ER図を作成してリバースエンジニアリングを実行する際に、実行されているSQLが気になったことはありませんか?
また、実行するSQLをスクリプトファイルとして保存しておきたい、というエンジニアの方もいるのではないでしょうか。
今回はそんなお悩みを解消する「SQL出力」機能をご紹介します。
SQL出力とは
作成したER図から、テーブル等を生成するために必要なDDL文をスクリプトファイルとして出力する機能です。
この機能によりこんなことが実現できます。
・スクリプトファイルとして保存し、データベースに対して直接実行することができる。
・リバースエンジニアリング機能で実行されていたSQLを確認することができる。
【SQL出力のイメージ】
SQL出力を使うには
使い方はとても簡単で、フォワードエンジニアリング画面で「SQL出力」ボタンを押します。
【SQL出力の使用方法】
SQL文の保存ダイアログが表示されるので、あとはお好きなフォルダとファイル名を指定して保存するだけです。
保存後は通常のスクリプトファイルとして扱うことができます。
出力内容をカスタマイズしよう
基本的に出力内容は作成したER図ですが、出力前に少しだけカスタマイズすることが可能です。
フォワードエンジニアリング画面で「オプション」タブを見てみましょう。
【フォワードエンジニアリング画面のオプション】
このオプション変更で、SQL出力時の様々な動作を設定することができます。
(例)
・テーブルコメントの設定方法に「論理名をセット」を選択
→論理名をテーブルコメントとして作成するので、コメントで簡単に作成後のテーブル管理ができます。
・「DROP文を出力する」をONにする。
→作成前にテーブル削除を行うDROP文が付くので、既存テーブルがある場合に有効です。
また、出力前には「プレビュー」ボタンで確認もできる” いたれりつくせり”な機能ですので、ぜひご活用ください。
ファイルとして保存することの重要性
SI Object Browser ERはリバースエンジニアリング機能を備えているので、ファイルとして出力しなくてもツール内でデータベースの反映まで行うことができます。
しかし、自由にデータベースに接続できないなど、利用シーンは様々でせっかくの便利機能も利用できないことがあります。
SQL出力機能は、そんな様々な利用シーンに対応するため、汎用性のあるスクリプトファイルを出力します。
あえてファイルに出力することの重要性はこういったところにもあると考えます。
利用シーンに縛られず、ぜひSI Object Browser ERをご活用ください。
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