2022年9月30日「SI Object Browser ER」の最新バージョン22.0.2をリリースしました。本バージョンでは要望の多かった便利な機能を搭載しましたので画面入りでご紹介します。
ERダイアグラムでのキーワード検索機能
ER図上でエンティティ名や属性名をもとに簡単に検索できるようになりました。ERダイアグラム画面上で右クリック→「ダイアグラムの検索」またはCtrl+Fキーをクリックしましょう。
画面1.ダイアグラム検索の呼び出し
右上に検索キーワード入力欄が表示されますので、検索したいキーワードを入力しましょう。ヒットする箇所がハイライト表示されます。
画面2.ダイアグラム検索の検索結果の例
上記は「コード」が含まれる検索した例です。これまでも「属性リスト」という別画面で属性を絞り込み検索できましたが、より素早く検索することが可能となりました。その他、物理モデル表示している際は物理モデル名での検索や、データ型も含めてER図表示している場合は、データ型で検索も可能です。
プリSQL、ポストSQLでの置換変数機能
「プリSQL」「ポストSQL」とは、エンティティをもとに物理データベースにDDLを実行する際に、任意のSQLを埋め込める機能です。各エンティティ画面の「プリSQL」タブでエンティティのCREATE TABLE直前に実行するSQL、「ポストSQL」CREATE TABLE文に実行するSQLを記述できます。例えば、テーブルへの権限設定のSQLを埋め込むことでエンティティ作成と同時に埋め込むことができます。
画面3.ポストSQLで権限を設定する例
しかしながら、もし同一のSQLをすべてのエンティティで記述したい場合、各エンティティごとに「スキーマ名」「テーブル名」の個所を書き換える必要がありました。そこで、バージョン20.0.2ではスキーマの部分とテーブル名の部分に置換変数の利用できるようにいたしました。画面3のSQLを置換変数化した例は以下の通りです。
画面4.ポストSQLで置換変数を利用した例
このようにスキーマ名の個所に「@OBER_SCHEMA」、エンティティ名の個所に「@OBER_TABLE」と記述しておくと、対象のエンティティが代入されて実行されます。この仕組みにより、すべてのエンティティで同一のSQLを記述して作成することが可能となります。
エンティティリストからのサブモデル追加機能
エンティティの一覧であるエンティティリスト画面からも各エンティティのサブモデルの追加が可能となりました。サブモデルより右クリック→「既存のサブモデルへ追加」という項目が追加されていますのでこちらを追加しましょう。
画面5.エンティティリスト画面
また、エンティティリストに「サブモデル」列も新たに追加されていますので、こちらからエンティティがどのサブモデルにあるかも確認できます。(複数のサブモデルに属している場合はカンマ区切りでサブモデルが表示されます。)
画面6.エンティティリスト画面(サブモデル設定後)
従来はERダイアグラム画面からサブモデルのメンテナンスができましたが、エンティティが多い場合は時間がかかっていました。当バージョンからリスト形式で効率よくサブモデルの整理ができます!
以上で22.0.2の最新バージョンの新機能をご紹介しました。いずれも便利な機能ですので、ぜひ最新バージョンアップでER図設計いただけたらと思います。
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