導入事例インタビュー:
双日テックイノベーション株式会社様

会計システムと「OBPM Neo」を連携
案件に紐づく工数やコストの一元管理を実現


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コーポレート統括本部 財経・リスク管理部 PMO室  高垣 裕一 氏

事例のポイント
  • 管理資料や登録ルールが部署、PM毎にバラつきがあった
  • 「OBPM Neo」と会計システム「GRANDIT」を連携し、一元管理を実現

  • 数字の連携、統一化でPMOのプロジェクト監査業務の効率化を実現

双日テックイノベーションについて 

2024年7月に日商エレクトロニクス株式会社より社名を変更した双日テックイノベーション株式会社。
新社名には、双日グループの ICT 中核子会社として、確かな技術力(Technology)によってお客様とともにビジネス革新(Innovation)を実現していくベストパートナーでありたいという意思が込められています。
創業以来半世紀以上にわたって、海外の先進技術をいち早く取り入れ、日本仕様にカスタマイズして提供してきました。その活躍分野は IT インフラやネットワークのみならず、クラウド、データ活用、AI、コンテナ、セキュリティなどの先進分野へと積極的に拡げています。また、アプリケーションの自社開発にも力を入れ、業務を改革することはもちろん、新たなビジネスや価値をお客様と共働して創り出す会社へ、次のステージに上がろうとしています。

抱えていた課題

01

-「OBPM Neo」導入前に、抱えられていた課題を教えてください。

「OBPM Neo」導入以前は自社で開発した原価管理システム等を利用しておりましたが、社内のプロジェクト監査対象案件においてコスト超過・納期遅延・品質問題が発生する案件が増加し、プロジェクト管理の見直しが必要でした。その原因の一つとして管理資料や作成ルールが部署・PM毎に異なっていたため、全体で統一した管理を実現することが求められました。

もう一点、大きかったのが、当時、会計上、工事進行基準の金額基準見直しを求められており、3ヶ月超1千万円超の請負役務案件は全て工事進行基準の対象とすることにしました。従来は、ほとんど工事進行基準対象案件がなかったため、Excel管理で行っていましたが、基準見直し後は当然Excel管理というわけにはいかないため、工事進行基準の仕訳を生成して出力ができることも重要な要件の一つでした。
原価管理システムを探し、OBPMにたどり着きました。

課題解決のために

- 導入のきっかけ、選定したポイントを教えてください。

検討当初は会計システムとして利用している「GRANDIT」と仕訳連携可能なツールを探しておりました。特に工事進行基準の仕訳を生成して出力できるシステムが思ったより少なく、この条件を満たす候補として「GRANDIT」のテンプレートを利用するか、「OBPM Neo」の選択肢がありました。その後、PMO、技術部門で技術検証を実施し、機能面や業務にマッチするかどうかなどの観点から「OBPM Neo」に決定しました。
選定のポイントとしては、定期的に監視する必要のある監査対象プロジェクトのスケジュール、毎月の原価、計画の見通しが「OBPM Neo」だと全てまとまって見えることが大きかったです。
また、1案件で複数の契約が紐づいている場合でも、グループコードの機能で1案件全体の採算がチェックできることもメリットです。

導入にあたって

- 導入決定から稼働までのお話をお聞かせください。

案件管理については別のシステムがあり、「OBPM Neo」と連携しています。案件が正しく登録されているか、案件コードが正しく連携できているかなど、登録ルールが浸透するまでは毎度のチェックが必要でした。

見えてきた効果

- 実際の導入効果についてお聞かせください。

現在、工事完成基準/進行基準に関わるプロジェクトは全て「OBPM Neo」に登録し、工数やコストを管理しています。勤怠システムも各案件ごとの工数を「OBPM Neo」に連携し、一元管理を実現しています。また、外部への一括発注の際は「GRANDIT」の仕訳計上を「OBPM Neo」に連携し、案件の採算を把握できるようになりました。連携しているため数字の差異などもなくなり、業務効率化に繋がっています。

PMOの観点では実行予算の機能が重宝しています。登録の際に必ず上長の承認(ワークフロー)が入るので、毎月監査対象のプロジェクトをチェックする際、PM/PLがあらかじめ承認した数字を元に内容を確認できます。手戻りの軽減等、こちらも効率化に繋がっています。

今後「OBPM Neo」に期待すること

- 弊社に対するご要望などあればお聞かせください。

長期に渡り「OBPM Neo」を利用していますが、いまだに現場からはプロジェクトの登録に手間がかかるという意見があります。外部取り込みの機能もありますが、現状うまく活用できていません。今後活用していきたいのでご支援よろしくお願いします。
また、案件の毎月の採算は把握できますが、先月、先々月と比べてどうだったかを見たい場合、月毎採算を横串で並べて見ることができません。こちらは自前で別途ツールを作成し、見ることができるようになっています。

02

今後もより使いやすいサービスをご提供できるように努力してまいります。
貴重なご意見ありがとうございました。

双日テックイノベーション株式会社

プロジェクト管理ツール:OBPM導入事例集