「EC」とは?通販サイトの運営に必要な基本知識から業界トレンドまで徹底解説!

 2021.10.19  株式会社システムインテグレータ

いまや、パソコンやスマートフォンで商品やサービスを購入することは当たり前の時代となっています。インターネットを利用して商品・サービスを提供する取引は「EC」と呼ばれており、EC業界は世に登場して以来継続的に成長を続け、今や一大市場を形成しています。

当記事では、ECの概要から、EC業界の動向・トレンド、ECのメリット・デメリットまでを幅広く網羅してご紹介しています。

これからECサイトの運営を始める方の知識的地盤の構築や業界動向の把握に役立つ内容となっていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

ECサイト構築基本ガイド

「EC」とは?

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ECとは、「Electric Commerce」というビジネス用語の頭文字を取った略語で、電子商取引のことです。電子商取引とは、インターネット等のネットワークを用いて行われる取引全般のことを言います。

具体的には、ネットショッピング・ネットオークション・オンライントレード・オンラインサービス等が電子商取引に該当します。

ECはインターネットの発展とともに年々市場が成長し続けており、今や現代社会に無くてはならない程の巨大な規模の市場を形成しています。

「Eコマース」との違い

ECとEコマースは、どちらも電子商取引のことを指す基本的なワードです。略されているかいないかという表記の違いしかありません。

しかし、実際のEC業界ではECとEコマースは以下のように使い分けられることが多くあります。

EC

ネットショッピング・サービスサイト等、ECに該当する全般を指す場合に用いられる。

Eコマース

いわゆるネットショッピングのことを指す場合に多く用いられる。

上記の使い分けは厳密に定められているわけではないため、使う人によって何を意味しているのかが異なる場合もあります。しかし、一般的な用法を知っておくと話を聞いたり資料を参考にする際に役立つため、豆知識として覚えておきましょう。

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成長が著しいEC市場

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EC市場は年々右肩上がりで成長を続けており、現代においても参入する企業は増え続けている状況です。

ここでは、EC市場が成長する背景・国内企業のEC化率・コロナ事情がECに与えた影響という3つの観点から、EC市場の成長について考察していきます。

EC市場が成長を続ける背景とは?

EC市場が成長を続ける背景には、第一に事業者と消費者とを繋ぐ接点が増えたことが考えられます。EC市場が登場して以降、各家庭へのパソコン普及率、インターネット利用率は高まり続けており、2014年を契機にスマホの普及が本格化したことから、誰もが気軽にECを利用できる環境が整いました。

ECを支えるECシステム・決済手段・通信インフラ等も年々発展・強化され続けており、より便利で効率的にECを利用できるようになったことも、EC市場が発展した背景として考えられます。

消費者にはECを利用したい多大なニーズがあり、事業者がニーズに対応できていることが、EC市場が成長し続けている最大の理由と言えるでしょう。

EC市場については、以下の記事でも詳しくまとめているため、併せてご覧ください。
関連記事:EC市場とは

日本国内のEC化率は?

ECおよびEC業界について関心が高い方は、日本国内ではどのくらいの企業がECに取り組んでいるか知りたいのではないでしょうか。こちらは「EC化率」と呼ばれる、全商取引に占めるECの割合を示す指標を確認することで把握できます。

以下は、日本国内の直近のEC化率について、BtoB・BtoCそれぞれを示した表です。

img1

引用:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」

BtoBでは、全商取引の約1/3に該当する33.5%がECで行われていることが分かります。

img2

引用:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」

一方、BtoCでは全商取引の8.08%がECで行われている結果となっています。大幅に進んでいる印象を受けるBtoCのEC化ですが、実際にデータで見てみるとアメリカや中国など諸外国と比較して、まだまだ高い水準ではないことが分かります。

EC化率について詳しく知りたい方は、以下の記事でも詳しく解説しているため、併せてご参考下さい。

【2021年最新版】EC化率を徹底解説!世界から見た日本のEC業界は?

コロナ禍でさらに成長するEC業界

EC市場は毎年右肩上がりで成長を続けていますが、現在は新型コロナウイルス感染拡大がその成長に拍車をかけています。

コロナ禍による実店舗での販売制限や販売不振により、新たな販路としてECに活路を見いだす企業が次々に参入しているためです。

また、コロナ禍による消費動向のオンライン化や巣ごもり需要の増加といった消費者側の事情も、EC市場の大きな成長要因となっています。

消費動向のオンライン化は一般化しつつあるため、今後もECは更に成長することが考えられます。

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ECを2つの概念で分類すると?

