生産管理とは?

 2017.12.21  株式会社システムインテグレータ

生産管理(せいさんかんり)は、製造業において経営の根幹となる重要な管理要素です。

一般的に生産管理は、経営計画や販売計画に基づき、生産を計画し、製造工程全体を総合的に管理する活動のことを言います。そして、それらを管理するためのソフトウェアが「生産管理システム」と呼ばれます。今回は、この生産管理についてご紹介します。

 

生産管理とは?

生産管理というとなんとなくはわかるけれど、実際にどのようなことをするのか説明しきれない人も多いのではないでしょうか。

生産管理の業務内容は主に、生産計画と調達・購買計画を立て、スムーズな製造の着手と完了をサポートすることです。

物を生産するには材料や部品の調達から始まり、作業場所や設備の確保、作業員の配置などが必要になります。そして、生産計画に応じて適切に製造をコントロールしなければなりません。大手製造業になればなるほど、それらの管理は複雑になります。そのため一般的に製造業には生産管理部門があり、生産管理業務全般を行なっているのも頷けます。

そして、需要と供給のバランスを最適化しながら、最大限の利益を確保することは、多くの企業において大きな課題です。それら複雑な作業の管理が生産管理なのです。

 

生産管理業務とは?

ここでは代表的な生産管理業務に関してご紹介します。

 

生産計画

生産管理の起点となるのは生産計画です。

生産計画とは文字通り、製造に関わるすべての計画を指します。企業は需要に基づく販売計画と連動した生産を行うことが求められます。そのため、生産準備や生産期間における「日程計画」も、生産途中の「在庫計画」も、材料の「調達計画」も、確実な製造を行っていくための「生産能力計画」もすべて生産計画に入ります。

自社の生産能力を見極めた上で、販売計画の優先順位や、材料や在庫の過不足を回避する優先順位を見極めながら正確に製品を供給できる生産計画が生産管理において重要と言えるのです。

 

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調達計画

製品を製造するには、部品や原材料が必要不可欠です。

しかし、その部品や原材料が、製造現場へ十分に供給できなければ製造は停止してしまいます。反対に、製造停止を避けようと大量の部品や原材料を仕入れ過ぎてしまうと余剰在庫となり、コスト高に見舞われます。このような事象を避けるためには調達計画が必要になります。

調達計画とは、生産計画に応じて立案する「仕入スケジュール」と捉えると良いでしょう。需要と供給のバランス、そしてコストを考え、適切な仕入を行うための計画が調達計画です。また、広義の調達計画では、自社が求める適切な購買先の選定や単価交渉、部品や原材料の品質管理、納期管理、在庫管理も含まれます。

 

工程計画と管理

工程計画とは、製造プロセス全体の進捗や手順、必要な生産リソースを計画することです。例えば作業順序や工数、必要なリソース割付、スケジュールなどを定義します。そして、生産現場でそれらが計画通り、かつ、効率的に進捗しているかをチェックし管理します。

ERPに関するお役立ち資料

 

品質管理

製造したものが定められた品質を保証しているのかをロット別や作成日別などで管理します。

企業ごとに その管理手法は異なりますが、仕入品の受入検査や出荷前の検品、品質状況の記録、顧客クレームからの原因分析など多岐に渡る場合がほとんどです。

 

生産管理はなぜ難しいのか?

生産計画をスムーズに行うための手法は、古くから「MRP(資材所要量計画)」や「かんばん方式」など さまざまなものがあります。こうした管理手法が存在することで、生産計画の立案は幾分か簡単なものになりました。

しかし、需要変動が激しい環境で需要と供給のバランスを考え、生産計画を立案するということは想像以上に難しいです。

生産管理は、財務会計や販売管理と違って実際の取引をシステムに記録するものではありません。販売計画や顧客からの受注、フォーキャスト、在庫などの実際のデータを使用して「計画」を作って管理するため難しいのです。

また、生産管理を難しくする側面がもう一つあります。

上記で述べた主要な生産管理業務は、基本的には同じですが、詳細な部分に関しては業種や業態によってさまざまな違いがあります。生産形態にも、「受注生産」や「見込生産」があったり、また、その中も「連続生産」や「バッチプロセス生産」があったりするのです。そのために管理手法や業務プロセスが異なるために生産管理のスコープや内容を正確に捉えることは難しいのです。

