ECサイト構築におすすめのサービス8選を徹底比較!【2022年最新】

 2021.10.19  株式会社システムインテグレータ

ECサイトの売上向上を実現するにあたり、何をすればよいのかと悩んでいる企業の経営者やIT担当者は少なくありません。本記事ではECサイトの構築や運営に役立つ、便利なツールをピックアップしてご紹介します。気になるツールが見つかったら、ぜひチェックしてみてください。

ECサイト構築基本ガイド

そもそもECとは

ECサイト構築におすすめのサービス8選を徹底比較!【2022年最新】 1

EC(Electronic Commerce)とは、日本語に直訳すると電子商取引と表記されます。端的に言えばインターネット上で行われる商取引のことで、通販サイトやオークションサイト、旅行代理店なども含まれます。

2000年以降、インターネットやモバイル端末の普及により、ECの市場規模は大きく成長しました。経済産業省が発表したデータによると、2019年の日本国内におけるBtoCのEC市場規模は19兆3609億円にものぼります。2010年が約7兆7880億円なので、この10年で2倍以上の成長を見せている計算です。 2018年度から2019年度にかけては7.65%も成長しており、今後さらに市場規模が拡大すると予想されています。インターネットをビジネスの主戦場とする企業も、ますます増えるでしょう。

(参照元:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果」)

ECやEC市場についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
関連記事:EC(E-Commerce)とは?
関連記事:EC市場とは

ECサイトを構築するメリット

ECサイトの構築にはいくつものメリットがあります。その中でも多くの企業が恩恵を受けている側面が、販売領域の拡大です。実店舗で商品やサービスを販売する場合、商圏は限られています。その店舗でしか買えないものがある場合は、遠方のお客様も足を運んでくれる可能性がありますが、基本的には近隣の方をターゲットにするビジネスが向いています。一方で、インターネット環境とデバイスさえあれば、どこからでも商品やサービスを購入できるECサイトの商圏は実店舗の比ではありません。国内はもちろん、世界中の人々に購入してもらうことも可能です。

自社でECサイトを構築した場合は特に自由度が高く、独自のブランディングもできます。大手モール型ECへ出店して、商品やサービスを販売することもできますが、さまざまな制約を遵守しながら営業しなくてはなりません。しかし、自社ECならそのような煩わしさがなく、デザインやコンテンツも自由に決定できます。

加えて、自社ECを通じて得た顧客のデジタル情報を活用し、さらに売上を伸ばすことも可能です。個々のお客様へDMを送り新商品の案内をする、誕生日のメッセージを送る、といったこともできます。このようにECサイトの構築と運営には多くのメリットがあります。今後、ECの市場規模が拡大すると予測されることからも、自社ECの構築は企業にとってプラスに働くでしょう。

 ECサイト構築についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:ECサイト構築を徹底解説 | 費用相場・方法・制作手順から会社の選び方まで

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ECサイトの構築に便利なツール・サービス

ECサイトの構築には、パッケージとクラウドがあります。どちらを利用しても構築自体は可能ですが、それぞれにメリットとデメリットがあるので注意が必要です。双方の概要とメリット・デメリットをお伝えします。

ECパッケージ

ECサイトの構築に必要な機能を備えたソフトウェアが「ECパッケージ」です。編集機能やショッピングカート機能、システム連携機能など、ECサイトに必要な機能をパッケージにしたもので、パッケージのプラットフォームを土台にしてカスタマイズしながら構築を行います。

パッケージのメリットは、ECサイトの構築と運営に必要となる基本機能を網羅している点です。製品によって異なりますが、カートや在庫管理、メール配信、顧客管理といった機能は共通して搭載されています。また、カスタマイズ性に優れていて、機能の追加やデザインの変更などを自由に行えるのも魅力です。

デメリットは初期費用の高さでしょう。インフラやサーバー環境も準備しなくてはならないので、それなりの出費が必要になります。また、構築が完了するまでに時間がかかることも覚えておきましょう。なお、パッケージには無償のものもありますが、その場合は構築から運営まですべて自社で行う必要があり、トラブルが起きた際もサポートしてもらえないことがほとんどのため、おすすめはできません。ECサイトのトラブルで顧客からの信用を失ってしまうリスクを考えると、適切なサポートを受けられる有償のパッケージがよいでしょう。

パッケージについては以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:ECサイトの構築で便利な「パッケージ」を徹底比較

クラウドEC(SaaS/ASP)

クラウド上にあるシステムを、インターネットを経由して利用し、ECサイトを構築します。カスタマイズ性に優れているだけでなく、サーバーなどを用意する必要がないので手軽にサイト構築できる点が特徴です。クラウドECのメリットは、コストを抑えた構築と運営を行える点です。おおむね毎月定額で利用するタイプが多く、パッケージタイプのように導入時に大きな費用が発生しないため、初期コストを抑えたい企業にもおすすめです。システム自体はクラウド上に存在しているため、サーバーやアプリケーションの管理コストもかかりません。

また、サービスの提供元がシステムのアップデートを行うと、運営しているサイトにも適用されます。そのため、自社でアップデート作業を行うことなく常に最新の環境でサイトを運営できます。しかし、カスタマイズ性の面で差別化を図りにくい傾向があります。たとえば、自社独自の機能を追加できない、CRMなどの各種システムとの連携ができないといった場合が考えられます。機能やデザインの追加、変更ができないサービスもあるため、自由度の面で不満を感じるかもしれません。

ASPやクラウドECについては以下の記事で解説しています。
関連記事:「ASPカート」とは?メリットや自社に合うカートの選び方を解説!
関連記事:クラウドECでサイトを構築する5つのメリットとは?選び方までご紹介

