SQL Serverとは?知っておきたい3つの特徴・メリット

 2020.09.11  株式会社システムインテグレータ

TSC「SQL Serverについて知りたい」

「SQL Serverの特徴やメリットは?」
このような疑問にお応えするべく、SQL Serverの概要や特徴、利用するメリットについて次のような順番で解説していきます。

  • SQL Serverとは?
  • SQL Serverの3つの特徴・メリット
  • SQL Serverのバージョンを確認しよう

 

教養としてのプログラミング入門BOOK

SQL Serverとは?

SQL Serverの正式名称は「Microsoft SQL Server」です。名前が示す通り、Microsoft社が開発したRDBMS(データベース管理システム)です。「MS SQL」などと呼ばれることもあります。

SQL Server以外のデータベースとしては、OracleやMySQL、PostgreSQLなどが挙げられます。SQL Serverは、企業で利用されることが多いデータベース管理システムの1つです。

Microsoft社が開発しているため、Windows OSとの相性がよく、Windows Serverで利用されることが多いデータベースとなっています。基本的には有償となりますが、無償で利用可能なエディションも用意されています。

ビッグデータ時代の必須科目 SQLの教科書
教養としてのプログラミング入門BOOK

SQL Serverの3つの特徴・メリット

SQL Serverの特徴・メリットを3つ紹介します。SQL Serverについてもっと詳しく理解するために、一つずつ見ていきましょう。

直感的に操作できる

通常、データベース操作はコマンドを入力して操作する「CLI(CUI)」となります。しかし、SQL Serverではデータベースを視覚的に操作する「GUI」が利用できます。

SQL Serverのデータベースを管理する「SQL Server Management Studio」を利用することで、直感的にデータベースを操作することが可能なのです。Oracleにも同様のツールは存在しますが、SQL Serverのツールには及びません。

この点は、WindowsというOSを開発・提供するMicrosoftの強みといえるでしょう。

独自拡張の「Transact-SQL」が使える

データベース操作にはSQLを利用しますが、SQL ServerではSQLを拡張した「Transact-SQL(T-SQL)」を利用します。

T-SQLは、MicrosoftとSybaseが共同開発した言語であり、プログラミング言語のように変数や条件分岐、繰り返しなどの制御構造を記述することが可能です。

SQLの基本的な使い方を身につけていれば、T-SQLでさらに高度なデータベース操作が行なえます。煩雑なデータベース操作を簡単に行うための仕組みであり、SQL Serverを使うメリットの一つとなっているのです。

システム規模に合わせたエディションが豊富

SQL Serverには、システム規模に合わせてエディションを選択できます。

  • Enterprise(大規模システム向け)
  • Standard(中規模システム向け)
  • Web(Webサービス向け)
  • Developer(開発用途)
  • Express(小規模システム向け)

Enterprise・Standard・Webエディションは有償版ですが、Developer・Expressエディションは無償版として提供されています。Enterpriseエディションが全機能を提供し、そのほかのエディションではシステム規模に合わせて不要な機能が削減されています。
Developerエディションだけは、Enterpriseエディションと同等の機能が使えますが、実稼働環境では利用できません。

また、Microsoft社はクラウドサービス「Azure」も提供しており、Azure上でもSQL Serverを提供しています。オンプレミスだけでなく、クラウドでもSQL Serverは提供されており、非常に多様なエディションが用意されています。

このように、大規模~小規模までのシステム規模に合わせて、選べるエディションが豊富な点もSQL Serverのメリットの一つです。

SQL Serverのバージョンを確認しよう

SQL Serverのバージョンは年号で表されます。2020年2月時点での最新版は「SQL Server 2019」です。SQL Server 2000以前はバージョン番号が記載されていましたが、現在では年号で表されることを覚えておきましょう。ちなみに、SQL Server 2019のバージョン番号は「15.0」となっています。

SQL Serverは2~3年単位で新しいバージョンが登場します。直近のSQL Serverのバージョンは次のとおりです。

  • SQL Server 2012
  • SQL Server 2014
  • SQL Server 2016
  • SQL Server 2017
  • SQL Server 2019

SQL Serverのバージョンによって、選択できるエディションが変わることがあります。たとえば、WebエディションはSQL Server 2008以降は一度削除されましたが、現在では再び選択できるようになっています。

SQL Serverのバージョンが変わることで、利用できるエディションも変わる可能性があることを覚えておきましょう。

まとめ

SQL Serverは、Microsoft社が開発したデータベースであり、Windowsとの相性が良いです。

SQL Serverは、他のデータベースと比べて直感的に操作できるように作られています。独自拡張したT-SQLを使えることや、多様なエディションが用意されていることが特徴です。

SQL Serverを利用する際には、バージョンとエディションの組み合わせにも注意しましょう。SQL Server Expressエディションは無償で利用可能ですので、一度触っておいてもよいかもしれませんね。

(データベース言語SQLを学べる資料、無料公開中)

ビッグデータ時代の必須科目 SQLの教科書(初級編)

ビッグデータ時代の必須科目 SQLの教科書(初級編)

RELATED POST関連記事


RECENT POST「SQL」の最新記事


SQL

JSON.parse()、JSON.stringify()の使い方|間違えやすいポイントも解説します!

SQL

SQLの整形:具体的な進め方、ツール活用についても解説します。

SQL

JSONの整形・構文チェック|3つの方法とツール、具体例を解説

SQL

SQLインジェクションとは?実例とその対策についてわかりやすく解説

SQL Serverとは?知っておきたい3つの特徴・メリット

TOPSIC TOPへ

新規CTA

TOPSIC-SQL4コマ漫画

RANKING人気資料ランキング

RANKING人気記事ランキング

RECENT POST 最新記事