していますか?
SI Object Browser ER (以下OBER) には、既存のデータベースからER図を生成する
リバースエンジニアリング機能があることは以前の記事でご紹介したとおりです。
実はOBERには以前の記事でご紹介したよりも、一目見たときにわかりやすいER図を作成する方法があります!
これには
1. テーブルコメント、カラムコメントをER図に使用
2. 論理名変換テーブルの設定をER図に使用
という、2つの方法があります。テーブルやカラムのコメントが、一体どのように関係していくのでしょうか。
テーブルコメント、カラムコメントをER図に使用
- COMMENT ON句でテーブルに設定されたコメントをエンティティ名に
- COMMENT ON句でカラムに設定されたコメントを項目名に
設定することができます。
例えば、次のようなテーブルをリバースエンジニアリングしてみましょう。この記事はあくまでOBERの紹介記事ですが、ここで少しSI Object Browser (以下OB) にご登場願いましょう。
このテーブルからER図を作成します。
改めて、OBERを起動しましょう。
メニュー – [データベース] – [リバースエンジニアリング] を開きます。
今回注目するのは、オプション項目「エンティティ名の取得方法」と「属性名の取得方法」です。
リバースエンジニアリング画面の「オプション」で
- エンティティ名の取得方法→「テーブルコメントを使用」
- 属性名の取得方法→「カラムコメントを使用」
を選択して「開始」を押下します。
すると下図のように、テーブルの各カラムに設定したコメントが属性名に設定されます。
論理名変換テーブルの設定をER図に使用
論理名変換テーブルで指定したエンティティ名・カラム名を用いてリバースエンジニアリングすることもできます。
OBERで、あらかじめ論理名変換テーブルを設定しておきます。
この状態で、コメントの設定されていない次のようなテーブルをリバースエンジニアリングすることを考えます。
リバースエンジニアリング画面の「オプション」で
- エンティティ名の取得方法→「テーブル名を論理名変換テーブルで変換」
- 属性名の取得方法→「カラム名を論理名変換テーブルで変換」
を選択して「開始」を押下します。
すると下図のように、論理名変換テーブルにしたがってモデルが生成されます。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回紹介した機能によって、エンティティ名を手作業で修正する手間を省くことができます。OBERを上手に用いて、開発の効率化に役立てていただければ幸いです。
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