こんにちは。
システムインテグレータの佐藤です。
突然ですが皆さんに質問です。
日本語でいうところの「電子商取引」を別の言い方で表すとき、どう表記しますか?
ほとんどの方はきっと「EC」と表記すると答える気がしまうが、実際のところどうなのでしょう。
弊社は日頃お客様のECビジネスの拡大をご支援すべく、ECサイトのリニューアルのご提案を差し上げているわけですが、
「お客様に気付いて頂くには『電子商取引』をどのように表現するのが効率的なのだろうか」
とふと疑問に思い、いつもとはちょっと変わった切り口でECに関するトレンドをご紹介していきたいと思います。
※ECそのものについてはこちらでご紹介していますので、ご興味があればどうぞ。
ECの検索トレンド
日本国内で、「EC」「電子商取引」「eコマース」「イーコマース」「E Commerce」でそれぞれどれくらい検索されているのかを調べてみると以下の結果でした。
青が「EC」なのですが、「EC」が圧倒的に大きくてなんだか見づらいグラフになりました。
やはりというか、面白くもなんともない結果ではありますが、みなさんやはり「EC」で検索をされるようですね。
2010年3月をピークとして、徐々に検索回数が減ってきて、2017年7月くらいから少しずつ検索回数が増えてきている、みたいな変遷をたどっています。
ピークの2010年の3月に何かあったかなと考えてみましたが、思い当たることもあまりなく、2007年末から高い水準であったことを考えると、「うちもECサイトを作ろう」みたいなECサイト普及の盛り上がりを表現しているのかなと思ったりします。
ECがより身近になった契機と考えると、インターネットの普及とスマホの普及というのが大きなポイントと考えられますが、スマホの普及がぐっと進んだのが2010年頃で、その頃にはダウントレンドになっているのが、面白いポイントです。
きっとこの頃にはECという言葉自体は皆さんご存知で、検索回数が減っていったということのなのかもしれません。
電子商取引の検索トレンド
「EC」での検索が圧倒的に多かったのがわかったので、次に「EC」を抜いてグラフを見ていきましょう。
さっきよりは見やすくなりましたが、まだちょっと見づらいですね。
青が「電子商取引」になるのですが、データの開始の2004年のピーク時の検索回数が大きいのが特徴で、「EC」よりは少ないですが、最初は結構みなさん日本語の「電子商取引」という言葉で検索していたようですね。
2017.08.30
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それからは基本的にはダウントレンドで、右肩下がりの検索回数ですが、2015年11月に急に検索回数が伸びています。
これは一体なんなのだろうと考えてみましたが、全く検討もつかなかったので、2015年10月から11月の関連キーワードを調べてみると、以下のとおりでした。
関連キーワード「独立行政法人」。
ますますわからなくなりました。
試しに、「独立行政法人 電子商取引」で検索してみたところ、その当時「独立行政法人電子商取引支援機構」と名乗るところからの詐欺メールが出回っていたようで、それに関連して「電子商取引」の検索回数が伸びたみたいですね。
すぐ元通りくらいの検索回数に戻っていることからすると、これを契機に「電子商取引」で検索する人が増えたということはどうやらなさそうです。
「Eコマース」「イーコマース」「e commerce」の検索トレンド
それでは最後に「EC」と「電子商取引」を外して見てみましょう。
ようやく見やすいグラフになりました。
「Eコマース」、「イーコマース」、「e commerce」の順番で検索回数が多いようですが、増減のトレンドを長期間で見てみると、先程の「電子商取引」のような急な増加はなく、どれも2006年前後をピークとしてだんだん減っていって、2017年から少しずつ増えている、というような遷移になっています。
ECが普及してEC化率はどんどん伸びてきていますが、「電子商取引」を言い換えた言葉の検索回数は「EC」でピーク時の半分くらい、他の言葉だともっと少なく半分以下という状況です。
ECでモノを買う、売るというのがそれだけ当たり前になってきたということかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はちょっと変わった切り口でECのトレンドについてまとめてみました。
EC事業者の皆様からすると直接何かの役に立つかというとそういうわけではないと思いますが、一つの時代の流れとして「ふ~ん、そうなんだ」と思ってもらえれば幸いです。
SI Web Shoppingはこれからも変わらず、日本国内のECビジネスの拡大をご支援します、という宣伝をして、今回まとめとしたいと思います。
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- EC市場・トレンド