PG BATTLE 2023 「高校、中学、小学校、その他スクールの部(18歳以下)」優勝者である、筑波大学附属駒場高等学校『めがめがわーるど』チームの皆さまにインタビューを行いました!
プログラミングを始めたきっかけやPG BATTLE参加の経緯、コンテスト当日の様子などお伺いしましたので、是非ご覧下さい!
●PG BATTLE 2023 ホームページ
https://products.sint.co.jp/pg_battle_2023
●PG BATTLE 2023 X(旧Twitter)まとめ
https://togetter.com/li/2256146
筑波大学附属駒場高等学校『めがめがわーるど』チームのご紹介
(左) 筑波大学附属駒場高等学校 2年 林涼太郎氏:かつおぶし担当
(中) 筑波大学附属駒場高等学校 1年 松井智生氏:ましゅまろ担当
(右) 筑波大学附属駒場高等学校 2年 妻鹿(めが)洸佑氏:せんべい担当
『めがめがわーるど』チームはPG BATTLE 2023の「高校、中学、小学校、その他スクールの部(18歳以下)」58チームの中で、見事1位を勝ち取られました。合計点:260点/280点、タイム:100分43秒/180分※という好成績は、社会人や大学生を含む全361チーム中11位という大変素晴らしい結果となっております。
(※PG BATTLE 2023は、「せんべいの4問目の得点」および「せんべいの解答時間」が順位集計の対象外のため、満点は280点、合計解答時間は180分となっております。詳細はこちら)
インタビュー:PG BATTLE優勝までの道のり
プログラミングや競技プログラミング(以下競プロ)を始めたきっかけは?
(松井) 中2の時にパーソナルコンピュータ研究部の友達に誘われて始めました。それまでは一切パソコンを触ったことはなく、文字が打てるぐらいのレベルでした。
(記者) そのレベルから始められてまだ2~3年なのに、もう優勝されたのはすごいですね!
(妻鹿) 中2の時に友達に誘われて始めました。以前、一人でやろうとして挫折したのですが、友達と一緒にやっていたらできるようになりました。
(林) 中1の時に、学校のOBであるAtCoder社長の高橋直大さんが講演に来てくださって。その時の講演が面白く、同時にAtCoderを知り、そこからプログラミングを始めました。
(記者) AtCoderもすぐ始められたのですね。
(全員) はい、プログラミングとAtCoderを同時に始めました。
プログラミングの勉強方法は?
(松井) 毎週ABC(AtCoder Beginner Contest)に出ることです。
(妻鹿) いろんなプログラミングコンテストの情報が学校に張り出されるので、それを見て参加することです。PG BATTLEも張り出されていました。
(林) 情報オリンピックに向けての勉強をすることです。
(松井) 林君、最近めっちゃ問題解いてるよね。
(記者) みなさん全員、第22回日本情報オリンピック本選成績優秀者に選ばれていましたね、素晴らしいです!大学&大学院、高専、専門学校の部で優勝された『tonosama』チームの方が、「高校時代に、数学が強くなることに情報オリンピックが関係していることを知った」というお話をされていました。みなさんは数学も強いのですね。
(松井) 僕と妻鹿君はずっと数学をやっているのですが、競プロが数学に助けられている部分は少なからずあると思います。
(妻鹿) そうだね。
※記者が涙した、技術室の入り口に貼付されたPG BATTLE2023のご案内とポスター
PG BATTLE 2023 参加の経緯を教えてください。
(松井) 僕は昨年もPG BATTLEに出ていたのですが、その時のチームメイトが受験で忙しくなったので、高2の2人に声を掛けました。
(記者) 妻鹿さんと林さんはPG BATTLEのことはご存じでしたか?
(妻鹿&林) はい、知っていて出てみたいなと思っていました。
(記者) ありがとうございます!おふたりは今回が初参加なのですね。
(妻鹿&林) はい、そうです。
PG BATTLE の担当難易度はどのように決めましたか?
(松井) 一番強い林君にかつおぶしを担当してもらいました。僕と妻鹿君の強さはあまり変わらないので、各担当はチーム決めの時のAtCoderのレートで決めました。
(記者) せんべいやりたくない、みたいな話にはなりませんでしたか?
(松井) ましゅまろは速解き必須だしミスすると怒られるけど、せんべいはミスしても怒られないんで、その分気楽かもしれないですね。
(妻鹿) 気楽に4問目を切りました。(一同笑)
チーム名『めがめがわーるど』の由来は?
(松井) 妻鹿君にチーム名の案を出すようにお願いしてたけど、なかなか出してくれなくて。「出してくれないなら、もう『めがめがわーるど』にするよ」と言ってたんです。結局出してくれなかったので、そのままチーム名にしました。
(記者) 妻鹿さんのお名前から取ったチーム名だったのですね。(笑) 妻鹿さんは決まった時、どう思いましたか?
(妻鹿) マジかよ、ほんとにやったなと思いました。(一同笑)
当日までに練習や打ち合わせはしましたか?