 

その他 生産管理が難しい主な理由

  1. 市場の需要を予測し、それを生産計画や調達計画に反映しなければならない
  2. 市場需要予測には様々な分析手法を用いるため時間がかかる
  3. 受注生産の場合、受注発生から生産計画を立てるため遅れが生じやすい
  4. 受注数の変更や特急・飛び込みオーダーに柔軟に対応しなければならない
  5. 販売計画をうまく結び付けなければならない
  6. 生産負荷(工程負荷)を如何に平準化するかが難しい
  7. 商品原価を考慮しつつ仕入先選定や、原価変動のリスクマネジメントを行う必要がある
  8. 品質トラブルが起こった際の対処法を事前に決めなければならない
  9. 資材調達がスムーズに運んでいるか常に進捗を確認する必要がある

このように、生産管理の難しさを挙げればきりがありません。そのため生産管理システムを導入する場合には、生産現場の実態を理解して、克明な製造プロセスが描けなければなりません。

 

難しい生産管理を楽にする、生産管理システムとは?

先に紹介した「生産管理の難しさ」を解決するためのツールが「生産管理システム」です。その生産管理システムには、どのような機能が備わっているのでしょうか?

 

生産管理システムの主な機能

生産計画:販売計画に応じて、月次、週次、日次の生産計画を立てる

調達計画:生産計画に応じて必要な部品・原材料を算出し、調達計画を立てる

在庫管理:調達資材や、製造途中の仕掛品などを適切に管理する

工程管理:製造工数を管理することで、製造工程の最適化を図り迅速な製造を目指す

品質管理:完成品や不良品を管理することで、品質上の問題を早急に発見する

原価管理:適正原価を維持して利益を確保するため、損益評価などを行う

出荷管理:納期通りに商品を届けるために出荷スケジュールを管理する

 

このように、生産管理システムの機能はかなり広範囲にわたります。食品製造業であれば、これらの機能に「消費期限管理」などが加わり、業種に即した生産管理システムが存在します。

生産管理システムが備えている各機能は、前述した「生産管理の難しさ」という課題の多くを解決してくれます。これにより企業はスムーズな製造を行い、高い「QCD(品質、コスト、納期)」を維持することが可能となります。

 

ERPに内包されている生産管理システムは何が違うのか?

生産管理システムといえば、単体システムで導入する場合もあれば、ERPによる導入もあります。

EPRと単体で導入する生産管理システムの違いは「基幹システム同士の連携」です。基幹システム同士が予め連携されているERPでは、これまでにない生産管理システム環境を構築することができます。

ERPで導入する生産管理システムのメリット

  • 複数の基幹システムと連携しているため、全社ベースでの情報共有のスピードが劇的に向上する
  • 複数の基幹システムから生成されるデータを統合データベースで管理し、情報活用が促進する
  • データの重複入力が無くなるため、データ入力ミスが減り、作業効率と共有される情報の質が向上する
  • 仕入先管理から出荷管理までを、一連のサプライチューンとして管理できる

 

例えば生産管理に強いERP GRANDITでは以下のようなモジュール構成で企業の基幹業務を支えます。

ERP構成図GRANDIT全体構成図

 

生産管理システムを中心としてERP導入を行う際の注意点とは

製造業においてERPを導入する際は、ビジネスの中核でもある生産管理システムに重点を置いて製品選定を行うかと思います。この際に注意すべきことは、自社の生産管理に対応できる生産管理システムかを見極めることです。

業種が違えば、全く違った生産プロセスがあり、それに対応したシステムが必要になります。つまり、食品製造業、電気機器製造、輸送機器製造などの組立・加工業、化学品製造業、アパレル製造業など それぞれ業種や業態に即した生産管理システムなのかを具体的に見極めることが重要です。

 

まとめ

生産管理は製造業において、最も重要な業務の一つと言えます。

この生産管理を効率良く行えば、品質向上、コスト削減、納期短縮を実現し経営に大きく貢献することができます。適切な生産管理を実現するために、自社に即した生産管理システム、並びにERPの導入をご検討ください。弊社ではGRANDITを活用した生産管理における数多くの実績やノウハウがあります。詳細についてはシステムインテグレータにお問い合わせいただければ幸いです。

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