Two hands trying to connect puzzle pieces with sunset background

ECと一括りに言っても、実際にはビジネスの提供元・販売対象や出店形態によっていくつかの種類に細分化されます。ここでは、ECについて「提供元・販売対象」「出店形態」という2つの概念により分類を行ない、それぞれのタイプの概要と特徴をご紹介します。

提供元と販売対象で分類

一般的に知られているECは、企業が個人に販売する形態だと思います。しかし、ECは販売元と販売対象によって、「企業が企業に販売するBtoB-EC」「企業が個人に販売するBtoC-EC」「個人が個人に販売するCtoC-EC」の3種類に分類されます。

以下に、それぞれのECの概要・特徴について解説します。

BtoB EC

BtoB(Business to Business)とは、企業が企業に対して商品やサービスの提供を行なう取引のことを言います。近年ではECの仕組みを利用した方が企業間取引の効率が高まるため、書類や電話、メールを活用した業務からBtoB-ECへ切り替える企業が増え続けています。

一般的には後述するBtoC-ECの方が広く知られていますが、BtoB-ECは取引される商品・サービスの単価が非常に大きく継続性も高いことから、BtoC-ECを遥かに上回る巨大な市場を形成しています。

BtoB-ECについては、以下の記事でも詳しく解説しているため、ぜひご参考下さい。
BtoB ECとは?BtoC ECとの違いと成功のポイント

BtoC EC

BtoC(Business to Customer)とは、企業が個人に商品やサービスを提供する取引形態のことです。BtoC-ECは、一般的に知られている個人顧客を対象としたECサイト(ネットショップやオンラインサービス)のことを言います。

BtoC-ECは、地域によらず幅広い顧客を対象に商品やサービスを販売することができますが、基本的に単価は高くないため、「いかに多くの顧客に販売するか」「いかにリピート購入してもらうか」が重要です。

また、BtoC-ECに取り組んでいる企業は非常に多く、現在も参入企業が増え続けているため、いかに競争優位性の発揮や差別化を行なうかが戦略上のポイントとなります。

CtoC EC

CtoC(Consumer to Consumer)とは、個人と個人の間で行われる取引のことで、CtoC-ECはECを利用した個人間取引のことを言います。

近年ではメルカリやラクマといったフリマアプリが発達・普及したことで、CtoC-ECも盛んに行われるようになり、BtoCには及びませんがひとつのマーケットを形成しつつあります。

CtoC-ECでは、BtoC-ECよりも商品が安価に取引される傾向にあるため、「良いものを安く手に入れたい」という消費者のニーズに合致したことも、急速に普及が進んだ背景であると考えられます。

CtoC-ECについては以下の記事でも詳しく解説しているため、ぜひご参考下さい。
CtoCとは何か?BtoB、BtoC、BtoEとの違いやそれぞれの取引形態を解説

サイトの形式で分類

ECサイトの出店方法には、大手モールが運営するモールに出店する「モール型EC」と、自社でインフラ・ECシステムを構築して出店する「自社サイト型EC」という大きく分けて2種類の出店形態があります。

それぞれの出店形態でメリット・デメリットは大きく異なるため、以下に概要・特徴を解説します。

モール型EC

モール型ECとは、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング等の巨大ECモールの一角にECサイトを出店する形式のことを言います。実店舗がショッピングモールや百貨店にテナントとして出店することを、インターネット上で行うイメージです。

モール型ECは、モール自体が持つ高い信頼度・集客力やモールで開催される販促企画が利用できるため、比較的ECサイト運営を軌道に乗せやすいことがメリットです。

その反面、モール出店者は独自性の演出が難しいことや、独自ドメインや顧客リストを使えないこと、出店者同士の価格競争に巻き込まれやすいことがデメリットです。

自社サイト型EC

自社サイト型ECとは、自社で独自ドメインを取得して独自にECサイトを立ち上げて運営を行なう形式のことを言います。

モール型ECのようにモールの制約・制限を受けることなく、自社の思うがままにECサイトを構築・運営できる自由度の高さが大きなメリットです。

しかし、ECシステムの構築から集客・運営の仕組みまで全て自社で構築しなければならない点がデメリットとなります。

立ち上げ初期は集客や仕組みの確立で苦労する反面、コスト面や顧客リスト活用においてアドバンテージが大きいため将来的にブランディングや独自のマーケティング施策を行いたい場合はモール型ECよりも自社サイト型ECの方が推奨されます。

自社ECサイトの構築については以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:ECサイト構築を徹底解説 | 費用相場・方法・制作手順から会社の選び方まで

ECサイトのメリット・デメリットは?

