導入事例インタビュー:株式会社エースシステムズ様

「プロジェクト管理の標準化」と「予実の精緻化」を両立
全社で“共通の数字”に基づき判断できる組織へ


hero3

取締役 岡崎 正彦 氏(写真:左)
福山事業部 課長 岡本 康伸 氏(写真:右)

事例のポイント
  • プロジェクト管理の標準化を実現。全社で”共通の数字”に基づき判断できる組織体制を確立。
  • 予実管理の精度が飛躍的に向上。「早期の課題発見」を可能にする“攻めの経営管理”へ進化。
  • 属人化していた管理ルールを全社で統一。若手育成と成功ノウハウの横展開基盤を整備。

エースシステムズについて 

株式会社エースシステムズ様は、40年以上の歴史を持つ独立系システム開発会社です。
本社のある福山・大阪・東京・名古屋の4拠点で事業を展開し、製造業を中心とした基幹システム・生産管理・販売管理など幅広い領域の受託開発を強みとしています。
長年、大手ベンダーの二次請けとして多数の案件を手がけてきましたが、近年はプライム領域への進出にも積極的に取り組んでおり、小規模から、億単位の大型案件まで幅広く対応できる体制を整えています。
また3〜4年前からは外部講師を招き、若手の育成・スキル継承・SEとしての総合力向上に力を入れるなど、人材強化にも積極的に取り組まれています。

抱えていた課題

acesystems2

-「OBPM Neo」導入前に、抱えられていた課題を教えてください。

プロジェクト状況がPLの口頭報告でしか把握できませんでした。各プロジェクトは紙の印刷物を元に報告、データも残らず数字の根拠も不明瞭で管理手法もチームごとにバラバラという状況でした。
プロジェクト報告と言っても、管理手法が統一されていないので、判断材料としては不十分、全体を統合して管理できるツールの調査を開始しました。

課題解決のために

- 導入のきっかけ、選定したポイントを教えてください。

まず、ガントチャート・進捗などの部分的な管理ツール複数比較しました。その中で「部分最適のツールは多いが、プロジェクト全体を統合して管理できるものは少ない」、「将来を見据えると、統合型のOBPM Neoが最適」と判断。多少高価であっても、先のことを考えて「統合管理」ができることを優先し、導入に至りました。

導入にあたって

acesystems1

- 導入決定から稼働までのお話をお聞かせください。

最初に福山拠点で半年かけてトライアル運用を開始しました。システムインテグレータ社のサポートと共に運用ルールの検討や初期設定を実施。
その後、運用イメージを固めた上で大阪へ展開しました。
大手ベンダーの案件では、固有のExcelフォーマットでの報告が求められるケースも多く、OBPM Neo⇔Excelの使い分けを工夫しながら運用しています。

見えてきた効果

- 実際の導入効果についてお聞かせください。

・全員が“同じ指標”でプロジェクトを判断できるようになった
口頭ベースの報告が中心でしたが、PL/PMから現場のメンバーまで、OBPM Neo の一覧画面で統一された形で参照可能になりました。
皆が同じ情報を参照しながらの議論が可能になり、正確なプロジェクト状況を把握できるようになりました。

・予実管理が精緻になり、早い段階で“異常値”に気づける
数字が根拠として残るので、プロジェクト見通しのズレに早く気づけるようになりました。これにより、以前よりシビアに状況をチェックできるようになりました。
具体的には進捗管理、原価率の悪化、外注費の未入力など、プロジェクトの中盤で発生しやすい「見落とし」の顕在化が可能になりました。

・PL/PMの意識が「感覚的」管理から変革
数字が可視化されたことで、「感覚的」に管理していた部分が改善され、PL/PMの意識が向上。データに根拠を持って進捗などを説明できるようになったことは大きな変化です。

活用方法について

acesystems1

- 「OBPM Neo」の活用方法についてお聞かせください。

主な活用方法は以下です。

  • 週1回の各プロジェクトの状況報告・確認・共有
  • 各プロジェクトの予実管理、採算見通しの確認
  • プロジェクトごとに完了報告による採算の確認と振返り実施
  • 外注費(委託費)の管理
  • 期末仕掛金額の把握

プロジェクトの規模は年々大きくなっていますが、共通フォーマットを利用することで全プロジェクトを見る「標準管理」が実現できています。

今後「OBPM Neo」に期待すること

- 弊社に対するご要望などあればお聞かせください。

要望としてはいくつかあります。プロジェクト管理の基盤が整備されたことで、今後はさらなる活用の深化と機能強化に期待しています。

  • 実行機能(Executing)におけるデータ管理のさらなる強化
    より直感的に操作できるようになることを期待しています。
  • 課題管理やテスト管理などの入力・参照機能の強化
    仕組みは実装されているが、なかなか使いこなせていない。機能強化と運用サポートの強化に期待。
  • 工数ベースの予実把握をより見える化したい
  • 画面の柔軟性(項目追加・UI改善)
    さらに利便性を高める改善に期待。
  • 外注費など仕入れ側の管理とプロジェクト採算の連携強化


2025年12月にリリースのVer.7.0ではUI/UXを大幅リニューアル予定です。
今後もより使いやすいサービスをご提供できるように努力してまいります。

貴重なご意見ありがとうございました。

株式会社エースシステムズ

プロジェクト管理ツール:OBPM導入事例集