ECサイト構築パッケージ選定 7つのポイント
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ECサイト運営に便利なツール・サービス

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ECサイトの運営に便利なツールやサービスをご紹介します。新規顧客の獲得やリピーターの囲い込みなどに効果的なツールもあるので、ぜひチェックしてみてください。

MA(マーケティングオートメーション)

マーケティング活動を自動化できるツールです。顧客情報の収集や蓄積が可能で、見込み客のリピーターへの育成もできます。リスト作成やメルマガ配信、レポーティング機能など顧客を管理して適切なアクションを起こし、そのマーケティング活動を評価する機能が搭載されています。たとえば、顧客の最終購買日や購入金額、頻度などを分析し、選別や格付けが可能です。優良顧客とそうでない顧客を選別できれば、より効果的なアプローチを実行できるでしょう。

メルマガ配信機能を用いれば、今後自社の商品やサービスを購入してくれそうなお客様へ、さまざまな情報を発信できます。定期的なメルマガ配信によって見込み客との接触頻度を増やし、信頼関係も築けます。

アドネットワーク

ECサイトを構築しただけで、お客様が訪問してくれるわけではありません。お客様を呼び込むには、適切な集客を行う必要があります。その集客方法の一つがインターネット広告を配信するアドネットワークです。アドネットワークは、さまざまな媒体へまとめて広告を配信できるシステムで、WebサイトやSNS、ブログなどの媒体に一括して広告を配信できます。GDN(Googleディスプレイネットワーク)や楽天アドネットワークなどが有名です。

従来は、広告を配信したい媒体へ個別に出稿するしかありませんでした。しかし、媒体によって費用やルールが異なるため、配信するまでに時間と手間がかかります。この問題を解決したのがアドネットワークです。アドネットワークなら、配信する曜日や時間、地域などを細かく設定でき、指定したカテゴリのみへの配信も可能です。つまり、無駄な配信を避け、効果を得られそうなところへピンポイントで広告を出稿できるのです。アドネットワークによって特徴や費用などが異なるため、事前に比較検討をするようにしましょう。

レコメンドツール

レコメンドツールは、売上向上やリピーターの獲得に効果的なツールです。訪問したユーザーの行動履歴や、購入履歴などの情報をもとに分析し、関連性の高い商品やサービスを表示して購買を促します。また、ユーザーがチェックした商品や、過去に購入したものをサイトに再表示することもできます。何度も同じ商品を見ると、ユーザーは商品に対して好感を持つというザイオンス効果(単純接触効果)を活かした手法で、購入してもらえる確率があがります。

一方、導入初期においては分析の対象となるデータが少ないため、即時的な効果は見込めません。導入してすぐ絶大な効果が得られない点については加味しておく必要があります。また、レコメンドツールにより実装している機能が異なるため、自社のサイトに必要な機能があるかどうかを確認しておきましょう。

レコメンドについては以下の記事で詳しくご紹介しています。
関連記事:レコメンドとは?ecサイトでレコメンド機能を活用するメリット

導線分析

ECサイトの売上を向上させるためには、ユーザーの導線分析が重要です。サイトを訪れたお客様が、どのような動きをしているのかを把握できれば、課題を抽出して改善できます。実店舗における動線分析と同じです。

たとえば、サイトへのアクセスが多いのに商品の購入につながらないケースでは、何かしらの問題があると考えられます。分析の結果、会社概要のページへアクセスするユーザーが多いことがわかった場合、ユーザーは「安心して買い物できる会社なのか」と不安になっている可能性が考えられます。分析でこのような事実がわかれば、トップページへ会社の強みや実績をアピールするなどの対策を打ち出せます。具体的には、「創業20年」や「業界屈指のシェア率」など、強みを打ち出すことでユーザーへ安心感を与えられるでしょう。

このような分析は、ツールを使用しないと困難です。さまざまなツールがありますが、代表的なのはGoogleアナリティクスです。基本的な使い方をマスターして分析に活用できるとよいでしょう。

コンバージョン分析

顧客の導線分析も大切ですが、コンバージョン率(CVR)の改善もECサイトには不可欠です。どれほどアクセスが増えても、成果を得られなければ意味がありません。コンバージョン率が低いのであれば、導線だけでなくほかの部分も見直す必要があります。Googleアナリティクスを活用すれば、サイトへの滞在時間や閲覧したページなどユーザーの行動を分析できるため、コンバージョン率アップのために何を改善すべきかを把握できるでしょう。

また、コンバージョン率アップを図る方法はいくつかあります。ECサイトではカード番号や住所などの個人情報の入力が必要なので、サイトの信頼性が低いと購入を取りやめてしまうケースがあります。そのため、サイトの信頼性を高めていかなければなりません。ほかにも、モバイル化やサポート体制の強化などもコンバージョン率アップに有効な施策です。

ECサイトの運営をサポートする「SI Web Shopping」

ECサイト構築サイトパッケージ「SI Web Shopping」は、安定性と堅牢性を兼ね備えたシステムです。データベースやプログラムソースを公開しているので自社での自由なカスタマイズが可能で、システムがブラックボックス化する危険性がありません。立ち上げから売上拡大までのマーケティング戦略を迅速に実現させたいEC事業者様に、ぜひ導入を検討していただきたいソフトウェアです。

まとめ

パッケージやクラウドサービスを利用してECサイトを構築しますが、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。よく検討してからECサイトを構築しましょう。

また、紹介したECサイトの運営に役立つツールやサービスは、どれも売上向上や顧客獲得の効果が期待できるツールです。ECサイトの構築と併せて検討してみてください。

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