(林) チーム組んだのが開催ギリギリだったので、特に出来てないです。
(松井) 昨年はチームメイトの2人が、最後の難しい問題を解こうと時間いっぱい粘って提出して、5分差で2位だったんです。だから解けそうにない問題があったら早目に撤退しようと話をしたぐらいで、チームでの練習はしてないです。
(記者) いつごろチームを組んだのですか?
(松井) 1週間くらい前です。
(記者) 1週間前!?それで優勝されたんですね!
PG BATTLEを受けてどうでしたか?見直しなどされましたか?
(松井) 満点のつもりで出したけど、80点でした。さすがにミスしないだろうと思って、全然見直しせず提出しちゃって・・・。3問目のPythonの制約については知っていたのでC++で解答したのですが、バグらせてしまっていました。
(妻鹿) 提出してすぐ結果が出ないのが怖かったです。だから、たくさん見直して提出しました。
(林) 僕も怖かったので、しっかり見直しをして、手元で丁寧に動作確認をしてから提出しました。
結果発表会はリアルタイムでご覧になりましたか?
(松井) 外出してたから見てないです。(笑) でも結果発表会の前に、強そうな色んなチームの情報を集めて結果を予想していて、1位か2位くらいにはなれてるんじゃないかと思っていました。
(林) どうだったかな。(笑) 結果は、X(旧Twitter)で情報がすごい流れてきたので、そこで知りました。
(妻鹿) 僕は見ました。2位で自分たちのチームが出なかったので、優勝できたと思いました。
(記者) 2位は同じ学校の『Plasma』チームでしたね。
(松井) 彼ら今、隣の部室にいると思います。
●PG BATTLE 2023結果発表会
PG BATTLE で良かったことや反省点はありますか?
(松井) 結果勝てていたからよかったけど、もっと丁寧に実装すればよかったなと思いました。
(林) 良いコンディションで臨めたのでよかったです。
(妻鹿) 最後の問題に不備があったおかげで救われました。
(記者) 最後の問題に取り組んでいる最中に、この問題おかしいな、とか思ったりしましたか?
(妻鹿) 過去のせんべいの問題も難しい印象だったので、自分が解けないだけなんだと思っていました。不備がなくても、解けてなかったと思います。
優勝賞金(Amazonギフト券24万円)はどのように使いましたか?
(松井) まだ使っていません。
(妻鹿) 数学オリンピックの本を買いました。
(林) ワイヤレスイヤホンを買いました。
(記者) ご家族に優勝賞金のことはお伝えしましたか?
(松井) はい、伝えました。
(妻鹿) 伝えたら、「誕生日プレゼント楽しみだなあ」と言われました。
(林) 言ったかなぁ・・・。あんまり覚えてないです。(一同笑)
インタビュー:皆さんのこれから
今後プログラミングに係わる勉強や仕事をしたいですか?
(松井) 最近噂になっている、競プロを教える家庭教師が気になっています。大学生になった時にそれでバイトができたらな。時給がめっちゃ高いんですよね。
(記者) みなさん、今すぐにでも家庭教師できますね!
(松井) あ、でも高校生の間は忙しいので。(一同笑)
(妻鹿) 自分が出来ることでお金になりそうなことがプログラミングなので、プログラミングで仕事が出来たらいいなと思っています。
(林) とりあえず大学で情報系の勉強をしたいと思っています。その後のことは、まだあまり決めていません。
これからPG BATTLEに参加しようと思っている人たちに向けて、メッセージをお願いします!
(松井) 見直しをしよう。僕はしていないんですけど(笑)
(妻鹿) とりあえず登録しよう。登録したら後は参加するだけなので、そしたらいつも通り頑張れ。
(林) チーム決めは早めにやった方がいいです。(一同笑)
PG BATTLE 2024も開催予定です。参加していただけますか?
(全員) 参加します!
※本文中では敬称を省略させて頂きました。
最後に
今回のインタビューは、筑波大学附属駒場中学校内の技術室で行わせていただきました。隣がパーソナルコンピュータ研究部の部室ということで、楽しそうに活動する声が聞こえていました。部室には、2位だった『Plasma』チームのメンバーもいらっしゃったようです。また今回のPG BATTLEには、筑波大学附属駒場中・高等学校から、それぞれ2チームの計4チームが10位以内にランクインされています。1週間前のエントリーでも見事優勝を果たされた3名さまの強さは、普段の実力に加え、切磋琢磨できる仲間の存在が関係しているのかもしれません。学業で忙しい中インタビューにご協力いただいた『めがめがわーるど』チーム様、快くご了承いただきました筑波大学附属駒場中・高等学校の先生方、誠にありがとうございました。
PG BATTLE 2023 「高校、中学、小学校、その他スクールの部(18歳以下)」には58チーム(174名)の皆さまにご参加いただき、誠にありがとうございました!1~3位以外にも飛び賞(スポンサー賞)もございますので、プログラミングがお好きな方はぜひご参加をお待ちしております。
●PG BATTLE ホームページ
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