Two young businesswomen having a meeting in the office sitting at a desk having a discussion with focus to a young woman wearing glasses

ここまで、ECサイトのメリットについてご紹介しましたが、ECサイトにはメリットもあればデメリットもあります。そのため、ECサイトの特性・有用性を存分に発揮するためには、メリット・デメリットの両側面を知っておくことがおすすめです。

ここでは、ECサイトのメリット・デメリットについてそれぞれ解説します。

メリット1.時間に関係なく販売できる

ECサイトは、インターネット上に設けた仮想店舗が自動で24時間販売を行なってくれます。実店舗のように営業時間の制限を理由に商機を逃すことがありません。

時間に関係無く販売を行なうことができるため、あらゆるライフスタイルの人々を販売対象とすることが可能となり、販売機会を増やして顧客の利便性を高めることができます。

人々の生活様式や購買ニーズが多様化する現代において、時間の制限を受けずに商品を販売できることは、大きなメリットと言えるでしょう。

メリット2.日本中(世界中)のユーザーがターゲットとなる

ECサイトは、配送業者の対応範囲内であればどこにでも商品の販売を行なうことができるため、ほぼ日本中の顧客をターゲットとすることができます。実店舗のように立地やエリアの制限を受けず、商圏を圧倒的に拡大できることは、ECサイト最大のメリットと言っても良いでしょう。

また、発送・関税・法律等の課題をクリアすれば、世界中のユーザーをターゲットとすることも不可能ではありません。国境を跨いだECは「越境EC」と呼ばれており、日本製の製品は品質が高く海外で支持されていることから、今後の市場拡大が期待されています。

越境ECについては以下の記事でも詳しく解説しているため、ぜひご参考下さい。
越境ECを成功させるためのポイントを解説

メリット3.コスト面で有利

インターネット上に仮想店舗を設けるECサイトは、実店舗のように土地・建物・多くのスタッフを必要としません。そのため、実店舗の運営と比較すると圧倒的な低コストで運営を行なうことが可能です。

企業がビジネスを行うにあたって、固定の経費であるテナント料・人件費等の出費は利益率に大きく影響します。売上によっては利益を確保できないケースもあるため、コスト面で有利な点はECサイトの大きなメリットと言えます。

メリット4. オンラインならではの訴求が可能

ECサイトは実際の商品を手に取って見られないことがネックですが、その反面サイトで写真やテキスト、動画などを有効的に活用することで商品の使い方や魅力をうまくアピールできたり、メルマガ・Web広告・SNS等を活用してオンラインならではの多彩な訴求を行なったりできます。

さまざまな手法を駆使すれば、実店舗(オフライン)での訴求よりも効果的な訴求を行なって販売やリピートに結び付けることが可能です。また、ユーザー側も実店舗の陳列や接客に左右されずに商品を自分のペースで比較検討できるなど、効率的な購買行動を行なうことができます。

オンライン施策の手法は年々進化しており、上手く駆使すれば優位性発揮や差別化に繋げることも可能であるため、オンライン特有の訴求を存分に活用できることはECサイトならではのメリットと言えるでしょう。

デメリット1.運営にノウハウが必要

同じ商品を販売するにしても、実店舗とECサイトでは全くと言っていいほど異なるノウハウが必要となります。

実店舗であれば販促チラシの配布や陳列など未経験者でもおおよその販売・運営を感覚的に実施することができますが、ECサイトの場合はWebマーケティングやITリテラシーといった専門的な知識が必要であり、経験者でないと実施が難しいのが実状です。

このようにECサイトの運営にはECサイト特有の知識やノウハウが必要となります。無料でECサイトを構築できるサービスもあるので、初心者にとっても参入しやすいのがECビジネスですが、ノウハウなく成功することは難しいと言えます。。

デメリット2.成果が出るまで時間がかかる

既に一般に広く知られている有名企業や大手企業を除き、新規ECサイト出店者は人々に全く認知されていない状態からのスタートとなります。

そのため、立ち上げから運営が軌道に乗るまでは集客のための手間や時間、コストが多く必要となり、成果が出るまでには多くの時間が必要となる点がデメリットです。

一般的に、ECサイトはリピーターが増えて新規集客コストが低減されてから売上が安定化すると言われています。立ち上げ初期から利益を確保することは難しい点は認識しておく必要があるでしょう。

まとめ

ECならびにEC業界の概要や、ECに取り組むメリット・デメリット等についてご紹介してきました。ECサイトには、時間や場所に左右されず柔軟な販売が行えるなど、実店舗には無いオンラインならではのメリットがたくさんあります。

EC業界への参入を考えている方は、EC業界の業界事情やECサイトの特徴・メリット・デメリットといった基本的な知識を理解しておくと、参入可否の検討やビジネス推進に役立つためおすすめです。

弊社では、EC・EC業界のトレンドや役立つ知識をまとめた詳細な資料の公開を行なっています。ECに関心が高い方や、EC業界への参入を検討している方は、ぜひご覧下さい。

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