LPOとは?意味や施策方法、SEO・EFOとの違いをわかりやすく解説

 2023.06.09  株式会社システムインテグレータ

LPを運用しているにもかかわらず、思うような成果を得られていないのなら、LPのレイアウトやデザイン、導線などに問題があるのかもしれません。LPのCV数やCVRを向上させるには、LPOへの取り組みが不可欠です。本記事では、LPOの概要や取り組む際の流れ、具体策などについて解説します。

LPOとは「ランディングページ最適化」のこと

ランディングページとは

LPとはLanding Pageの略であり、Web広告や検索を介してユーザーが最初にアクセスするページを指します。また、アクセスしてきたユーザーに何らかのアクションを促す目的に特化した、縦長レイアウトのWebページもLPと呼ばれます。

LPOの重要性

LPOとは、Landing Page Optimizationの略で、日本語では「ランディングページ最適化」と訳されます。LPへアクセスしたユーザーを逃がさず、商品やサービスの購入・入会・会員登録などへつなげるため、ページ内のレイアウトや導線、デザインなどを改善する行為がLPOです。

LPの最適化により、CVRを高める効果が期待できます。反対に、LPの最適化ができていないと、アクセスは増えるものの一向に成果へ結びつかない状況に陥りかねません。適切なLPOによってCVRが高まり、ひいては売上や利益の拡大につながります。

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LPOとSEO、EFOとの違い

LPOと似たキーワードに、SEOやEFOがありますが、これら3つの施策はそれぞれ目的が異なります。

SEOとの違い

SEOは、Search Engine Optimizationの略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。ユーザーが検索エンジンを用いて検索するとき、自社のHPやブログなどが検索ページの上位に表示されるよう行う施策です。

SEOはあくまで上位表示を目指すための施策である点がLPOと大きく異なります。LPOはWebページへのアクセスを増やすのではなく、サイト内でのCVRを高めるための施策です。

EFOとの違い

EFOとは、Entry Form Optimizationの略で、日本語では「エントリーフォーム最適化」と訳されます。公式HPやECサイトなどに設置してある、会員登録フォームなどを使いやすく改善し、入力途中でユーザーが離脱しないようにする施策です。

たとえば、入力項目を減らす、入力の手間が減るよう予測変換を実装する、エラーが発生しても入力内容を維持できるようにする、といった対策が考えられます。

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LPOの実施手順

目的やKPIを決める

LPOを実施するにあたり、まずは目的やKPIを設定しましょう。たとえば、売上を増やす、CVRを向上させるなどです。ただ、これらのみでは漠然すぎるため、具体的なKPIの数値を設定しましょう。

目的や具体的なKPIの設定によって、施策が成功しているのか、目標に近づいているのかどうかを判断できます。

現状の問題点を洗い出す

運営しているLPの問題点を把握しないことには、改善のしようがありません。過去の運用データを分析し、どのような問題があるのか抽出しましょう。

LPOで重要なデータには、インプレッション数やクリック数、クリック率、CV数、CV率、CPAなどがあります。これらのデータを精査、分析し問題を抽出します。

仮説を立てて施策を決め、実行する

やみくもに対策を講じるのは非効率です。抽出した問題の原因や、どうすれば改善できるのかなどの仮説を立て、そのうえでベストと考えられる施策を打ち出しましょう。

たとえば、多くのユーザーがLPに長く滞在してくれているものの、CV率があまり高くないとします。このケースでは、「購入ボタンがユーザーには見えにくいのかもしれない」といった仮説が立てられるため、レイアウトを見直して分かりやすいところへ購入ボタンを配置するという施策が適しています。

効果検証を行う

LPOに取り組むうえでもっとも重要なのは、効果検証を行うことです。効果検証を行わなければ、施策が成功しているかどうか判断できません。無駄な施策にリソースを注ぎこんでいるおそれもあります。

設定した目的やKPIに照らし合わせ、成功しているかどうかを判断しましょう。効果検証は一度や二度で終わるのではなく、定期的に行うべきものです。PDCAサイクルを回しつつ改善を繰り返すことで、LPのブラッシュアップが実現します。

LPOの具体的な施策

ファーストビューを最適化する

LPでは、ファーストビューを意識しなくてはなりません。ファーストビューとは、アクセスユーザーの目へ最初に飛び込む画面です。ファーストビューでユーザーの興味や関心を引けなければ、そのまま離脱されるおそれがあるため、どのようなコンテンツを配置するのか真剣に考えなくてはなりません。

また、広告とファーストビューをリンクさせるのも大切です。広告とファーストビューの内容が合致していないと、ユーザーが不信感を覚えて直帰しかねません。

コンテンツの内容を見直す

ユーザーにとって読みやすいLPであっても、コンテンツそのものに問題があると成果につながりません。ユーザーの興味や関心を引けるコンテンツであるかどうか、今一度見直してみましょう。

基本的には、読み手が価値を感じられるコンテンツを配置することが大切です。ユーザーの信頼を得やすい権威性のあるコンテンツを掲載したり、他社と差別化したオリジナリティの高い情報を盛り込んだりすることなどが有効です。

CTAを最適化する

CTAとは、Call To Actionの略で、ユーザーに具体的な行動を促すためのリンクなどを指します。CTAボタンのデザインやサイズ、配置する場所などを見直すのも有効なLPOです。

CTAボタンがどこにあるのか分からない、小さくて見にくい、といったLPは少なくありません。機会損失につながるため、見直しと適切な対策が求められます。A/Bテストなどで検証を行い、ベストなCTAを探っていきましょう。

リンクの数を減らす

外部ページへのリンクが多いLPは、ユーザーの離脱を招くため注意が必要です。LPから一度離脱したユーザーは、そのまま戻ってこないことも珍しくありません。せっかく訪問してくれたユーザーを逃がすことになるため、LP内に配置するリンクはできるだけ減らしましょう。

マルチデバイスに対応させる

PCだけでなく、スマートフォンやタブレット端末など、さまざまなデバイスに対応させるのも大切なポイントです。マルチデバイスに対応するだけで接点が増え、より多くのユーザーへ情報を届けられます。

さまざまなデバイスからアクセスできるだけでなく、見やすさや使いやすさにも注意しましょう。PCでは見やすいのに、スマートフォンではレイアウトが崩れている、購入ボタンがどこにあるのか分からないと成果につながりません。各デバイスでの見え方や操作性などもチェックしておく必要があります。

ページの読み込み速度

ページの読み込み速度が遅いと、ユーザーがストレスを感じてしまい離脱につながります。アクセスユーザーがストレスフリーに閲覧できるLPを目指しましょう。

LP内に配置しているコンテンツの容量が大きすぎると、ページの読み込み速度が遅くなりがちです。動画や画像のファイルサイズを圧縮する、不要な外部ファイルを削除するなどの対策を行いましょう。

まとめ

適切なLPOにより、CV数やCVRの向上につながり、ひいては売上、利益の拡大につながります。まずはLPOの目的を設定し、現状把握と問題を抽出したうえで施策を考えていきましょう。

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