中小企業はERPを導入すべき?メリット、課題、おすすめ製品をご紹介

 2021.02.08  株式会社システムインテグレータ

企業間の情報管理が重視される昨今。さまざまな経営現場で「ERP(Enterprise Resource Planning)」が広く導入されつつあります。資源要素(ヒト・モノ・カネ・情報)を一元的に管理・配分を最適化していく経営戦略です。ERPの登場当初は、それを実現するシステムを導入できる企業は大企業がほとんどでした。しかし、現在では中小企業向けに適したERPシステムが多く登場しています。

そこで本記事では、

  • 中小企業にERPは必要なのか?
  • 中小企業がERP導入するメリット、デメリット
  • 中小企業がERP導入する際の注意点
  • 中小企業におすすめ!ERP3選

など、中小企業のERP導入に関する内容を元に、さまざまな問題を抱える解決方法や導入のメリット、注意点まで詳しく説明していきます。

中小企業にERPは必要なのか?

中小企業にERPは必要なのか?

そもそも中小企業にERPは必要なのか?ということですが、そのためにはまず中小企業が抱える課題を整理することが必要です。

中小企業が抱える課題

そもそもERP導入率が低いという点があり、その機能をよく知らないということが挙げられます。ERPといえば、大企業向けなのでコストがかかりすぎるというイメージがあるのかもしれません。

実際、3年ほど前までは、中小企業のERP導入率は20%前後と言われていました。ITシステム導入の遅れが生じ、過去10年、20年同じシステムを利用する傾向が見られています。

引用元:経済産業省 「中小企業・小規模事業者のIT利用の状況及び課題について」

https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/kenkyukai/smartsme/2017/170329smartsme05.pdf

ERP導入率が低い理由としてはITソリューションを扱える人材不足が挙げられます。IT人材不足については、デジタル化、DX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されている今、国内企業で深刻化している課題といえるでしょう。少子高齢化が加速していることも、長い観点からIT人材不足につながる可能性が高いです。

中にはERPではなく、会計システムや在庫管理システム、生産管理システムなど、さまざまなITソリューションを導入している中小企業は多くありますが、予算の関係上、新たなシステムの構築や既存システムのバージョンアップが難しいといった点も考えられます。

中小企業でもERP導入すべき

これらの課題を考えて見ても、結論として中小企業でもERPは導入すべきといえます。

ERPは大量のデジタルデータを取り扱い、大規模なプロジェクトに使用されると思われがちですが、近年、クラウドERPが登場するなど、小規模のITシステムが登場しているからです。中小企業では深刻化する人手不足も、ERPを活用をすることによってまかなうことができるでしょう。

次に中小企業がERPを導入することで得られるメリットについて解説していきます。

中小企業がERP導入するメリット

中小企業がERP導入するメリット

中小企業がERPを導入することで得られるメリットは以下の3つです。

  1. 情報集約化
  2. 経営資源・資金の運用効率化
  3. 運用コスト削減

これらのメリットは大企業だけでなく、中小企業こそ求めていることではないでしょうか。

3つのメリットについて詳しく解説していきます。

1.情報の集約化

一元化されたデータの選択・表示ができ、多くのERPで「経営ダッシュボード」の機能が搭載され、様々なデータを可視化できるようになりました。ERPを導入することで、会社全体の情報を一元化することで、迅速な経営判断が可能となり、結果、スピード感あるビジネス展開が期待できるでしょう。

また、部門間で情報共有や豊富な業種・業務向けソリューションとの業務連携の強化が期待できるので、組織全体の業務効率化も図れます。

さらに、財務体質の課題がブラックボックス化しやすい傾向にある中小企業では、ERP導入により財務状況を素早くデータ化し、財務体質の改善や経営意識の強化にもつながるでしょう。

2.経営資源・資金の運用効率化

さまざまな分野での数量や金額、在庫管理など、社内でリアルタイムに連動・更新されることで、業務の効率化や部門ごとのシームレスなデータ連係が可能となります。

また、法改正等の対応がある場合、複数のシステムであればベンダーに依頼し修正する必要があり、対応が非常に難しいといった課題がありました。しかし、ERP導入により、ひとつのシステムでベンダーによるサポートが可能となるため対応に困ることもありません。

3.運用コスト削減

クラウド型がなくオンプレミス型しかない頃のERP導入や運用については、膨大な費用がかかり中小企業にとっては大きな障壁となっていました。現在はクラウド型ERPの低コストかつ短期間で導入できるので中小企業でもコスト削減を目指した運用ができる可能性があります。

また、管理コストについては、基幹業務の一元管理により 無駄を減らし、分散システム(会計システムや在庫管理システムといった個別管理システムのこと)よりも入力作業などが軽減できることで、間接業務の人件費削減へとつなげられるでしょう。

中小企業がERP導入するデメリット

中小企業がERP導入するデメリット

ここまで、メリットについて解説してきましたが反対にデメリットとなり得るのはどういった要素なのか、以下2つのポイントについて解説します。

  1. 業務プロセスが変わる可能性
  2. 導入後の混乱が生じる

1.業務プロセスが変わる可能性

統合的なシステム環境を構築するERPは、分散システムを導入していた中小企業や、そもそも何もITシステムを導入していない中小企業にとっては、システムの再構築が必要になる可能性があります。

その結果、ERPの導入費用やメンテナンス費用が高額になったり、システムを理解するための時間が必要になったりなど、導入時には一時的なコストと負荷がかかってしまうかもしれません。

2.導入後の混乱が生じる

分散システムや自社特有の業務プロセスを継続していたことにより、ERP導入後、会社の従業員たちが業務プロセスの変化に対応できなくなる可能性があります。新しいルールが複雑化を招く原因となる場合も想定しなくてはいけません。

混乱が長引けばせっかく導入したのにも関わらず、業務の効率化が図れない状況が続き、逆にコスト増という結果になってしまうでしょう。このような事態は早急に対応する必要があります。

中小企業がERP導入する際の注意点

中小企業がERP導入する際の注意点

これまでご紹介してきたメリットやデメリットもふまえて、ERP導入の際における注意点をお伝えしていきます。

まず何よりも大事なのは、自社の規模、業務内容に合ったERPを選ぶことでしょう。

EPRは、業務を効率化できる最適なシステムですが、実際に運用を行うのは現場の従業員です。導入の際は、自社の規模に合ったERPを導入する必要があります。

例えば、オンプレミス型かクラウド型という点。

「オンプレミス型」とは、自社でサーバーを用意しソフトウェアをインストールする形態を指します。セキュリティに優れており、自社内で設備を保有するのでカスタマイズが自由にできるメリットがある分、初期費用含めたコストは高くなります。

「クラウド型」は、サーバー上に構築されており、導入する企業はインターネットを介してシステムを利用する形態です。ストレージの拡張性が高く、急な環境の変化にも対応でき災害復旧に強いといった特徴もあります。設備投資もいらないのでコストは抑えられるので、中小企業向きです。

近年はSaaSとしてクラウド型ERPを提供している企業も増えています。

▼参考記事

クラウドとオンプレミスの違いをERPの種類別に解説

中小企業におすすめのERP

中小企業におすすめのERP

ここからは具体的に中小企業へおすすめできるERPを3つご紹介します。

  1. GRANDIT サブスクリプション
  2. 奉行V ERP

1.GRANDIT サブスクリプション

経理、債権、債務、販売、調達・在庫、製造、人事、給与、資産管理、経費の10モジュールを利用でき、オンプレミス型、クラウド型を選択して導入することができます。

導入実績は1,200社を超え、ERP導入に実績のあるシステム会社13社が集結し、多彩な業務ノウハウを集大成させた次世代コンソーシアム方式を採用しており、優れたコストパフォーマンスが特徴です。

ユーザー指定のインフラ環境を構築できるほか、Microsoft Azure環境と併せて提供することもできます。多言語・多通貨対応によって海外のグローバル企業にも対応できるでしょう。柔軟性の高いERPです。

2.奉行VERP

国内企業に求められる高い業務水準を網羅しているERPです。製品ラインナップはERP業界No.1ともいわれており、会計、固定資産、人事、労務、販売管理など業務アプリケーションごとのシステム構築が可能です。ユーザーが必要とする業務だけを選び、必要な機能のみ導入することができます。

外部との連携に対する柔軟性も高く、データ連係、アダプタ機能、API連携など、エンジニアが持っているようなプログラミングのスキルが無くとも、データ連携処理が自由に作れるので、様々なクラウドサービスとシームレスにつながることができるでしょう。

また認定インストラクターが6,000人近くおり、情報セキュリティの評価基準ISO15408を認証取得しています。タンドアロン、オンプレミス、クラウドから利用環境の選択が可能です。

まとめ

業種や規模によってマッチするERPは異なります。会社の組織規模や自社の既存業務との適合性を考え、自社とマッチするERP製品を選ぶことが業務の効率化につながるでしょう。

また、会社の従業員たちが管理・運用しやすい現場のユーザビリティを追求し、慣れないシステムから業務効率化を図れないなど、逆にコスト増にならないように注意することが大切です。

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